52 / 58
第三章 王立学園━大魔剣闘技祭━
二十話 王女を護る者
しおりを挟む
『緊急事態が。発生した為。大魔剣闘技祭を。中断いたします。観客のみなさま。全校生徒諸君は。各自。解散してください』
何度も同じ放送が繰り返される中、俺は全速力で救護室まで駆け出していた。
「オフィーリア、緊急事態って何だよ!」
「私にも詳しい事はわからないわ! 今は急いで!」
関係者専用の通路を抜け、曲がり角の壁を蹴る。
最初に救護室へとたどり着いた俺は、思いきり扉を蹴破った。
器物破損で反省文を追加されたところで、今はどうでもいいのだから。
「ローレライ! ルーシア!」
「わわっ! ミスト!?」
勢いよく扉を蹴破った衝撃で、椅子から転げ落ちるほど驚愕するルーシア。
そんな慌ただしく入った救護室には、ルーシアとクロス、そして手当てを受けているシスターセレス先生の姿があった。
その三人を取り囲むように集まるのは、生徒評議会の生徒達と数人の教員。
その誰もが、深刻な面持ちで頭を抱える様子だった。
「ブラッドマン先生、一体何が起きているんですか? ローラさんは無事なんですか?」
遅れてやって来たオフィーリアは、冷静を装うも微かに焦りを感じさせていた。
さすがのオフィーリアでも、予期せぬ事態だったという事か。
『どうやらローラ君は、三年生のサイフォン・フォックス・グランディアスに誘拐されてしまったようです』
『オフィーリア先生、私が付いていながら本当に申し訳ありません』
悔しさを表情に出しながら、セレス先生が頭を下げる。
実際のところ救護室にはセレス先生が常駐していたのだから、オフィーリアが油断するのも無理はない。
養護教員とはいえ、セレス先生は国内でも上位に値する実力者なのだから。
「セレス先生、謝る必要はありませんよ。貴方ほどの人が不意打ちを受けるという事は、それだけサイフォンさんが周到に計画していたのでしょうから』
準決勝で俺と対戦したサイフォン。
確かにそれなりの戦闘力はあったが、あくまでも生徒の中でだけの話。
正面からやり合えばセレス先生が負けるとは思えない。
だとすれば、サイフォンの後ろには協力者がいるのか。
『目撃した生徒によると、サイフォンは手当たり次第に目撃者を暴行、意識不明の重体にまで及ばせたそうです。全く、王立学園始まって以来の大事件ですよ』
真実を知らないブラッドマン先生はそう言うが、これは王立学園だけの話ではない。
ローレライを誘拐されたとなれば、グランフィリア王国全体に関わる問題だ。
「だったら、オフィーリアが突然審判を任されたのも偶然じゃなかったって事ですか」
『恐らくはそうだ。サイフォンは審判を務める予定だったチェスター先生を奇襲し、昏倒させた。つい先ほど、用具室に拘束されていたのを生徒評議会が発見したんだ』
ブラッドマン先生がそう答えると、生徒評議会の生徒達が頷く。
それが事実なら、サイフォンの情報網は相当なものだ。
ローレライの正体を嗅ぎ付け、オフィーリアの危険性を理解して遠ざけさせていたのだから。
「みんな、彼女の事は心配しなくていいよ」
俺達の会話を静観していたアスカードが、突然そんな事を言い出した。
腕を組みながら、何気なく水槽の中を覗き込むアスカード。
焦る事も心配する必要もない。そう俺達に思わせるように。
「さて、ここで問題だ。この王立グランフィリア学園で最も情報に詳しく、王国有数の権力を持ち、それを最大限に発揮できる者は誰かな?」
そう言いながら、俺達へと振り返るアスカード。
「理事長? それとも先生。いいや、違うね。答えは生徒評議会だ」
勿体つけるように俺達の前を横切るアスカードは、オフィーリアの前で屈む。
「オフィーリア先生、貴族家出身の生徒評議会の情報網を甘く見てはいけませんね。この学園どころか、国内外の情報はほぼ全て把握しているんですよ。当然、ローラさんの事情もね」
「そう。知っていたんですか」
「ええ、もちろん」
アスカードの挑発にも負けず、オフィーリアは無表情を貫く。
「サイフォンは公爵家の現当主ですが、今では王族としての立場は地に落ちているんです。だから今回の一計を案じて、手柄を手に入れようとしているのでしょう」
そう話を終えたアスカードは、三人の生徒評議会と視線で合図を交わした。
三人から何かの許可を得るように。
「実はね、生徒会長のシエラがローラさんの事を護衛していたんだ。転入初日から、今でもずっと」
さらりと衝撃事実を聞いた俺達は、言葉を失ってしまった。
事情を知らない他の人達に至っては、頭の中の疑問符が飛び出しているだろう。
「えっと、もしかして……寝る時もですか?」
「ははは。そうだよ。気付かれないように慎重に尾行していたらしいからね。ハイエルフ族の彼女なら、数日くらい不眠不休でも問題ないからね」
恐る恐る尋ねるルーシアの質問に、さらりと答えるアスカード。
その光景を眺めていた生徒評議会の三人は苦笑いを浮かべていた。
いくら事情が事情でも、生徒会長自らが護衛をしていたとは。
しかも寝る間も惜しんでとか、極端すぎるだろ。
「シエラは用心深い女性だ。最も信用できる人にしか重要な任務を任せはしない。それはつまり、自分自身。本当にあの頑固者には困ったもんだ」
「いや、困ったっていうか怖すぎだろ」
その時のやり取りを思い出したのか、ため息を吐くアスカード。
三人の生徒評議会もまた、額に手を当てながらため息を吐いていた。
どうやら、珍しい話ではないらしい。
「アスカードさん、事情は全てわかったわ。今は時間が惜しいの。ローラさんの居場所を教えてください」
オフィーリアが急かすように尋ねる。
「恐らくですが彼等の行き先はサイフォンの生家、グランディアス公爵家の屋敷です」
「それって遠いのか?」
「いいや、ここから王都に向かう途中にあるよ。馬車で出発したという情報もあるから、馬車の轍《わだち》を辿ればすぐに追いつくさ」
「ありがとう、アスカードさん。助かったわ」
ようやく安堵したオフィーリアは、笑顔を照り戻してそう言った。
当然俺とルーシアも胸を撫で下ろし、緊張が解れる。
「ブラッドマン先生、これから私達はサイフォンさんを追います。後の事をお願いします」
『……わかりました。そちらも、どうかお気を付けて』
結論が出た俺達は、真っ先に救護室を後にした。
先頭を駆けるオフィーリアの背中は、煌々と赤い魔力を燃え滾らせていた。
間違いなく、今のオフィーリアは淑女の仮面は外しているな。
「……困りましたね。こんな人混みの中では、飛竜の姿になれないわ」
闘技場から出たオフィーリアは、辺りを見回しながら手段に躊躇う。
それは大魔剣闘技祭が中止になった影響で、大多数の観客や生徒達が至るところに群がっていたからだ。
一刻を争うとはいえ、これ以上の騒ぎを起こすのは後に影響するかもしれない。
「オフィーリア、街の外まで走るぞ!」
「こらっ! 学園内では先生をつけなさい! ……って、ちょっと! 置いてかないでください!」
そして俺達は、ドリアスの街並みを駆け抜けていった。
「ミスト、これを見て!」
「あぁ、こいつに賭けるか」
全速力でドリアスを出た俺達は、早々に馬車が残した轍と数頭の馬の蹄跡を見つけていた。
この痕跡は、もしかしたら無関係の隊商のものなのかもしれない。
だが、これ以外に大所帯の足跡が見当たらないのなら、可能性としてはこれだけで十分だ。
「さあ、早く背に乗りなさい!」
その時、とてつもない轟音と共にオフィーリアが巨躯な飛竜の姿へと変わっていた。
「うわぁっ! えっ、えっ? オフィーリア先生って……何者?」
突然現れた飛竜を前に、アスカードが腰を抜かして地面に尻餅を突く。
開いた口が塞がらず、呆然と目を丸くして見上げているほどの驚愕ぶりで。
そうだった。アスカードはオフィーリアの正体を知らなかったんだ。
っていうか、天下の生徒評議会様の情報網も大した事ないな。
「ほらっ、いつまでもそんなとこで座ってないで……さっさと乗れ!」
アスカードの尻を思いきり蹴り飛ばし、飛竜の背に乗せた。
続けて俺とルーシアも飛び乗り、オフィーリアの背を叩いて合図を送る。
「みんな、しっかり掴まって! 飛ばしますよ!」
オフィーリアは巨大な翼を羽ばたかせ、一気に舞い上がった。
低空で飛行するオフィーリアは風を切り、木々をも揺らして。
必ずローレライを助けると、心の中で誓って。
何度も同じ放送が繰り返される中、俺は全速力で救護室まで駆け出していた。
「オフィーリア、緊急事態って何だよ!」
「私にも詳しい事はわからないわ! 今は急いで!」
関係者専用の通路を抜け、曲がり角の壁を蹴る。
最初に救護室へとたどり着いた俺は、思いきり扉を蹴破った。
器物破損で反省文を追加されたところで、今はどうでもいいのだから。
「ローレライ! ルーシア!」
「わわっ! ミスト!?」
勢いよく扉を蹴破った衝撃で、椅子から転げ落ちるほど驚愕するルーシア。
そんな慌ただしく入った救護室には、ルーシアとクロス、そして手当てを受けているシスターセレス先生の姿があった。
その三人を取り囲むように集まるのは、生徒評議会の生徒達と数人の教員。
その誰もが、深刻な面持ちで頭を抱える様子だった。
「ブラッドマン先生、一体何が起きているんですか? ローラさんは無事なんですか?」
遅れてやって来たオフィーリアは、冷静を装うも微かに焦りを感じさせていた。
さすがのオフィーリアでも、予期せぬ事態だったという事か。
『どうやらローラ君は、三年生のサイフォン・フォックス・グランディアスに誘拐されてしまったようです』
『オフィーリア先生、私が付いていながら本当に申し訳ありません』
悔しさを表情に出しながら、セレス先生が頭を下げる。
実際のところ救護室にはセレス先生が常駐していたのだから、オフィーリアが油断するのも無理はない。
養護教員とはいえ、セレス先生は国内でも上位に値する実力者なのだから。
「セレス先生、謝る必要はありませんよ。貴方ほどの人が不意打ちを受けるという事は、それだけサイフォンさんが周到に計画していたのでしょうから』
準決勝で俺と対戦したサイフォン。
確かにそれなりの戦闘力はあったが、あくまでも生徒の中でだけの話。
正面からやり合えばセレス先生が負けるとは思えない。
だとすれば、サイフォンの後ろには協力者がいるのか。
『目撃した生徒によると、サイフォンは手当たり次第に目撃者を暴行、意識不明の重体にまで及ばせたそうです。全く、王立学園始まって以来の大事件ですよ』
真実を知らないブラッドマン先生はそう言うが、これは王立学園だけの話ではない。
ローレライを誘拐されたとなれば、グランフィリア王国全体に関わる問題だ。
「だったら、オフィーリアが突然審判を任されたのも偶然じゃなかったって事ですか」
『恐らくはそうだ。サイフォンは審判を務める予定だったチェスター先生を奇襲し、昏倒させた。つい先ほど、用具室に拘束されていたのを生徒評議会が発見したんだ』
ブラッドマン先生がそう答えると、生徒評議会の生徒達が頷く。
それが事実なら、サイフォンの情報網は相当なものだ。
ローレライの正体を嗅ぎ付け、オフィーリアの危険性を理解して遠ざけさせていたのだから。
「みんな、彼女の事は心配しなくていいよ」
俺達の会話を静観していたアスカードが、突然そんな事を言い出した。
腕を組みながら、何気なく水槽の中を覗き込むアスカード。
焦る事も心配する必要もない。そう俺達に思わせるように。
「さて、ここで問題だ。この王立グランフィリア学園で最も情報に詳しく、王国有数の権力を持ち、それを最大限に発揮できる者は誰かな?」
そう言いながら、俺達へと振り返るアスカード。
「理事長? それとも先生。いいや、違うね。答えは生徒評議会だ」
勿体つけるように俺達の前を横切るアスカードは、オフィーリアの前で屈む。
「オフィーリア先生、貴族家出身の生徒評議会の情報網を甘く見てはいけませんね。この学園どころか、国内外の情報はほぼ全て把握しているんですよ。当然、ローラさんの事情もね」
「そう。知っていたんですか」
「ええ、もちろん」
アスカードの挑発にも負けず、オフィーリアは無表情を貫く。
「サイフォンは公爵家の現当主ですが、今では王族としての立場は地に落ちているんです。だから今回の一計を案じて、手柄を手に入れようとしているのでしょう」
そう話を終えたアスカードは、三人の生徒評議会と視線で合図を交わした。
三人から何かの許可を得るように。
「実はね、生徒会長のシエラがローラさんの事を護衛していたんだ。転入初日から、今でもずっと」
さらりと衝撃事実を聞いた俺達は、言葉を失ってしまった。
事情を知らない他の人達に至っては、頭の中の疑問符が飛び出しているだろう。
「えっと、もしかして……寝る時もですか?」
「ははは。そうだよ。気付かれないように慎重に尾行していたらしいからね。ハイエルフ族の彼女なら、数日くらい不眠不休でも問題ないからね」
恐る恐る尋ねるルーシアの質問に、さらりと答えるアスカード。
その光景を眺めていた生徒評議会の三人は苦笑いを浮かべていた。
いくら事情が事情でも、生徒会長自らが護衛をしていたとは。
しかも寝る間も惜しんでとか、極端すぎるだろ。
「シエラは用心深い女性だ。最も信用できる人にしか重要な任務を任せはしない。それはつまり、自分自身。本当にあの頑固者には困ったもんだ」
「いや、困ったっていうか怖すぎだろ」
その時のやり取りを思い出したのか、ため息を吐くアスカード。
三人の生徒評議会もまた、額に手を当てながらため息を吐いていた。
どうやら、珍しい話ではないらしい。
「アスカードさん、事情は全てわかったわ。今は時間が惜しいの。ローラさんの居場所を教えてください」
オフィーリアが急かすように尋ねる。
「恐らくですが彼等の行き先はサイフォンの生家、グランディアス公爵家の屋敷です」
「それって遠いのか?」
「いいや、ここから王都に向かう途中にあるよ。馬車で出発したという情報もあるから、馬車の轍《わだち》を辿ればすぐに追いつくさ」
「ありがとう、アスカードさん。助かったわ」
ようやく安堵したオフィーリアは、笑顔を照り戻してそう言った。
当然俺とルーシアも胸を撫で下ろし、緊張が解れる。
「ブラッドマン先生、これから私達はサイフォンさんを追います。後の事をお願いします」
『……わかりました。そちらも、どうかお気を付けて』
結論が出た俺達は、真っ先に救護室を後にした。
先頭を駆けるオフィーリアの背中は、煌々と赤い魔力を燃え滾らせていた。
間違いなく、今のオフィーリアは淑女の仮面は外しているな。
「……困りましたね。こんな人混みの中では、飛竜の姿になれないわ」
闘技場から出たオフィーリアは、辺りを見回しながら手段に躊躇う。
それは大魔剣闘技祭が中止になった影響で、大多数の観客や生徒達が至るところに群がっていたからだ。
一刻を争うとはいえ、これ以上の騒ぎを起こすのは後に影響するかもしれない。
「オフィーリア、街の外まで走るぞ!」
「こらっ! 学園内では先生をつけなさい! ……って、ちょっと! 置いてかないでください!」
そして俺達は、ドリアスの街並みを駆け抜けていった。
「ミスト、これを見て!」
「あぁ、こいつに賭けるか」
全速力でドリアスを出た俺達は、早々に馬車が残した轍と数頭の馬の蹄跡を見つけていた。
この痕跡は、もしかしたら無関係の隊商のものなのかもしれない。
だが、これ以外に大所帯の足跡が見当たらないのなら、可能性としてはこれだけで十分だ。
「さあ、早く背に乗りなさい!」
その時、とてつもない轟音と共にオフィーリアが巨躯な飛竜の姿へと変わっていた。
「うわぁっ! えっ、えっ? オフィーリア先生って……何者?」
突然現れた飛竜を前に、アスカードが腰を抜かして地面に尻餅を突く。
開いた口が塞がらず、呆然と目を丸くして見上げているほどの驚愕ぶりで。
そうだった。アスカードはオフィーリアの正体を知らなかったんだ。
っていうか、天下の生徒評議会様の情報網も大した事ないな。
「ほらっ、いつまでもそんなとこで座ってないで……さっさと乗れ!」
アスカードの尻を思いきり蹴り飛ばし、飛竜の背に乗せた。
続けて俺とルーシアも飛び乗り、オフィーリアの背を叩いて合図を送る。
「みんな、しっかり掴まって! 飛ばしますよ!」
オフィーリアは巨大な翼を羽ばたかせ、一気に舞い上がった。
低空で飛行するオフィーリアは風を切り、木々をも揺らして。
必ずローレライを助けると、心の中で誓って。
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる