眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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熊族の町ベイエル

熊族の学校 2

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 オルガは初級魔法を習うため、建物の入り口の横に有る、小さな屋根のついた集合場所に向かった。


 オルガは『クルーラ』で、初級魔法を習っているから、再度教わる必要はないのだが、熊族の町では魔素の濃度が違うため、魔力量の調整をしなくてはいけなかった。
 『クルーラ』より魔素濃度の少ない熊族の町では、少ない魔力で済むから楽なのだが、オルガは魔力を込め過ぎてしまうので、それを調整するためだ。
 『クルーラ』で、一の魔力量の魔法は、熊族の町では、その半分以下の魔力量で魔法が使える。
 熊族の町で、一の魔力量で済む魔法は、『クルーラ』では、二以上の魔力量を使う。
 『クルーラ』以外では、魔素循環で補給される魔力量が少ないので、多く使ってしまえば、直ぐに魔力の枯渇状態に陥ってしまうのだ。
 だから気を付けなくてはいけない。
 そのための魔力調整を、ココで練習しているのだ。

 リーンさんが言うには、スイッチを入れ換えるように、『クルーラ』とそれ以外の魔素濃度を感じて、瞬時に切り替えられるようになれば、どこでも魔法を使えるようになると言っていた。
 森を離れると、魔素がほとんど無い場所も有って、魔石の魔力が無ければ魔法が使えない場所も有るらしく、『司る者』も少ない場所も有るのだと言う…。
 今まだ、森から出るつもりはないが、少し、森の外の世界も気にはなっている…。
 冒険や旅をする本を、よく読むようになったからかも知れない…。
 いつか森の外の世界に行く事になったとき、便利な魔法を使えるようになっておきたいからね…。


 今日の初級魔法は、水魔法のようだ。
 バケツが準備され、バケツの中に水を溜めていく練習…。
 始めて習う子達は、魔力循環から…。
 僕は…皆とは別の場所での練習だ。
 個別指導で、建物から少し離れた場所に有る、小さなため池へと向かう。
 後ろの方から「なんであの子だけ…」とか、「個別指導?」とか、聞こえてくる。
 僕と一緒に魔法の練習をしたことの無い子達だろう…。
 なぜかってね、危険だからだよ…。
 そう言ってあげたいが、まあ、見てれば分かるよ…。
 なぜ僕だけが、ため池で練習するかを…。

 ため池の水は山から流れてきた水を、溜めている場所で、山のふもと周辺には幾つも有って、一定量だけ町中に流れるよう調整されている。
 この学校の敷地に入るとき渡ってきた、幅の広い橋の下を流れている小川も、町の中を通る小川の一つだ。
 今の時期、水かさはそれほど多くはない。
 溢れることはないだろう…。
「まずは、なるべく小さい魔力の水魔法で、水の球を出してみようか」
 そう言われてオルガは、ため池に向かって手を差し出し、魔力を込めた。
 なるべく小さく小さく…。
 魔力を込め過ぎないように…。
 そう思うが、集まり始めた水は勢いを増し、気が付けば、1メートルほどの水の球になっていた。
 これでも頑張って、魔力を押さえたのだ。
「相変わらず出力が大きいな…」
 僕に魔力調整を教えてくれるのはスイさん。
 水魔法を得意とする、ため池の管理をしている人だ。
「これを1と考えて、魔力を半分にしよう。一度解除するか?」
「はい」
 オルガは水の球をゆっくりと水面に近づけ、水魔法を解除すると、一気に水がため池に落ち、大きな水柱が上がる。
 なるべく水面に近づけたが、水量が多いため、水飛沫も大量だ。
 慣れている僕は、風魔法で水飛沫を回避し、スイさんも水の壁を使って水飛沫を回避している。
 水飛沫が全て地上に落ち、辺りがずぶ濡れになり、ため池の水面が少し上昇する。
「今度はさっきの半分の魔力。水の球でなくても良いから、半分だけで水魔法を使ってみよう」
「半分…」
 オルガは右手を掲げて、水魔法を使い水を集める。
 ぐにゃぐにゃと変形した状態だが、何とか水を集めれていた。
「まだ大きいな…」
 うん。
 今度は五十センチと、さっきより小さいが、まだまだ魔力が多い…。
「そのままの魔力を維持しながら、球体にしよう」
 オルガはゆっくりと動かして、丸くなるように回転をかけていく…。
 ぐにゃぐにゃとしていた水の塊は、徐々に丸くなり、球体を維持しだす。
 しばらくそのまま形を維持できると、ホッと力を抜いた。
「次はその半分だ」
「はい」
 再び水面に球体を近づけ、水魔法を解除すると、さっきよりは小さい水柱が、ため池に上がった。
 
 オルガは何度もそれを繰り返し、少しづつ、小さな球体を作り出していく…が、そろそろ魔力よりも体力の限界だ…。
 そう思っていたら、前半の授業の時間が終わっていた。
 何度も繰り返して、水魔法の球体も、なんとか拳大くらいには小さくなっていた。
 スイさんに、頭を撫でられ言われる。
「段階を踏まなくても、このくらいのサイズで水魔法を使えるように練習だな」
「はい…」
 これでも、以前よりは水魔法の始まりが小さくはなった。
 風魔法だったら、だいぶん弱く使えるようになったんだけどな…。


 前半の授業が終わり、移動のためと休憩を挟んで、建物内にいたアレイ達が外に出てきた。
 後半は剣術なんどけど、僕の体力…持つだろうか…。
 



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