えっ、私生まれ変わりました?

☆n

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中等部

32 帰宅しました③

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「落ち着いた?」

もう涙は止まったみたいです。

「もう涙は止まったかな?とりあえず目の周りを冷やそうか...。そのままじゃ、腫れぼったくなっちゃうよ。」

そうですね。このままじゃ、明日学校に行けなくなっちゃいますよね。

その前にヤバくないですか?この顔でみんなでご飯なんて...。泣いたのがバレバレですよね?過保護な父と兄弟がうるさくなりそうです。それに翔太君にまた心配させてしまいますね。

「海香~、この顔なんとかならないかな?泣いたのがバレちゃうよ~。」
「詩織、あきらめなさい。それはどうにもならないわ。それに泣いてスッキリしたでしょ?今の詩織はニコニコしてるから大丈夫よ。」

たしかにスッキリしたけど、この顔はヤバイでしょ?

「気にしないの!どんな詩織でも可愛いわよ。」

そういうことではないんだけど...。
まっ、どうしようもできないことはあきらめますか。グズグズ悩むのはやめるんですから!




「!・・・詩織、どうしたんだい?」

やっぱり言われちゃいましたね。

「・・・・・・・」
「パパ、何か問題でも?」(海香が父に対して怒り顔で)
「いやっ、大丈夫だ。(詩織、あれは泣いた後の顔だよな?でも海香の様子じゃ、そのことを指摘するなってことだよな。)」


(バカだな、父さん。それは言っちゃダメだろ。)
「海香・詩織、自然教室はどうだったの?」
「どうって?お兄様の時とやったことは変わりませんよ。お友達には恵まれてるので、楽しく過ごせました。」
「詩織は?」
「翔太君達とグループが一緒だったので、楽しかったです。クラスの女の子達とお話しできたのが良かったです。同じ部屋の子達には、ヴォルとレーヴェも受け入れてもらえましたよ。」
「そうか、それは良かったね。楽しかったことだけかな?他には何もなかった?」

お兄様、ちょっとその笑顔がコワイですよ。
バレてる?これはとんぼ玉のストラップのこと、知ってるよね?

「ちょっとしたトラブルはあったけど、問題ないです。ねっ、翔太君?」
「あぁ、そうだな。大丈夫です、詩織のことは守りますから。(さっき詳細は報告済みだしな。)」

「ふ~ん。そういうことにしとこうか。でも何かあったら、ちゃんと父さんや俺に話すんだぞ!」

「はい、わかっています。」
「大丈夫です、お兄様。私や翔太君がついてるし、詩織だってこれからは甘えてくれますよ。それよりパパ達にお土産があるんです!」

海香がお土産の話にしてくれたので、とんぼ玉のストラップを渡しながら、自然教室の楽しかった話をしましたよ。
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