6 / 7
第六話 精一杯の挑発
「……」
モーリス様に口付けをされた僕は、呆然としていた。
すると、そんな僕を見ていたモーリス様が突然慌て出した。
「ごめんよ。唇に口付けするのは、まだ早かったかね?」
「!」
とんでもない! 僕がそれをどれだけ待ち望んだことか! いつもホッペにチュウなんだもん。それも嬉しいけど、僕はもっと夫夫らしい触れ合いがしたかったのだ。
僕はモーリス様のシャツを掴み、必死にせがんだ。
「モーリス様、もう一回。もう一回チュウしてください」
「しかし……。いいのかい?」
「いいんです。いっぱいいっぱいチュウしてください」
僕の言葉を聞いて、モーリス様は苦笑した。それから僕に顔を寄せ、何度も口付けしてくれた。
もの凄い勢いで多幸感が押し寄せてくる。口付けってこんなに気持ち良かったんだ。モーリス様以外の人としたことないから知らなかったよ。
うっとりしながらそんなことを考えていたら、モーリス様の唇が離れた。
ニッコリ微笑みながら、僕の頭を撫でる。
「可愛いセルビット。今日は少し大人になったね。では、そろそろ寝ようか」
「へ?」
モーリス様、寝る気!? 冗談じゃない。これから熱い夜が始まるんでしょう!?
僕はイヤイヤと首を振った。
「やだやだ! 今夜はモーリス様と一つになって、忘れられない夜になるんだ!」
僕の言葉に、モーリス様が戸惑いの表情を見せた。
「えぇ……? 無理をしなくていいのだよ? 私たちは少しずつ段階を踏んでいけばいいんだ」
「やだやだ! 今日エッチしたい! モーリス様に抱かれたい! そのためにお尻の準備もしたんだ!」
一応お風呂で準備をしておいて良かった~。備えあれば憂いなしとはこのことを言うんだね!
モーリス様は、『お尻の準備』と言う言葉に赤面した。
「セルビット……。もしかして、毎晩準備していてくれたのかい?」
「はい。だってモーリス様に抱かれたいんだもん。モーリス様が欲しい。モーリス様を身体で感じたい。……僕にモーリス様をちょうだい?」
僕の精一杯の挑発に、モーリス様は頭を抱えた。でも、ほんのり頬を染めているので嫌がってはいないと思う。……多分。
「……どこでそんな淫らな誘い方を覚えたのだ。セルビット、悪い子だぞ」
「僕悪い子なんです。毎晩モーリス様に抱かれたときのことを想像しながら寝てたんです」
「~~~!!」
モーリス様は恥ずかしかったのか、片手で口元を押さえた。顔はさっきより赤くなっている。
よしよし。効いてる効いてる。あとひと押しすれば抱いてくれるかも。
僕はベッドにころんと仰向けになると、モーリス様に両手を突き出した。
「モーリス様……。どうかこの僕にご慈悲を……」
「……。本当、どこでそんな言葉を覚えたのだ。私も一応男なのだぞ? そんなふうに誘われたら断り切れない」
「断らないで、モーリス様。僕とエッチしよう?」
「……」
モーリス様がフゥーと息を吐いて、前髪をかき上げた。後ろに撫で付けていた前髪がハラリと目にかかり、色っぽかった。更に、いつもの優しい表情ではなく、目がギラギラしていてケモノのようだった。
僕はワイルドなモーリス様に胸がキュンキュンした。
モーリス様がゆっくりベッドに乗り上げる。
それから至近距離で僕の顔をじっと見つめた。
「怖くなってもやめてあげられないからね?」
怖くなんかないもん。それどころか、身体がゾクゾクしちゃう。早くモーリス様に触れて欲しい。
「やめてなんて絶対言わないもん」
「そうかい? では――」
そんな言葉と共に、モーリス様の唇が僕の唇を塞いだ。大好きなキスだと内心喜んでいたら、モーリス様の舌が僕の口内に入ってきた。
そのままネロネロと舐められる。
「……っふぅ……」
気持ち良くて声が漏れてしまう。特に上顎を舐められると腰が揺れる。モーリス様の舌気持ちいい……。こんなのバカになっちゃうよ!
