眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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獣人の街グオルク ~創立祭~

創立祭 5 ~ゲーム 2~

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「所で、今の何…?」
 そう聞いてきたのは、テイルさん。
 そして三人は、ハッとする。
 いつの間にか、テイルとネオさんだけでなく、たくさんのお客さんの視線がこちらに向いていた。
 そうだ!
 ココ、創立祭のランプを説明する場所だった!

 
 うわ~っ。
 恥ずかしい…。
 ついつい、いつもみたいに『ツル』で、誰が食べるかを決めていた…。
 オルガは耳を真っ赤にして、テイルさんに答える。
「順番を決めたりする時に使う、遊びと言うか、ゲームと言うか…」
 オルガは、多くの視線にさらされながら、しどろもどろで『ツル』の説明をする。
 魔力操作の練習をかねての遊びなのだと…。
 
「一つ貸してくれるかな」
 テイルさんが、そう言ったので、オルガが使っていた『ツル』を渡して、使い方を説明する事になった。
 うわ~っ。
 なんか緊張する…。
 遊びで使っているのを、たくさんの視線の中で説明するって…。
 まずは…。
「机の上に置いて、一番小さい魔力を入れます」
 テイルさんが、ランプの説明に使っていた机の上に『ツル』を置く。
 その机の向こう側には、多くのお客さんが、どれどれと覗き込む。
 そしてテイルさんが、指先に魔力を集めてチョンと触ると、ほんのりと光ってフワリと浮いたが、直ぐに降りてきて、机の上に落ちた。
「「「…。」」」
「えっと…、魔力が弱すぎるんです。僕達は、十数える間は、浮いているのが前提で、魔力を入れてます」
 オルガがそう言うと、再びテイルさんが魔力を入れる。
 今度も光を放ち、フワリと浮いた。
 そして視線の高さで止まると、ユラユラと揺れて留まっている。
「「おおっ…」」
 『ツル』が浮いて留まり、お客さんの方から声が洩れる。
 一応、十数えたが、一向に降りてきそうもない…。
「降りて来ないのは、魔力が多かったからだと…」
「なるほど…。この調整は難しいな…」
 テイルさんは苦笑いする。
「これも、『リマ商会』で販売しているのか?」
 テイルさんは、役所からの出張なので、『ツル』の事は、知らないらしい…。
「はい。予約制だったと思います」
「ですよね。ネオさん…」
 フェイがそう言うと、ネオさんはハッとして我に返った。
「あ、ああ…。予約制だ『リマ商会』で注文出来る」
 ネオさんは、荷受けの担当だが、僕達と一緒に『折り魔紙』を扱うコチラに来ているって事は、内情を知っているはず…。
「それにしても、面白い使い方だな」
 テイルさんがニヤリと笑った。
 ああ…もしかして、自分の仕事を増やした…?
 そんな事を思っていると、浮いていた『ツル』が光を無くして降りてくる。
 それをそっと受け取って、忘れずに言っておく。
「『折り魔紙マシ』は繊細なので、余分な折り目が付いてしまうと、魔力が伝わらなくなって、ただの魔力紙になってしまいます。扱い方の注意が必要な事だけ忘れないで下さい」
 『折り魔紙マシ』は、紙だと言うことを忘れないで欲しい…。
 魔力を帯びているので、普通の紙よりは丈夫だが、変な折り目が付いてしまえば、魔力伝達が出来なくなって、魔力を込めても変化しなくなってしまう…。
「扱い注意か…。外灯の方は大丈夫なのか?」
 テイルさんが心配そうに言う。
「ランプの中から出さなければ大丈夫です」
「渡すときの、要注意事項だな」
「はい」
 昨日の子供みたいな子がいると、『ツル』をランプの中から出してしまいそうだ。

「コチラも対策として、『ツル』が破損した場合は、ランプを『リマ商会』まで持ってきてもらって、別途追加料金が掛かることを提示しているけどね」
 ネオさんが補足してくれた。
「どちらにしろ、面白い遊びを見せてもらった。後で『リマ商会』の方に、注文させてもらうわ」
「あ、ありがとうございます」
 で、あってるよね…。
 『ツル』の遊びを見ていた人達も、「面白そうだ」と、『リマ商会』の方に向かい始め、ネオさんが慌てて『リマ商会』の方に戻っていった。
「「「…。」」」
 えっと…、午後からも外灯、ランプの説明で、良いよね…。

 そう思ったが、僕達の遊びの話を聞いた大人達が、次から次へとやって来て、「どんな遊びだ?」と、オルガとフェイ、もしくはアレイの順番で、二人づつで実演して見せた。
 娯楽が少ない…?
 思わず首を傾げるくらいの人だった。
 
 ちなみに、ランプを見に来た親子は、申込書を書く場所で、アレイが説明して、テイルさんが受付をしていた…。
 ネオさんは夕方になっても戻ってこなかった…。




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