眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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森の聖域クルーラ

服屋ラビ

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 リーンさんと一緒にヒナキさんの店を出て、今来た石畳の道を再び歩いた。

 言われた通り良く見ると、村を歩いている人達は獣人ばかりだ。
 何で気が付かなかったんだろう…。
 今、すれ違った体格の良い男の人は熊の耳…熊族の人と、言うことだろうか。
 それにしても、僕より身長も、横幅も倍くらい有る…。
 隣を歩くリーンさんに『今の人、熊族?』と、聞いてみると、「そうだよ」と教えてくれた。
「言い忘れてたけど、獣人達の耳や尻尾には触らないように気を付けてね。敏感な場所だし過剰な警戒をされてしまうからね」
 オルガは「うん」と頷いた。
「どうしても触らなくては、いけない時は、必ず本人の許可を取ること。そうすれば、触らせてくれるから」
 オルガはもう一度、頷いた。
 ちょっと気にはなるんだよね…。
 ピクピクと動いている耳…。
 ここに慣れて、触っても良いって許可をもらえたら、ちょっと触ってみたい…。
「今から行く『ラビ』は、主にうさぎ族が働いていて、まあ…多分、オルガは気に入られるから心配無いと思うけど、賑やかな子達が多い店だよ」
 リーンはそう言って苦笑いした。
 良く意味が分からなかったが、僕は付いて行くしかない。
 
 リーンさんは、ヒナキさんの店から半分ほど戻った場所に有る家の前で足を止め、中へ入っていった。
 そこはさっき通った時、道から見える店内に、展示されている布に目を奪われた店だった。
 布の裾に細かな刺繍がしてあって、キラキラと小さな光を放つ布に、思わず目を奪われたたのだ。
 すごく綺麗だったから…。

 オルガがリーンの後を追って店内に入ると、右半分は棚に様々な服が置かれ、左半分には布が反物で置かれていた。
 ソレ以外にも布側の棚に、リボンや糸など、装飾に使うだろう様々な小物が、カゴに入れられて置かれている…。
「リーン様!」
 店の奥から真っ白な長い耳の、うさぎ族の女性が嬉しそうに出てきた。
 見た目の年齢は、リーンさんと同じくらい…?
 実際は分からないけれど…。 
「やあ、ミュシャ。久しぶり」
「お久しぶりです。今日のご用件は」
「この子、オルガの着替えの服を一式準備してもらえるかな。とりあえず、三着ぐらい」
 リーンさんはそう言って、僕の方を見る。
「…子供…?」
 彼女は驚いて僕を見た。
「『迷い人』みたいなんだよね…。しばらくは『クルーラ』で暮らすことになるから、着替えが欲しくてね」
「なるほど。分かりました。リリス」
「は~い」
 返事と共に奥から、茶色のうさぎ耳の女の子が出て来て、挨拶をする。
「いらっしゃいませ、リーン様」
「こんにちわ」
「リリス。こちらのオルガ様の着替えを見てあげなさい。試着してもらって、丈の確認を」
「はい。どうぞこちらへ。オルガ様」
 リリスは服が置かれている右半分の奥へと促してくる。
 僕は戸惑ってリーンさんを見上げると、微笑んで「行っておいで」と言われ、女の子の後を付いて行った。

 色の好みを聞かれたが、良く分からないので、お任せした。
 何着か試着してみたが、店に置いてある服の一番小さいサイズでも僕には大きかったので、ズボンや服の丈を直してもらう事になった。
 その間にリーンさんはミュシャさんと話をして、『白の館』空き部屋を使えるように手配してくれ、直した服はそのまま『白の館』の部屋に運んでくれるそうだ。
 なので今日は今着ている服のまま…。
 もう一日、宿屋に泊まって、明日から『白の館』で暮らすことになるようだ。
 
 明日の段取りは、宿屋で朝食を食べ、宿屋で作ってもらった、僕とヒナキさんの分のお昼のお弁当を持ってヒナキさんの店に行き、昼からリーンさんと『白の館』へ行って、館の手続きをする。
 『白の館』で生活するための、魔道具の使い方や、決まりがいくつかあるので、教えてもらって、後は部屋でゆっくりしてもらって良いよと、言うことだった。
 
 目まぐるしく、いろんな事が有りすぎて、僕は夕食を食べると、そのままベットに横になり眠ってしまった。
 




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