6 / 33
【第一章】影の交差
5 : 演習記録報告書(エリオ、カスパル)
しおりを挟む
《演習記録報告書》
---
---
---
第四組
第一班・報告書
提出者:エリオ・グランヴェレス
1.演習目標
指定目標地点の確保および占拠。任務達成に必要な戦闘・牽制・補足指令の即応実行。
2.実施経過
初期配置完了後、指示通り中央ルートより進行。
敵班の動きに応じ、側面部隊の調整を実施。進行中の前線状況にあわせ、数度の陣形再編を指示。
指示に従い、フロレン候補生を含む前衛班が接触を受ける。
敵側は後方指揮位置を一時的に変更していたため、追撃の選択を一時保留。
その間に、前衛班の一名(フロレン候補生)が独自にルート調整を行い、後衛拠点に到達。
拠点制圧と同時に演習終了の合図を確認。
3.結果
指定任務達成
戦力損耗なし
時間内制圧完了(18分45秒時点)
4.補記
全体統率および個体行動は安定。
班内での情報共有と指揮系統の反応速度に問題なし。
一部、敵班の動きに対する予測外の対応が必要とされたが、現場判断にて即応した。
5.行動評価・個別注記
【対象】
フロレン候補生(第一班)
【理由】
今回の演習において、フロレン候補生は与えられた役割に加え、状況に応じた局所判断と単独行動を行った。
事前の作戦指示に含まれない移動であったが、目的の達成に向けた時間短縮および攪乱効果を考慮すると、結果的に有用性の高い展開と判断する。
行動の正当性および予測力については、現場での動作精度と連携範囲の意識から一定の評価が可能。
当該候補生の能力の特性上、通常の指揮下での展開よりも、個別判断を許容する場面において真価を発揮する可能性があると考える。
単独行動前に明確な意思伝達はなかったものの、演習全体の目的に照らして逸脱とはならず、今後の運用方針において柔軟な配置の検討に値する。
第二班・報告書
提出者:カスパル・レイス
1.演習目標
第一班の指定地点制圧を阻止し、拠点の防衛を維持する。配置展開および情報管理による後方支援を担う。
2.実施経過
初期配備後、障害物の配置を利用し迎撃体勢に移行。
敵班の中央進行を想定し、指揮拠点の移動(囮配置)を実施。
一定時間、敵前衛の進行を遅延させ、配置拠点の優位性を確保。
敵班の前衛隊員が後方への迂回を実行し、接触。
制圧判定後、演習終了の報が入る。
3.結果
任務未達成(拠点制圧を許す)
敵班の戦術展開の遅延成功
進行阻止時間:18分30秒(制限時間内)
4.補記
敵班に拠点接触を許した要因として、個体による判断および隠密行動の実行精度が高かった点が挙げられる。
今後は、局所進入への即応体勢強化と、指揮拠点の保全策再検討が必要。
5.行動評価・個別注記
【対象】
フロレン候補生(第一班)
【理由】
本演習における行動は、局所的な判断力および展開精度の観点から注目に値する。
当班の防衛線に対して実行された後方侵入行動は、戦況全体に対する把握力および進行ルートの選定能力を示すものである。
当該候補生の動きは、敵班の全体行動との整合性を保っており、逸脱的行動とは判定されない。
現段階では限定的な事例ではあるが、今後の演習においても継続的な観察対象とするに相応しい候補生であると考える。
---
---
---
---
---
---
---
---
---
---
《教官所見》※閲覧制限:教官階級以上
---
---
---
第四組
第一班は、全体統率および任務遂行において、高い完成度と安定性を示した。
特にグランヴェレス候補生による現場判断と部隊運用は、各員の能力と適性を的確に活かしており、指揮官適性の一端がうかがえる。
今後の演習において継続的に観察し、カピタン候補者として最終判断に進む準備段階にあると見なされる。
第二班は、迎撃計画および時間操作戦術において的確な運用がなされていた。拠点の最終的陥落はあったものの、戦略構築と拠点防衛の基礎は良好。改善点はあるが全体的な到達度は高い。
フロレン候補生は、単独行動による拠点制圧という結果をもって、局所判断力と実行力の両面を証明。
現場対応の柔軟さと、判断力の高さが特筆され、今後の演習において重点観察対象とする。
---
---
---
---
---
第四組
第一班・報告書
提出者:エリオ・グランヴェレス
1.演習目標
指定目標地点の確保および占拠。任務達成に必要な戦闘・牽制・補足指令の即応実行。
2.実施経過
初期配置完了後、指示通り中央ルートより進行。
敵班の動きに応じ、側面部隊の調整を実施。進行中の前線状況にあわせ、数度の陣形再編を指示。
指示に従い、フロレン候補生を含む前衛班が接触を受ける。
敵側は後方指揮位置を一時的に変更していたため、追撃の選択を一時保留。
その間に、前衛班の一名(フロレン候補生)が独自にルート調整を行い、後衛拠点に到達。
拠点制圧と同時に演習終了の合図を確認。
3.結果
指定任務達成
戦力損耗なし
時間内制圧完了(18分45秒時点)
4.補記
全体統率および個体行動は安定。
班内での情報共有と指揮系統の反応速度に問題なし。
一部、敵班の動きに対する予測外の対応が必要とされたが、現場判断にて即応した。
5.行動評価・個別注記
【対象】
フロレン候補生(第一班)
【理由】
今回の演習において、フロレン候補生は与えられた役割に加え、状況に応じた局所判断と単独行動を行った。
事前の作戦指示に含まれない移動であったが、目的の達成に向けた時間短縮および攪乱効果を考慮すると、結果的に有用性の高い展開と判断する。
行動の正当性および予測力については、現場での動作精度と連携範囲の意識から一定の評価が可能。
当該候補生の能力の特性上、通常の指揮下での展開よりも、個別判断を許容する場面において真価を発揮する可能性があると考える。
単独行動前に明確な意思伝達はなかったものの、演習全体の目的に照らして逸脱とはならず、今後の運用方針において柔軟な配置の検討に値する。
第二班・報告書
提出者:カスパル・レイス
1.演習目標
第一班の指定地点制圧を阻止し、拠点の防衛を維持する。配置展開および情報管理による後方支援を担う。
2.実施経過
初期配備後、障害物の配置を利用し迎撃体勢に移行。
敵班の中央進行を想定し、指揮拠点の移動(囮配置)を実施。
一定時間、敵前衛の進行を遅延させ、配置拠点の優位性を確保。
敵班の前衛隊員が後方への迂回を実行し、接触。
制圧判定後、演習終了の報が入る。
3.結果
任務未達成(拠点制圧を許す)
敵班の戦術展開の遅延成功
進行阻止時間:18分30秒(制限時間内)
4.補記
敵班に拠点接触を許した要因として、個体による判断および隠密行動の実行精度が高かった点が挙げられる。
今後は、局所進入への即応体勢強化と、指揮拠点の保全策再検討が必要。
5.行動評価・個別注記
【対象】
フロレン候補生(第一班)
【理由】
本演習における行動は、局所的な判断力および展開精度の観点から注目に値する。
当班の防衛線に対して実行された後方侵入行動は、戦況全体に対する把握力および進行ルートの選定能力を示すものである。
当該候補生の動きは、敵班の全体行動との整合性を保っており、逸脱的行動とは判定されない。
現段階では限定的な事例ではあるが、今後の演習においても継続的な観察対象とするに相応しい候補生であると考える。
---
---
---
---
---
---
---
---
---
---
《教官所見》※閲覧制限:教官階級以上
---
---
---
第四組
第一班は、全体統率および任務遂行において、高い完成度と安定性を示した。
特にグランヴェレス候補生による現場判断と部隊運用は、各員の能力と適性を的確に活かしており、指揮官適性の一端がうかがえる。
今後の演習において継続的に観察し、カピタン候補者として最終判断に進む準備段階にあると見なされる。
第二班は、迎撃計画および時間操作戦術において的確な運用がなされていた。拠点の最終的陥落はあったものの、戦略構築と拠点防衛の基礎は良好。改善点はあるが全体的な到達度は高い。
フロレン候補生は、単独行動による拠点制圧という結果をもって、局所判断力と実行力の両面を証明。
現場対応の柔軟さと、判断力の高さが特筆され、今後の演習において重点観察対象とする。
---
---
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
後宮に咲く美しき寵后
不来方しい
BL
フィリの故郷であるルロ国では、真っ白な肌に金色の髪を持つ人間は魔女の生まれ変わりだと伝えられていた。生まれた者は民衆の前で焚刑に処し、こうして人々の安心を得る一方、犠牲を当たり前のように受け入れている国だった。
フィリもまた雪のような肌と金髪を持って生まれ、来るべきときに備え、地下の部屋で閉じ込められて生活をしていた。第四王子として生まれても、処刑への道は免れられなかった。
そんなフィリの元に、縁談の話が舞い込んでくる。
縁談の相手はファルーハ王国の第三王子であるヴァシリス。顔も名前も知らない王子との結婚の話は、同性婚に偏見があるルロ国にとって、フィリはさらに肩身の狭い思いをする。
ファルーハ王国は砂漠地帯にある王国であり、雪国であるルロ国とは真逆だ。縁談などフィリ信じず、ついにそのときが来たと諦めの境地に至った。
情報がほとんどないファルーハ王国へ向かうと、国を上げて祝福する民衆に触れ、処刑場へ向かうものだとばかり思っていたフィリは困惑する。
狼狽するフィリの元へ現れたのは、浅黒い肌と黒髪、サファイア色の瞳を持つヴァシリスだった。彼はまだ成人にはあと二年早い子供であり、未成年と婚姻の儀を行うのかと不意を突かれた。
縁談の持ち込みから婚儀までが早く、しかも相手は未成年。そこには第二王子であるジャミルの思惑が隠されていて──。
僕の、しあわせ辺境暮らし
* ゆるゆ
BL
雪のなか3歳の僕を、ひろってくれたのは、やさしい16歳の男の子でした。
ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります!
ぽて と むーちゃんの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
狼の護衛騎士は、今日も心配が尽きない
結衣可
BL
戦の傷跡が癒えた共生都市ルーヴェン。
人族と獣人族が共に暮らすその街で、文官ユリス・アルヴィンは、穏やかな日々の中に、いつも自分を見守る“優しい視線”の存在を感じていた。
その正体は、狼族の戦士長出身の護衛騎士、ガルド・ルヴァーン。
無口で不器用だが、誠実で優しい彼は、いつしかユリスを守ることが日課になっていた。
モフモフ好きなユリスと、心配性すぎるガルド。
灰銀の狼と金灰の文官――
異種族の二人の関係がルーヴェンの風のようにやさしく、日々の中で少しずつ変わっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる