眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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森の聖域クルーラ

光の幕

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 『コップ』に関して、一旦、収まりかけたら、今度は光属性『ツル』について、話がやって来た。


 何でも光属性『ツル』を三個、近場でほぼ同時くらいに魔力を込めたら、光の幕が出来たそうだ。
 光の幕?
 聞けば、その中にいれば、完全ではないが気配を消してくれ、外からはあまり分からず、外敵のヘビがこちらに気が付かず、通り過ぎて行ったそうだ。

 試しに折り魔紙マシの光属性の『ツル』に魔力を入れて、テーブルの上に三個、置いてみたけど、ただ光るだけで、幕は作らなかった。
 と、言うことは、入れ物に入れ状態だから、幕が出来るのだろか。
 試作品の入れ物と、予備の入れ物、そして僕が使っている鞄に付けた『ツル』を準備して、テーブルの上に向かい合わせに置いて魔力を入れた。
 最初は二つが反応して光の線が出来て、二つが繋がり、三個目に魔力を入れたら、三角に光の線が繋がり、その線から一辺と同じ長さの光が上空に上り、頂点で三本の光が繋がって、光の幕が放たれて三角スイの形になった。
「「「…。」」」
 一緒に見ていたヒナキさんと、テリヤさんと一緒に唖然としてしまった。
 こんな事って有るんだ…。
「…あぁ。光の幕だが、結界の効果までは無いな」
「結界?」
「ああ。全てのものから気配も、存在している事も、全て隠して守ってくれるモノだ」
「コレは専門外だね…」
「青の館のヤツを呼んだ方が良いな」
 確か、『青の館』の人は、警備や護衛などをしていると言っていた。
 あっ。
 獣馬の世話もしているんだったっけ…。
「ちょっと『青の館』に行って、非番の者で詳しそうなのが居ないか見てくるよ」
 そう言ってテリヤさんが小屋を出ていった。
「コレって、何かに使えるの?」
「ああ、そうだな。外で野宿をする時に、安全な場所を確保するのに使えるかもしれない」
「野宿…」
「そうだな。例えば今回、コレを教えてくれた狼族と虎族達は、村から『クルーラ』に向かっていて、日の入りまでにたどり着けなかった。それで、『クルーラ』の近くの広場で日の出を待つために泊まったけど、森の中はいろんな生き物が住んでいて、獣に狙われるかもしれないんだ。だから夜中は、交代で見張りをするんだけど、簡単に結界が張れれば、安心して身体を休めることが出来るからね」
「そうなんだ…」
 そう言えば、『クルーラ』は日の入りと同時に入り口が閉じると言っていた。
 それに間に合わなければ、『クルーラ』の外で夜を過ごすしかなない…。
 一人だったら怖いかも…。

 そして、ふと思って聞いてみた。
 旅をしていて、二つの光属性の『ツル』を同時に使うことが有るはずなのに、今まで何も報告が無かったと言うことは、何か条件が有るのかも…。
「そうだな。僕達も、実験に二つ同時に使った事が有ったけれど、光の幕は現れなかった…」
 何が違うのだろう…。
 向かい会って三角に…。
「「…。」」
 ヒナキさんの方を見ると、同時に目があった。
「僕達が使うときは、入れ物の正面を自分の方に向けて魔力を入れていた」
「うん。旅をしていた人が、僕みたいに鞄に付けていたなら、自分の方ではなく、足元を照らすように外を向いている」
 くらい夜道の、足元の安全を確保するために…。
「今回は広場で泊まるために、二人だけでなく、三人が向かい合って『ツル』に魔力を入れたから光の幕が現れた可能性は高い」
「うん。そんな気がする…」
 ヒナキさんも僕と同じ意見だったので、試してみようと、言うことになった。
 それ以外にも、光の幕の大きさがどれくらいまでなら有効か、広い場所でやってみよう。と、言うことで、ヒナキさんの店の裏側、僕が魔力の練習をしていた場所で、早速試して見る事にした。



 
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