神の宿り木~旅の途中~ジン~番外編~

ゆう

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*休日*  初めて『夏乃館』に行って、海に行った話。

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 『夏乃館』を出て、港に近いレストランに入った。
 少し遅い昼食。
 見たことのない海鮮の料理ばかり。
 ジンに『これは何?』と、聞きながらの食事。
 分かる範囲内で解説してくれて、知らない知識をたくさん教えてもらった。
 そんな海鮮の魚介類が住んでいる海に行くのが楽しみで仕方がない。

 本や物語、誰かの話の中でしか聞いたことの無かった海。
 初めてそれを目にし、言葉が出なかった。
 想像以上に広がっていて…本当に空と海が繋がったみたいで…浜辺に波が打ち寄せては引いて…繰り返され…波打ち際の穏やかな音…。
「どうした?」
 言葉を失って固まっていると、ジンが浜辺に行こうと、手を握って促してきた。
 ジンの長い髪が潮風と太陽の光を浴びてキラキラと輝く。
 眩しい…。
 浜辺を歩き周り、潮風と海のキラメキを味わい尽くし過ぎて、サンダルに砂が入って気持ち悪い。
 浜辺から少し上がって、海が見えるベンチに座り、ジンがサンダルを脱がせてくれて砂を払ってくれた。
「足、広げると見えるぞ」
「!!」
 慌て足を閉じる。
 そうだった!
 今、膝上の短いスカート履いて…。
 恥ずかしくなって頬を染める。
 ジンが隣に座り、
「感想は?」
「…綺麗だね。優しくって…この音…落ち着く…」
 そう言ってリーンは目を閉じ、ジンに寄りかかった。
 まるで子守唄のように、森の木々の葉の擦れ合う音に似ていて、眠くなって…眠ってしまった。



「珍しいですね。『移動』使って帰ってくるなんて」
「あぁ、リーンが寝てしまって…」
 ジンはリーンを両腕に抱えて、『春乃館』の裏口に帰ってきた。
 ジョイが眠るリーンの姿を見て笑みを浮かべる。
「可愛い、格好してますね」
「『夏乃館』で着替えた。ついでだ、俺の部屋の戸を開けてくれ」
 そう言って階段を上がる。
「ジンさんの部屋に寝かすんですか?」
「ああ、途中で寝てしまった、お仕置きだ」
 ジンは意地悪そうに笑う。
「それ、ご褒美ですよ」
 ジョイは呆れて、ジンの部屋の戸を開け、掛け布団をめくる。
「夕食、どうします?」
「昼食が、遅かったから…あとで食べる」
 リーンをベッドに寝かすと乱れた前髪を動かす。
「……。」
 ジンはベッドに腰を掛け、無防備な寝顔を見ていた。



 ぼんやり目が覚めると、暖かいものに触れていた。
 その温もりが気持ち良く、引き寄せ顔をうずめる。
「良く眠ってたな」
 頭の上から声がして、目を開け声の方を見る。
 そこには、長い髪をほどいたままのジンが微笑んでいた。
 ……えっ…?
 頭の思考が目覚めてくる。
「…ジン…?」
「おはよう」
 リーンは飛び起きる。
「えっ…?あれ…?」
「昨日、海であのまま寝てしまったんだよ」
 そう言ってジンも身体を起こす。
「あっ…。ご、ごめんなさい!せっかく案内してもらってたのに…」
「かまわない。また、のんびり海に行こう」
「はい。」
 リーンはホッとして微笑む。
「それより、その姿は魅力的なんだか、着替えなくていいのか?」
「えっ?」
 リーンは自分が着ている服を見回し赤面して、乱れた服を慌てて整える。
 寝返りをうってか、首裏で結ばれていた布がほどけて胸が頒布位露出して、スカートも捲れ上がり下着が顔を出していた。
「き、着替えて来ます!」
 リースは赤面したまま、ジンの部屋を飛び出した。
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