聖~ひじり~ ソレを恋と呼ぶならば。⦅完結⦆

ゆう

文字の大きさ
41 / 83
新年会

少しだけ…。 **

しおりを挟む
 黒龍は聖のネクタイを、緩め引き抜き、シャツのボタンを外し始めた。
「今日は、アンダーシャツを着ているんだな」
 そう言って、シャツの下から押し上げている突起をつつく。
「んんっ…っ」
 布越しに触れられて、聖の中心がち上がって来ている。
 聖のズボンのベルトを緩め、ボタンを外し、ファスナーを下ろしはじめて口許が緩んだ。
 そう言えば、聖はいつも寝巻き浴衣だから、服を脱がすのは久しぶりだ…。
「…何…?」
 黒龍の緩んだ顔に気付いたのか、聖が覗き込んでくる。
「…聖の服を脱がすのは、久しぶりだと思って…。新鮮で良いよな」
 聖は真っ赤になってうつ向く。
「ズボンを汚すと悪いよな…」
 黒龍は聖を抱えたまま押し倒し、寝かせると、聖からズボンを引き抜いた。
 見下ろす聖の姿に、黒龍は理性が飛びそうになるのを押さえる。
 フリルの付いたシャツをはだけさせ、アンダーシャツと下着を着けただけの姿にクラリとする。
「…声…押さえろよ」
 そう言って、黒龍はアンダーシャツの上から、突き出している突起を口に含んだ。
「んっ…つっ…はぁ…」
 反対側の突起は手で摘まみ、捏ね回す。
「んんっ…っっ…」
 聖の股間が反応して、下着を押し上げる。
 黒龍は指先で、下着の上からそれをなぞり、聖は腰を跳ね上げる。
 いつもと違う感覚なのか、もどかしそうに、腰が揺れはじめていた。 
「んんっ…はぁ…んっ…あっあっ…んんっ…」
 声を出さないように、必死に耐える聖の下着をゆっくりと下げ、中からち上がりかけた中心を取り出すと、黒龍は口付けた。
「つっ…!」
 黒龍は聖のモノを口に含み、舌でなぶりはじめる。
「はあぁっ…」
 聖の腰がビクンビクンと跳ね上がる。
「んんっ…んんっ…」
 黒龍は唇を離し、茎を舌で舐め上げる。
「ああっ…あっ、あっ…んんっ…」
 大きな声がでて、聖は慌てて両手で口を塞いだ。
 先端から溢れ出ている蜜を、黒龍は舐めとり、乱れていく聖を堪能した。
「…はぁ…クロ…ああっ…」 
 黒龍が聖の先端に、きつく吸い付くと聖は黒龍の口の中に放っていた。
「はぁ…はぁ…んっ…クロ…はぁ…」
 力の抜けた聖が、ぐったりと横たわり、黒龍はタオルで口許を拭うと、まだ溢れている聖の蜜を拭い取った。
 聖の下着を戻し、身体を起こすと、聖はぼんやりとして眠そうだ。 
「どうする。風呂に行くか?」
「…んんっ…」
 聖は頬を染めながら、黒龍に寄りかかってくる。
「…もう少し…このまま…」
 黒龍は視線を反らす。
 この姿のまま、抱きしめたら理性が無くなってしまう。
 明日は朝から本館の片付けがあると言うのに…。
 そんな葛藤をしていると、聖が、うとうととし始めた。
「…寝るか?」
「…んんっ…」
 黒龍は聖を抱え上げ、横に敷いていた布団の上掛けを捲り、聖を寝かせた。
 そして、離れようと立ち上がりかけると、聖が布団から手を伸ばし、黒龍の服を掴んできた。
「…眠るまで…いて…」
「…ああ。いるよ」
 黒龍は座り直し、聖の髪を撫でると、安心したのか聖は目を閉じた。
「好きだぜ、聖」
 黒龍は優しく囁く。
 そして、聖の寝息が聞こえてくるまで、側で髪を撫で続けた。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界にやってきたら氷の宰相様が毎日お手製の弁当を持たせてくれる

七瀬京
BL
異世界に召喚された大学生ルイは、この世界を救う「巫覡」として、力を失った宝珠を癒やす役目を与えられる。 だが、異界の食べ物を受けつけない身体に苦しみ、倒れてしまう。 そんな彼を救ったのは、“氷の宰相”と呼ばれる美貌の男・ルースア。 唯一ルイが食べられるのは、彼の手で作られた料理だけ――。 優しさに触れるたび、ルイの胸に芽生える感情は“感謝”か、それとも“恋”か。 穏やかな日々の中で、ふたりの距離は静かに溶け合っていく。 ――心と身体を癒やす、年の差主従ファンタジーBL。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)  インスタ @yuruyu0   Youtube @BL小説動画 です!  プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです! ヴィル×ノィユのお話です。 本編完結しました! 『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました! 時々おまけのお話を更新するかもです。 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

処理中です...