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森の聖域
収穫 3
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小屋の中に、みんな好きなように座り、グラスの中に水魔法で水を出し、それを飲みながら雑談が始まると、ネネさんが収穫したばかりの赤色のベリーを、深めのお皿に入れて配り始めた。
エッ?!
食べて良いの?!
確か、収穫したばかりの果実は、魔素を多く含んでいるので、食べてはいけないと言っていたのに…。
僕が驚いていると、ペレスがお皿のベリーに手を伸ばした。
「…食べても大丈夫なの?」
ペレスはニコリと微笑み言う。
「大丈夫。コレは、ネネさんが今、食べれるように魔素を抜いてくれた分だから」
なるほど。
それなら食べれる!
僕もお皿のベリーに手を伸ばした。
収穫したてを食べてみたかったもんね。
オルガはベリーを口に入れた。
甘酸っぱい香りが口の中一杯に広がる。
「…美味しい」
オルガは再びベリーに手を伸ばす。
隣に座っているペレスは黙々とベリーを摘まんで口の中に入れている。
ああ…。
これ、止まんなくなるやつだ…。
オルガも黙々とベリーを口に入れ、収穫したてのベリーを堪能した。
ペレスと二人で皿の中のベリーを食べ終わると、大きなタメ息が出た。
美味しかった…。
報酬のドライフルーツも魅力的だが、取れ立てを食べれるのなら、休みでも手伝いたくなる気持ちが分かる。
それも、ベリーだけでも五種類。
それ以外にも果実の種類がたくさん有るので、何度も手伝いをすればいろいろな果実を堪能できる…。
果実のために、魔素の受け流しが、自然に出きるようになるのも分かる気がする…。
小腹も少し落ち着いて、今いる小屋を見上げた。
窓が無い小屋の奥は、収穫したベリーがぎっしりと棚に並べられている。
僕達がいるのは入口付近の小スペース。
とは言え、赤色のベリーの収穫に来ている十人が座っても、余裕はある。
そして小屋の天井には、折り魔紙』の光の『ツル』のランプが二つ、ぶら下がっていた。
あっ、使ってくれている!
小屋の天井に吊り下げられたランプは、側面四ヶ所と底も透明になっていて、光を五方向に照らしてくれる。
魔力も水魔法を放つみたいに、ランプの底に魔力を当てれば光を放つように改良されたものだ。
従来の魔石のランプは、予備として棚の上の端の方に付けられたまま。
魔石の消費を節約できて、他の事に使用する事が出来ている。
ちょっとづつだけど、生活の中に取り入れられていて嬉しい。
ふと見ると、前に座っている人が、空になったグラスに水魔法を使って水を出し、飲んでいた。
そうだ!
自分で水を出して飲めば良いんだ。
とは言え、グラスのような小さいモノの中に水を出したことは無い。
ヒナキさんの家の裏でタンクに入れたり、回廊で水の珠を作ったりだから、大きい水しか出したことがない。
でも、自分の水魔法で出した水を飲みたい…。
ソウ思ったので、オルガはグラスを持って立ち上がり、小屋の外に出た。
そんな様子をペレスが不思議そうに見て、後を付いてきた。
「どうしたの?」
「水魔法でグラスに水を入れたくて…。でも、溢れてしまいそうだから…」
オルガがそう言うと、ペレスはニコリと微笑んで言う。
「水魔法の練習だね。グラスの中に小さな水の珠をイメージして、水魔法を使って見ると良いよ」
オルガは頷き、アドバイスのように、右手にグラスを持ち、上からグラスの中を覗き込んで小さな水の珠をイメージする。
コポコポっと水が集まり、魔力を止めるが、水がグラスから溢れてしまってダバダバと地面に水をこぼした。
「うわッ~!」
オルガは慌ててその場から飛び退く。
「止めるのが遅いよ」
様子を見ていたペレスが言う。
「ちょっと少ないかな…くらいで魔力を止めた方が良いよ」
そう言って、ペレスが持っていたグラスを指し出され、水を溢れさせたオルガのグラスと交換した。
よし!今度こそ!
オルガは再びグラスの中に水の珠をイメージする。
コポコポと水が涌き出て直ぐに魔力を止める。
今度はどうだ!
グラスの中を見ると、水がグラスの半分くらいまでで止まった。
ちょっと少ないがさっきみたいに溢れさせていないので、まあ、良しとしよう。
「今度は大丈夫だったね」
そう言ってペレスが、持っていたグラスと僕のグラスと交換する。
「いただきます」
ペレスはオルガが水魔法で出した水を飲む。
僕も自分で出した、グラス一杯になった水を飲む。
美味しい…。
自分で出すことが出来た水は格別に美味しいように思えた。
その後、休憩が終わり、再び収穫の続き…。
昼前まで収穫して、小屋の中にベリーをしまうと、ネネさんが小屋の扉を閉めて、小屋に向かって手をさしのべた。
すると、目の前に有った小屋が消えた。
エッ?!
小屋が無くなった!
オルガが驚いていると、ネネさんとペレスがクスクスと笑う。
「朝、言っていただろ。小屋を収納出来るって」
そう言えば…言っていたかも…。
「この鞄に入っているのよ」
そう言ってネネさんが肩からかけた小さな鞄を見せてくれた。
この中に入っているんだ…。
簡単に運べるようになったから、馬車が必要がなくなるはずだ。
「さあ、帰りましょう」
ネネさんに促されてオルガとペレスは一緒に『クルーラ』に向かって歩き出した。
その道中に、この後、収穫したベリーが入った小屋を果物屋の裏に出して、魔素を抜き、風魔法を使って乾燥させていくのだと、ドライフルーツにする方法を教えてもらいながら『クルーラ』へと帰って行った。
オルガは初めての収穫で、大変だけど収穫する楽しみを覚え、『クルーラ』での楽しみを一つ増やした。
エッ?!
食べて良いの?!
確か、収穫したばかりの果実は、魔素を多く含んでいるので、食べてはいけないと言っていたのに…。
僕が驚いていると、ペレスがお皿のベリーに手を伸ばした。
「…食べても大丈夫なの?」
ペレスはニコリと微笑み言う。
「大丈夫。コレは、ネネさんが今、食べれるように魔素を抜いてくれた分だから」
なるほど。
それなら食べれる!
僕もお皿のベリーに手を伸ばした。
収穫したてを食べてみたかったもんね。
オルガはベリーを口に入れた。
甘酸っぱい香りが口の中一杯に広がる。
「…美味しい」
オルガは再びベリーに手を伸ばす。
隣に座っているペレスは黙々とベリーを摘まんで口の中に入れている。
ああ…。
これ、止まんなくなるやつだ…。
オルガも黙々とベリーを口に入れ、収穫したてのベリーを堪能した。
ペレスと二人で皿の中のベリーを食べ終わると、大きなタメ息が出た。
美味しかった…。
報酬のドライフルーツも魅力的だが、取れ立てを食べれるのなら、休みでも手伝いたくなる気持ちが分かる。
それも、ベリーだけでも五種類。
それ以外にも果実の種類がたくさん有るので、何度も手伝いをすればいろいろな果実を堪能できる…。
果実のために、魔素の受け流しが、自然に出きるようになるのも分かる気がする…。
小腹も少し落ち着いて、今いる小屋を見上げた。
窓が無い小屋の奥は、収穫したベリーがぎっしりと棚に並べられている。
僕達がいるのは入口付近の小スペース。
とは言え、赤色のベリーの収穫に来ている十人が座っても、余裕はある。
そして小屋の天井には、折り魔紙』の光の『ツル』のランプが二つ、ぶら下がっていた。
あっ、使ってくれている!
小屋の天井に吊り下げられたランプは、側面四ヶ所と底も透明になっていて、光を五方向に照らしてくれる。
魔力も水魔法を放つみたいに、ランプの底に魔力を当てれば光を放つように改良されたものだ。
従来の魔石のランプは、予備として棚の上の端の方に付けられたまま。
魔石の消費を節約できて、他の事に使用する事が出来ている。
ちょっとづつだけど、生活の中に取り入れられていて嬉しい。
ふと見ると、前に座っている人が、空になったグラスに水魔法を使って水を出し、飲んでいた。
そうだ!
自分で水を出して飲めば良いんだ。
とは言え、グラスのような小さいモノの中に水を出したことは無い。
ヒナキさんの家の裏でタンクに入れたり、回廊で水の珠を作ったりだから、大きい水しか出したことがない。
でも、自分の水魔法で出した水を飲みたい…。
ソウ思ったので、オルガはグラスを持って立ち上がり、小屋の外に出た。
そんな様子をペレスが不思議そうに見て、後を付いてきた。
「どうしたの?」
「水魔法でグラスに水を入れたくて…。でも、溢れてしまいそうだから…」
オルガがそう言うと、ペレスはニコリと微笑んで言う。
「水魔法の練習だね。グラスの中に小さな水の珠をイメージして、水魔法を使って見ると良いよ」
オルガは頷き、アドバイスのように、右手にグラスを持ち、上からグラスの中を覗き込んで小さな水の珠をイメージする。
コポコポっと水が集まり、魔力を止めるが、水がグラスから溢れてしまってダバダバと地面に水をこぼした。
「うわッ~!」
オルガは慌ててその場から飛び退く。
「止めるのが遅いよ」
様子を見ていたペレスが言う。
「ちょっと少ないかな…くらいで魔力を止めた方が良いよ」
そう言って、ペレスが持っていたグラスを指し出され、水を溢れさせたオルガのグラスと交換した。
よし!今度こそ!
オルガは再びグラスの中に水の珠をイメージする。
コポコポと水が涌き出て直ぐに魔力を止める。
今度はどうだ!
グラスの中を見ると、水がグラスの半分くらいまでで止まった。
ちょっと少ないがさっきみたいに溢れさせていないので、まあ、良しとしよう。
「今度は大丈夫だったね」
そう言ってペレスが、持っていたグラスと僕のグラスと交換する。
「いただきます」
ペレスはオルガが水魔法で出した水を飲む。
僕も自分で出した、グラス一杯になった水を飲む。
美味しい…。
自分で出すことが出来た水は格別に美味しいように思えた。
その後、休憩が終わり、再び収穫の続き…。
昼前まで収穫して、小屋の中にベリーをしまうと、ネネさんが小屋の扉を閉めて、小屋に向かって手をさしのべた。
すると、目の前に有った小屋が消えた。
エッ?!
小屋が無くなった!
オルガが驚いていると、ネネさんとペレスがクスクスと笑う。
「朝、言っていただろ。小屋を収納出来るって」
そう言えば…言っていたかも…。
「この鞄に入っているのよ」
そう言ってネネさんが肩からかけた小さな鞄を見せてくれた。
この中に入っているんだ…。
簡単に運べるようになったから、馬車が必要がなくなるはずだ。
「さあ、帰りましょう」
ネネさんに促されてオルガとペレスは一緒に『クルーラ』に向かって歩き出した。
その道中に、この後、収穫したベリーが入った小屋を果物屋の裏に出して、魔素を抜き、風魔法を使って乾燥させていくのだと、ドライフルーツにする方法を教えてもらいながら『クルーラ』へと帰って行った。
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