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プロローグ
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--これは、昔々のお話。
空に浮かぶ不思議な魔法の国に、一人のお姫様が産まれました。
美しく成長したお姫様は、いつしか夢の中で出会った青年と恋に落ちます。
青年と過ごす夢の中は、とても幸せでした。
しかし、青年は夢の中の住人。
現実の世界には、存在しないのです。
お姫様は悲しみに暮れました。
現実の世界では、美しいお姫様に求婚する男性があとを絶ちません。
それでも、お姫様は夢の中の青年を忘れることができません。
そんなお姫様に、夢の中の青年は約束します。
『必ずあなたを迎えにいきます。
たとえ何十年経とうとも、必ず』
ただの夢。
青年の言葉は、自分の願望が生み出したもの。
たとえそうだとしても……構いません。
お姫様は、青年をどうしようもなく愛していたのです。
『魔女様、お願いです。どうか、あの人が迎えに来るその日まで、私の時間を止めて下さいませ』
心優しい魔女は、お姫様の願いを快く引き受けてくれました。
『夢の中の青年と姫様は、きっと運命の赤い糸で結ばれているのでしょう。
必ずや、いつか迎えに来てくれるでしょう』
こうして、お姫様は魔女の魔法により、眠りにつくことになりました。
何年も、何十年も、夢の中の青年が迎えにくるその日まで……。
空に浮かぶ不思議な魔法の国に、一人のお姫様が産まれました。
美しく成長したお姫様は、いつしか夢の中で出会った青年と恋に落ちます。
青年と過ごす夢の中は、とても幸せでした。
しかし、青年は夢の中の住人。
現実の世界には、存在しないのです。
お姫様は悲しみに暮れました。
現実の世界では、美しいお姫様に求婚する男性があとを絶ちません。
それでも、お姫様は夢の中の青年を忘れることができません。
そんなお姫様に、夢の中の青年は約束します。
『必ずあなたを迎えにいきます。
たとえ何十年経とうとも、必ず』
ただの夢。
青年の言葉は、自分の願望が生み出したもの。
たとえそうだとしても……構いません。
お姫様は、青年をどうしようもなく愛していたのです。
『魔女様、お願いです。どうか、あの人が迎えに来るその日まで、私の時間を止めて下さいませ』
心優しい魔女は、お姫様の願いを快く引き受けてくれました。
『夢の中の青年と姫様は、きっと運命の赤い糸で結ばれているのでしょう。
必ずや、いつか迎えに来てくれるでしょう』
こうして、お姫様は魔女の魔法により、眠りにつくことになりました。
何年も、何十年も、夢の中の青年が迎えにくるその日まで……。
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