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神の宿り木~再生 3~
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朝日が昇る…。
「『成長』!!『再生』!!」
リーンへはありったけの魔力を『宿り木』に注ぎ込み始めた。
ソレに連動して、『水の魔法石』も『大地の魔法石』も『炎の魔法石』も『風の魔法石』も、閉じ込めてあった魔法を発動し、辺り一帯に魔法陣が広がり、空中の『風の魔法石』を中心に、大地にドーム状の半円形の魔法陣が光輝き浮かび上がる。
リーンは全ての魔法陣に魔力を注ぎ込んだ。
新たなる『宿り木』として、この地を緑に戻すため…反転してしまった魔力の吸収を放出に変えるため…朽ちていこうとする森を元に戻すため…。
森の管理者としての最後の仕事…。
そして私は…『リーン』は眠りにつく…『リーン』は消える…。
長い長い時間の終わりを告げる魔法…。
『宿り木の苗木』は地中深くに根を張り、『天水球』で補給した地下水にまでたどり着き、『水の魔法石』の魔力をおびた水は湖に…大地に広がる…。
『大地の魔法石』は大地に魔力を与え、『風の魔法石』は空中に魔力を放つ…。
『炎の魔法石』は行き場を無くした反転の魔力を浄化し、燃やしつくす…。
『宿り木の苗木』はゆっくりと成長し始め、『風の魔法石』に向かって伸び始め、枝もどんどん伸びていって葉をつけ始める…。
そして空気が変わった…。
湿度の有る…命の芽吹き…。
『宿り木の苗木』だった木が若木になり、成長が止まると、新たな『宿り木』となった木の根元から草が芽吹き出す…。
そしてゆっくりと『宿り木』を中心に外へと向かって緑が広がっていった。
山小屋『オメガ』まで届け!
リーンは朽ち果てた森を再生するために、魔力を注ぎ込み続けた。
どれくらいの時間が経過したのだろう…。
日は登り辺りは明るくなっている…。
視界に入る一面は緑に変わった…。
朽ちていた木は崩れ砕け、代わりに若木が大地から背を伸ばし、まだ低いが木々が生え変わっている…。
それがまだ、続いていると言うことは、山小屋『オメガ』までたどり着いてはいない…。
まだ、足りないのか…。
魔法石を四つと『天水球』を使ってでも、これだけ壊れてしまった大地はなかなかもとに戻らない…。
これがもっと遅かったならば、ソレ以上の魔力を必要とする…。
…だから、ギリギリラインだったのだ…。
リーンの魔力は無限大だ…。
『森の聖域』で育まれた魔力は、大地を伝ってリーンに届けられる…。
けれど、大地が魔力で満ちていない為、リーンにまで届くのは僅か…。
それでも、完全に戻さなくては、再び反転が起こってしまうかもしれない…。
そんな不安を残さないためにも、元の状態に戻してしまうつもりだ…。
…届いた…山小屋『オメガ』に…。
『再生』が止まったのだ。
今度はそこから、時間を逆戻しするかのように、『成長』させていく…。
山小屋『オメガ』の辺りから、緑の草だけでなく花が咲き始、蝶々がヒラヒラとよってきて、鳥がさえずり始める…。
それと同時に風が吹き始め、暖かい空気が生まれ変わった森の中を巡り、小動物が集まりは始める。
徐々に跡地に向かって…『宿り木』に向かって…戻っていく…。
リーンは微笑んでいた。
手足が痺れて、血の気が引いて、立っているのもやっとだ…。
…戻っていく…まにあった…。
でも、この状態が、何十年、何百年もつかわからない…。
それでも大切な人達の住む、森や街を守りたい…。
リーンにはソレしか考えられなかった…。
リーンの魔力を吸い上げ『宿り木』は育ち、風が動き、大地が震え出した。
命の鼓動…。
大地に…空に…湖に…生命力が…宿った…。
「…リーン…」
遠くから声が聞こえた。
…きっと幻…。
…ここへ来たことは、山小屋『アルファ』の青年くらいしか知らない…。
…ミーネも知っているか…。
リーンは苦笑いした。
…ミーネは訪ねなければ、答えはくれない…。
リーンの身体の力が抜け始め、新たな『宿り木』にもたれ掛かり、魔力の喪失から立っていれなくなり、崩れ落ちる…。
『宿り木』の足元に横たわり、見上げると空が青く輝いていた。
ああ、綺麗だ…。
そこへ、『宿り木』に宿ったばかりの子供の『木霊』が姿を現し、リーンと目が合うと、『木霊』はリーンに手を伸ばしてきた。
「…リーン!」
二人が触れあう直前に、大きな力で引き離された。
…リーンの身体はルークのうでの中にすっぽりと収まっていた。
魔力を使いきったリーンは、ぐったりと目を閉じルークに身を預ける。
…幻なのに…暖かい…。
「体液で魔力を補えるんだろ!?」
ルークはそう言ってリーンに口付けてくる。
ルークから魔力の体液を少しもらい、ゆっくりと視界が戻ってくる…。
唇が離れると、『宿り木』の子供と目が合う。
まだ、最後の命名が終わっていない…。
「…この大地を…お守り下さい…ナジム…」
子供の『宿り木』ナジムがリーンにそっと触れ、にっこりと笑って姿を消した。
「…リーン…」
例え幻でも…最後に、目に焼き付けれるのが…ルークの姿…。
…愛しい…人…。
…そう思ったら、身体が温かくなった…。
「…最後に…会えて…嬉しい…」
リーンはそう言ってルークに微笑むと、意識を失った。
「リーン!」
ルークは力が無くなって、ぐったりとしたリーンの身体を抱き締めた。
「リーン!!」
ルークの悲痛な叫びが木霊した。
「『成長』!!『再生』!!」
リーンへはありったけの魔力を『宿り木』に注ぎ込み始めた。
ソレに連動して、『水の魔法石』も『大地の魔法石』も『炎の魔法石』も『風の魔法石』も、閉じ込めてあった魔法を発動し、辺り一帯に魔法陣が広がり、空中の『風の魔法石』を中心に、大地にドーム状の半円形の魔法陣が光輝き浮かび上がる。
リーンは全ての魔法陣に魔力を注ぎ込んだ。
新たなる『宿り木』として、この地を緑に戻すため…反転してしまった魔力の吸収を放出に変えるため…朽ちていこうとする森を元に戻すため…。
森の管理者としての最後の仕事…。
そして私は…『リーン』は眠りにつく…『リーン』は消える…。
長い長い時間の終わりを告げる魔法…。
『宿り木の苗木』は地中深くに根を張り、『天水球』で補給した地下水にまでたどり着き、『水の魔法石』の魔力をおびた水は湖に…大地に広がる…。
『大地の魔法石』は大地に魔力を与え、『風の魔法石』は空中に魔力を放つ…。
『炎の魔法石』は行き場を無くした反転の魔力を浄化し、燃やしつくす…。
『宿り木の苗木』はゆっくりと成長し始め、『風の魔法石』に向かって伸び始め、枝もどんどん伸びていって葉をつけ始める…。
そして空気が変わった…。
湿度の有る…命の芽吹き…。
『宿り木の苗木』だった木が若木になり、成長が止まると、新たな『宿り木』となった木の根元から草が芽吹き出す…。
そしてゆっくりと『宿り木』を中心に外へと向かって緑が広がっていった。
山小屋『オメガ』まで届け!
リーンは朽ち果てた森を再生するために、魔力を注ぎ込み続けた。
どれくらいの時間が経過したのだろう…。
日は登り辺りは明るくなっている…。
視界に入る一面は緑に変わった…。
朽ちていた木は崩れ砕け、代わりに若木が大地から背を伸ばし、まだ低いが木々が生え変わっている…。
それがまだ、続いていると言うことは、山小屋『オメガ』までたどり着いてはいない…。
まだ、足りないのか…。
魔法石を四つと『天水球』を使ってでも、これだけ壊れてしまった大地はなかなかもとに戻らない…。
これがもっと遅かったならば、ソレ以上の魔力を必要とする…。
…だから、ギリギリラインだったのだ…。
リーンの魔力は無限大だ…。
『森の聖域』で育まれた魔力は、大地を伝ってリーンに届けられる…。
けれど、大地が魔力で満ちていない為、リーンにまで届くのは僅か…。
それでも、完全に戻さなくては、再び反転が起こってしまうかもしれない…。
そんな不安を残さないためにも、元の状態に戻してしまうつもりだ…。
…届いた…山小屋『オメガ』に…。
『再生』が止まったのだ。
今度はそこから、時間を逆戻しするかのように、『成長』させていく…。
山小屋『オメガ』の辺りから、緑の草だけでなく花が咲き始、蝶々がヒラヒラとよってきて、鳥がさえずり始める…。
それと同時に風が吹き始め、暖かい空気が生まれ変わった森の中を巡り、小動物が集まりは始める。
徐々に跡地に向かって…『宿り木』に向かって…戻っていく…。
リーンは微笑んでいた。
手足が痺れて、血の気が引いて、立っているのもやっとだ…。
…戻っていく…まにあった…。
でも、この状態が、何十年、何百年もつかわからない…。
それでも大切な人達の住む、森や街を守りたい…。
リーンにはソレしか考えられなかった…。
リーンの魔力を吸い上げ『宿り木』は育ち、風が動き、大地が震え出した。
命の鼓動…。
大地に…空に…湖に…生命力が…宿った…。
「…リーン…」
遠くから声が聞こえた。
…きっと幻…。
…ここへ来たことは、山小屋『アルファ』の青年くらいしか知らない…。
…ミーネも知っているか…。
リーンは苦笑いした。
…ミーネは訪ねなければ、答えはくれない…。
リーンの身体の力が抜け始め、新たな『宿り木』にもたれ掛かり、魔力の喪失から立っていれなくなり、崩れ落ちる…。
『宿り木』の足元に横たわり、見上げると空が青く輝いていた。
ああ、綺麗だ…。
そこへ、『宿り木』に宿ったばかりの子供の『木霊』が姿を現し、リーンと目が合うと、『木霊』はリーンに手を伸ばしてきた。
「…リーン!」
二人が触れあう直前に、大きな力で引き離された。
…リーンの身体はルークのうでの中にすっぽりと収まっていた。
魔力を使いきったリーンは、ぐったりと目を閉じルークに身を預ける。
…幻なのに…暖かい…。
「体液で魔力を補えるんだろ!?」
ルークはそう言ってリーンに口付けてくる。
ルークから魔力の体液を少しもらい、ゆっくりと視界が戻ってくる…。
唇が離れると、『宿り木』の子供と目が合う。
まだ、最後の命名が終わっていない…。
「…この大地を…お守り下さい…ナジム…」
子供の『宿り木』ナジムがリーンにそっと触れ、にっこりと笑って姿を消した。
「…リーン…」
例え幻でも…最後に、目に焼き付けれるのが…ルークの姿…。
…愛しい…人…。
…そう思ったら、身体が温かくなった…。
「…最後に…会えて…嬉しい…」
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