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黒龍(クロ)との出会い

盲目の黒龍 **

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「もう忘れたのか?昨日、あんなにイッたのに…」
「…。」
 青年は昨日の夜の事を思い出そうとして、首を傾げて、視線がベッドで止まる。
「…あっ…」
 思い出したのか、こちらに背を向けて赤面している。
 黒龍は背後から抱き締め、腕の中にすっぽりと閉じ込めた。
「思いだしたか?なぁ。俺はお前が部屋にいてくれて嬉いんたぜ。口許に食事を運びながらドキドキして、触れたいのを我慢していたんだ」
 黒龍は右手をシャツのしたから侵入させ、胸の突起に触れ、クニクニと感触を確め軽く摘まむ。
「つっ…。」
「固くなってきた」
 耳許でささやき、左手をハーフパンツの中へ侵入させて、少し反応し始めた中心をつかんだ。
「はぁ…」
 青年が両手で黒龍の手ごと、股間に押さえつけてくる。
 もっとして欲しいと、誘ってるみたいに…。
「誘ってるのか?」
「やっ…ちが…あっ…」 
 黒龍は背後から頬に口付けすると、両手を激しく動かした。
「あっあっあっあっ」
 青年の腰が揺れ、濡れて固くなってきたのを感じる…。
「濡れてきた」
 耳許でささやくと、ピクンと前が跳ねる。
 ああ、可愛すぎだ…。
 黒龍は右手をシャツから出して、青年が押さえていた手を引き離し、ハーフパンツをめくり下げ、左手に握った、体液をとろとろとあふれさせるモノをさらした。
「…ああ…」
 青年は真っ赤になって顔を背け、先端を強くこすると腰が跳ね上がった。
「ひゃん!」
 大きな声が出て、青年が両手で口を塞ぐ。
「はぁ…あああ…っ」
 青年の両手の隙間から声が漏れ、淫らに動き始めた腰が、黒龍のモノに当たってこすれて、育っていくのを感じる。
「あっ…んっ…あっ…あっ…はぁ…ああっ…!」
 乱れる声がたまらない…。
「あああああっ…!!」
 青年は黒龍の手の中で放ち、白濁をこぼす。
「はぁ…はぁ…」
 青年の身体を引き上げ、床に膝立ちにさせ、上半身をベッドの上に寝かせて、お尻を付き出すような体勢にさせた。
 そして、ハーフパンツを膝まで下げ、背中を半分押さえ込むように身体を重ねて、後孔に指を触れさせた。
「そんなとこ触らないで!」
 青年の声を無視して、放った体液をこすり付け、クチクチと音を立てる。
 指で後孔の回りを撫で回し、太い指をズブリと、挿し込んだ。
「はああぁっ!!」
 青年はその指を締め付ける。
「力を抜くんだ」
 青年は、どうして良いか分からず首を降る。
 黒龍はもう片方の手で、青年の中心を握り込み、こすりはじめた。
「ああっ…あっ…ああっ…」
 青年の腰が揺れ、指を締め付け、潤んだ瞳で見上げてきた。
 …たまらない…痛いくらいにズボンを押し上げている。
「ああんっ…あっ…はぁっ…」
 ゆっくりと指を沈め、動かすたびに指を締め付け、中の浅いところをき回し、前から溢れる体液は茎を、伝い床を濡らしていく。
 一度、指を抜くと、今度は指を2本沈めた。
「あっ…あああああぁ……!!」
 青年は、床に白濁を放っていた。
「はぁ…はぁ…はぁんっ…」
 再び中の浅いところをき回し、声を上げさせた。
「俺が限界だ…」 
 黒龍は切羽詰まった声で、ささやき指を抜いて、後孔を拡げ、そこに熱く固くなったモノを押し付けた。
「あっ!」
「先端だけだから…」
 そう言って、ぐっと熱い塊を押し込んだ。
「ああっ…」
 本当にここに入るのだろうか…。
 ゆっくりと開発していけと、言われたが…。
 しばらく動かず、次第に力が抜けてきた事に気付き、後孔がピクピクと震え出した。
 それに気づいた黒龍は、入口付近をゆっくりとき回し始めた。
「ああっ…あっ…あっ…熱い…のが…んっ…あっ…中に…入って…」
 溢れ出した体液が、青年の中に少しずつ注ぎ込まれていく。
「あっ…はぁ…ああっ…」
 青年は腰を振り乱した。
「ああっ…も…もう…んっ…イき…た…あああああっ!!」
 黒龍が中へ押し付け、放つと同時に、青年も締め付け、白濁を放った。
 後に注ぎ込み、入りきらなかった分が、隙間からあふれでて、身体を離すと、太股を伝って流れ落ちていった。
 その姿に、グッときて、再びち上がってきた。
 黒龍は青年を抱え上げ、ベッドに座らせると着ているシャツとハーフパンツを脱がし、黒龍も服を脱ぎ捨て、おおかぶさった。
 青年は今さら照れて、横を向き、その仕草が愛しくてクスリと笑った。
「…可愛い…」
 二人の唇が重なりあい、再び熱い翻弄に流されていった。


 翌朝。いつもより早くに家を出て、小納谷こなやに向かった。
 そして、入口で掃除をしていた男に、手紙を渡した。
「これを、『大ちゃん』って人に渡してくれ」
 そう言って仕事場に向かった。
 

「あっ。若旦那。あの男がこれを『大ちゃんて人に渡してくれ』と、言っていたのですが…」
「何?」
 お客の送り迎えの為の、車を取りに宿の表へ出た大輔だいすけは、手紙を受け取り開いて、目を見張る。
「どいつだ?!これを持ってきたのは?!」
「あちらに向かって歩く背の高い方です」
 大輔は手紙を握りしめ、走って追いかけていき、その男の肩を掴んだ。
「おい!ひじりは、何処だ!」
 振り返ったのは、若い男だった。
「…そうか『ひじり』と、呼ぶのか…。あいつは俺の部屋で本を読んでいる」
「何処だ!案内しろ!」
 大輔はすごい剣幕で、男に掴みかかった。
 これは、仕事どころではない!
「…俺はこれから仕事だ。家に寄っていたら遅刻する。本を読み終えたらここへ連れてくるよ」
 男は冷静に、そう答えて、歩き出した。
 家の中に居ると言うことは、無事なんだな…。
 本を読んだらって、聖のやつ、何考えてるんだよ…。
 大輔は宿へ戻り、男の跡を付けるように指示して、大輔も車を取りに向かった。

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