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中等部
24 自然教室⑬
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「おーい、大丈夫だったぞ。俺達のクラスは出発の順番を最後にしてくれるってさ。詩織のこと聞かれたけど、休めば大丈夫って答えといたからな。それにクラスの他の班には了解をとってあるから、詩織が気にすることないからな。」
「翔太君、ありがとう。」
「おぉ。少し顔色も良くなったか?もう少し休めるからな。ちゃんと休んどけ。」
「翔太、ちょっといい?」
「あぁ、なんだ慧?なんかあったか?」
「いいから、こっち来て。」
「どうした?詩織達に聞かれたくない話か?」
「詩織ちゃんのことだよ。他の4人も知ってる。」
「詩織のこと?」
「あぁ、なんで詩織ちゃんがトイレから顔色を悪くして戻ってきたかってこと。」
「何か理由があったのか?」
「あぁ、実はーーーーーーーーーーらしい。」
「それホントなのか?」
「たぶんな。」
「最低だな。」
「あぁ、でも確実な証拠はない。」
「だから、詩織は誰にも言わないず黙ってるか...。」
「伊藤を問い詰めたりするような子じゃないだろ?」
「あぁ、でも伊藤のことは許せない。」
「許せないな。それで翔太さ、昨日あのストラップ2個作ってただろ?」
「気づいてたのか...。イヤな予感がしてたからな、予備に作っといたんだ。慧だってそうだろ?」
「あぁ。トンボ玉作ってる時、伊藤が睨んできてたからな。詩織ちゃんか葵のがなくなるかなって思ってたんだ。」
「そーか。予想が当たったか...。」
「予備に作ったトンボ玉のストラップ、詩織ちゃんに渡すだろ?」
「あぁ、詩織には同じのがあるってすぐに話すよ。で、渡すのは自然教室が終わってからにするわ。またなくなっても困るしな...。」
「それがいいな。」
「詩織、本当は何があったんだ?体調が悪くて、顔色が悪くなったわけじゃないだろう?」
えーっと、これは理由に気づかれてるってことですよね?でも翔太君達に言っても、困らせるだけじゃないですか?盗られたって証拠はないし、ポーチを置きっぱなしにしていた私の責任ですしね。
だけど、悔しいし悲しい。翔太君達とのお揃いがなくなったわけだし、私が持ってなかったら不思議に思いますよね。やっぱりちゃんと翔太君達には伝えるべきですね...。
「あのね...、翔太君達とのお揃いのトンボ玉ストラップがなくなっちゃったの。ポーチに入れといたんだけど、トイレの鏡のとこにポーチを置きっぱなしにしちゃったから...。せっかくみんなとのお揃いだったのに、ごめんね...。」
詩織の頭をポンポンしながら...
「なくなったのは詩織のせいじゃないだろ?」
「でも、そもそも私がポーチを置きっぱなしにしなきゃよかったんだよ。」
「それでも、詩織は悪くないだろ?伊緒と葵ちゃんだってポーチ置いてただろ?3人で一緒に置いてたんだから、詩織のだけなくなるのがおかしいんだ。」
「そうだけど...。」
「実はな、こんなこともあろうかと6人でお揃いのトンボ玉ストラップ、俺は2個作ってたんだ。」
「えっ?」
「詩織が、俺が作ったトンボ玉ストラップを使ってくれたら嬉しいぞ。またなくなったら困るからな、自然教室から戻って家に着いたら渡してもいいか?」
「うん。でも貰っちゃっていいの?」
「あぁ、詩織の為に作っといた物だからな。じゃあ、帰りは家まで送るな。一緒に帰ろうな。」
「うん。翔太君、本当にありがとう。」
みんなとのお揃い、私も持てるんですね...。翔太君のおかけです。いつも助けてもらってばかりで...、私も翔太君の役に立てるようになりたい!
「翔太君、ありがとう。」
「おぉ。少し顔色も良くなったか?もう少し休めるからな。ちゃんと休んどけ。」
「翔太、ちょっといい?」
「あぁ、なんだ慧?なんかあったか?」
「いいから、こっち来て。」
「どうした?詩織達に聞かれたくない話か?」
「詩織ちゃんのことだよ。他の4人も知ってる。」
「詩織のこと?」
「あぁ、なんで詩織ちゃんがトイレから顔色を悪くして戻ってきたかってこと。」
「何か理由があったのか?」
「あぁ、実はーーーーーーーーーーらしい。」
「それホントなのか?」
「たぶんな。」
「最低だな。」
「あぁ、でも確実な証拠はない。」
「だから、詩織は誰にも言わないず黙ってるか...。」
「伊藤を問い詰めたりするような子じゃないだろ?」
「あぁ、でも伊藤のことは許せない。」
「許せないな。それで翔太さ、昨日あのストラップ2個作ってただろ?」
「気づいてたのか...。イヤな予感がしてたからな、予備に作っといたんだ。慧だってそうだろ?」
「あぁ。トンボ玉作ってる時、伊藤が睨んできてたからな。詩織ちゃんか葵のがなくなるかなって思ってたんだ。」
「そーか。予想が当たったか...。」
「予備に作ったトンボ玉のストラップ、詩織ちゃんに渡すだろ?」
「あぁ、詩織には同じのがあるってすぐに話すよ。で、渡すのは自然教室が終わってからにするわ。またなくなっても困るしな...。」
「それがいいな。」
「詩織、本当は何があったんだ?体調が悪くて、顔色が悪くなったわけじゃないだろう?」
えーっと、これは理由に気づかれてるってことですよね?でも翔太君達に言っても、困らせるだけじゃないですか?盗られたって証拠はないし、ポーチを置きっぱなしにしていた私の責任ですしね。
だけど、悔しいし悲しい。翔太君達とのお揃いがなくなったわけだし、私が持ってなかったら不思議に思いますよね。やっぱりちゃんと翔太君達には伝えるべきですね...。
「あのね...、翔太君達とのお揃いのトンボ玉ストラップがなくなっちゃったの。ポーチに入れといたんだけど、トイレの鏡のとこにポーチを置きっぱなしにしちゃったから...。せっかくみんなとのお揃いだったのに、ごめんね...。」
詩織の頭をポンポンしながら...
「なくなったのは詩織のせいじゃないだろ?」
「でも、そもそも私がポーチを置きっぱなしにしなきゃよかったんだよ。」
「それでも、詩織は悪くないだろ?伊緒と葵ちゃんだってポーチ置いてただろ?3人で一緒に置いてたんだから、詩織のだけなくなるのがおかしいんだ。」
「そうだけど...。」
「実はな、こんなこともあろうかと6人でお揃いのトンボ玉ストラップ、俺は2個作ってたんだ。」
「えっ?」
「詩織が、俺が作ったトンボ玉ストラップを使ってくれたら嬉しいぞ。またなくなったら困るからな、自然教室から戻って家に着いたら渡してもいいか?」
「うん。でも貰っちゃっていいの?」
「あぁ、詩織の為に作っといた物だからな。じゃあ、帰りは家まで送るな。一緒に帰ろうな。」
「うん。翔太君、本当にありがとう。」
みんなとのお揃い、私も持てるんですね...。翔太君のおかけです。いつも助けてもらってばかりで...、私も翔太君の役に立てるようになりたい!
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