神の宿り木~旅の途中~ルーク~ …旅の終わりの始まり…⦅完結⦆

ゆう

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二人の約束 ~ジーンの初恋~(番外編)

山間の湖

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 ジーンは狼姿のロキの背中に乗り、『世界樹』がある場所から、さらに奥の山間へと向かっていった。
 狼の背中に乗るのはキリト以来、久しぶりだったのもあり、ジーンはロキの柔らかい毛並みを堪能しながら、どこに行くのだろうと思った。
 
 しばらく走ると、湖が見えてきて、ロキの歩みが遅くなり、少し高台に小さな小屋へ向かって歩き出した。
 ロキが歩みを止め、ジーンはロキの背中から降り、目の前に広がる山間の湖の美しさに声を上げた。
 太陽の光を浴びてキラキラと輝く水面、芽吹き出した緑の葉と小さな花が湖の周囲を囲み、山の色が所々、緑に変わり、ふわりと暖かな風がジーンを横切る。
「…綺麗だ…」
 ジーンはその風景に見行っていた。
 山の奥に、人の手の入っていない、こんな綺麗で穏やかな場所があるとは知らなかった。
「…俺達の水浴び場だ」
 獣変化を解いて獣人の姿に戻ったロキが、ジーンの背後から抱き締めてくる。
 ロキの温もりがジーンに伝わってきて、頬を染める。
 …と言うか、獣変化を解いたのなら服を着ていないよね…。
 ロキはそのままジーンを背後から抱き上げ、木屋の中に入ると、大きなソファーに下ろし、ジーンを押さえつけるように上から覆い被さった。
 ジーンはロキの裸に頬を染め、視線を反らす。
 …なっなんか恥ずかしい…。
「ジーン。戻ってきてくれて嬉しい…」
 ロキはそう言って顔をジーンの首筋に擦り付ける。
 柔らかなロキの髪の毛がジーンをくすぐり、身体がソクゾクとしてくる。
 ジーンはロキに伝えなくてはいけない事があった。
「…待たせて、ごめんなさい…」
 ロキの方をチラリと見ながら、ジーンは恥ずかしそうに言う。
「…えっと…その…」
 ジーンは言葉を口にしようとするが、ドキドキしてしまって、うまく声に出来ない。
 ちゃんと伝えなくてはいけないのに、恥ずかしくて言えない…。
「…なんて…言うか…」
 ジーンがモジモジとしている内に、ロキはジーンの神官服を脱がせ始めた。
「…だから…その…」
 必死に言葉を紡ぎ出そうとして、ジーンの服が少しづつ脱がされていることに気が付かない…。
「…えっと…その…」
 ジーンが視線をロキの方を向けると、ロキと目が合いカアッと顔に赤身がさす。
 ジーンは狼狽えながら言う。
「…側に…いたい…」
 えっと、そうじゃなくて…。
「…その…好き…だから…」
 ジーンはそう言うと真っ赤になって、両手で顔を隠した。
 恥ずかしいよう…。
 恋愛に慣れないジーンは、ルベアが持ってきた恋愛小説を真っ赤になって読み、「伝えなきゃダメ?」と聞いて、「伝えなければ、分からないだろ!!」と、怒られて、一生懸命練習したのだが、ロキを目の前にして照れてしまったのだ。
 ロキは顔を隠すジーンの両手首をつかみ、隠す顔を見るためソファーに押し付け、真っ赤になったジーンと視線をあわせて微笑んだ。
「ジーン。嬉しいぞ」
 ロキはそう言ってジーンの唇をペロリとなめると、口付けた。





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