最後にモーリス様は僕の舌をじゅっと吸ったあと、唇を離した。
僕はよだれを流しながらハァハァ息を乱していた。
もう完全に目がハートになっている気がする。
モーリス様のキス、激しい……。これが大人の階段を上るってことなのか……。
キスの余韻にうっとりしながらそんなことを考えていた。すると、モーリス様がペロリと舌舐めずりをした。
「まだまだこれからだからね? セルビット……」
僕はお尻の穴をキュンキュンさせながら、『ふぁい……』と間の抜けた返事をしたのだった。
モーリス様に口付けをされた僕は、呆然としていた。
すると、そんな僕を見ていたモーリス様が突然慌て出した。
「ごめんよ。唇に口付けするのは、まだ早かったかね?」
「!」
とんでもない! 僕がそれをどれだけ待ち望んだことか! いつもホッペにチュウなんだもん。それも嬉しいけど、僕はもっと夫夫らしい触れ合いがしたかったのだ。
僕はモーリス様のシャツを掴み、必死にせがんだ。
「モーリス様、もう一回。もう一回チュウしてください」
「しかし……。いいのかい?」
「いいんです。いっぱいいっぱいチュウしてください」
僕の言葉を聞いて、モーリス様は苦笑した。それから僕に顔を寄せ、何度も口付けしてくれた。
もの凄い勢いで多幸感が押し寄せてくる。口付けってこんなに気持ち良かったんだ。モーリス様以外の人としたことないから知らなかったよ。
うっとりしながらそんなことを考えていたら、モーリス様の唇が離れた。
ニッコリ微笑みながら、僕の頭を撫でる。
「可愛いセルビット。今日は少し大人になったね。では、そろそろ寝ようか」
「へ?」
モーリス様、寝る気!? 冗談じゃない。これから熱い夜が始まるんでしょう!?
僕はイヤイヤと首を振った。
「やだやだ! 今夜はモーリス様と一つになって、忘れられない夜になるんだ!」
僕の言葉に、モーリス様が戸惑いの表情を見せた。
「えぇ……? 無理をしなくていいのだよ? 私たちは少しずつ段階を踏んでいけばいいんだ」
「やだやだ! 今日エッチしたい! モーリス様に抱かれたい! そのためにお尻の準備もしたんだ!」
一応お風呂で準備をしておいて良かった~。備えあれば憂いなしとはこのことを言うんだね!
モーリス様は、『お尻の準備』と言う言葉に赤面した。
「セルビット……。もしかして、毎晩準備していてくれたのかい?」
「はい。だってモーリス様に抱かれたいんだもん。モーリス様が欲しい。モーリス様を身体で感じたい。……僕にモーリス様をちょうだい?」
僕の精一杯の挑発に、モーリス様は頭を抱えた。でも、ほんのり頬を染めているので嫌がってはいないと思う。……多分。
「……どこでそんな淫らな誘い方を覚えたのだ。セルビット、悪い子だぞ」
「僕悪い子なんです。毎晩モーリス様に抱かれたときのことを想像しながら寝てたんです」
「~~~!!」
モーリス様は恥ずかしかったのか、片手で口元を押さえた。顔はさっきより赤くなっている。
よしよし。効いてる効いてる。あとひと押しすれば抱いてくれるかも。
僕はベッドにころんと仰向けになると、モーリス様に両手を突き出した。
「モーリス様……。どうかこの僕にご慈悲を……」
「……。本当、どこでそんな言葉を覚えたのだ。私も一応男なのだぞ? そんなふうに誘われたら断り切れない」
「断らないで、モーリス様。僕とエッチしよう?」
「……」
モーリス様がフゥーと息を吐いて、前髪をかき上げた。後ろに撫で付けていた前髪がハラリと目にかかり、色っぽかった。更に、いつもの優しい表情ではなく、目がギラギラしていてケモノのようだった。
僕はワイルドなモーリス様に胸がキュンキュンした。
モーリス様がゆっくりベッドに乗り上げる。
それから至近距離で僕の顔をじっと見つめた。
「怖くなってもやめてあげられないからね?」
怖くなんかないもん。それどころか、身体がゾクゾクしちゃう。早くモーリス様に触れて欲しい。
「やめてなんて絶対言わないもん」
「そうかい? では――」
そんな言葉と共に、モーリス様の唇が僕の唇を塞いだ。大好きなキスだと内心喜んでいたら、モーリス様の舌が僕の口内に入ってきた。
そのままネロネロと舐められる。
「……っふぅ……」
気持ち良くて声が漏れてしまう。特に上顎を舐められると腰が揺れる。モーリス様の舌気持ちいい……。こんなのバカになっちゃうよ!
