ふたりは呪われている

コーヤダーイ

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 呪いの鎧を外したトッカは、最後の攻撃魔法を放ったあと、意識を失って倒れるであろう魔法使いを支えるべく、手を伸ばしていた。しかしその手は魔法使いの体に触れる直前、何かに弾かれた。
 たたらを踏んだあと、ぐにゃりとしていた体に力が入り、両足でしっかりと地面を踏みしめた。うつむいていた顔が、ぐっと上がる。髪を結わいていた紐はちぎれて、乱れた黒髪が顔を覆ってはいるが、魔法使いだ、間違いない。だがその表情は、まったく知らない男の顔だった。笑った仮面を貼りつけたような顔。魔法使いはゆっくりとかがんで、落ちている剣を拾った。そのまま掬うように剣を振り上げざま、目の前に迫っていた魔物を、軽々と斬った。剣を右に左にと、ひるがえすたび魔物が切り刻まれ、硬い表皮ごと肉片があたりに飛び散った。
 悪い冗談だ。互いの戦闘の癖を知り、呼吸を合わせるため何年も訓練に付き合ったのだから、嫌というほど知っている。あいつは剣など扱えない。トッカの心の叫びなど、今の魔法使いに聞こえるわけもない。魔物を切りすぎて欠け折れた剣を、魔物に突き刺して絶命させる。背後から飛びかかろうとしていた魔物に振り向くと、今度はその体を素手で引きちぎった。そんな力が、トッカのよく知る魔法使いの筋力で、出せるはずなどないのに。

 魔法使いの体に宿る『何か』が、天を向いて咆哮をあげた。
 大きく地を揺らすほど響くそれは、おおよそ人間の喉から発せられる音ではなかった。咆哮に答えるかのように、空に浮かぶ灰色の雲が光を放ちはじめた。みるみるうちに光の点滅が早くなり、白く光ったと思ったときには、雷撃が結界の周りに墜ちていた。白い発光で視界をやられた人間たちが、ようやく目を開けられたときには、魔物は殲滅(せんめつ)していた。
 魔法使いは天を向いた姿勢のまま留まっていたが、その体がぐらりと揺れた。トッカが手を伸ばすと、そのまま腕のなかに倒れこんできた、疲れはてた中年の男。意識のない魔法使いを肩に担ぐと、トッカはそこから走り出した。雷撃を見た者は多い。魔法使いが意識を取り戻せば、周りがうるさいだろう。一気に魔物を殲滅させた、あれだけの雷撃だ。もしかしたら、もっと面倒くさいことになるかもしれない。さいわいにも、魔法使いが所属する部隊長には事前に話をつけてあった。ちょうどいい、このまま出ていこう。トッカは馬も追いつけないと言われている獣足で、走れるだけ走り抜け、そのまま国境を越えた。

 トッカは元々高山に住んでいた、人間によく似た、しかし異なる種族の血を色濃く継いでいる。山の季節や天候に合わせ、その時々で住処を替えて生きてきた。つまり生まれつき旅慣れている、といってもいい。今現在トッカは、魔法使いを背負い、早足で山の中を移動している。早足といっても、馬の駆け足ほどの速度である。それも木々の合間、根っこを縫うように二本足で駆けているのだから、人を乗せた馬よりはるかに早いであろう。
 何度目かの休憩のときに、地面に横たわらせていた魔法使いが、ようやく意識を取り戻した。うぅん、と唸って眉を寄せてから目を開けた魔法使いが、痛ぇっと呻いた。その様子から雷撃を起こした『何か』は、もういないように感じられた。人間が出せないはずの咆哮を出したのである、声帯が痛んでいるのだろう、とトッカは検討をつけた。
「体中が痛いぃ、喉も痛いぃ。一体どうじだんだろぉ」
 案の定、魔法使いは枯れて掠れた声で、トッカに泣き言を漏らした。当たり前だ、人間でも極めて優れた剣士のような剣さばきを見せ、剣が折れてからは、素手で魔物を引きちぎり、あろうことか咆哮で雷撃を呼んだのである。それを普通の人間がやればどうなるか。トッカは黙って魔法使いを見ていた。元来無口なのだ、余計なことはしゃべらない。
「クソでも、やらないよりはマシかぁ」
 魔法使いは自分に回復魔法を施している。だが全部の指から剥がれかけた爪すら、治ったようには見えなかった。
「ひいぃ、魔力が足りない、頭痛いぃ」
 失った魔力が戻りきっていないのだ、魔力欠乏症に陥った魔法使いは、ひとりで起き上がることもできず、呻いていた。
 トッカは近くに自生する草をいくつか無造作に摘むと、器を取り出した。素早く草をすり潰し水を加え、青臭い飲み物を作り上げる。黙って差し出された器は、普通の人間なら躊躇する青草の匂いなのだが、魔法使いは受け取った器の中身を確認もせずに飲み干した。トッカが作ったのは薬効の高い薬草水であり、即効性こそないが腫れを鎮め炎症を抑える効果も持つ。このおっさん魔法使いの回復魔法などより、よほど効くのである。無言で青臭いそれを飲み干した魔法使いも、苦い顔をしてはいるが、そこのところは心得ていた。
「ここ、どこ? トッカは俺を連れて逃げてくれたんだな」
 自分で歩けるか、と魔法使いに尋ねたトッカに、ひどい筋肉痛みたいなもんだから歩ける、と答えたのは魔法使いである。トッカが背負って森を移動してもよかったのだが、深い森の中、今のところ追ってくるものもいないようだし、ゆっくりでも構わないだろう。足元までは陽の光がささない森の中を、木の根に気をつけて歩きながら、魔法使いが礼を言う。
「ありがとう、トッカがいなければ、俺は死んでた」
「ん」
 トッカはひとつ頷いただけだ。魔物が先に全滅した。それを殉滅させたのは魔法使いだ、とは言わなかった。トッカは大変無口なのである。

「なぁ、ところでここってどこ?」
 魔法使いがトッカに聞いたのは、二人で会話のないまま、だいぶ歩いてからだ。
「隣国。もうしばらく進めば、国境を抜けるはずだ」
「へぇ、トッカは詳しいんだなぁ」
「獣人の通るルートだ。この国は獣人に厳しい奴隷制度がある」
「なるほど」
 そのまま黙ると、国境を抜けたとトッカが言うまで、歩き続けた。危険な隣国を越えたといっても、獣しか歩かない険しい山脈道中が、楽になるわけではない。岩と土、気を抜くとねじれた根が張り出た地面に、足をとられる。
「命が助かっただけで……もうけもんだって、わかってる、けど」
 魔法使いは息を切らせつつ、進まぬ足を持ち上げる。蓄積した疲労は、短い休憩でとれるはずもなく、回復のポーションは持ち合わせがない。たまにトッカが摘んで寄越す薬草を、生のまま口に入れ、繊維だけが残るまで言われた通り咀嚼する。清涼感のある薬草は、飲み込むと喉と臓腑をすっきりさせるようだった。
「それでも、疲れるのは、生きてる、から、かね」
 一歩ごとに無理矢理言葉を絞り出すのは、話して意識を反らさなければ、足が止まってしまいそうだからだ。
「つらければ背負うが」
「いや、いい」
 これも、先ほどから続く二人のやりとりだった。背負うと言うトッカとて、同じくらい疲れているはずなのだ。証拠に額には髪が張りつき、鼻の頭に汗が浮かんでいる。
「山を下りてもいいが、遠回りになる」
「そっか」
 最短でトッカが目指す場所へと、移動を続けているらしい。
「俺は、まだいける。大丈夫だ」
 トッカを信じて右、左、足を持ち上げる。道なき道をただ進む。

 その夜は岩場が比較的平らな場所を選び、切り立った岩に杭を打ち込み、片側だけにテントを張った。雨風をしのぎ、万が一の魔物に備える。マントにくるまり、二人で岩を背に座ったまま目を閉じる。寒くはないが、快適とはいえない寝床で足を引き寄せ、両肩を包むように抱え直す。疲れているのに、寝られそうもなかった。無理に目を閉じ、腕に顔をうずめる。眠れなくとも、多少は疲労も回復するだろう。
 翌朝も天候に恵まれた。この足元のおぼつかない岩場で、雨が降らないだけありがたい。水場はないが、トッカが途中で切ってきた木の枝を噛んでいると、水分が摂れる。高山にしか実らないという小さな果実も、酸味は強いが果汁が多く、みずみずしかった。
「……みんな、どうなったかな……抜けた俺が心配するのもアレだけど」
 木の枝を噛みながら歩みを進めていた魔法使いが、小さな声でつぶやいた。ほどけたままの黒髪を、ガシガシとかいている。本人は気づいていないようだが、悩んでいるときの癖である。
「あたりの魔物は殲滅した」
「ほんとに?」
「嘘はつかない」
「……あはっ、そっか……よかった」
 魔法使いはずっと、仲間達のことを心配していたらしい。硬い表情は、疲れのせいだけではなかったようだ。ようやく見せた笑みに、トッカもいくらか表情を和らげた。そこから気分も晴れて楽になったのか、魔法使いの歩行スピードが上がった。この分では、もう三日は掛かると考えていたトッカであったが、案外早く目的の場所へと着けるかもしれない。歩調が早まったおかげで、今夜は山中で野宿せずに済みそうである。足を止めたトッカが、眼下に広がる森を確認する。
「ここを下ったところだ」
「えぇぇ?」
 魔法使いの目には、今まで通ってきたのと同じような、広大な森にしか映らない。トッカが適当にものを言うことはないから、ここを下ったところが目的地なのだろうが。
「ここを下るのかぁ」
 山道というのは、登りよりも下りのほうがきつい。道はないから、大きな岩にしがみつきながら、足場を探してゆっくり進むしかない。爪の剥がれた魔法使いの手からは、すぐに血がにじみ、指に巻いた布を汚した。
「背負うか?」
 珍しく痛いだの、辛いだのを言わず、黙々と進む魔法使いにトッカが提案をする。
「いや、いい」
 トッカとて疲れているのは一緒だ。人を背負って岩場を下る危険は、魔法使いにもわかる。とはいえ爪のない指先はしびれ、岩に手を掛け体重がのるたび、刺すような痛みが走った。これで手が滑って離れたら、真下に落ちておしまいだ。魔法使いはなんとか無事に下まで降りようと、無駄口もはたかず慎重に下っていった。
「……っ!」
 岩に足を掛け体重をのせた瞬間、靴裏の小さな石が砕け、足を滑らせる。バランスを崩した魔法使いはとっさに岩をつかもうとしたが、にじんだ血のせいで濡れた布が邪魔をした。
 落ちる!
 目の端に白いものが通り過ぎた。ガッゴッ、と音がして背中を包まれるように落下が止まった。体感では数十秒落下したような気がしたが、一瞬のことだったろう。自ら岩場を離れ、落下途中で鎧に身を包んだトッカが両足を岩場に刺し、身を反らせて伸ばした両手で、落ちていく体をすくいとったのだった。岩場に垂直に刺さった状態のトッカが、魔法使いを持ち上げ、岩場の方へ体を起こしていく。再び岩場に手を伸ばした魔法使いを、トッカが留めた。
「肩でも首でも、このまましがみついておけ」
 そのままするするとトッカは下っていった。足場のないところでは、岩に足を刺し。手を掛ける岩がなければ、鎧の拳で削り指を掛けた。ほどなくして降り立った地面に、感動を覚える。上を見上げれば、たった今降りてきた崖がそびえ立っている。切り立つ崖だ、これは登ることだって無理だろう。
「ありがとう、トッカ。また命を助けてもらった」
「ん」
 鎧を外したトッカが、こっちだと森の中を歩き始めた。もちろん道はない。右も左も同じ樹木ばかり、生い茂る葉に空すら見えない森で、どうやって正しい位置を把握しているのだろうか。魔法使いは疲労困憊、口を開く元気もない。黙ってトッカの後ろをついて行った。

 森の中で一泊野宿をし、ようやく目的地へ到着した。一枚岩と絡んだ蔦で、巧妙に入り口が隠された洞窟が、その場所だった。知らなければ、通り過ぎたとしても入り口を見つけることはできないだろう。
「いるか」
 トッカは洞窟の内部へ入ろうとはせず、奥へ向かって声をかけた。しばらくして、「いるよ」と声が聞こえた。すぐ隣に人がいて話しているような距離感に、魔法使いはびくっと声の方を見る。そちらは洞窟の壁で、もちろん誰もいない。
「久しぶりだねトッカ。ちょっと待ってて……って、誰それ?」
「連れだ。説明はあとで」
 魔法使い一人がきょろきょろとあたりを見回す。どこだ、どこから見ているというのか。ガシャ、と音がして「開けたから入ってきて」と声が告げた。
 トッカは戸惑いもなく一歩進み出ると、わずかに奥へと動いた岩に手を掛ける。軽く触れただけで、岩は内側へと扉のように開いていた。トッカと魔法使いが通ると岩は自然と閉まった。洞窟の壁にところどころ灯りがついており、少し下りの傾斜がついた足元も不安なく歩ける。やがて広めの空間にたどりついた。灯りもたくさんついていて、外の光かと錯覚するほどの明るさである。洞窟はこれで終わりではないらしく、いくつもの横穴が見えている。不思議なのは横穴のそれぞれに、数字がふってある板が看板のようについているところだ。
「二番の部屋に入ってきてね」
 どこから見ているのか、どこで話しているのか、またしても指示が出る。トッカと魔法使いは言われたとおり『二』と看板のついた横穴へと入った。
「いらっしゃい、トッカ~!」
 大きな声で挨拶をしながら突っ込んできた人影が、立ち止まっていたトッカを抱えようとして、失敗した。走り込んだ勢いのまま、顔から床に転んでいる。寸前で体を斜めにして避けたトッカに、同じようにトッカの腕で体を反転させられていた魔法使いが、見下ろしている。手を貸すべきか、挨拶が先か。トッカが動かないので、魔法使いも動くことができない。結局愛想笑いを浮かべて、挨拶することにした。
「えっと、おじゃまします」
「ど~も」
 魔法使いをチラリと見上げる転んだ人は、無愛想に挨拶を返した。たぶん『人』であっているだろう。起き上がろうと動く腕が四本、床ですりむいた顔の額部分に、三つめの目がついているとしても。

 三ツ目の彼はパウークと名乗った。話しながら四本の腕が動くので、魔法使いは慣れるまで戸惑った。パウークは、非常によくしゃべる。部屋の中はよくわからないものであふれ、雑然としていた。隅の方でガチャガチャとものを動かしながら、魔法使いにはわからない話を一人でしている。トッカは相づちを打つでもなく、聞いているのかすらわからない無表情である。それでもパウークは機嫌よく話し続け、たまに一人で笑っている。
「あ~、あった」と言いながら、上のものをどかして出てきたカップを、二本の腕でなでたりこすったりしている。残りの腕は、まだ捜し物があるらしく積み上げたものを上げたり、横にずらしたり動く。手元のカップから、ホコリのかたまりがパサリと舞っている。
 もしかしてだが、彼はお茶を用意しようとしているのではないか。魔法使いは無言で、荷物から乾燥させた薬草茶葉と鍋を取り出した。カップを取り出したが、置く場所がない。目の前の机には荷物が山積み、全体的にうっすらとホコリが積もっている。
「えっと……パウークさん」
「なんだ、客人」
「俺、茶を入れますから、火を使えるところ貸してもらえますか」
 パウークがニカッと笑った。手にしていたカップを、そのあたりの一番上へ雑に戻すと「こっちだ」と部屋を出て案内を始めた。魔法使いとトッカが続いていくと、いったん広めの空間へ戻り別の横穴へ入る。そこもやはり部屋のように、しつらえられていた。宿の客室といってもいいかもしれない、床にまでうっすらと積もるホコリを、見なかったことにするならば。
「えーっと……さっきの広めのとこで、火おこしちゃだめですかね」
 トッカを見るが無表情、無言である。そういえばトッカは基本的に、無口で表情がなかった。パウークはなぜ、という表情である。ここで火を使ったら、ホコリが燃えそうな気がする、とは言いにくい。
「あっちの方が、広くて明るいんで」
「なるほど。人間は暗闇で目が見えないんだったっけ。不便だね」
 パウークは暗闇で目が見えるらしい。突っ込みたい気持ちを抑え、魔法使いは黙ってうなずいた。
 簡易コンロを出し固形燃料を設置する。火をつけ、水を入れた鍋を置けば、やがてふつふつと沸いてくる。乾燥した薬草茶葉をひとつかみ入れ、しばらく待てばできあがりだ。湯を吸って開いた葉を、匙で押さえながらカップに注ぐ。
「どうぞ」
「ん~っ、茶なんて飲んだの久しぶりだよ、僕」
 カップから茶をうまそうに飲むパウークは、満足気だ。残りの腕もじっと動かず、座った膝のあたりにある。結局火をおこした場所で地面に直接座り、茶を飲んでいる。こんなにホコリのたまった洞窟内の、どこで寝起きし生活しているのだろう。いらぬ心配をした、とひとりで苦笑する魔法使いの心を知ってか、パウークが話しだした。
「んで、しばらく滞在するんでしょ? すきな部屋使っていいよ」
「ん」
「……へ?」
 困惑顔の魔法使いに、パウークが不思議そうな顔をする。
「違うの? だってトッカが僕んとこ来るなんて、よっぽど困ってるってことじゃない」
 そうなのか、とトッカを見ても無表情だった。思えばここは外の国で、トッカの交友関係など、わかるはずもない。知らない国、頼れるのはトッカだけの魔法使いにとって、しばらく滞在させてもらえるだけでも、ありがたい。自分にやれることをやろう、と魔法使いは決意した。
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