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第一話
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蓮司はガキの頃から鬱陶しい。
蓮司は俺の家の隣に住んでいて、ガキの頃から一緒に行動していた。
小さい頃の蓮司はそれはもうひ弱なガキだった。色白で女の子みたいな顔をしていたので、悪ガキに目をつけられていて、叩かれたり蹴られたりしてはベソベソと泣いていた。当時の俺はヒーローに憧れていて、正義感が強かった。だから悪ガキが蓮司を虐める度に止めにかかり、悪ガキと殴り合いをしながら蓮司を守っていた。それが良くなかったのかもしれない……。
いつの間にか蓮司は俺にべったりとまとわりつくようになっていた。俺といれば虐められても助けてもらえると学習したのだろう。
それは中学生になっても変わらなかった。中学になると蓮司の身長はグンと伸びて、体格も良くなってきた。もう蓮司を虐める者はいない。だが、蓮司が俺のそばから離れる事はなかった。
その頃になると蓮司の存在が段々鬱陶しくなってきていたので、俺は何度も『まとわりつくな!』『失せろ!』と怒鳴った。だが、それでも蓮司は俺から離れる事はなかった。高校も同じところを受験し、大学まで着いて来やがった。うざい。うざすぎる。どうしたら蓮司が俺から離れるか考えたが、考えても答えは出ないので、結局今も俺は蓮司と一緒に行動している。
蓮司なんか大嫌いだ。コイツがまとわりつくから俺は今まで彼女すら出来たことがねー。クソッ!! 俺の人生は蓮司のせいで台無しだ!!
いつか絶対蓮司から逃げてやる!!
そんな事を思いながら、今日も俺は蓮司に向かって『うぜーんだよ!』と怒鳴りつけるのであった。
蓮司は俺の家の隣に住んでいて、ガキの頃から一緒に行動していた。
小さい頃の蓮司はそれはもうひ弱なガキだった。色白で女の子みたいな顔をしていたので、悪ガキに目をつけられていて、叩かれたり蹴られたりしてはベソベソと泣いていた。当時の俺はヒーローに憧れていて、正義感が強かった。だから悪ガキが蓮司を虐める度に止めにかかり、悪ガキと殴り合いをしながら蓮司を守っていた。それが良くなかったのかもしれない……。
いつの間にか蓮司は俺にべったりとまとわりつくようになっていた。俺といれば虐められても助けてもらえると学習したのだろう。
それは中学生になっても変わらなかった。中学になると蓮司の身長はグンと伸びて、体格も良くなってきた。もう蓮司を虐める者はいない。だが、蓮司が俺のそばから離れる事はなかった。
その頃になると蓮司の存在が段々鬱陶しくなってきていたので、俺は何度も『まとわりつくな!』『失せろ!』と怒鳴った。だが、それでも蓮司は俺から離れる事はなかった。高校も同じところを受験し、大学まで着いて来やがった。うざい。うざすぎる。どうしたら蓮司が俺から離れるか考えたが、考えても答えは出ないので、結局今も俺は蓮司と一緒に行動している。
蓮司なんか大嫌いだ。コイツがまとわりつくから俺は今まで彼女すら出来たことがねー。クソッ!! 俺の人生は蓮司のせいで台無しだ!!
いつか絶対蓮司から逃げてやる!!
そんな事を思いながら、今日も俺は蓮司に向かって『うぜーんだよ!』と怒鳴りつけるのであった。
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