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捜索依頼
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うーん、もう朝か……。昨夜は遅くまでお月見パーティしていたからまだ眠いな。
目を開けると、レミリナとリンゼは既に外出できるような恰好をしていた。ローネの姿はなく、夜のうちに学園の寮に戻っていったようだ。学生さんは大変だ。
俺も着替えて、ローネの隠れ家から出る。合鍵を預かっているので、きちんと施錠もした。
俺達は特に用事とかは無いけど、ローネが勉学に勤しんでいるのに、俺達だけ遊んでいるのも悪い気がするので仕事でもするか。
大通りに軒を並べる屋台で腹ごしらえをして、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドの二階に上がっていくと、いつもの受付のお姉さんが、俺達に気が付いて素敵スマイルで出迎えてくれたので、俺は軽く手を挙げて挨拶する。
「あ、受付のお姉さん、おはようございます!」
「おはようございます、バランセさん。……私の名前はグラツィアです。いつになったら覚えて頂けるのでしょうか?」
ジト目で俺を見つめるグラツィアさん。え、知らなかった。よく見ると胸の名札にグラツィアと書いてある。
「すいませんグラツィアさん! 今日も綺麗ですね! 適当に美味しいクエストとかって、ありますか?」
グラツィアさんは「はぁ」と息を吐くと、仕事モードの笑顔に切り替わった。
「とあるダンジョンに、新しい階層が発見されたのですが、そこを調査に向かったパーティが、帰還予定日を三日過ぎても戻って来ません。バランセさん達にそのパーティの捜索と、可能であれば未踏領域の調査のお願いしたいのですが……」
聞くと、この街の南西にある『アザディス』のダンジョンで、未踏領域が発見されたらしい。未踏領域は危険な場合も多く、まずは手練れの冒険者パーティーが調査に向かうのが通例なのだとか。
今回調査に向かったのは『蒼の夢』というベテラン冒険者五人のパーティらしいのだが、帰還予定日を過ぎても戻ってこないそうだ。
「蒼の夢メンバーを発見し、救出もしくは遺品の回収が出来たら金貨五枚。未踏領域の調査次第で、追加をお支払いいたします」
「ダンジョンかー、私は一度も潜ったことは無いんですよね。どんなところなんですか?」
すると横からリンゼが得意げに口を開く。
「私は何度かダンジョンに潜ったことがあるから、バランセに教えてあげるよ」
「そういえば、リンゼは以前ダンジョンのトラップにひっかっかって、呪いを受けたって言っていたよね」
「うう、それは言わないで……」
リンゼは恥ずかしそうに俯いてしまった。からかうつもりじゃなかったんだけど……。
そんなやり取りを聞いていたグラツィアさんは、苦笑いでダンジョンの解説を軽くしてくれた。
ダンジョンとは、普通の洞窟ではなく、魔力濃度が高い場所に突如発生することがある不思議な異空間だ。
内部はモンスターが生息しており、貴重なお宝が発見されることもある。ダンジョン探索専門の冒険者もいるくらいに儲かるが、ありえないほど凶悪なモンスターと遭遇したり、命にかかわるようなトラップが設置してあったりと、危険な場所なので死と隣り合わせなのである。
グラツィアさんの解説を聞いた感じでは、なろうファンタジーの定番を概ね押さえているようだ。
どれほど強力なモンスターがいるかは知らないが、俺の英雄覇気とガノタ系魔法があれば余裕だろう。トラップだって、ニュータイプの勘でどうにかなるはず。リンゼもレベルは上がっているし、騎士のレミリナだっている。この依頼、受けてみるか。
俺が依頼を受ける旨を伝えると、グラツィアさんは微笑んだ。
「この街最強の冒険者である、銀の彗星に対応して頂けるのなら、とても心強いです」
そして彼女は、ダンジョンの場所とダンジョン内部の踏破済み部分の地図を渡してくれた。
街の外に出ると、リンゼとレミリナにはゲタに乗ってもらって、俺は飛行してアザディスのダンジョンに向かった。
* * *
「ここがそうなのか……」
地図の印の場所に到着すると、岩壁にぽっかりと大きな穴が開いていた。
「この穴の中に、ダンジョンの入口があるんだって」
リンゼはそう言うと、マジックバッグから大剣を取り出した。
岩壁の横穴に入って少し進むと、空間に裂け目があった。その裂け目からは重い魔力が漏れ出しており、ただごとでは無い雰囲気を醸し出している。
俺を先頭に三人で裂け目に侵入すると、やけに蒸し暑い洞窟だった。そこらじゅうに池があり、そこから湯気が上がっている。ここは温泉ダンジョンか。
俺が「暑いね……」と呟くと、二人はコクコクと頷いた。
とりあえず、グラツィアさんに貰ったダンジョン内部の地図に従い、未踏領域を目指して通路を進む。
お、モンスターがいるな。感じるプレッシャーからは予想するに、ホブゴブリン程度の強さだろう。
「二人とも、この先にモンスターがいるよ。雑魚だけど油断しないで」
「うん、バランセは下がってて! 私とレミリナでやるから」
リンゼがやる気になっている。まぁ、大丈夫だろ。俺は「分かった」と返して、リンゼとレミリナを先行させた。
現れたモンスターはペンギン型が七匹だった。この暑い環境で、ペンギン型モンスターが生息しているなんて意味が分からんな。
リンゼが両手で剣を握り、レミリナも剣を抜いて戦闘態勢に入る。
「あのモンスターはペギィですね。サイズからすると、下位のペギィとエルダーペギィでしょう。今の私たちの敵ではありません」
「よーし、一気に行くよ!」
リンゼは天駆と地膂を同時に発動させて駆け出すと、大剣を横薙ぎに一閃し、ペギィ三匹を切り捨てた。
レミリナも流麗な剣技で次々とペギィを切り裂き、瞬く間に全滅させた。
ちなみに今は、英雄覇気をオフにしてある。並のモンスター相手に英雄覇気をオンにしておくと、弱すぎて物足りないとリンゼが言うので使っていない。 せっかくのじゃロリ女神様にもらったのに……。
でもまあ、このフロアから感じるプレッシャーで、リンゼとレミリナの脅威になりそうな奴はいないので、しばらくこのままでいいだろう。
俺は「お見事!」と手を挙げると、リンゼは得意げに「あんなの雑魚だよ! 余裕余裕!」と俺の手をパシっと叩く。レミリナもそれに続いてハイタッチしてくれた。
頻繁に襲い掛かってくるペギィどもを倒しつつ進んでいくと、大きな足音を立てながら、筋肉モリモリペンギンが二匹出現した。
「あれは、グレートペギィ。ゴブリンヴァラーと同等の強さです」
解説するレミリナの表情には余裕がある。やれるってことでいいのかな? 任せちゃうからね。
グレートペギィが翼を振るうと、衝撃波が起こって地面を斬り裂きながら迫ってくる。
リンゼとレミリナは散開して回避する。俺は避けるまでもないので突っ立っていると、Iフィールドにぶつかって衝撃波は消えた。
地面についた傷跡からすると、それなりに威力はありそうだが、俺にとっては涼風に等しい。
俺がのんびりしている間にも、リンゼは天駆で一気に距離を詰める。そして豪快に剣を振り下ろすとグレードペギィは真っ二つになった。
レミリナもグレートペギィとすれ違いざまに、素早く剣を三閃し斬り捨てた。
ゴブリンヴァラー級も簡単に倒せるなんて、リンゼも強くなったもんだなぁ。
その後も出てくるペギィどもを蹴散らしながら進んでいく。
そうして辿り着いた目的地付近には、行き止まりの壁が一部崩落しており、下り階段が見えていた。
地図と周囲の状況を見比べると、この先が未踏領域だろう。
「ここからが本番だな」
俺達は気を引き締めて、階段を下りていった。
目を開けると、レミリナとリンゼは既に外出できるような恰好をしていた。ローネの姿はなく、夜のうちに学園の寮に戻っていったようだ。学生さんは大変だ。
俺も着替えて、ローネの隠れ家から出る。合鍵を預かっているので、きちんと施錠もした。
俺達は特に用事とかは無いけど、ローネが勉学に勤しんでいるのに、俺達だけ遊んでいるのも悪い気がするので仕事でもするか。
大通りに軒を並べる屋台で腹ごしらえをして、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドの二階に上がっていくと、いつもの受付のお姉さんが、俺達に気が付いて素敵スマイルで出迎えてくれたので、俺は軽く手を挙げて挨拶する。
「あ、受付のお姉さん、おはようございます!」
「おはようございます、バランセさん。……私の名前はグラツィアです。いつになったら覚えて頂けるのでしょうか?」
ジト目で俺を見つめるグラツィアさん。え、知らなかった。よく見ると胸の名札にグラツィアと書いてある。
「すいませんグラツィアさん! 今日も綺麗ですね! 適当に美味しいクエストとかって、ありますか?」
グラツィアさんは「はぁ」と息を吐くと、仕事モードの笑顔に切り替わった。
「とあるダンジョンに、新しい階層が発見されたのですが、そこを調査に向かったパーティが、帰還予定日を三日過ぎても戻って来ません。バランセさん達にそのパーティの捜索と、可能であれば未踏領域の調査のお願いしたいのですが……」
聞くと、この街の南西にある『アザディス』のダンジョンで、未踏領域が発見されたらしい。未踏領域は危険な場合も多く、まずは手練れの冒険者パーティーが調査に向かうのが通例なのだとか。
今回調査に向かったのは『蒼の夢』というベテラン冒険者五人のパーティらしいのだが、帰還予定日を過ぎても戻ってこないそうだ。
「蒼の夢メンバーを発見し、救出もしくは遺品の回収が出来たら金貨五枚。未踏領域の調査次第で、追加をお支払いいたします」
「ダンジョンかー、私は一度も潜ったことは無いんですよね。どんなところなんですか?」
すると横からリンゼが得意げに口を開く。
「私は何度かダンジョンに潜ったことがあるから、バランセに教えてあげるよ」
「そういえば、リンゼは以前ダンジョンのトラップにひっかっかって、呪いを受けたって言っていたよね」
「うう、それは言わないで……」
リンゼは恥ずかしそうに俯いてしまった。からかうつもりじゃなかったんだけど……。
そんなやり取りを聞いていたグラツィアさんは、苦笑いでダンジョンの解説を軽くしてくれた。
ダンジョンとは、普通の洞窟ではなく、魔力濃度が高い場所に突如発生することがある不思議な異空間だ。
内部はモンスターが生息しており、貴重なお宝が発見されることもある。ダンジョン探索専門の冒険者もいるくらいに儲かるが、ありえないほど凶悪なモンスターと遭遇したり、命にかかわるようなトラップが設置してあったりと、危険な場所なので死と隣り合わせなのである。
グラツィアさんの解説を聞いた感じでは、なろうファンタジーの定番を概ね押さえているようだ。
どれほど強力なモンスターがいるかは知らないが、俺の英雄覇気とガノタ系魔法があれば余裕だろう。トラップだって、ニュータイプの勘でどうにかなるはず。リンゼもレベルは上がっているし、騎士のレミリナだっている。この依頼、受けてみるか。
俺が依頼を受ける旨を伝えると、グラツィアさんは微笑んだ。
「この街最強の冒険者である、銀の彗星に対応して頂けるのなら、とても心強いです」
そして彼女は、ダンジョンの場所とダンジョン内部の踏破済み部分の地図を渡してくれた。
街の外に出ると、リンゼとレミリナにはゲタに乗ってもらって、俺は飛行してアザディスのダンジョンに向かった。
* * *
「ここがそうなのか……」
地図の印の場所に到着すると、岩壁にぽっかりと大きな穴が開いていた。
「この穴の中に、ダンジョンの入口があるんだって」
リンゼはそう言うと、マジックバッグから大剣を取り出した。
岩壁の横穴に入って少し進むと、空間に裂け目があった。その裂け目からは重い魔力が漏れ出しており、ただごとでは無い雰囲気を醸し出している。
俺を先頭に三人で裂け目に侵入すると、やけに蒸し暑い洞窟だった。そこらじゅうに池があり、そこから湯気が上がっている。ここは温泉ダンジョンか。
俺が「暑いね……」と呟くと、二人はコクコクと頷いた。
とりあえず、グラツィアさんに貰ったダンジョン内部の地図に従い、未踏領域を目指して通路を進む。
お、モンスターがいるな。感じるプレッシャーからは予想するに、ホブゴブリン程度の強さだろう。
「二人とも、この先にモンスターがいるよ。雑魚だけど油断しないで」
「うん、バランセは下がってて! 私とレミリナでやるから」
リンゼがやる気になっている。まぁ、大丈夫だろ。俺は「分かった」と返して、リンゼとレミリナを先行させた。
現れたモンスターはペンギン型が七匹だった。この暑い環境で、ペンギン型モンスターが生息しているなんて意味が分からんな。
リンゼが両手で剣を握り、レミリナも剣を抜いて戦闘態勢に入る。
「あのモンスターはペギィですね。サイズからすると、下位のペギィとエルダーペギィでしょう。今の私たちの敵ではありません」
「よーし、一気に行くよ!」
リンゼは天駆と地膂を同時に発動させて駆け出すと、大剣を横薙ぎに一閃し、ペギィ三匹を切り捨てた。
レミリナも流麗な剣技で次々とペギィを切り裂き、瞬く間に全滅させた。
ちなみに今は、英雄覇気をオフにしてある。並のモンスター相手に英雄覇気をオンにしておくと、弱すぎて物足りないとリンゼが言うので使っていない。 せっかくのじゃロリ女神様にもらったのに……。
でもまあ、このフロアから感じるプレッシャーで、リンゼとレミリナの脅威になりそうな奴はいないので、しばらくこのままでいいだろう。
俺は「お見事!」と手を挙げると、リンゼは得意げに「あんなの雑魚だよ! 余裕余裕!」と俺の手をパシっと叩く。レミリナもそれに続いてハイタッチしてくれた。
頻繁に襲い掛かってくるペギィどもを倒しつつ進んでいくと、大きな足音を立てながら、筋肉モリモリペンギンが二匹出現した。
「あれは、グレートペギィ。ゴブリンヴァラーと同等の強さです」
解説するレミリナの表情には余裕がある。やれるってことでいいのかな? 任せちゃうからね。
グレートペギィが翼を振るうと、衝撃波が起こって地面を斬り裂きながら迫ってくる。
リンゼとレミリナは散開して回避する。俺は避けるまでもないので突っ立っていると、Iフィールドにぶつかって衝撃波は消えた。
地面についた傷跡からすると、それなりに威力はありそうだが、俺にとっては涼風に等しい。
俺がのんびりしている間にも、リンゼは天駆で一気に距離を詰める。そして豪快に剣を振り下ろすとグレードペギィは真っ二つになった。
レミリナもグレートペギィとすれ違いざまに、素早く剣を三閃し斬り捨てた。
ゴブリンヴァラー級も簡単に倒せるなんて、リンゼも強くなったもんだなぁ。
その後も出てくるペギィどもを蹴散らしながら進んでいく。
そうして辿り着いた目的地付近には、行き止まりの壁が一部崩落しており、下り階段が見えていた。
地図と周囲の状況を見比べると、この先が未踏領域だろう。
「ここからが本番だな」
俺達は気を引き締めて、階段を下りていった。
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すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
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