眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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森の聖域

収穫 2

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 オルガとペレスは、担当の赤色のベリーが生えている場所まで来ると、近くに有る小屋の前に置いてあるカゴを手に取り、ベリーの収穫を始める事にした。

 初めての収穫なので、ペレスが採取の仕方を教えてくれる。
 赤色の実の収穫時は、より濃い赤色。
 濃い赤色になっているモノだけを収穫する。
 実の下から手を伸ばして軽く触れると、ポロリと実が落ちてくるので、落とさないように受け取るのだと教えてくれた。
 ペレスに、実際の色を「コレくらい」と教えてもらい、採取の仕方を見せてもらい、オルガも実際に採取してみる。
 触れるだけで、面白いように、ポロリと手の中に落ちてくる…。
 後は実の色の確認をしながら採取して、慣れてきたら、各自収穫を始めた。

 赤色のベリーだけでも、たくさん木が有るよな……。
 オルガは手を動かして、赤色のベリーを収穫しながら、ふと思った。
 赤い実を付けた僕の背丈ほどと木が、横に十本ほど並んでいて、五、六列くらい有ったよな…。
 まだ実が赤くなりきっていないモノは、後日、また収穫しなくてはいけないので、報酬にドライフルーツを配ってでも、人集めをしたいのはよく分かる。
 それに、ベリーは五色分あり、確か、土壌によって色が違うから、他の色はそれぞれ離れた場所に植えられていると習った。
 これだけ有ると、みんなで協力して収穫しないと終わらないよな…。
 オルガは黙々と収穫していった。

 カゴが一杯になると、小屋に行き、中にいる植物園の人に渡す。
 顔見知りの植物園のネネさんは、この後、加工しやすいように小屋の棚に広げて収納している。
 このままだと魔素が強いので、魔法を使って後で余分な魔素を放出させるそうだ。
 僕は再び小屋の前に有るカゴを手に、再び収穫していくのだった。
 ソレを何回繰り返しただろう…。
 ちょっと身体が重くなってきた。
 あっ…。
 収穫に集中していて、魔素の受け流し…出来ていなかった?
 カゴが一杯にはなっていないが、小屋に行き、ネネさんに事訳を話すと、そろそろ休憩時間だから、先に休んでいれば良いと言われ、小屋の中に入った。
 そして小屋の端の方の座り、壁に寄りかかった。
「ふぅ…」
 練習したときみたいに、魔力を少し放出すればなんとかなるかな…。
 せっかく収穫に参加できたのに、途中で帰りたくはない。
 オルガがそう思っていると、ネネさんがグラスを持ってきてくれた。
「はい、どうぞ。中和水よ」
「中和水?」
 初めて聞く名前だ。
「身体に溜まった魔素を少し中和してくれるのよ」
 そう言われたので、オルガはグラスを受け取り、お礼を言う。
 グラスの中身は少しグリーンがかった透明な液体。
 オルガは恐る恐る口を付け、一口飲んだ。
 爽やかなミントの味の奥に、苦さを感じた。
 飲めない事はないが、美味しいとは言えない…。
 まあ、薬だもんな…。
 これで身体に溜まった魔素減り、動けるようになるのなら、仕方ない…。
 オルガは我慢してゴクゴクと飲み干す。
「良い飲みップリね」
 ネネさんがニコニコ笑いながら言う。
 苦味が有るから、一気に飲んでしまいたかったからだ。
 ミントで誤魔化しているけど、苦い…。
「コレは一日、一回しか飲めないから、次に身体の異変を感じたら、『クロス』を使って魔素を遮って、『クルーラ』に戻るのよ」
「はい。」
 一日、一回か…。
 そう思っていると、ペレスが小屋にやって来た。
「おっ。先に戻ってたのか」
「うん。ちょっと調子が悪くなって…」
「中和水を飲んだ?」
「うん。ちょっと苦かった…」
「あれはね…」
 そんな話をしていると、ネネさんがペレスの分の中和水を持ってくる。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
 ペレスはグラスを受け取り、顔をしかめながらチビチビと飲み始める。
 一気に飲まないの?
 そんなペレスの様子を見ていると、ペレスは腰に付けたポーチから何か取り出して口に入れた。
 エッ?!
 今、なに食べたの?!
 じっと見ているオルガに気が付いたペレスが、ポーチから取り出したモノをオルガに一つくれた。
 それは、チョコレート…。
 甘いお菓子だ…。
「苦いだろ。チョコレートを食べながら、苦さを緩和させてるんだよ」
 ペレスが苦笑いして言うと、ネネさんがクスクスと微笑んで言う。
「オルガ君は、良い飲みっぷりだったわよ」
「…えっ、もしかして、一気に飲んだの?」
「…うん。苦いしさっさと飲み終えようと思って…」
 そう言っている内に、収穫に参加しているメンバーが、次から次ぎへと小屋に戻ってきた。
 そしてネネさんから中和水の入ったグラスを受け取り、順番に飲んでいく…。
 中和水の効果が現れるまでに少し時間がかかるので、一旦、休憩になるみたいだ。

 小屋の中に、みんな好きなように座り、グラスの中に水魔法で水を出し、それを飲みながら雑談が始まると、ネネさんが収穫したばかりの赤色のベリーを、深めのお皿に入れて配り始めた。
 エッ?!
 食べて良いの?!
 




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