243 / 462
神の宿り木~再生 2~
着物 *
しおりを挟む
「せっかくですし、着物に着替えませんか」
シロガネがそう声を掛けてきた。
「狼族の町サラサでは着物が普段着なんです。この着物もこちらで作っていますし、他の町より実用品を作っているんですよ」
「実用品?」
カズキが興味深く聞いている。
「はい。この着物だけでなく、瓦屋根、食器などの焼き物産業が盛んなんです」
「焼き物か…」
ルークも興味を持ったみたいで、聞き耳を立てる。
「焼いている場所を見学出来るのか?」
「窯元に聞いてみます。昼食後にご案内致しますよ」
シロガネは微笑む。
「ルーク様。それなら、着物に着替えましょう。町を歩くのには着物の方が目立たないですし」
カズキがそう言って立ち上がる。
…気分転換には服装を変えるのも良いのかもしれない。
「別の部屋に準備してありますので、そちらでお着替え下さい。着付けをしてくれる方も呼んでいますので、ご心配無く」
シロガネはそう言って、廊下に控えていた者に部屋に案内する様に言い、リーンとルークは立ち上がって、奥の部屋に案内されていった。
久しぶりに着たが、何か以前と違う気がした。
…そうだ。
下に一枚薄い襦袢と言われた物を着ている。
…あの時は、直接着ていたような…浴衣と言っていたかも…。
同じような服でも…少し違うのかもしれない。
気になった尻尾の所は穴は開いていないから、人族用の着物なのだろう。
着物を着終わりルークを見ると、足元が慣れないのか落ち着きが無かったが、ルークと視線が合い、リーンは思わず頬を染めた。
ルークの金髪が引き立つような、紺色のシンプルな着物なのに、ガッチリとした体格が浮き出ていて、ドキドキしてきてしまった。
服装が変わっても、ルークがかもし出すキラキラ感は健在で、思わず視線をそらしてしまう。
「どうした?」
ルークがそう言って近付いて来る。
「…。」
何と行ったら良いのか分からずリーンが黙ってうつ向いていると、察したカズキが呆れて言った。
「…ルーク様の着物姿に見惚れて、目を合わせられないんですよ」
…ううっ…その通りだから何も言えない…。
見慣れたルークなのに、違って見えてソワソワさせる。
「そうなのか?」
ルークは嬉しそうにそう言って背後から抱きついてきた。
「…うっ…」
触れる温もりが、さらにリーンをドキドキさせる。
「イチャイチャは後にしてください。昼食を食べに行きますよ」
苦笑いするカズキに言われてハッとして、リーンは赤面し、ルークを睨み付ける。
ルークは楽しそうに口付けてきた。
「夜まで我慢しようぜ」
さらにリーンは赤面した。
昼食に出された食事は、狼族で取れた野菜や魚を使っていて、説明を受けながら食事をした。
着物を着なれないのと、座り慣れないのを分かっていてか、昼食はテーブルと椅子のある部屋で頂いた。
料理が並べられている食器も、ここで作られた器だと説明され感銘を受けた。
生活に密着した物を作り、より豊かに暮らしている。
これだけ近くに他の種族がいるのに、それぞれ違った生活の仕方をしている…。
聞けば、交流をしながら自分達に合う物を取り入れているみたいで、熊族の作るドライフルーツやジャムはよく食べるそうだ。
食事の後は、焼き物をしている窯元に案内され、ルークとカズキは物珍しく色々と質問して聞いていた。
何か思うところが有るのだろう…。
夕方にはシロガネの屋敷に戻り、露天風呂に入った。
一段高くなった露天風呂から眺める庭園の景色は、また違って見える。
囲いはされているので、露天風呂用の庭なのかもしれないが…贅沢だ…。
この館の露天風呂は唯一、アリミネ火山から流れていている水源を使っているそうで、掛け流しでも暖かい。
今度は浴衣に着替えて夕食を食べ、渡り廊下で繋がった客室の離れに泊まることになった。
ここにも小さな庭園と露天風呂がついていて、母屋と同じような作りになっている。
部屋も二部屋あり、卓上のテーブルのある部屋と、奥に布団が二組敷かれた部屋。
…二組って…。
「…本棟に部屋を用意してもらってますので、ごゆっくり」
カズキはそう言って、リーンとルークを残して離れの部屋を出ていった。
「カズキが気を効かせてくれたんだ。期待に応えようぜ」
そう言ってルークが口付けてきて、リーンは頬を染めた。
「この浴衣…だったか…バスローブと似ているが、布が薄い分、身体のラインがハッキリと出るな…」
そう言ってリーンの身体を抱き寄せ、お尻をなぞるように撫で始め、浴衣の掛け合わせから手を入れて裾をはだけさせ、直接お尻を撫で始める。
「…んっ…」
背筋がゾクゾクしてきてリーンがルークに身体を持たれ掛けると、ルークがひょいとリーンの身体を抱き上げた。
そして布団の敷かれた部屋に入り、リーンは布団の上に横たえさせられた。
はだけた浴衣が太もも半分くらい捲り上がり、ドキドキしながらルークを見上げた。
「…ベッドと違ってまた雰囲気があるな…」
膝立ちでリーンの足元に跨がるルークはそう言って、リーンのむき出しの太ももに口付けた。
シロガネがそう声を掛けてきた。
「狼族の町サラサでは着物が普段着なんです。この着物もこちらで作っていますし、他の町より実用品を作っているんですよ」
「実用品?」
カズキが興味深く聞いている。
「はい。この着物だけでなく、瓦屋根、食器などの焼き物産業が盛んなんです」
「焼き物か…」
ルークも興味を持ったみたいで、聞き耳を立てる。
「焼いている場所を見学出来るのか?」
「窯元に聞いてみます。昼食後にご案内致しますよ」
シロガネは微笑む。
「ルーク様。それなら、着物に着替えましょう。町を歩くのには着物の方が目立たないですし」
カズキがそう言って立ち上がる。
…気分転換には服装を変えるのも良いのかもしれない。
「別の部屋に準備してありますので、そちらでお着替え下さい。着付けをしてくれる方も呼んでいますので、ご心配無く」
シロガネはそう言って、廊下に控えていた者に部屋に案内する様に言い、リーンとルークは立ち上がって、奥の部屋に案内されていった。
久しぶりに着たが、何か以前と違う気がした。
…そうだ。
下に一枚薄い襦袢と言われた物を着ている。
…あの時は、直接着ていたような…浴衣と言っていたかも…。
同じような服でも…少し違うのかもしれない。
気になった尻尾の所は穴は開いていないから、人族用の着物なのだろう。
着物を着終わりルークを見ると、足元が慣れないのか落ち着きが無かったが、ルークと視線が合い、リーンは思わず頬を染めた。
ルークの金髪が引き立つような、紺色のシンプルな着物なのに、ガッチリとした体格が浮き出ていて、ドキドキしてきてしまった。
服装が変わっても、ルークがかもし出すキラキラ感は健在で、思わず視線をそらしてしまう。
