195 / 462
神の宿り木~再生~
元素の魔法石
しおりを挟む
子供達が…ジーンとユーリがキリトに連れられ王都に帰ってから、リーンはルークとほぼ二日間、寝室に籠っていた。
存在を確かめるように触りあって、囁きあって、繋がって…。
満たされたと思っても、またすぐに欲しくなって…。
ルークに包まれて眠るのが、気持ち良くてとても暖かだった。
だが、さすがにそろそろ行動しなければ、週末の子供達との約束であるピクニックまでに戻れなくなってしまう。
リーンは重い身体を引きずって、シャワールームに向かった。
側から離したがらないルークを説き伏せて、必ず週末に帰ると約束して、リーンはグオルクにある自分の部屋に行った。
まさかリオナスの執務室と、グオルクの自分の部屋を繋げてあるなんて、思いもよらなかった。
グオルクの自分の部屋と、カザンナ王国のカザナのルークの屋敷の小屋と繋いであるので、子供達が移動してくるには、この方が安全だからなにも言えない…。
グオルクのリーンの部屋に戻ると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
部屋を出て、リビングに行くと、ルナがソファーで宿題をしていて、チイが晩御飯を作っていた。
チイがリーンに気がつくと、微笑んできた。
「お帰り」
「ただいま」
「もうすぐ、晩御飯が出来るから待っていて。そろそろ帰って来るかな…ってヒイロとも言っていたの」
チイはニコニコしながら通信網を開き、ヒイロに連絡をしている。
リーンはソファーに座り、ルナが宿題をしているのを見ると、計算問題を解いていた。
そうだね、こうやって教えてくれる学校があるのは、将来のための知識を得るのに必要だ。
…ジーンとユーリもこうやって宿題をしているのだろうか…。
そんなことを思いながら、ぼんやりとルナを見ていた。
ヒイロが帰ってきて、夕食を一緒に食べ、チイがルナをお風呂にいれている間に、リーンはヒイロに話し出した。
ルーク達にも伝えたこと…。
『始まりの宿り木』のこと、記憶の事…。
そして、復活させるのに必要な事…。
すべての話を終えると、ヒイロはため息を付いてリーンを見る。
「すべて一人でするな。俺たちに出来ることはする」
「分かっているよ…」
リーンは苦笑いした。
ヒイロはリーンの性格を知っているから、何をしようとしているのかは、気がついているのだろう…。
「…私にしか出来ない事だけだから…」
そして、この後の段取りを伝えた。
「カザナに戻って、ミーネに『苗木』を頼んでくる。それから、人魚の湖から、水中都市のフールシアに『水の魔法石』を、魔女の森のソフィアに『大地の魔法石』、翼有族のアレクに『風の魔法石』をお願いしてくる」
「すべての元素の魔法石か…」
「そして、アリミネ火山の炎竜に『炎の魔法石』をお願いしてくる」
「…アリミネ火山だと…!」
鎮火したとはいえ、未だにアリミネ火山の活動は停止にはならず、炎の竜が、過去の『私』キースに頼まれて、見守り続けているのだ。
そんな炎竜なら『炎の魔法石』持っているはず…。
「浄化の炎で『始まりの宿り木』を浄化しなければならない…。アリミネ火山には、ルークとキリトを連れていくつもりだから心配しないで」
何かあったときの保険として、ルークとキリトを連れていくのだ。
…私が、火を扱うのは苦手なのもあるが…。
「…。」
「アリミネ火山は、ルークの手が空いたら行くつもり。だから、もう少し先だよ…」
「わかった。翼有族の方には俺から頼んでおく。…ただ『風の魔法石』はあいつらの一族の家宝だからな…」
「分かってるよ。なかなか手に入らないのは…」
翼有族が大切にしている『風の魔法石』は、険しい山の風が渦巻いているような場所にしか存在しない。
翼有族でも風に煽られて、なかなかたどり着けない場所に有るのだ。
なので、貴重な『風の魔法石』は家宝とさせている。
「急ぎはしないけど、なるべく早い方が有りがたいな…」
「そう伝えておく」
ヒイロは再びため息を付いて、リーンに言う。
「…一人でいなくなるな!ルークが使い物にならなくなる」
「…。」
ヒイロは念を押してくる。
まるで、先が見えているみたいに…。
リーンに枷を作るみたいに…。
「…分かっているよ…」
リーンはそうとしか、答えられなかった。
存在を確かめるように触りあって、囁きあって、繋がって…。
満たされたと思っても、またすぐに欲しくなって…。
ルークに包まれて眠るのが、気持ち良くてとても暖かだった。
だが、さすがにそろそろ行動しなければ、週末の子供達との約束であるピクニックまでに戻れなくなってしまう。
リーンは重い身体を引きずって、シャワールームに向かった。
側から離したがらないルークを説き伏せて、必ず週末に帰ると約束して、リーンはグオルクにある自分の部屋に行った。
まさかリオナスの執務室と、グオルクの自分の部屋を繋げてあるなんて、思いもよらなかった。
グオルクの自分の部屋と、カザンナ王国のカザナのルークの屋敷の小屋と繋いであるので、子供達が移動してくるには、この方が安全だからなにも言えない…。
グオルクのリーンの部屋に戻ると、美味しそうな匂いが漂ってきた。
部屋を出て、リビングに行くと、ルナがソファーで宿題をしていて、チイが晩御飯を作っていた。
チイがリーンに気がつくと、微笑んできた。
「お帰り」
「ただいま」
「もうすぐ、晩御飯が出来るから待っていて。そろそろ帰って来るかな…ってヒイロとも言っていたの」
チイはニコニコしながら通信網を開き、ヒイロに連絡をしている。
リーンはソファーに座り、ルナが宿題をしているのを見ると、計算問題を解いていた。
そうだね、こうやって教えてくれる学校があるのは、将来のための知識を得るのに必要だ。
…ジーンとユーリもこうやって宿題をしているのだろうか…。
そんなことを思いながら、ぼんやりとルナを見ていた。
ヒイロが帰ってきて、夕食を一緒に食べ、チイがルナをお風呂にいれている間に、リーンはヒイロに話し出した。
ルーク達にも伝えたこと…。
『始まりの宿り木』のこと、記憶の事…。
そして、復活させるのに必要な事…。
すべての話を終えると、ヒイロはため息を付いてリーンを見る。
「すべて一人でするな。俺たちに出来ることはする」
「分かっているよ…」
リーンは苦笑いした。
ヒイロはリーンの性格を知っているから、何をしようとしているのかは、気がついているのだろう…。
「…私にしか出来ない事だけだから…」
そして、この後の段取りを伝えた。
「カザナに戻って、ミーネに『苗木』を頼んでくる。それから、人魚の湖から、水中都市のフールシアに『水の魔法石』を、魔女の森のソフィアに『大地の魔法石』、翼有族のアレクに『風の魔法石』をお願いしてくる」
「すべての元素の魔法石か…」
「そして、アリミネ火山の炎竜に『炎の魔法石』をお願いしてくる」
「…アリミネ火山だと…!」
鎮火したとはいえ、未だにアリミネ火山の活動は停止にはならず、炎の竜が、過去の『私』キースに頼まれて、見守り続けているのだ。
そんな炎竜なら『炎の魔法石』持っているはず…。
「浄化の炎で『始まりの宿り木』を浄化しなければならない…。アリミネ火山には、ルークとキリトを連れていくつもりだから心配しないで」
何かあったときの保険として、ルークとキリトを連れていくのだ。
…私が、火を扱うのは苦手なのもあるが…。
「…。」
「アリミネ火山は、ルークの手が空いたら行くつもり。だから、もう少し先だよ…」
「わかった。翼有族の方には俺から頼んでおく。…ただ『風の魔法石』はあいつらの一族の家宝だからな…」
「分かってるよ。なかなか手に入らないのは…」
翼有族が大切にしている『風の魔法石』は、険しい山の風が渦巻いているような場所にしか存在しない。
翼有族でも風に煽られて、なかなかたどり着けない場所に有るのだ。
なので、貴重な『風の魔法石』は家宝とさせている。
「急ぎはしないけど、なるべく早い方が有りがたいな…」
「そう伝えておく」
ヒイロは再びため息を付いて、リーンに言う。
「…一人でいなくなるな!ルークが使い物にならなくなる」
「…。」
ヒイロは念を押してくる。
まるで、先が見えているみたいに…。
リーンに枷を作るみたいに…。
「…分かっているよ…」
リーンはそうとしか、答えられなかった。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる