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幕府が瓦解し、公娼街の地位を失ってもなお、吉原は外界と隔絶した世界だ。明治五年に芸娼妓解放令が発布され、形式の上で芸姑、娼妓らはそれまで彼女らを縛っていた年季奉公から「解放」された。だが、あくまで移動の自由を認めるだけのもので、売買春の禁令ではなかったために、見世は名だけを貸座敷と変え、女も訪れる客もこうして残っているというわけだ。
とはいえ、今はまだ正午にもならぬ頃だ。通りを行き交う人の数は少なく、見世も今ひとつ生気を失ったかのようだ。いまごろ吉原を闊歩しているのは、朝帰りを通り越して今頃になって家路へと付くどこぞのぼんぼんか、この街の中で生活を送るものが所用で外へ出ているかのどちらかだろう。
情報屋から仕入れた話に従い、大門よりひとつ目の角を左に曲がり、江戸町二丁目を抜け、東西にのびる羅生門河岸に入ると、活気は更に失われる。羅生門河岸は、黒い板塀をめぐらせた吉原の外周に面する通りであり、すなわち片側を黒い板塀に覆われている。板塀の向かい側に立つものは、昔は河岸見世と呼ばれた最下級の座敷ばかりだ。それでも、江戸の頃には客を引く女郎らが格子の向こうに待ち構えていただろう。だが、明治に入って十年余り、いまや東京の花街と言えば柳橋、新橋の「柳新ニ橋」だ。河岸に立つ妓楼の中には、廃業し、看板もおろしたままの見世すら見える。吉原は、往時の盛況を保つことは出来なくなっているのだった。
狭い河岸を歩いていく先に、ちいさな鳥居が見えた。九郎助稲荷神社だ。その手前、向こうから数えて三軒目にあるのが『魚塔楼』なる見世だった。
「失礼、捻木警部殿」
廓の主人は、藤田が格子の外から覗き込んだ時点で、何かを悟ったような顔を浮かべた。話を聞くまでもなく、一月以上の間上の座敷に連泊している客がいる、とあっさりと白状して、座敷に通しすらしてくれた。
座敷の中には、女物の打掛を羽織り、窓の方を向いて──すなわち、廊下から入った藤田に背を向けて横臥する男の姿があった。その口元からは、煙が上がっている。こちらからは見えないが、煙管をくゆらせているらしい。
「誰だい。幇間にゃ用はないが」
いかにもらしい「堕落」の記号を纏った男は、こちらを向きもせず誰何する。
「僕は藤田五郎警部補と申します。捻木警部殿ですね」
「そうだが、あんたのほうは……何処かで見た気はするが、聞かん名だね。誰に頼まれた、毛見大警部あたりかな」
藤田の足が座敷に入り、二歩進んだところで、すい、と捻木が身を起こした。何気ない動作、かに見える。しかしこのとき、互いの間にある距離は、藤田── そして、おそらくは捻木の間合いでもあった。
場所は、いくら場末とは言え廓である。互いに何の得物も手にはしていない。だが、捻木の体に染み付いた感覚が、自身の領域を侵犯されることに反応したとみえる。
「大警視からの依頼ですよ」
あえて、藤田は事実を口にした。直属の上司ではなく警視庁のトップの名を出せば、捻木が犯人であることを疑っている、と白状するようなものだ。が、この場合、事実を告げることで相手の反応を引き出すほうが上策と考えたのだった。
「あっちゃあ、親父さんかあ。俺を斬れって?」
「はっ、いえ、はい、」
だが、返ってきた反応は、予想以上のものだった。逆に動揺を見せてしまった藤田を前に、捻木はにやりと笑って煙を吐き出した。
「あんた、人を斬ったことのある顔をしているもの。厭でもわかる。だが、何だって馬鹿正直に得物を置いてきたんだい」
藤田の腰に刀のないことをまるでとがめるかのように、捻木は眉をしかめてみせる。場末とは言えここは郭だ。求められるまま、藤田は腰のものを預けてきたのだった。
「人を簡単に斬る人間は、簡単に殺されますから」
「ってことは、俺を斬ることは簡単だと思っているわけかい、あんた」
「いえ、僕はまだ、あなたのことを知らない。それではあなたを斬ることは絶対にできません」
「はあ、そりゃあまた、妙な信念さね」
互いの流派だとか警視庁での仕事だとか、これから殺し合うことの分かっている男たちは、核心からもどかしいほどに遠すぎる、他愛もない話を四半刻ほど続けただろうか。ふと会話のとぎれるときがあった。
「さて。それじゃ『藤田五郎』さんよ。──動くな」
沈黙を払うように捻木が口にしたのは、奇妙な響きを伴った声だった。そう言われて、動かずにいるものも居るまい、と返そうとした口が動かない。なにが起きた、と腕を上げようとして、口を動かすことも敵わないと知り、ようやく藤田は自身の身に異変のあることを知った。
「どうだい、外道の技だが人を斬るにはなかなか役立つ」
動かすことの出来ない視界の中、羽織った打掛を引きずって、捻木が藤田の前に立つ。
「悪いが、あと一人、どうしても殺す必要があってね」
頭上から声が落ちる。声だけではない。微かな金属の擦過音──刃物を鞘から抜き放つ音もそこには伴われていた。藤田の背中に、汗が吹き出る。いかなる業を受けたのかはわからない、わからないが、動かねば───
「あれ」
動かねば死ぬ、と思い、足に力を込めた途端、視界がぐるりと回転した。どうやら、暗示はごくかんたんなものだったらしい。どのような理屈によるものかは分からないが、藤田の体の自由は戻っていた。かれは畳を蹴って跳ね起きる。先だってまで藤田が座っていた座布団に匕首が刺さっているのが目に入り、今更に心臓が跳ね上がった。
「ひでえや、偽名を名乗ることはないだろ!」
「人を殺そうとしておいて言うことか、だいたい偽名じゃない!」
罵り合いながら、ふたりの男たちは一挙に距離を詰めた。座布団に突き立った匕首へと、二本の手が伸びる。が、互いに相手を妨害するべく手を振り払おうとした結果、匕首は明後日の方向へと弾き飛ばされた。
舌打ちとともに、捻木の体は廊下へと躍り出た。捕まえてくれ、と叫ぶ藤田の声と、娼妓らの悲鳴、お膳だのをひっくり返す音、慌ただしい足音がいっときに混じり合う。
上へ下への騒ぎの中、捻木が階下へと駆け下りるのを、藤田はたしかに確認していた。確認していたが、しかしそれは、芸姑の持つ十段ほど積み上げたお膳が彼の前でまさに倒れようとしていたときのことでもあった。
「その男! 殺人犯だ、外に出すんじゃない!」
目の前で崩れ、かれの行く手を阻むお膳の上を飛び越しながら、藤田は叫ぶ。しかし、見世の主人も誰も、男の前に立ちはだかろうとはしない。一月近く逗留していた馴染みである──という以前に、殺人犯だと名指しされた男を前にして、身を張って止めようとするものもまず居まい。殺人犯だと宣言したのは間違いだった。藤田は小さく舌を打つ。
階段を半ば飛び降りるように駆け下りて、藤田は誰のものかもわからない草履を突っかけ、河岸に出た。だが、その時点ですでに、捻木の背ははるか彼方にあった。走り、追いかけるが、幾つかの角を曲がった時点で、もはや背中すらも見出すことが出来なくなる。見失ったのだ。残されていたのは、三つ目の角で脱ぎ捨てられた打掛のみ。
「畜生、まずったな」
赤い打掛を手に、藤田は吐き捨てる。吉原は巨大な街だ。見失ったものを見つけ出すには不向きに過ぎる。
と。持て余している打掛から、ひらりと舞い落ちたものがあった。古い紙片だ。折り畳んだ四隅がすり切れている。長い間持ち運ばれていたものらしい。
「あっ」
紙片を開いた藤田は、驚愕に目を見開いた。
とはいえ、今はまだ正午にもならぬ頃だ。通りを行き交う人の数は少なく、見世も今ひとつ生気を失ったかのようだ。いまごろ吉原を闊歩しているのは、朝帰りを通り越して今頃になって家路へと付くどこぞのぼんぼんか、この街の中で生活を送るものが所用で外へ出ているかのどちらかだろう。
情報屋から仕入れた話に従い、大門よりひとつ目の角を左に曲がり、江戸町二丁目を抜け、東西にのびる羅生門河岸に入ると、活気は更に失われる。羅生門河岸は、黒い板塀をめぐらせた吉原の外周に面する通りであり、すなわち片側を黒い板塀に覆われている。板塀の向かい側に立つものは、昔は河岸見世と呼ばれた最下級の座敷ばかりだ。それでも、江戸の頃には客を引く女郎らが格子の向こうに待ち構えていただろう。だが、明治に入って十年余り、いまや東京の花街と言えば柳橋、新橋の「柳新ニ橋」だ。河岸に立つ妓楼の中には、廃業し、看板もおろしたままの見世すら見える。吉原は、往時の盛況を保つことは出来なくなっているのだった。
狭い河岸を歩いていく先に、ちいさな鳥居が見えた。九郎助稲荷神社だ。その手前、向こうから数えて三軒目にあるのが『魚塔楼』なる見世だった。
「失礼、捻木警部殿」
廓の主人は、藤田が格子の外から覗き込んだ時点で、何かを悟ったような顔を浮かべた。話を聞くまでもなく、一月以上の間上の座敷に連泊している客がいる、とあっさりと白状して、座敷に通しすらしてくれた。
座敷の中には、女物の打掛を羽織り、窓の方を向いて──すなわち、廊下から入った藤田に背を向けて横臥する男の姿があった。その口元からは、煙が上がっている。こちらからは見えないが、煙管をくゆらせているらしい。
「誰だい。幇間にゃ用はないが」
いかにもらしい「堕落」の記号を纏った男は、こちらを向きもせず誰何する。
「僕は藤田五郎警部補と申します。捻木警部殿ですね」
「そうだが、あんたのほうは……何処かで見た気はするが、聞かん名だね。誰に頼まれた、毛見大警部あたりかな」
藤田の足が座敷に入り、二歩進んだところで、すい、と捻木が身を起こした。何気ない動作、かに見える。しかしこのとき、互いの間にある距離は、藤田── そして、おそらくは捻木の間合いでもあった。
場所は、いくら場末とは言え廓である。互いに何の得物も手にはしていない。だが、捻木の体に染み付いた感覚が、自身の領域を侵犯されることに反応したとみえる。
「大警視からの依頼ですよ」
あえて、藤田は事実を口にした。直属の上司ではなく警視庁のトップの名を出せば、捻木が犯人であることを疑っている、と白状するようなものだ。が、この場合、事実を告げることで相手の反応を引き出すほうが上策と考えたのだった。
「あっちゃあ、親父さんかあ。俺を斬れって?」
「はっ、いえ、はい、」
だが、返ってきた反応は、予想以上のものだった。逆に動揺を見せてしまった藤田を前に、捻木はにやりと笑って煙を吐き出した。
「あんた、人を斬ったことのある顔をしているもの。厭でもわかる。だが、何だって馬鹿正直に得物を置いてきたんだい」
藤田の腰に刀のないことをまるでとがめるかのように、捻木は眉をしかめてみせる。場末とは言えここは郭だ。求められるまま、藤田は腰のものを預けてきたのだった。
「人を簡単に斬る人間は、簡単に殺されますから」
「ってことは、俺を斬ることは簡単だと思っているわけかい、あんた」
「いえ、僕はまだ、あなたのことを知らない。それではあなたを斬ることは絶対にできません」
「はあ、そりゃあまた、妙な信念さね」
互いの流派だとか警視庁での仕事だとか、これから殺し合うことの分かっている男たちは、核心からもどかしいほどに遠すぎる、他愛もない話を四半刻ほど続けただろうか。ふと会話のとぎれるときがあった。
「さて。それじゃ『藤田五郎』さんよ。──動くな」
沈黙を払うように捻木が口にしたのは、奇妙な響きを伴った声だった。そう言われて、動かずにいるものも居るまい、と返そうとした口が動かない。なにが起きた、と腕を上げようとして、口を動かすことも敵わないと知り、ようやく藤田は自身の身に異変のあることを知った。
「どうだい、外道の技だが人を斬るにはなかなか役立つ」
動かすことの出来ない視界の中、羽織った打掛を引きずって、捻木が藤田の前に立つ。
「悪いが、あと一人、どうしても殺す必要があってね」
頭上から声が落ちる。声だけではない。微かな金属の擦過音──刃物を鞘から抜き放つ音もそこには伴われていた。藤田の背中に、汗が吹き出る。いかなる業を受けたのかはわからない、わからないが、動かねば───
「あれ」
動かねば死ぬ、と思い、足に力を込めた途端、視界がぐるりと回転した。どうやら、暗示はごくかんたんなものだったらしい。どのような理屈によるものかは分からないが、藤田の体の自由は戻っていた。かれは畳を蹴って跳ね起きる。先だってまで藤田が座っていた座布団に匕首が刺さっているのが目に入り、今更に心臓が跳ね上がった。
「ひでえや、偽名を名乗ることはないだろ!」
「人を殺そうとしておいて言うことか、だいたい偽名じゃない!」
罵り合いながら、ふたりの男たちは一挙に距離を詰めた。座布団に突き立った匕首へと、二本の手が伸びる。が、互いに相手を妨害するべく手を振り払おうとした結果、匕首は明後日の方向へと弾き飛ばされた。
舌打ちとともに、捻木の体は廊下へと躍り出た。捕まえてくれ、と叫ぶ藤田の声と、娼妓らの悲鳴、お膳だのをひっくり返す音、慌ただしい足音がいっときに混じり合う。
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