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黒砂糖デニーロ

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第二章

第十五話 不撓の意思

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「……貴重な勇者たちはほぼ全滅。しかもその帰路に唯一のクラス:マスターを失った。この損失は致命的だぞ」
 顔の前で組んだ手に額を押し付け、溜息混じりに言うランス大佐。
 反対を押し切ってまで救出に向かい、救えたのは負傷して戦えないアルベルト一人。しかも、その道程で作戦の要となるヴィルさんを失った。結果だけを見れば失点の方が遥かに大きい。
 危険を犯してまで救助を寄越してくれたランス大佐に対して、返す言葉もなかった。
 しかし、そんな言葉など耳に入っていないであろう人物が一人。
「どこへ行くつもりだ」
「ヴィルはまだ死んでない。急いで救出に向かう。それで問題無いだろ」
 つかつかとテントを出て行こうとするアオイを、ランス大佐は立ち上がって呼び止める。
「無駄だ。今はここでおとなしくしているんだ」
「無駄ってなんだ!?やってみなければわからないだろ!」
 アオイは今にも噛み付きそうな形相でランス大佐に食って掛かる。
「そうじゃない。彼がまだ生きている望みは薄いという意味だ」
「どういうことですか?」
「お前たちに渡した通信用レシーバーにはGPSが内蔵されている。お前たちを救出できたのはそのレシーバーの信号を追ったからだ。先程、勇者ヴィルヘルムのGPS反応が消失した」
「でも、戦闘中に外れたり、破壊されたという可能性もあるでしょう?」
「それだけならな。だが、反応が消失した時を同じくして活発化した魔属たちの活動の沈静化が確認された。それが何を意味するか、わからんお前たちではないだろう」
 テリトリー内の異物には過敏に反応する。ましてそれが天敵である勇者となれば、蜂の巣を突いたも同然に、奴らは凶暴性をむき出しにしどこまでも追いかけてくる。現に僕らはそれは身を持って経験してきたばかりだ。
 それが収まったということはテリトリー内の異物が排除された。そう考えるのが自然だ。
「だからなんだって言うんだ!?それでヴィルが死んだっていう証にはならないだろ!きっとうまくやり過ごしたんだ」
「かもしれん。だが、もはやこの状況でこれ以上、リスクを取ることは出来ないし、そんな時間もない」
 冷徹なまでのランス大佐を、アオイは唸りを上げて睨みつける。
 感情的になっている今のアオイには、どんな証拠や理屈を並び立てても聞く耳を持たない。
「話にならん。もうお前らなんかに頼まない。例え私一人でもヴィルを助けに行く。どうしても止めたいなら、また勇者法を使ってでも――」
 言いかけたアオイの横っ面に、ランス大佐の無骨な拳が叩き込まれる。間違いなく本気だったランス大佐の豪腕をまともに受け、さすがのアオイも後ろによろめく。
「殴りたければ殴れ!全員ぶっ飛ばしてでも私はヴィルを助けに――」
「奴はお前たちに希望を託したんだ!なぜそれがわからない!」
 その一言に、アオイはハッとなり言葉を飲み込む。
「自分の成すべき事を見誤るな!もしヴィルヘルムが生きていると信じるなら、奴が今、何を望んでいるのかを考えろ」
 ランス大佐の言葉は拳よりも深くアオイに突き刺さった。
 アオイも根っこの部分では理解していたのだろう。でも、それでも何かせずにはいられないのがアオイだ。だから激情に駆られ、一人で飛び出そうとした。
 何も言い返せず、口を強く引き結ぶ。強く握った拳が震え、悔しさに込み上げてくる嗚咽を抑えていた。
 そんなアオイを見た大佐は小さく溜息をつくと、
「兵の中には、まだ家族が中に取り残されている者も大勢いる。今すぐにでも助けに行きたいのは何もお前一人だけじゃないんだ。それでも皆、自分の成すべきことに従事している」
 と、荒らげた声を一転して抑えた静かな口調で口を開いた。
「なぜなら、それぞれが自分の本分を理解しているからだ。己にできることを理解し、役割に従事することが状況を打開すると皆信じている。それができるものが軍人だ」
「……あんたも、そうなのか?」
「無論だ。だが指揮官はそれだけじゃ務まらん」
 アオイの問いかけに、ランス大佐は答える。
「彼らの信頼を一身に受け、重責を担う指揮官や上官には安易な行動は許されない。全ての行動が状況に対し影響を及ぼす。良くも悪くもな。だから指揮官は自身の行動を常に慎重に選ばなくてはならん。そしてそれは、お前たち勇者も同じだ」
「……」
「お前はお前にしかできないことがある。救うべき人や国、人々からの期待、果たすべき責務……お前は将来、俺などより遥かに多く、重いものを背負う事になる……俺の言いたいことはわかるな?」
 投げかけられ、アオイはわずかに俯く。
「この先、その手で救わなくてはならない人間は計り知れないはずだ。お前の生き死にが、より多くの人の運命を左右する事もあるだろう。お前が勇者である限り、お前の命は自分一人のものではないことを肝に銘じておけ」
 ランス大佐の言葉に、僕はヴィルさんが残した言葉を思い出していた。
 ――命の使い所を見誤るな
 ヴィルさんは最後にそう告げた。その意味が示すところもまた同じだろう。
 魔属は勇者にしか殺せない。例え幾万の兵がいたとしても、中級種の一匹に滅ぼされる。
 唯一魔属に対抗できる勇者だからこそ、軽率な行動は許されない。それをわかっていなかった他の勇者たちは無謀に挑み、身勝手に命を落とした。
 かつて一人の勇者に救われたアオイは知っている。己が使命と役割を彼から学んだ。
 そしてその勇者は今もまた、道を示してくれた。自身の命を賭して。
 もはやアオイに言葉はなく、大人しく椅子に座り沈黙する。彼女が理解してくれたと判断したランス大佐もそれ以上言うことはなく、作戦会議を開くための準備にとりかかった。
 ――時として、勇者の失敗や過ちに対しここぞとばかりに責任の追求や罵詈雑言を浴びせる人は多い。それは例え避けようのない、どうしようもなかった状況であってもだ。
 でも、立場や年齢に関係無く、相手を尊重しながらも苦言を呈してくれる人は少ない。そういう人はまず信用できると僕は思う。
 僕達はまだ若い。未熟であり、愚かだ。
 導いてくれる大人の存在は、絶対に必要だ。
 僕は泣きそうな顔のアオイの隣に腰掛けると、そっと彼女の頭に手を置いた。

 部隊長ら全員が集い始まった緊急会議が開かれるやいなや開口一番、マーレ参事官は声高に言った。
「大佐の憂慮は現実のものとなってしまいました。やはり、こんな身勝手な連中に都市の命運をかけた大任は任せられないことが証明されましたな」
 崩さぬ笑みの中に確かな侮蔑と嘲りを含んで僕達を見下した。忌み嫌う勇者を公然と批難できる事に喜びを感じている彼の目は喜悦に歪んでいた。
「もはやこうなっては、当初の作戦の遂行は限りなく不可能となりました」
 状況が悪化したというのに、嬉しそうですらある彼の指摘はしかし、悔しいが反論できない。
 今戦える勇者は、治療中のアルベルトの除いてたった三人。それも全員がクラス:マスターに届かない勇者候補だ。作戦の要であったヴィルさんを欠いた今、彼の言う通り当初の作戦は絶望的なものとなった。
「でも、ご安心ください大佐。こうなることを予想して、すでに手は打ってあります」
 「手、だと?」と、ランス大佐。その物言いに、露骨に訝しげな表情を作る。
「我々の独自の調べでは、都市のネスト化はかなりの速度で進行しています。こうなると、もはや上級種だの都市奪還などという次元の話ではない。魔属大戦の危機が現実的なものとなれば、事は人類全体の危機にまで及びます。よって……」
 そこで一度区切り、もったいつけるように間を置いてから、
「爆撃でやつらをガルスごと地上から消し去ります」
 と、彼の言い放った一言に、その場の全員が絶句した。あまりに唐突すぎて、言葉の意味を理解することにたっぷり数秒を要した。
 動揺がざわめきとなって広がりだした頃を見計らってマーレ参事官はさらに続ける。
「今なら被害を最小限にとどめることができます。すでに隣国セルヴァンのメブレン国連空軍基地にて戦略爆撃機が出撃準備を始めています。有翼魔属の手の及ばない、高高度からの精密爆撃で魔属をネストごと消滅させます」
「いくらなんでも強引すぎる!都市一つを消し去るなんて一体、誰の権限で――」
「それは無論、国連です。数刻ほど前、国連議会で緊急決議が行われ、賛成多数で可決されました。すでに決定事項です。何でしたらご確認ください」
 僕の言葉に被せ、まるで勝ち誇るかのように言うマーレ参事官。ランス大佐は目配せをし、部下の兵が駆け足でテントを出ていく。マーレ参事官の言葉の真偽を確認に向かったのだろう。
「無論、グリュー政府と首相も承諾済みです。いずれ、ガルスからの撤退命令がくだされるでしょう」
 そうなれば、軍人であるランス大佐は従わざるを得ない。大佐は押し黙り、マーレ惨事を射殺さんばかりに睨んだ。
「上級種魔属は既存兵器では殺せない。例え都市を消し飛ばすほどの爆撃でも、奴らは生き残りますよ?」
「でしょうな。ですが、少なくとも奴らがこの地に根を下ろすことは防げます。その後は国連の増援が討伐する手はずになっています」
 その程度の意見が出ることは想定の範囲内なのだろう。僕の疑問にも即答だ。
 魔属大戦の危機だけを鑑みれば、それは確かに最善策なのだろう。ここで失われる以上の命が救われることは誰にでもわかる。
 しかし、それを無感情で受け入れることなんて僕達にはできない。まだできることはあるのに、何もせずに諦め、人を、故郷を消し去るなんて間違っている。
「ふざけるな!そんな馬鹿げたこと、私は認めないぞ!」
「馬鹿げたこと、だと?」
 湧き上がる怒りの感情を噴出させたアオイ。しかしそれに対しマーレはギロリと彼女を睨みつけると、怒りを押し返すほどの強い気迫をあらわする。
「徒に状況を悪化させた貴様らが、言うに事欠いて馬鹿げているだと?そこまで言うなら、何か他に策があるのか?たかだか都市一つにこだわるあまり、ガルスをネスト化させ魔属大戦に発展した場合、貴様は世界に対しなんと弁明するつもりだ!?」
 言葉が出ないアオイを見かねたガーネットさんが横から援護をする。
「生存者はどうするつもりですの?まだあそこには数千人もの生存者が取り残され、救助を待っているんですのよ?」
の犠牲は仕方ありません。残された市民たちもきっと理解してくれるでしょう」
 冷静さを取り戻した口調で、使い古された常套句をマーレ参事官は口にするが、もとより生存者の救出など念頭にないことは明白だ。
 ――僕には彼が魔属の殲滅や都市の奪還とは別の思惑で動いているように僕には思えてならない。それは根拠のない、漠然とした予感ではあるが。
「よくもそのようなことを平然と口にできるものね。反吐が出ますわ」
「いくらでも口汚く罵ればいい。私は人類の平和と安寧のために覚悟を決め、最善を尽くすべく行動している。今この場で何もできないお前たちと違って」
 いよいよガーネットさんすらも反論に窮してしまう。現実主義の彼女だからこそ、わかているのだ。ここでいくら非難しようと内部の生存者を救えるわけではないと。
「これは正式な手段に法った国連の決定事項なのです。今ここでいくらわめこうとも何も変わりはしない」
 気勢を根こそぎ刈り取るようにマーレ氏は声高に言い放つ。もはやランス大佐も、他の勇者たちも反論の言葉が見つからなかった。
 アオイは奥歯を噛み締め、マーレ参事官を睨みつけている。
――後は頼んだぞ
 アオイはヴィルさんから託された。
 この都市の命運を――
 彼が担った責務を――
 自分の身を犠牲にしてまで。
 その思いを無駄にはしたくない。何とかして叶えたい。
 アオイはそう願っている。
 しかし、現実はそんな彼女を無視して、どうしようもない方向へと突き進んでいる。
「そんなもの知るか!まだできることはある!私は戦うぞ」
 アオイは気を吐き続ける。そんな彼女を、マーレはため息とともに冷ややかな目で見下す。
「この期に及んで、尚それですか。度し難い愚かさですね……死にたいのならご自由に。一人で剣を振り回し、誰も救えない己の無力を噛み締めて、ガルスと運命をともにするといい」
 なんと言われようとけして諦めようとしないアオイの横顔を見て、僕は自分の役割を改めて思い出す。
 どんなに難しく無茶なことでも、アオイがやろうとするなら、それを叶えるのが僕の役目だ。
 それに、ここで都市が消し飛ぶのを座して眺めているだけなんてできない。それはアオイだけでなく、僕だって同じだ。
 誰かの故郷が失われるのは、もう見たくない――それが僕たちの戦う理由だ。
 僕は短く息を吐く。そして、覚悟を決める。
「……その爆撃の予定時刻まではあとどれくらいですか?」
 努めて冷静にそう問いかけ、アオイは驚いた様子で僕を振り返る。アオイだけではなく、この場の全員の視線が僕に集まる。
「……およそ一〇時間ほどだが」
「では、その一〇時間でできることをしましょう」
「馬鹿馬鹿しい。そんな短時間で何ができる」
「アオイの言う通り、まだできることはあります」
 僕が言い切ると、マーレ参事官は僅かに目を細める。
「僕に考えがあります。望みは僅かですが、手を尽くせばまだ希望はあります」
「一つ教えてあげましょう。叶わぬ希望を抱くことは、ただの願望に過ぎません。無様にあがくより、理性的に物事を判断するのが大人ですよ」
 さも自分は理知的な大人であり、こちらを聞き分けのない子供と見做した態度で上から諭してくる。
 僕が嫌悪するタイプの人間だ。
「では僕からは二つ、お教えしましょう。希望とは抱くものではなく、叶えるものです。頭を振り絞り、あらゆる手段を取って掴み取るものです。そして、何もせずただ諦めがいいことを理性的とは言いません」
「話になりませんね。そんな言葉遊びで、何ができる?誰を救える?」
「それはわかりませんし、自信もありません……ですが、手を尽くそうともせず、まだ生きている人を見殺しにしながら“理性的な判断”だの“人類の平和のため”だなんて恥ずかしげもなく宣うなんて、僕にはできません。どんなに無様でも、僕は最後まであがき続けます」
 そう言い切り、マーレを正面に見据える。
 全く動じることなく、眼光鋭く睨み返してくる。そして更に僕の意志を挫く言葉を吐きかけようと口を開く。
「――"たとえその身朽ちようとも、人類の剣となりて最後まで戦う存在たれ"」
 しかし、唄うように言って僕の横に並んだのは、不敵な笑みを浮かべたガーネットさんだった。
「勇者憲章の一節よ。あいにく、私はまだ五体満足、意気軒昂。それなのに、何を諦めることがありまして?彼が可能性があると言うなら、私は勇者として、最後の瞬間まで戦うまでですわ」
「どのみち決定事項なら、僕達が何をしようと構いませんよね?」
 そこに続けてケイン君も加わった。
 二人共、横目でこちらを見つめ、僕の案に乗ることを示してくれた。
 それを契機に、その場の空気がにわかに活気を取り戻し始めたのがわかった。
 その様子にマーレ参事官は不快げに眉根を歪めるものの、それだけであった。
 あくまで大義は自分にあると言わんばかりに僕らを睥睨すると、
「……勝手にするがいい」
 吐き捨てるように言い残してテントを後にした。
そこで緊張の糸が切れ、僕は吐き出すように大きくため息を吐いた。虚勢を張っていた全身が弛緩し、その場でへたり込みそうになる。
「大見得を切ったな、レン」
 そんな僕を支えてくれたのはギン。珍しく、口の端に笑みを浮かべている。
「からかわないでよ」
「そうだぜ。オレ様の親友だぞ。これくらい、当然だ。なぁ?」
 反対から満面の笑みのクロウが背中をバンバン叩いてくる。
 そして正面からは、アオイが泣き出しそうな表情で僕を見つめていた。
 さっきまでの、噛みつかんまでの強硬な表情はどこへやらだ。
「レン、ありがとう。私は……」
「わかってるよ。気持ちは僕も同じだからさ」
 言いながら、僕は周囲を見回す。
「すぐに作戦会議だ。各部隊長をすぐにここに集めろ」
「撤退命令の件はどうします?」
「まだ出ていない命令など知ったことか……が、最低限の準備だけは進めておけ」
 ランス大佐の号令一下、テント内は慌ただしく動き始めだす。
 僕の案に期待しているわけではないだろうが、ギリギリまで生存者救出を諦めないつもりのようだ。
「これもレンのおかげだ」
「いや、このきっかけを作ったのは、アオイさ」
 アオイが諦めなかったから、僕はそれに応えたまでだ。いつものように。
「後先考えないで、いっつも勝手なこといい出しちゃうんだから。僕はいつも通り、振り回されたただけだよ」
「うっさい。今そういう事言う時じゃない」
 アオイがむくれて、拳でぽすぽす叩く。
 さて。作戦会議が始まる前に、確認しておかなきゃ。
「……みんなには先に話しておきたいことがある」
 僕は声を潜め、三人にそっと打ち明けた。
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