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カザンナ王国
止まらない涙
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『移動』の魔法で、お休み処まで移動してきたキリトは、泣き叫ぶジーンとユーリの声に、自分も泣きそうになった。
あの時と同じ泣き方だ。
初めて、リーンが子供達から離れて、帰らなくなったとき、連日泣き止まなかった時と同じ泣き方。
リーンと楽しく一緒にいたのに、居なくなって、きっと、今まで我慢していた寂しさが、爆発したのだろう。
そんな泣き声だった。
部屋に入ると、ルークがユーリを抱いて、ガーディがジーンを抱いて、泣き止まない二人をあやしていた。
最初に気付いたのはジーン。
泣きながら、こちらに手を伸ばしてきた。
キリトはガーディからジーンを受けとると、抱き締め頭を撫でて笑いかけた。
「リーンの分まで、俺が側にいてあげるから…」
その声に、ユーリも反応して、キリトに手を伸ばして来た。
さすがに二人を同時に抱っこ出来ないので、ジーンを抱いたまま、部屋の絨毯の上に座り、ルークからユーリを受け取った。
「ほら、泣きすぎると、カラカラになってしまうぞ」
二人はグズりながらキリトにしがみついている。
グズグズとはしているが、それでも、さっきよりは、鳴き声は落ち着いている。
「三人で、リーンが帰ってくるのを待っていような…」
キリトは二人を抱えて揺らしながら、囁くように子供達に言う。
帰りに俺は居ないし、リーンもいなくなるしで、不安だったのかも知れない。
常にルークがいるわけてもないし、彼の仲間達にも懐いているが、側にいてくれる分けてもない。
「帰ったら、また、一緒に昼寝して、遊ぼうな…」
…いつの間にか、あの屋敷が、俺の帰る場所になっていた。
子供達がいるし、リーンも絶対に戻ってくる場所だと分かっているだけでなく、自分が戻って良い場所になっていた。
その内に、子供達は静になり、キリトの腕の中で眠り出した。
しばらくすると、子供達の重みがぐっと腕に来て、完全に眠った事を伝えてくると、キリトはホッとして、ため息を付いた。
ジーンとユーリをソファーに寝かし、毛布をかけると、穏やかに眠る2人の寝顔を見てホッとして、身体の力が抜け、その場に座り込んだ。
「お疲れ様」
そう言って、飲み物を持ってきてくれたのは、アオだった。
受け取って、レモンの効いた炭酸水を飲むと、自分も少し落ち着いた。
「リーンは行ってしまったんだな」
「ああ。屋敷までは帰る予定だったが、呼ばれて行ってしまったよ…」
ルークが苦笑いして答えると、キリトはため息を付いた。
「帰りの馬車は子供達と一緒に乗ります。目が覚めて、また、泣き出すといけないから…」
「そうしてくれ」
「助かったよ…。一事はどうなるかと…」
子供達を見馴れているガーディさえもが、どうして良いか戸惑っていたのだから…。
「俺で、泣き止んで良かったです」
キリトは眠る子供達を見て、微笑んだ。
子供達を眠ったまま馬車に移動し、お屋敷へ向かって走り出した。
途中、ジーンが目を覚まし、不安そうに辺りを見回して、キリトの顔を見ると、手を伸ばしてきた。
キリトは微笑んで、抱き上げ、床に毛布を敷いた場所に座る。
リーンが座って二人を抱えていた場所だそうだ。
胡座をかいた太ももの上にジーンを座らせ、背中を支え、ジーンの顔を覗き込んだ。
「お腹空かないか?さっき食べなかったからな…」
ジーンはじっとキリトを見ている。
「ユーリが起きたら、おやつにしようか」
ジーンが手を伸ばし、キリトの頬に触れてくる。
「んん?」
キリトは微笑んだ。
俺はもう、泣かないよ。
お前達がいるから…。
あの時と同じ泣き方だ。
初めて、リーンが子供達から離れて、帰らなくなったとき、連日泣き止まなかった時と同じ泣き方。
リーンと楽しく一緒にいたのに、居なくなって、きっと、今まで我慢していた寂しさが、爆発したのだろう。
そんな泣き声だった。
部屋に入ると、ルークがユーリを抱いて、ガーディがジーンを抱いて、泣き止まない二人をあやしていた。
最初に気付いたのはジーン。
泣きながら、こちらに手を伸ばしてきた。
キリトはガーディからジーンを受けとると、抱き締め頭を撫でて笑いかけた。
「リーンの分まで、俺が側にいてあげるから…」
その声に、ユーリも反応して、キリトに手を伸ばして来た。
さすがに二人を同時に抱っこ出来ないので、ジーンを抱いたまま、部屋の絨毯の上に座り、ルークからユーリを受け取った。
「ほら、泣きすぎると、カラカラになってしまうぞ」
二人はグズりながらキリトにしがみついている。
グズグズとはしているが、それでも、さっきよりは、鳴き声は落ち着いている。
「三人で、リーンが帰ってくるのを待っていような…」
キリトは二人を抱えて揺らしながら、囁くように子供達に言う。
帰りに俺は居ないし、リーンもいなくなるしで、不安だったのかも知れない。
常にルークがいるわけてもないし、彼の仲間達にも懐いているが、側にいてくれる分けてもない。
「帰ったら、また、一緒に昼寝して、遊ぼうな…」
…いつの間にか、あの屋敷が、俺の帰る場所になっていた。
子供達がいるし、リーンも絶対に戻ってくる場所だと分かっているだけでなく、自分が戻って良い場所になっていた。
その内に、子供達は静になり、キリトの腕の中で眠り出した。
しばらくすると、子供達の重みがぐっと腕に来て、完全に眠った事を伝えてくると、キリトはホッとして、ため息を付いた。
ジーンとユーリをソファーに寝かし、毛布をかけると、穏やかに眠る2人の寝顔を見てホッとして、身体の力が抜け、その場に座り込んだ。
「お疲れ様」
そう言って、飲み物を持ってきてくれたのは、アオだった。
受け取って、レモンの効いた炭酸水を飲むと、自分も少し落ち着いた。
「リーンは行ってしまったんだな」
「ああ。屋敷までは帰る予定だったが、呼ばれて行ってしまったよ…」
ルークが苦笑いして答えると、キリトはため息を付いた。
「帰りの馬車は子供達と一緒に乗ります。目が覚めて、また、泣き出すといけないから…」
「そうしてくれ」
「助かったよ…。一事はどうなるかと…」
子供達を見馴れているガーディさえもが、どうして良いか戸惑っていたのだから…。
「俺で、泣き止んで良かったです」
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途中、ジーンが目を覚まし、不安そうに辺りを見回して、キリトの顔を見ると、手を伸ばしてきた。
キリトは微笑んで、抱き上げ、床に毛布を敷いた場所に座る。
リーンが座って二人を抱えていた場所だそうだ。
胡座をかいた太ももの上にジーンを座らせ、背中を支え、ジーンの顔を覗き込んだ。
「お腹空かないか?さっき食べなかったからな…」
ジーンはじっとキリトを見ている。
「ユーリが起きたら、おやつにしようか」
ジーンが手を伸ばし、キリトの頬に触れてくる。
「んん?」
キリトは微笑んだ。
俺はもう、泣かないよ。
お前達がいるから…。
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