異世界転生したのでのんびりスローライフを楽しみます!

レウ

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無垢の魔女

幹部を待ちます…… 別に家でゴロゴロしてるわけじゃありません、ほんとです。

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魔王幹部……それを倒せという課題を課せられた私ペトラ・バレンタインは取り敢えず、帰宅して考えをまとめていた。

「魔王幹部ってどれくらいいるんだろう?四……くらいがいいなぁ」

たまにどんなに倒してもどんどん出てくる話を私は見たことがあるが、ああいった話なのであれば私はもう真っ先に魔王城を崩壊させに向かうだろう。

それこそ、王様に頼んで数の暴力で押し切ると約束しよう。

だけど、もし……相手が強すぎたら勝機は無いだろう。

なんせ、私がこの世界に来るまで王国の戦士達が苦戦をしいた相手だ、私なんか出る幕もないだろう。

「……まぁ、今考えてもどうにもならないし、気長にのんびりしとくか」

時間は売ってもあまりあるほどだ、なんせ、私の今の体は時間が進まないのだから。

「とりあえず……友達を呼んでお茶とかしよう」



                                ♢♢♢




「え?魔法で菜園作れるの?」

私は現実で大学に通っている時、家庭菜園サークルというものに所属していて、菜園をきちんとした形で庭に持つことに憧れていた。

アズサさんによると、魔法創造という能力はあらゆる魔法を作り出すことが出来るため(覚えてる魔法を組み合わせることで)家庭菜園の類をするのは持続力さえあれば簡単なのだという。

「えっと……菜園ってどんな魔法を組み合わせれば作れるんですか?」

「えっとね、基本属性のうち水と土、他に属性のうち聖属性の魔法が必要なの」

「なんで聖なんですか?」

「聖属性は主に回復だったり、暗闇を照らすような力があるの、命を操作することも出来るらしいし……だからかな」

「命を操作……」

こういった菜園を作るというほのぼのした理由以外でそれを聞くと鳥肌が立つほど恐ろしい魔法である。

なんでも、極めたものが使用すれば、死者は生命の息吹を吹き返し、生者はたちまち魂を抜き取られる……そんな魔法まであるらしい。

「怖いですね……パクっ」

「マドレーヌを頬張りながら言われてもなんだかなぁ……よね」

「だって、アズサさんの持ってきてくれたマドレーヌすごく美味しいんだもん」

「ほんと?ふふ……口説くのがうまいわね?旦那がいなかったら結婚してたかもしれないわ」

「いや、冗談でもそんなこと言ったらあのイケメンな旦那さん泣きますよ!?」

「イケメンだからこそ泣かせてみたくなるのよ」

ドS成分たっぷりなアズサさんは紅茶の入ったグラスを啜って微笑んだ。

そんな所もアズサさんのいいところなのではないかと思ったりする。

「マドレーヌっていえば、この間食べたクッキーもすごく美味しかったですけど、どうすればあんなに卵の風味を引き出して、甘さたっぷり!でも、後味がしつこくない……そんな、クッキーが作れるんですか?」

「あれね……あれは……そう、愛情よ愛情」

「アイジョウ!!凄いです!愛は蜜の味ですね!」

「うんうん……(本当はあれ市販のやつだけど黙っておこうかしら)」

「さすがです……モグモグ……」

「(市販のマドレーヌも美味しそうで何よりだわ)」

そんなこんなで楽しい時間はすぐに去り、夕方……もう夕飯を作らなければならないためアズサさんは家に帰ることになった。

「……暇だなぁ……夜ご飯はアズサさんが持ってきてくれたお裾分けがあるし」

そう考えると私が作る必要とか全然ないな。

ほんと、この街にいれば私ヒモでもちゃんとやっていけるんじゃないだろうか?

まぁ、ヒモの時点できちんとしてないとは思うけど。

「暇だ……お風呂でも沸かそうかな?」

暇で仕方なくとりあえず今日入る風呂を沸かそうかと思ったがすぐに思い悩んだ。

「いや、でも今このソファに座っているベストポジションを離れていいのだろうか?せっかく見つけた私の気持ちのいいスタイル……」

誰しも経験があるはずだ。

待ち合わせ前に少し家でゆっくりしていると、そのポジションがフィットしすぎてその場から動く気がなくなること……いや、ないとは言わせない。

「……分身とか作れないかな?」

私は土魔法は分身に使えるのではないかと考えていた。

まぁ、分身というよりはゴーレムを作れるのではないかと思っていたのだ。

「えっとたしか……土魔法は……」

私はアズサさんに菜園を作る時のために土魔法発動のために必要な呪文を聞いていたため、その呪文を口にして、ゴーレムを生み出すことにした。

「土塊よ……踊れ!!《ハウスメイド・ゴーレム》!!」

そう唱えると部屋の中に土塊が集まりだし、私の目の前で人の形となった。

「おぉ!すごい!可愛い!!……え、えーと……」

私はなにか指示を与えることにした。

「働け!」

『お前がな』

「!?」

『なんなんだお前は……自分は働かないくせに人には働けって……ふざけんなよ貧乳!』

口悪っ!それと私貧乳じゃないし!し、C位はあるし……いや、CよりのBかな?

『言っとくが俺様はサタンさまの命令以外では動かんからな!』

「……え?さ、サタン?………………えええええ!?」

まさかの……私のゴーレムが魔王幹部!?
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