最後にモーリス様は僕の舌をじゅっと吸ったあと、唇を離した。
僕はよだれを流しながらハァハァ息を乱していた。
もう完全に目がハートになっている気がする。
モーリス様のキス、激しい……。これが大人の階段を上るってことなのか……。
キスの余韻にうっとりしながらそんなことを考えていた。すると、モーリス様がペロリと舌舐めずりをした。
「まだまだこれからだからね? セルビット……」
僕はお尻の穴をキュンキュンさせながら、『ふぁい……』と間の抜けた返事をしたのだった。
あなたにおすすめの小説
婚約破棄させた愛し合う2人にザマァされた俺。とその後
結人
BL
王太子妃になるために頑張ってた公爵家の三男アランが愛する2人の愛でザマァされ…溺愛される話。
※男しかいない世界で男同士でも結婚できます。子供はなんかしたら作ることができます。きっと…。
全5話完結。予約更新します。
愛する人
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
「ああ、もう限界だ......なんでこんなことに!!」
応接室の隙間から、頭を抱える夫、ルドルフの姿が見えた。リオンの帰りが遅いことを知っていたから気が緩み、屋敷で愚痴を溢してしまったのだろう。
三年前、ルドルフの家からの申し出により、リオンは彼と政略的な婚姻関係を結んだ。けれどルドルフには愛する男性がいたのだ。
『限界』という言葉に悩んだリオンはやがてひとつの決断をする。
愛を称えて
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
シリウスは地味で平凡なオメガである。人に胸を張れることといえば、家族仲がいいことくらい。それでも優秀な婚約者と肩を並べても恥ずかしくない何かを手に入れたくて、得意の薬学を極めることにした。学園に認められゼミ入りをし、今度は国に認められた。嬉しくて、早くこのことを伝えたくて、婚約者の元へと駆けた。けれど聞こえてきた声は冷たいものであった。
おしまいのそのあとは
久野字
BL
悪役令息として転生してしまった神楽坂龍一郎は、心を入れ替え、主人公のよき友人になるよう努力していた。ところがこの選択肢が、神楽坂の大切な人を傷つける可能性が浮上する。困った神楽坂は、自分を犠牲にする道を歩みかけるが……
ミルクの出ない牛獣人
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
「はぁ……」
リュートスは胸に手をおきながら溜息を吐く。服装を変えてなんとか隠してきたものの、五年も片思いを続けていれば膨らみも隠せぬほどになってきた。
最近では同僚に「牛獣人ってベータでもこんなに胸でかいのか?」と聞かれてしまうほど。周りに比較対象がいないのをいいことに「ああ大変なんだ」と流したが、年中胸が張っている牛獣人などほとんどいないだろう。そもそもリュートスのように成体になってもベータでいる者自体が稀だ。
通常、牛獣人は群れで生活するため、単独で王都に出てくることはほぼない。あっても買い出し程度で棲み着くことはない。そんな種族である牛獣人のリュートスが王都にいる理由はベータであることと関係していた。
子を成せ
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
ミーシェは兄から告げられた言葉に思わず耳を疑った。
「リストにある全員と子を成すか、二年以内にリーファスの子を産むか選べ」
リストに並ぶ番号は全部で十八もあり、その下には追加される可能性がある名前が続いている。これは孕み腹として生きろという命令を下されたに等しかった。もう一つの話だって、譲歩しているわけではない。