17 / 40
運命の赤い糸
16
しおりを挟む
***
街はずれの丘に不時着した飛空船。
それの修理の手伝いをするため、ジャックは学校が終わるなりまっすぐ丘に向かっていた。
きっと、両親にバレたら口うるさく反対されることは分かっている。
なので、ジャックは誰にも話さずにいたのだが。
「どこに行くつもりだ、ジャック」
学校から直接丘に向かう途中、父親に声をかけられた。
「どこだっていいだろ」
やるべきことはやっている。
学校も行っているし、成績も落としていない。
ジャックがうんざりしたように答えると、父親に腕を掴まれる。
「今日から家庭教師を頼んでいる。毎日寄り道せずに帰ってこい」
「は? そんなこと聞いてない」
「今言った」
相変わらず、父親は自分勝手だ。
「用事があるから無理だ」
ジャックがその腕を払いながら言うと、父親が眉をひそめた。
「用事? なんの用事だ」
「行けば分かる」
どうせ何を言っても口うるさいだけだ。
一刻もはやく、飛空船の元へ行きたかった。
楽しい、のだ。
タックスは丁寧に一つ一つ部品について教えてくれる。
本でしか見たことのなかった飛空船の事を、たくさん教えてくれる。
楽しくないわけが、ない。
「--よぉジャック! 遅かったな! ……と、そちらさんは?」
「父親」
丘の上にくると、タックスが一人で飛空船の中を何やらガチャガチャとしていた。
「……この船は?」
父親が、飛空船を見上げてポツリと問いかける。
心なしか、いつもよりも声が弾んでいるようにも聞こえるのは気のせいだろうか。
父親を見てみれば、やはりその顔がどことなく楽しそうだ。
こんな父親を見るのは……初めてだ。
「じゃあ、あんたが領主さんか。
船が直り次第街から出て行くつもりなんだが、なんせ修理のための部品やら何やらが手に入らなくてなぁ」
申し訳ない、と言いながらケラケラと笑うタックスは、どうも楽観的というか。
「笑ってる場合じゃないだろ」
ジャックが呆れた顔して突っ込みを入れてると、父親が少し間を置いて、ポツリと口を開いた。
「……少しなら、家にあるかもしれない」
「え?」
何を言っているのだろうか。
「来たまえ」
ジャックとタックスが顔を見合わせていると、スタスタと家へと向かう父親。
「おい、どういうことだ?」
「……さぁ」
こちらが聞きたいくらいだ。
家に着くと、普段誰も使用していない鍵のかかった物置へと案内された。
ガチャ、と鍵を開ける父親が、タックスを中へと促すと。
「……こりゃ大したもんだ」
ジャックは、目の前の光景に言葉を失った。
無理もないと思う。
なぜなら、ただの物置だと思っていた部屋は、様々な図面や部品、模型で埋め尽くされていたのだから。
信じられない。
「領主さんも、飛空船技師だったのか?」
「……私にはもう必要ないものばかりだ。使えそうなものは好きなだけ使ってくれて構わない」
「そりゃー助かるが……」
「それでは、私は仕事があるので失礼する」
部屋から出て行こうとする父親に、タックスがニカッと笑顔を浮かべて声をかけた。
「時間のある時でいい。領主さんにも手伝ってもらいてぇなー。ジャックより戦力になりそうだ」
「……おい」
たしかに、本物の飛空船を近くで見るのが初めてのジャックは、何の役にも立っていない。
それは自覚している。
「……申し訳ないが、私にそんな暇はない」
--その日の夕食後。
すでにあたりは真っ暗だ。
差し入れを持ってきたジャックは、月を眺めながらタックスと並んで触る。
とりあえずまだ肌寒いため、温かい飲み物を口にしていると、モグモグと差し入れを食べるタックスが思い出したように聞いてきた。
「そういやー、ジャック。お前、いつか自分の造った飛空船で旅をしたい、って言ってたな?」
タックスの手伝いをしている間、そんな話をした気もする。
「ああ」
「まずはどこに行ってみたいんだ? オレもいろいろ行ったからな。今のうちにアドバイスしてやるぞ?」
「……雲の上の島国」
ポツリと答えたのは、無意識だった。
「……雲の上の島国? おいおい、まさかおとぎ話に出てくる魔法の国のことか??」
タックスはポカンとしたあと、ケラケラを笑い出す。
まぁ、当たり前の反応だろう。
「そんなの信じてるなんて、意外だなぁ。可愛いとこあるじゃねーか!」
笑いながら、タックスはジャックの髪をぐしゃぐしゃとかき乱してきた。
冗談だと思っているのだろう。
「……誰が何と言おうが、どうでもいい。
でも魔法の国クラスタは、きっとある」
テスは、きっとそこにいる。
彼女はただの夢じゃない。
そんな気がするのだ。
ふと、テスの笑顔を、繋いだ手の温もりを、……唇の柔らかさを鮮明に思い出して。
……なんだかこそばゆいような、不思議な気分になった。
ジャックの真剣な表情に、タックスは笑うのをやめた。
そして、一緒に月を見上げる。
「……まぁ、雲の上なんて誰も行ったことねぇからな。絶対にないとはいえねーか。けど、前途多難だぞ」
「前途多難?」
何のことだろう。
「だからよ、雲の上まで誰も行ったことねぇんだ。行く技術がねぇってことだ。少なくとも、今は」
「…………」
「その魔法の国はどうやって飛んでんだろな? やっぱ魔法か?」
そんなの、ジャックが知るわけがない。
ジャックは草むらの上にごろりと転がり、空に浮かぶ雲をぼんやりと眺めた。
どこかの雲の上で、テスも同じ月を眺めているのだろうか。
街はずれの丘に不時着した飛空船。
それの修理の手伝いをするため、ジャックは学校が終わるなりまっすぐ丘に向かっていた。
きっと、両親にバレたら口うるさく反対されることは分かっている。
なので、ジャックは誰にも話さずにいたのだが。
「どこに行くつもりだ、ジャック」
学校から直接丘に向かう途中、父親に声をかけられた。
「どこだっていいだろ」
やるべきことはやっている。
学校も行っているし、成績も落としていない。
ジャックがうんざりしたように答えると、父親に腕を掴まれる。
「今日から家庭教師を頼んでいる。毎日寄り道せずに帰ってこい」
「は? そんなこと聞いてない」
「今言った」
相変わらず、父親は自分勝手だ。
「用事があるから無理だ」
ジャックがその腕を払いながら言うと、父親が眉をひそめた。
「用事? なんの用事だ」
「行けば分かる」
どうせ何を言っても口うるさいだけだ。
一刻もはやく、飛空船の元へ行きたかった。
楽しい、のだ。
タックスは丁寧に一つ一つ部品について教えてくれる。
本でしか見たことのなかった飛空船の事を、たくさん教えてくれる。
楽しくないわけが、ない。
「--よぉジャック! 遅かったな! ……と、そちらさんは?」
「父親」
丘の上にくると、タックスが一人で飛空船の中を何やらガチャガチャとしていた。
「……この船は?」
父親が、飛空船を見上げてポツリと問いかける。
心なしか、いつもよりも声が弾んでいるようにも聞こえるのは気のせいだろうか。
父親を見てみれば、やはりその顔がどことなく楽しそうだ。
こんな父親を見るのは……初めてだ。
「じゃあ、あんたが領主さんか。
船が直り次第街から出て行くつもりなんだが、なんせ修理のための部品やら何やらが手に入らなくてなぁ」
申し訳ない、と言いながらケラケラと笑うタックスは、どうも楽観的というか。
「笑ってる場合じゃないだろ」
ジャックが呆れた顔して突っ込みを入れてると、父親が少し間を置いて、ポツリと口を開いた。
「……少しなら、家にあるかもしれない」
「え?」
何を言っているのだろうか。
「来たまえ」
ジャックとタックスが顔を見合わせていると、スタスタと家へと向かう父親。
「おい、どういうことだ?」
「……さぁ」
こちらが聞きたいくらいだ。
家に着くと、普段誰も使用していない鍵のかかった物置へと案内された。
ガチャ、と鍵を開ける父親が、タックスを中へと促すと。
「……こりゃ大したもんだ」
ジャックは、目の前の光景に言葉を失った。
無理もないと思う。
なぜなら、ただの物置だと思っていた部屋は、様々な図面や部品、模型で埋め尽くされていたのだから。
信じられない。
「領主さんも、飛空船技師だったのか?」
「……私にはもう必要ないものばかりだ。使えそうなものは好きなだけ使ってくれて構わない」
「そりゃー助かるが……」
「それでは、私は仕事があるので失礼する」
部屋から出て行こうとする父親に、タックスがニカッと笑顔を浮かべて声をかけた。
「時間のある時でいい。領主さんにも手伝ってもらいてぇなー。ジャックより戦力になりそうだ」
「……おい」
たしかに、本物の飛空船を近くで見るのが初めてのジャックは、何の役にも立っていない。
それは自覚している。
「……申し訳ないが、私にそんな暇はない」
--その日の夕食後。
すでにあたりは真っ暗だ。
差し入れを持ってきたジャックは、月を眺めながらタックスと並んで触る。
とりあえずまだ肌寒いため、温かい飲み物を口にしていると、モグモグと差し入れを食べるタックスが思い出したように聞いてきた。
「そういやー、ジャック。お前、いつか自分の造った飛空船で旅をしたい、って言ってたな?」
タックスの手伝いをしている間、そんな話をした気もする。
「ああ」
「まずはどこに行ってみたいんだ? オレもいろいろ行ったからな。今のうちにアドバイスしてやるぞ?」
「……雲の上の島国」
ポツリと答えたのは、無意識だった。
「……雲の上の島国? おいおい、まさかおとぎ話に出てくる魔法の国のことか??」
タックスはポカンとしたあと、ケラケラを笑い出す。
まぁ、当たり前の反応だろう。
「そんなの信じてるなんて、意外だなぁ。可愛いとこあるじゃねーか!」
笑いながら、タックスはジャックの髪をぐしゃぐしゃとかき乱してきた。
冗談だと思っているのだろう。
「……誰が何と言おうが、どうでもいい。
でも魔法の国クラスタは、きっとある」
テスは、きっとそこにいる。
彼女はただの夢じゃない。
そんな気がするのだ。
ふと、テスの笑顔を、繋いだ手の温もりを、……唇の柔らかさを鮮明に思い出して。
……なんだかこそばゆいような、不思議な気分になった。
ジャックの真剣な表情に、タックスは笑うのをやめた。
そして、一緒に月を見上げる。
「……まぁ、雲の上なんて誰も行ったことねぇからな。絶対にないとはいえねーか。けど、前途多難だぞ」
「前途多難?」
何のことだろう。
「だからよ、雲の上まで誰も行ったことねぇんだ。行く技術がねぇってことだ。少なくとも、今は」
「…………」
「その魔法の国はどうやって飛んでんだろな? やっぱ魔法か?」
そんなの、ジャックが知るわけがない。
ジャックは草むらの上にごろりと転がり、空に浮かぶ雲をぼんやりと眺めた。
どこかの雲の上で、テスも同じ月を眺めているのだろうか。
0
あなたにおすすめの小説
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
前世で孵した竜の卵~幼竜が竜王になって迎えに来ました~
高遠すばる
恋愛
エリナには前世の記憶がある。
先代竜王の「仮の伴侶」であり、人間貴族であった「エリスティナ」の記憶。
先代竜王に真の番が現れてからは虐げられる日々、その末に追放され、非業の死を遂げたエリスティナ。
普通の平民に生まれ変わったエリスティナ、改めエリナは強く心に決めている。
「もう二度と、竜種とかかわらないで生きていこう!」
たったひとつ、心残りは前世で捨てられていた卵から孵ったはちみつ色の髪をした竜種の雛のこと。クリスと名付け、かわいがっていたその少年のことだけが忘れられない。
そんなある日、エリナのもとへ、今代竜王の遣いがやってくる。
はちみつ色の髪をした竜王曰く。
「あなたが、僕の運命の番だからです。エリナ。愛しいひと」
番なんてもうこりごり、そんなエリナとエリナを一身に愛する竜王のラブロマンス・ファンタジー!
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ化企画進行中「妹に全てを奪われた元最高聖女は隣国の皇太子に溺愛される」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
部屋にこもって絵ばかり描いていた私は、聖女の仕事を果たさない役立たずとして、王太子殿下に婚約破棄を言い渡されました。
絵を描くことは国王陛下の許可を得ていましたし、国中に結界を張る仕事はきちんとこなしていたのですが……。
王太子殿下は私の話に聞く耳を持たず、腹違い妹のミラに最高聖女の地位を与え、自身の婚約者になさいました。
最高聖女の地位を追われ無一文で追い出された私は、幼なじみを頼り海を越えて隣国へ。
私の描いた絵には神や精霊の加護が宿るようで、ハルシュタイン国は私の描いた絵の力で発展したようなのです。
えっ? 私がいなくなって精霊の加護がなくなった? 妹のミラでは魔力量が足りなくて国中に結界を張れない?
私は隣国の皇太子様に溺愛されているので今更そんなこと言われても困ります。
というより海が荒れて祖国との国交が途絶えたので、祖国が危機的状況にあることすら知りません。
小説家になろう、アルファポリス、pixivに投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
小説家になろうランキング、異世界恋愛/日間2位、日間総合2位。週間総合3位。
pixivオリジナル小説ウィークリーランキング5位に入った小説です。
【改稿版について】
コミカライズ化にあたり、作中の矛盾点などを修正しようと思い全文改稿しました。
ですが……改稿する必要はなかったようです。
おそらくコミカライズの「原作」は、改稿前のものになるんじゃないのかなぁ………多分。その辺良くわかりません。
なので、改稿版と差し替えではなく、改稿前のデータと、改稿後のデータを分けて投稿します。
小説家になろうさんに問い合わせたところ、改稿版をアップすることは問題ないようです。
よろしければこちらも読んでいただければ幸いです。
※改稿版は以下の3人の名前を変更しています。
・一人目(ヒロイン)
✕リーゼロッテ・ニクラス(変更前)
◯リアーナ・ニクラス(変更後)
・二人目(鍛冶屋)
✕デリー(変更前)
◯ドミニク(変更後)
・三人目(お針子)
✕ゲレ(変更前)
◯ゲルダ(変更後)
※下記二人の一人称を変更
へーウィットの一人称→✕僕◯俺
アルドリックの一人称→✕私◯僕
※コミカライズ化がスタートする前に規約に従いこちらの先品は削除します。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
王妃候補に選ばれましたが、全く興味の無い私は野次馬に徹しようと思います
真理亜
恋愛
ここセントール王国には一風変わった習慣がある。
それは王太子の婚約者、ひいては未来の王妃となるべく女性を決める際、何人かの選ばれし令嬢達を一同に集めて合宿のようなものを行い、合宿中の振る舞いや人間関係に対する対応などを見極めて判断を下すというものである。
要は選考試験のようなものだが、かといってこれといった課題を出されるという訳では無い。あくまでも令嬢達の普段の行動を観察し、記録し、判定を下すというシステムになっている。
そんな選ばれた令嬢達が集まる中、一人だけ場違いな令嬢が居た。彼女は他の候補者達の観察に徹しているのだ。どうしてそんなことをしているのかと尋ねられたその令嬢は、
「お構い無く。私は王妃の座なんか微塵も興味有りませんので。ここには野次馬として来ました」
と言い放ったのだった。
少し長くなって来たので短編から長編に変更しました。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行「婚約破棄ですか? それなら昨日成立しましたよ、ご存知ありませんでしたか?」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
「アリシア・フィルタ貴様との婚約を破棄する!」
イエーガー公爵家の令息レイモンド様が言い放った。レイモンド様の腕には男爵家の令嬢ミランダ様がいた。ミランダ様はピンクのふわふわした髪に赤い大きな瞳、小柄な体躯で庇護欲をそそる美少女。
対する私は銀色の髪に紫の瞳、表情が表に出にくく能面姫と呼ばれています。
レイモンド様がミランダ様に惹かれても仕方ありませんね……ですが。
「貴様は俺が心優しく美しいミランダに好意を抱いたことに嫉妬し、ミランダの教科書を破いたり、階段から突き落とすなどの狼藉を……」
「あの、ちょっとよろしいですか?」
「なんだ!」
レイモンド様が眉間にしわを寄せ私を睨む。
「婚約破棄ですか? 婚約破棄なら昨日成立しましたが、ご存知ありませんでしたか?」
私の言葉にレイモンド様とミランダ様は顔を見合わせ絶句した。
全31話、約43,000文字、完結済み。
他サイトにもアップしています。
小説家になろう、日間ランキング異世界恋愛2位!総合2位!
pixivウィークリーランキング2位に入った作品です。
アルファポリス、恋愛2位、総合2位、HOTランキング2位に入った作品です。
2021/10/23アルファポリス完結ランキング4位に入ってました。ありがとうございます。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる