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美少女二人で買い物デート
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部屋に戻った俺は、きれいになったパンツをはいて、ローブをたたみながら考える。男だった時のオナニー後の虚しさは無く、とても満たされた気分ではあるが、ちょっと疲れたな。朝食でも食べるか。
リンゼの準備してくれたサンドイッチを口に運びながら時計を見ると、10時過ぎか。起きてから二時間くらいオナっていた事になる。我ながら変態だなと呆れてしまう。まぁ今更だし、これからも高みを目指してオナニーはするつもりだけどな。
リンゼは昼前に帰ってくるって言っていたけど、あと一時間くらいで帰ってくるんだろうか? 退屈だなぁ……。俺、エロい事しかやりたいことがないしなぁー。
……そうだ、スキルの事を失念していた。これも色々試せばリンゼの役に立てるかもしれない。では早速。
「ステータス!」
しかし何も起こらなかった。
「ステータスオープン!」
しかし何も起こらなかった。
「スティタース アゥープェン」
しかし何も起こらなかった。
ほう。ステータスは開かない系の世界か、では次。
「アイテムボックス!」
キィィン。お、空間に穴が開いた。試しにサンドイッチの包み紙をもって手を突っ込む、そして穴の中にそれを置くイメージで手を引き抜いてみた。おぉ、うまく収納出来たな。俺は再び穴に手を突っ込んで、サンドイッチの包み紙をイメージすると掴んだ感触がある。そのまま手を引き抜くときちんとサンドイッチの包み紙が握られていた。
異世界に行ったら欲しい能力ランキングの上位に食い込むであろう、アイテムボックスか。これも嬉しい能力だな。神様ありがとうございます!
次はニュータイプを試そう。俺の感性でこのスキルが実装されているとしたら、昨日みたいに敵の姿が見えるだろうし、好きな人も感知できるはずだ。
俺は目を瞑り集中する。リンゼ、どこにいる……?
「いた。すぐ近くだ」
この宿の入口をくぐったところだな。リンゼがこの部屋にどんどん近づいてくるのが分かる。俺は部屋のドアを開いてリンゼを出迎えた。
「おかえり!」
「バランセ、ただいまー」
リンゼはハグしてくれた。リンゼの匂い好きだなぁ。二人のおっぱいが押しくらまんじゅうするのも気持ちいい。俺とリンゼは身長がほとんど同じだから、ハグしてると顔が近づく。ついキスしたくなるが、起きてるときにしたら引くよな?
そんなことを考えていると、リンゼの側の俺のほっぺたに柔らかいものが触れた感じがした。その後、すっとリンゼは俺から離れてしまった。
俺はほっぺたに手を当てて、リンゼを見ると「どうかした?」と微笑んでいる。リンゼの唇が俺のほっぺたに触れた気がしたが……。あまりにリンゼの事が好きすぎて勘違いしたのかもしれないな。俺は心音がまた速くなっているのを感じていた。
* * *
道に並んでいる屋台で昼食を済ませた俺達は、冒険者ギルドに向かった。
ギルドの一階では、昼間だというのに飲んだくれているオッサングループが管を巻いている。これだからオッサンは嫌だねぇ。俺も中身はオッサンだけど。
それを尻目に俺達は二階へ上がっていくと、受付カウンターにはいつもの美人なお姉さんがいる。俺達に気が付くと「こんにちは」と声を掛けてくれたので、二人そろって「こんにちは」と返した。
依頼が張り付けてある掲示板の前に来ると、リンゼが「うーん」と唸りだす。
「今日は丁度いい依頼が無いわねー」
「リンゼ、あれなんかどう? ゴブリンの集落の殲滅任務。集落のボスを倒した者には金貨三百枚だって」
リンゼは苦笑いで首を振る。
「ムリムリ! ゴブリンの集落なんて何匹いるか分からないし、中には強いゴブリンもいるから、何日もかけて慎重に調べてから、ベテランが大人数で襲撃するとかしないと危険だよ」
「昨日の感じだと、10や20いたって楽勝な気がするけど?」
「野良の5匹とは危険度が違うって。そもそも昨日の5匹だってバランセがいなかったら殺されてたと思うし……」
昨日の手ごたえからすると、たとえ上位種が混ざっていても勝てそうなんだけどなぁ。定番のジェネラルやらキングやらがいたら分からんけど。当然だがリンゼを危険に晒すわけにもいかないし、俺のスキルも詳細をつかめていない。ここで無理する必要は無いか。
「なら、あそこのレッドクリケット捕獲依頼は? 一匹につき銀貨三枚。ノルマなしで出来高払いだって」
「あれは近場の草むらとか河原で探すから、確かに安全だけど……」
やはりリンゼの顔色は曇ったままだ。聞くとレッドクリケットとはコオロギの一種で、生薬の材料なのだそうだ。普通のコオロギよりも一回り大きく、赤みを帯びた体が特徴らしい。動きは鈍いが、隠れているのを発見するのはベテランでも難しいとのこと。
リンゼはしばらく迷っていたが「他に良さそうな依頼もないから、やってみるか」と、レッドクリケット捕獲依頼を受けることにした。
* * *
街を出て30分ほど歩いたところで、レッドクリケットの生息地だという原っぱに着いた。
俺は早速意識を集中する。この近辺に生物の熱反応がは沢山あるな……その中の大きい物は……。大きくても速く動くものは違う……、動きの鈍い大きめコオロギ……。
「見える! そこ!」 (言いたいだけ)
リンゼは突然大声を出した俺にびっくりしていた。ゴメンね。俺は、大きめな生体反応を感じたあたりに歩いて行き、転がっている石をどけると、手のひら大の赤いコオロギがいた。
「リンゼ! 赤くて大きいコオロギいたよ!」
俺の呼び声にリンゼは駆け寄ってきて、レッドクリケットをおもむろに手づかみしマジックバッグにしまった。おぉ~ワイルド。
「凄い! こんなに簡単に見つけるなんて、やっぱりバランセは違うね!」
リンゼは満面の笑みで褒めてくれる。うむ、嬉しい。その後も張り切って直感力を発揮し、レッドクリケットを合計18匹捕まえたのだった。
ほくほく顔のリンゼと帰路につく。彼女は嬉しそうに俺の手を引きながら、軽い足取りで歩いている。手をつないでいるだけでも、俺は意識しまくりでドキドキしてるのになぁ。
* * *
冒険者ギルドに戻った俺達は、依頼完了報告をするために二階に上がる。
「では、こちらの籠にレッドクリケットを出して下さい」
受付のお姉さんにそう指示されて、リンゼは手際よくマジックバッグからレッドクリケットを取り出して籠に入れていく。
「多いですね……」
受付のお姉さんはレッドクリケットを数えながら呟く。
「ベテランでも一度にこんなにたくさん捕まえるなんて難しいはずですが……。もしかして大量発生していましたか?」
「いいえ、バランセはとっても勘が良いんですよ!」
「は、はぁ……」
受付のお姉さんは、リンゼの説明に納得がいかないような顔をしていたが、報酬はきちんと支払われた。金貨五枚と銀貨四枚。五万四千コルだ。時間がかからなかった割には、なかなかの収入ではないだろうか。
報酬を貰って冒険者ギルドから出る。レッドクリケットの捕獲に一時間くらい、往復に一時間くらいとまだ日は高い。今から何するんだろ? そう思っていると、リンゼは再び俺の手を握る。
「いつまでもそのワンピース一枚じゃ不便でしょ? 服買いに行こうよ」
確かにそうだ。いつまでも服が一枚では困ることもあるだろう。それに下着も欲しいな。今着けているのよりも、もうちょっとこうエロい感じな奴が。
俺の返事を待たずにリンゼは手を引いて、服屋が多く立ち並んでいる地区に向かって歩き出した。
「ここに入いろー!」
リンゼは立ち止まって、とある店を指さした。彼女に連れられて来た店は、若い女性客で賑わう店だった。店に入るとリンゼは、とても嬉しそうに俺に似合いそうな服をあれこれ物色し始める。俺も服を見ながら店内を歩く。今の俺のスタイルなら、どんな服でも似合いそうだ。
「バランセ―! こっち来て試着して!」
リンゼに呼ばれたのでそちらに行くと、試着室の前で両手に服を抱えて待っていた。うぇ、これ全部着るの? 着替えるのが大変そうだな……。
俺は試着室のカーテンの隙間から次々に差し入れられる服を試着しては、リンゼに確認してもらい、そしてまた着替えるを繰り返した。今日のクエストの本命はこっちだったんだな……。
そんなこんなで、リンゼが気に入った服を何着か買って店から出てきた。値切り交渉とかしてるし、リンゼさん頼りになる! 俺は買ったものをアイテムボックスにしまうと、やっぱりリンゼに手を引かれて次の店に向かうのだった。
さて、次のお店はと言うと、お待ちかね女性下着の店だ。前世のオッサンの姿で一人こんな店に入れば通報されちゃうかもしれないが、今の俺は美少女。何も問題はない! 必ずやエロエロな下着を購入し、それを装着して一人エッチするんだ!
入店すると神秘の光景に気分が高揚する。俺がキョロキョロしていると、リンゼに手を引かれて、店の一角に連れていかれた。
「バランセは私のブラがぴったりだったから、サイズはF65だよ」
「ふむふむ」
良く分からんがリンゼの言うことに間違いはないはずなので、素直にそのサイズの商品を物色した。
うーむ、物凄くエロい下着を買おうと意気込んで入店したものの、下着も意外と高価だ。先ほど服を買ったし、予算も限られている。仕方ないのでバーゲン品のピンクにブルーにライトグリーンの上下セットを三つ購入したのだった。
……今からゴブリンの拠点を殲滅してこようかな? 一瞬俺の脳裏をよぎったが、今着けているシンプルな白い物よりいくらかエロいので、今のところはこれで良しとするか。
下着もアイテムボックスにしまって店を出た。ふとリンゼの事が気になったので声を掛ける。
「私の服ばかり買っていたけど、リンゼは買わなくて良かった?」
「私はたくさん持っているから買わなくていいよ」
リンゼの腰についているマジックバッグの容量がどれほどか知らないが、色々入っているだろうことは想像しやすい。それと、もう一つ気になることがある。
「リンゼはいつも短パンだけど、スカートは穿かないの?」
リンゼは困ったような顔で答える。
「私にスカートは似合わないよ……」
そんなことはないと思うが、個人の好みにとやかく言うのも悪いので、それ以上しつこく言うのはやめておいた。
衣料品の購入を終えた俺達は街をふらふら散策して、露店で買い食いしながらリンゼの話を聞いていた。他愛もない内容だが、表情豊かに話すリンゼとの時間を俺は心底楽しいと思った。
ついでに彼女はスキンシップが激しかった。何かにつけて俺に抱き着いたり、胸を押し付けるように腕に絡まったり、背後から俺の胸を鷲掴みにしてきたりと。それ、女の子同士ならセーフなのか? 俺もやっちゃうよ? しかし、ビビりな俺にはリンゼのおっぱいを揉む度胸は無く、ひたすら悶々としているのだった。
リンゼの準備してくれたサンドイッチを口に運びながら時計を見ると、10時過ぎか。起きてから二時間くらいオナっていた事になる。我ながら変態だなと呆れてしまう。まぁ今更だし、これからも高みを目指してオナニーはするつもりだけどな。
リンゼは昼前に帰ってくるって言っていたけど、あと一時間くらいで帰ってくるんだろうか? 退屈だなぁ……。俺、エロい事しかやりたいことがないしなぁー。
……そうだ、スキルの事を失念していた。これも色々試せばリンゼの役に立てるかもしれない。では早速。
「ステータス!」
しかし何も起こらなかった。
「ステータスオープン!」
しかし何も起こらなかった。
「スティタース アゥープェン」
しかし何も起こらなかった。
ほう。ステータスは開かない系の世界か、では次。
「アイテムボックス!」
キィィン。お、空間に穴が開いた。試しにサンドイッチの包み紙をもって手を突っ込む、そして穴の中にそれを置くイメージで手を引き抜いてみた。おぉ、うまく収納出来たな。俺は再び穴に手を突っ込んで、サンドイッチの包み紙をイメージすると掴んだ感触がある。そのまま手を引き抜くときちんとサンドイッチの包み紙が握られていた。
異世界に行ったら欲しい能力ランキングの上位に食い込むであろう、アイテムボックスか。これも嬉しい能力だな。神様ありがとうございます!
次はニュータイプを試そう。俺の感性でこのスキルが実装されているとしたら、昨日みたいに敵の姿が見えるだろうし、好きな人も感知できるはずだ。
俺は目を瞑り集中する。リンゼ、どこにいる……?
「いた。すぐ近くだ」
この宿の入口をくぐったところだな。リンゼがこの部屋にどんどん近づいてくるのが分かる。俺は部屋のドアを開いてリンゼを出迎えた。
「おかえり!」
「バランセ、ただいまー」
リンゼはハグしてくれた。リンゼの匂い好きだなぁ。二人のおっぱいが押しくらまんじゅうするのも気持ちいい。俺とリンゼは身長がほとんど同じだから、ハグしてると顔が近づく。ついキスしたくなるが、起きてるときにしたら引くよな?
そんなことを考えていると、リンゼの側の俺のほっぺたに柔らかいものが触れた感じがした。その後、すっとリンゼは俺から離れてしまった。
俺はほっぺたに手を当てて、リンゼを見ると「どうかした?」と微笑んでいる。リンゼの唇が俺のほっぺたに触れた気がしたが……。あまりにリンゼの事が好きすぎて勘違いしたのかもしれないな。俺は心音がまた速くなっているのを感じていた。
* * *
道に並んでいる屋台で昼食を済ませた俺達は、冒険者ギルドに向かった。
ギルドの一階では、昼間だというのに飲んだくれているオッサングループが管を巻いている。これだからオッサンは嫌だねぇ。俺も中身はオッサンだけど。
それを尻目に俺達は二階へ上がっていくと、受付カウンターにはいつもの美人なお姉さんがいる。俺達に気が付くと「こんにちは」と声を掛けてくれたので、二人そろって「こんにちは」と返した。
依頼が張り付けてある掲示板の前に来ると、リンゼが「うーん」と唸りだす。
「今日は丁度いい依頼が無いわねー」
「リンゼ、あれなんかどう? ゴブリンの集落の殲滅任務。集落のボスを倒した者には金貨三百枚だって」
リンゼは苦笑いで首を振る。
「ムリムリ! ゴブリンの集落なんて何匹いるか分からないし、中には強いゴブリンもいるから、何日もかけて慎重に調べてから、ベテランが大人数で襲撃するとかしないと危険だよ」
「昨日の感じだと、10や20いたって楽勝な気がするけど?」
「野良の5匹とは危険度が違うって。そもそも昨日の5匹だってバランセがいなかったら殺されてたと思うし……」
昨日の手ごたえからすると、たとえ上位種が混ざっていても勝てそうなんだけどなぁ。定番のジェネラルやらキングやらがいたら分からんけど。当然だがリンゼを危険に晒すわけにもいかないし、俺のスキルも詳細をつかめていない。ここで無理する必要は無いか。
「なら、あそこのレッドクリケット捕獲依頼は? 一匹につき銀貨三枚。ノルマなしで出来高払いだって」
「あれは近場の草むらとか河原で探すから、確かに安全だけど……」
やはりリンゼの顔色は曇ったままだ。聞くとレッドクリケットとはコオロギの一種で、生薬の材料なのだそうだ。普通のコオロギよりも一回り大きく、赤みを帯びた体が特徴らしい。動きは鈍いが、隠れているのを発見するのはベテランでも難しいとのこと。
リンゼはしばらく迷っていたが「他に良さそうな依頼もないから、やってみるか」と、レッドクリケット捕獲依頼を受けることにした。
* * *
街を出て30分ほど歩いたところで、レッドクリケットの生息地だという原っぱに着いた。
俺は早速意識を集中する。この近辺に生物の熱反応がは沢山あるな……その中の大きい物は……。大きくても速く動くものは違う……、動きの鈍い大きめコオロギ……。
「見える! そこ!」 (言いたいだけ)
リンゼは突然大声を出した俺にびっくりしていた。ゴメンね。俺は、大きめな生体反応を感じたあたりに歩いて行き、転がっている石をどけると、手のひら大の赤いコオロギがいた。
「リンゼ! 赤くて大きいコオロギいたよ!」
俺の呼び声にリンゼは駆け寄ってきて、レッドクリケットをおもむろに手づかみしマジックバッグにしまった。おぉ~ワイルド。
「凄い! こんなに簡単に見つけるなんて、やっぱりバランセは違うね!」
リンゼは満面の笑みで褒めてくれる。うむ、嬉しい。その後も張り切って直感力を発揮し、レッドクリケットを合計18匹捕まえたのだった。
ほくほく顔のリンゼと帰路につく。彼女は嬉しそうに俺の手を引きながら、軽い足取りで歩いている。手をつないでいるだけでも、俺は意識しまくりでドキドキしてるのになぁ。
* * *
冒険者ギルドに戻った俺達は、依頼完了報告をするために二階に上がる。
「では、こちらの籠にレッドクリケットを出して下さい」
受付のお姉さんにそう指示されて、リンゼは手際よくマジックバッグからレッドクリケットを取り出して籠に入れていく。
「多いですね……」
受付のお姉さんはレッドクリケットを数えながら呟く。
「ベテランでも一度にこんなにたくさん捕まえるなんて難しいはずですが……。もしかして大量発生していましたか?」
「いいえ、バランセはとっても勘が良いんですよ!」
「は、はぁ……」
受付のお姉さんは、リンゼの説明に納得がいかないような顔をしていたが、報酬はきちんと支払われた。金貨五枚と銀貨四枚。五万四千コルだ。時間がかからなかった割には、なかなかの収入ではないだろうか。
報酬を貰って冒険者ギルドから出る。レッドクリケットの捕獲に一時間くらい、往復に一時間くらいとまだ日は高い。今から何するんだろ? そう思っていると、リンゼは再び俺の手を握る。
「いつまでもそのワンピース一枚じゃ不便でしょ? 服買いに行こうよ」
確かにそうだ。いつまでも服が一枚では困ることもあるだろう。それに下着も欲しいな。今着けているのよりも、もうちょっとこうエロい感じな奴が。
俺の返事を待たずにリンゼは手を引いて、服屋が多く立ち並んでいる地区に向かって歩き出した。
「ここに入いろー!」
リンゼは立ち止まって、とある店を指さした。彼女に連れられて来た店は、若い女性客で賑わう店だった。店に入るとリンゼは、とても嬉しそうに俺に似合いそうな服をあれこれ物色し始める。俺も服を見ながら店内を歩く。今の俺のスタイルなら、どんな服でも似合いそうだ。
「バランセ―! こっち来て試着して!」
リンゼに呼ばれたのでそちらに行くと、試着室の前で両手に服を抱えて待っていた。うぇ、これ全部着るの? 着替えるのが大変そうだな……。
俺は試着室のカーテンの隙間から次々に差し入れられる服を試着しては、リンゼに確認してもらい、そしてまた着替えるを繰り返した。今日のクエストの本命はこっちだったんだな……。
そんなこんなで、リンゼが気に入った服を何着か買って店から出てきた。値切り交渉とかしてるし、リンゼさん頼りになる! 俺は買ったものをアイテムボックスにしまうと、やっぱりリンゼに手を引かれて次の店に向かうのだった。
さて、次のお店はと言うと、お待ちかね女性下着の店だ。前世のオッサンの姿で一人こんな店に入れば通報されちゃうかもしれないが、今の俺は美少女。何も問題はない! 必ずやエロエロな下着を購入し、それを装着して一人エッチするんだ!
入店すると神秘の光景に気分が高揚する。俺がキョロキョロしていると、リンゼに手を引かれて、店の一角に連れていかれた。
「バランセは私のブラがぴったりだったから、サイズはF65だよ」
「ふむふむ」
良く分からんがリンゼの言うことに間違いはないはずなので、素直にそのサイズの商品を物色した。
うーむ、物凄くエロい下着を買おうと意気込んで入店したものの、下着も意外と高価だ。先ほど服を買ったし、予算も限られている。仕方ないのでバーゲン品のピンクにブルーにライトグリーンの上下セットを三つ購入したのだった。
……今からゴブリンの拠点を殲滅してこようかな? 一瞬俺の脳裏をよぎったが、今着けているシンプルな白い物よりいくらかエロいので、今のところはこれで良しとするか。
下着もアイテムボックスにしまって店を出た。ふとリンゼの事が気になったので声を掛ける。
「私の服ばかり買っていたけど、リンゼは買わなくて良かった?」
「私はたくさん持っているから買わなくていいよ」
リンゼの腰についているマジックバッグの容量がどれほどか知らないが、色々入っているだろうことは想像しやすい。それと、もう一つ気になることがある。
「リンゼはいつも短パンだけど、スカートは穿かないの?」
リンゼは困ったような顔で答える。
「私にスカートは似合わないよ……」
そんなことはないと思うが、個人の好みにとやかく言うのも悪いので、それ以上しつこく言うのはやめておいた。
衣料品の購入を終えた俺達は街をふらふら散策して、露店で買い食いしながらリンゼの話を聞いていた。他愛もない内容だが、表情豊かに話すリンゼとの時間を俺は心底楽しいと思った。
ついでに彼女はスキンシップが激しかった。何かにつけて俺に抱き着いたり、胸を押し付けるように腕に絡まったり、背後から俺の胸を鷲掴みにしてきたりと。それ、女の子同士ならセーフなのか? 俺もやっちゃうよ? しかし、ビビりな俺にはリンゼのおっぱいを揉む度胸は無く、ひたすら悶々としているのだった。
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すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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