眠っていた魔力紙を折紙みたいに折ったら、新しい魔法の使い方が出来たので、役立てます。

ゆう

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獣人の街グオルク ~~

聖魔法

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 年小組がお昼寝の間にユーリさんの家に行って、結界が張られた部屋で話をする事になった。

 話の内容は、熊族のユナが大きくなったら、熊族の町ベイエルで保護すること。
 今は、強い魔素に身体が耐えれないだろうから、少しづつ魔素に慣すため、まずはグオルクから一番近い猫族の町ミルーシャに行ってみる事。
 ミルーシャの魔素に身体が慣れて、体調が大丈夫なら、次は兎族の町ラビリスへ行ってみる。
 長期滞在ではなく、遊びに行く感覚で滞在は一日か二日ほどの予定…。
 何度か繰り返し、そうやって強い魔素に少しづつ身体を慣らし、いずれ熊族の町ベイエルで暮らせるように、耐性を付けていく事に決めた。
 もちろん引率はアレイを中心に、オルガもフェイも協力する。
 リーンさんも時々ではあるが、様子を見てあげるよ。と、言ってくれた。
 リーンさんは、いろんな場所の森を見て回っていて、忙しい人なので、施設にいるときは、気にかけてくれるらしい…。
 オルガ達もずっとグオルクに居るわけではないので、ソコはお願いした。
 ユナの事の話が終わると、今度は、リーンさんに聞きたかった事だ。


「聖魔法の使い方を教えて欲しいんです」
 オルガはそう切り出した。
「聖魔法?」
 オルガは頷いて、フェイの方を見て、リーンさんの方を見た。
「リーンさんは、治療魔法が使えたよね。フェイが聖魔法の適正があるって教えてもらったので…」
「なるほど…」
 リーンさんがフェイの方を見る。
 フェイはリーンさんに見られて緊張しているようだ。
「…見た感じは、闇と風みたいだけど…」
 見ただけで分かるんだ…。
 僕達とは違うものが、リーンさんには見えているのかも知れない。
 リーンさんがフェイの方に手を差し出して言った。
「私の手に少し魔力を流してみて」
 フェイは緊張しながらリーンさんの手に触れ、魔力を流した。 
「もう良いよ」
 リーンさんがそう言ったので、フェイが手を離すと、リーンさんは苦笑いした。
「闇と風の魔力ばかりで、奥底に聖の魔力が押し潰されている感じかな…。今まで聖魔法は使ったことないって事だよね…」
 フェイは頷く。
 そしてリーンさんは少し考えて言う。
「聖魔法を使おうと思うと、奥底に有るもの引き上げる事になるから…なかなか難しいかも…」
 そうなんだ…。
 今まで使っていない聖魔法を、使えるようにするのは難しいのか…。
「そうだ。自己回復機能はどう?えっと、怪我の治りが早いとか…」
「治りは早いって言われました」
 そう言えばフェイは、木の枝やとがった葉っぱで引っ掻き傷を作っても、気が付いたら治っていたよな…。
「だったら、それを中心に勉強すると良いかも知れないね」

 リーンさんが言うには、聖魔法の治癒の一つで、自分の身体を治癒する能力だそうだ。
 身体の構造を知ることによって、意識して、怪我の修復をする…皮膚がくっついて治るイメージを持つのは、元の状態を知っているから治癒しやすいのだとか…。
 だから、身体の内側の構造を知ることによって、筋肉とか血管とかがあるって事を学べば、自然と聖魔法が引き上げれれて来るのではないかと言うことだった。
 とは言え、そういった資料は獣人族の街より、人族の国の方が医療が発達しているので、人族の国へ行けば、あるだろうけれど、グオルクまで回ってこないから、なかなかお目にかかれないとか…。
 機会が有ったら、探してみると良いよ。と、言われた。
 まあ、そこまで出来なくても、表面上の傷を「塞がれ」と、意識するだけでも、眠っている聖魔法の力を少しづつ引き上げてくれるかも知れないからね…。
 そう言われた。
 少しづつ意識してか…。
 頑張れ!フェイ!
 
 そしてリーンさんは、「いつか、人族の国に行くことが有れば、教会に有る世界樹に会いに行くと良い」とも言われた。
 教会の世界樹の回りには、聖魔法の魔力に満ちているから、相乗効果で、反応するかも知れないからと…。
 人族の国か…。 
 フェイがオルガの方を見てきたので、ニコリと微笑んだ。
「いつか、人族の国へ行ってみようよ。やっとグオルクにまで来ることが出来たけれど、慣れてくれば、もっと遠くの人族の国にも行くことが出来るもんね!」
「そうだな…。今ではなく、いつか行ってみたいな…」
「僕も連れていってよ!絶対付いていくから!」
 アレイが興奮気味に言う。
 いつか三人で、人族の国へ行ってみようよ!

「人族の国に行くときは、ヒナキに伝えておいてくれれば、案内するよ」
 リーンさんがそう言って微笑んだ。
 心細いので、案内が有ると嬉しいです。
「「「よろしくお願いいたします!」」」
 
 
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