「どうした?」
ルークがそう言って近付いて来る。
「…。」
何と行ったら良いのか分からずリーンが黙ってうつ向いていると、察したカズキが呆れて言った。
「…ルーク様の着物姿に見惚れて、目を合わせられないんですよ」
…ううっ…その通りだから何も言えない…。
見慣れたルークなのに、違って見えてソワソワさせる。
「そうなのか?」
ルークは嬉しそうにそう言って背後から抱きついてきた。
「…うっ…」
触れる温もりが、さらにリーンをドキドキさせる。
「イチャイチャは後にしてください。昼食を食べに行きますよ」
苦笑いするカズキに言われてハッとして、リーンは赤面し、ルークを睨み付ける。
ルークは楽しそうに口付けてきた。
「夜まで我慢しようぜ」
さらにリーンは赤面した。
昼食に出された食事は、狼族で取れた野菜や魚を使っていて、説明を受けながら食事をした。
着物を着なれないのと、座り慣れないのを分かっていてか、昼食はテーブルと椅子のある部屋で頂いた。
料理が並べられている食器も、ここで作られた器だと説明され感銘を受けた。
生活に密着した物を作り、より豊かに暮らしている。
これだけ近くに他の種族がいるのに、それぞれ違った生活の仕方をしている…。
聞けば、交流をしながら自分達に合う物を取り入れているみたいで、熊族の作るドライフルーツやジャムはよく食べるそうだ。
食事の後は、焼き物をしている窯元に案内され、ルークとカズキは物珍しく色々と質問して聞いていた。
何か思うところが有るのだろう…。
夕方にはシロガネの屋敷に戻り、露天風呂に入った。
一段高くなった露天風呂から眺める庭園の景色は、また違って見える。
囲いはされているので、露天風呂用の庭なのかもしれないが…贅沢だ…。
この館の露天風呂は唯一、アリミネ火山から流れていている水源を使っているそうで、掛け流しでも暖かい。
今度は浴衣に着替えて夕食を食べ、渡り廊下で繋がった客室の離れに泊まることになった。
ここにも小さな庭園と露天風呂がついていて、母屋と同じような作りになっている。
部屋も二部屋あり、卓上のテーブルのある部屋と、奥に布団が二組敷かれた部屋。
…二組って…。
「…本棟に部屋を用意してもらってますので、ごゆっくり」
カズキはそう言って、リーンとルークを残して離れの部屋を出ていった。
「カズキが気を効かせてくれたんだ。期待に応えようぜ」
そう言ってルークが口付けてきて、リーンは頬を染めた。
「この浴衣…だったか…バスローブと似ているが、布が薄い分、身体のラインがハッキリと出るな…」
そう言ってリーンの身体を抱き寄せ、お尻をなぞるように撫で始め、浴衣の掛け合わせから手を入れて裾をはだけさせ、直接お尻を撫で始める。
「…んっ…」
背筋がゾクゾクしてきてリーンがルークに身体を持たれ掛けると、ルークがひょいとリーンの身体を抱き上げた。
そして布団の敷かれた部屋に入り、リーンは布団の上に横たえさせられた。
はだけた浴衣が太もも半分くらい捲り上がり、ドキドキしながらルークを見上げた。
「…ベッドと違ってまた雰囲気があるな…」
膝立ちでリーンの足元に跨がるルークはそう言って、リーンのむき出しの太ももに口付けた。
0
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!
タッター
BL
ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。
自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。
――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。
そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように――
「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」
「無理。邪魔」
「ガーン!」
とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。
「……その子、生きてるっすか?」
「……ああ」
◆◆◆
溺愛攻め
×
明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件
表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。
病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。
この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。
しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。
ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。
強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。
これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。
甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。
本編完結しました。
続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください
転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…
月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた…
転生したと気づいてそう思った。
今世は周りの人も優しく友達もできた。
それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。
前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。
前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。
しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。
俺はこの幸せをなくならせたくない。
そう思っていた…
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる