影の織り手たち

あおごろも

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【第二章】利の配置

10 : 演習記録報告書(エリオ)

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《演習記録報告書》

提出者:エリオ・グランヴェレス

1.演習目的
情報科・戦術支援科に所属する非戦闘職候補生の実地および護衛訓練を兼ねた、斥候・遭遇・撤退判断の統合型戦術演習。

2.演習経過報告
当演習は、山間部における進行・偵察・緊急事態対応の総合的訓練として実施。
序盤の進行はおおむね予定通りに推移したが、中盤、進行ルート脇にて地盤の緩みによる軽度の滑落事故が発生。情報科および支援科の候補生ふたりが、演習範囲内の低地に一時孤立した。
敵役部隊との接触可能性が高く、戦術的優位を損なうリスクがあったため、全隊による即時の救援は回避。
当方の判断により本隊は撤退行動へ移行。
撤退ルートにおいては、副補佐・フロレン候補生の進路提案により、視界・遮蔽を確保しつつ敵役部隊との最短交戦距離の維持可能なルートを選定。
撤退ルート進行上で、敵役部隊と遭遇。左方及び中央から突破。敵役部隊の追撃態勢の遅れ発生。副指揮官・シエル候補生より、撤退ルート進行と並行して救援行動可能との提案あり。救援行動を実行。救援完了。
撤退完了。

3.結果
指定任務達成
戦力損耗なし

4.補記
情報科および支援科の候補生ふたりの救援行動に要した時間は最小限に留まり、隊列・戦力共に損耗なし。



《教官所見》※閲覧制限:教官階級以上

本演習におけるグランヴェレス候補生の戦術判断、指揮能力、能力運用のすべては極めて高水準であった。特に、戦術的撤退判断と即応性の高い戦域制圧能力は、実戦においても十分な実効性を発揮しうるものと評価される。

また、副指揮官以下との情報伝達および構造的な連携も良好であり、指揮官としての視野・冷静さ・状況判断力すべてにおいて「非の打ち所なし」との判断に至る。

今後、戦術科内での中核を担う存在としての適性が明らかであり、カピタン就任は極めて妥当なものである。
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