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【第三章】影の踊り場
17 : エリオの反省
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翌朝、ルクスは熱を出した。
衛生官の診立てによれば、精神的過負荷と身体疲労の複合による一時的な自律神経の乱れであるという。
ルクスには、熱が下がるまで、部屋での静養が命じられた。
ベッドで眠るルクスの氷のうを替えながら、カスパルは思う。
過度な緊張と混乱の反動が、一晩遅れて現れたのだろう。
ルクスが静養を命じられたことは、この状況では、むしろ都合がよかった。
事情を勘ぐられることなく、従卒の任務や訓練から一時的に離すことができる。
カスパルはルクスの代理を担うことを申し出て、学院側もそれを了承した。
それから数日、カスパルは従卒代理としてエリオの部屋を訪れるたび、報告と確認事項を手短に済ませ、最後に一言二言の皮肉を添えることが日課となった。
口調は静かで、言葉遣いはあくまで乱れず。
しかし、隙間に、隠しきれぬ苛立ちと、冷えた感情が混ざる。
エリオは、ただ、姿勢を正し、カスパルの言葉を黙って受け止めた。
自らの行いが引き起こした事態に対して、弁解の余地などないと自覚していたからだ。
ルクスを動揺させ、カスパルの信頼も損なった。
その責任の重さを、ひとつひとつ噛み締めていた。
ーーにもかかわらず、エリオの言葉選びは、時折、無自覚にカスパルを逆撫でしてしていた。
カスパルが吐く皮肉の調子は、日を追うごとに、棘を帯びていった。
今日の皮肉は、婚約者候補の人数についてだった。
あの日、ルクスが「最近カスパルの顔を見ていない」と言ったことを、エリオは思い出していた。
耳にしていた情報から「縁談の下見に連れ回されているんだろう」と返した一言が発端になって、ルクスがエリオにも婚約者がいるのかと聞いてきた。
「婚約者候補が五人だなんて、よくも白々しく」
報告書の束を机に置きながら、カスパルが吐き捨てる。
「ん?違ったか?」
「違う。十二人だ。カピタンに就任してから、さらに増えてる」
「候補が何人に増えようが、最後は一人になる」
エリオはそれだけ言って、置かれた報告書の束に目を通し始める。
カスパルは、咎めるような目で見ている。
ここ数日、カスパルから向けられる視線や言葉の端々から、彼がどれほどルクスを大切に思って接しているかがわかる。
ルクス本人に対してはもちろん、ルクスを大切にしているカスパルに対しても、エリオの反省の気持ちは積もっていく。
「……衝動的だった。だが、軽く扱ったつもりはなかったんだ」
エリオは、重く呟く。
「君の〈つもり〉なんて、相手には関係ないんだよ」
カスパルは、重く息を吐く。
「いいか、エリオ。……君が自分から、誰かを欲しいなんて言ったのは、初めてのことだった」
静かな口調だったが、言葉には重みがあった。
「軽く扱ったつもりはない、という言葉にも、一定の誠意は感じている。……だが」
カスパルにの視線が鋭く、強くなる。
「衝動的だった、という一点が、すべてを台無しにする。相手にとっては、冗談にもならない」
エリオは口をつぐみ、黙ってそれを受けた。
カスパルは、さらに言葉を続けた。
「君は、誰かに求められることばかりを経験してきた。求められ、与えられ、選ぶ側でいられた。それに慣れすぎてる」
口調はあくまで静かなまま。
潜む感情は、苛立ちと、呆れとーー少しの哀しみが、混ざっていた。
「だから、自分が誰かを欲して動いたとき、相手がどう思うか、どれだけ心を揺らされるかなんて……想像もできなかったんだろう」
エリオは、痛みのようなものを胸の奥に感じた。
カスパルの指摘は正しかった。
応えるか、拒むか。
それだけを選んできた自分に、もうひとつの視点が必要だったことを、初めて知った。
「それでいて、軽んじたつもりはない……か。自分の中にだけある誠意が、すべてを赦される免罪符だとでも思ってるのか?」
カスパルの言葉は、容赦なく、真剣だった。
言葉の一つひとつが、まるで石のように重く、エリオの胸に積もっていく。
苦い沈黙の中で、自分の未熟さと身勝手さが、はっきりと際立っていた。
「……俺は……」
口を開いたものの、すぐには言葉が続かなかった。
自分の中にあるものを、うまく形にできない。
けれど、それでも、伝えなくてはならない気がした。
「…………ルクスに、悪いことをした」
ただ、その事実だけは、はっきりしていた。
あらためて思い出すほどに、自分がしてしまったことの重さがのしかかる。
カスパルは黙ってエリオの様子を観察していたがーーやがて、呆れたように、ぼそりと呟いた。
「……ほんと、君は……」
そのあとに、短く舌打ちのような音がこぼれた。
「……それで済むなら、どれほど楽か」
エリオは、ただ静かに視線を落とす。
ふたりの間に、重い沈黙が落ちた。
やがて、エリオが口を開く。
至って真面目に、心から言った。
「……やはりおまえは、プレフェクトに向いてるな」
カスパルの表情がぴくりと引きつった。
「……褒めてるんだが、気にさわったか?」
「殺意が湧くから、黙っててくれ」
それきり、カスパルは何も言わず、必要な作業を黙々とこなした。
カスパルが自室に戻ると、薄明かりの灯る中、ベッドの上で身体を起こしたルクスが、カスパルのほうを見た。
「おかえり」
やや掠れてはいたが、穏やかな響きがあった。
カスパルは驚き、すぐに歩み寄って、灯りの下で顔色を確認する。
「起きて大丈夫なのか?」
「うん、もう熱もすっかり下がったし」
その声はしっかりとしたもので、何より、ルクスの目はまっすぐにカスパルをとらえていた。
「……寝てる間、考える時間がたくさんあって……考えた……僕は、キスが不快じゃなかった」
小さな声だったが、そこに、本心を誤魔化すような色はなかった。
「……ただ、それ以外のことは、まだよくわからないんだ」
カスパルは、深く息を吸い、思考を整理するように瞼を伏せた。
やがて、静かに言った。
「だったら、試してみるのもいいかもしれない」
衛生官の診立てによれば、精神的過負荷と身体疲労の複合による一時的な自律神経の乱れであるという。
ルクスには、熱が下がるまで、部屋での静養が命じられた。
ベッドで眠るルクスの氷のうを替えながら、カスパルは思う。
過度な緊張と混乱の反動が、一晩遅れて現れたのだろう。
ルクスが静養を命じられたことは、この状況では、むしろ都合がよかった。
事情を勘ぐられることなく、従卒の任務や訓練から一時的に離すことができる。
カスパルはルクスの代理を担うことを申し出て、学院側もそれを了承した。
それから数日、カスパルは従卒代理としてエリオの部屋を訪れるたび、報告と確認事項を手短に済ませ、最後に一言二言の皮肉を添えることが日課となった。
口調は静かで、言葉遣いはあくまで乱れず。
しかし、隙間に、隠しきれぬ苛立ちと、冷えた感情が混ざる。
エリオは、ただ、姿勢を正し、カスパルの言葉を黙って受け止めた。
自らの行いが引き起こした事態に対して、弁解の余地などないと自覚していたからだ。
ルクスを動揺させ、カスパルの信頼も損なった。
その責任の重さを、ひとつひとつ噛み締めていた。
ーーにもかかわらず、エリオの言葉選びは、時折、無自覚にカスパルを逆撫でしてしていた。
カスパルが吐く皮肉の調子は、日を追うごとに、棘を帯びていった。
今日の皮肉は、婚約者候補の人数についてだった。
あの日、ルクスが「最近カスパルの顔を見ていない」と言ったことを、エリオは思い出していた。
耳にしていた情報から「縁談の下見に連れ回されているんだろう」と返した一言が発端になって、ルクスがエリオにも婚約者がいるのかと聞いてきた。
「婚約者候補が五人だなんて、よくも白々しく」
報告書の束を机に置きながら、カスパルが吐き捨てる。
「ん?違ったか?」
「違う。十二人だ。カピタンに就任してから、さらに増えてる」
「候補が何人に増えようが、最後は一人になる」
エリオはそれだけ言って、置かれた報告書の束に目を通し始める。
カスパルは、咎めるような目で見ている。
ここ数日、カスパルから向けられる視線や言葉の端々から、彼がどれほどルクスを大切に思って接しているかがわかる。
ルクス本人に対してはもちろん、ルクスを大切にしているカスパルに対しても、エリオの反省の気持ちは積もっていく。
「……衝動的だった。だが、軽く扱ったつもりはなかったんだ」
エリオは、重く呟く。
「君の〈つもり〉なんて、相手には関係ないんだよ」
カスパルは、重く息を吐く。
「いいか、エリオ。……君が自分から、誰かを欲しいなんて言ったのは、初めてのことだった」
静かな口調だったが、言葉には重みがあった。
「軽く扱ったつもりはない、という言葉にも、一定の誠意は感じている。……だが」
カスパルにの視線が鋭く、強くなる。
「衝動的だった、という一点が、すべてを台無しにする。相手にとっては、冗談にもならない」
エリオは口をつぐみ、黙ってそれを受けた。
カスパルは、さらに言葉を続けた。
「君は、誰かに求められることばかりを経験してきた。求められ、与えられ、選ぶ側でいられた。それに慣れすぎてる」
口調はあくまで静かなまま。
潜む感情は、苛立ちと、呆れとーー少しの哀しみが、混ざっていた。
「だから、自分が誰かを欲して動いたとき、相手がどう思うか、どれだけ心を揺らされるかなんて……想像もできなかったんだろう」
エリオは、痛みのようなものを胸の奥に感じた。
カスパルの指摘は正しかった。
応えるか、拒むか。
それだけを選んできた自分に、もうひとつの視点が必要だったことを、初めて知った。
「それでいて、軽んじたつもりはない……か。自分の中にだけある誠意が、すべてを赦される免罪符だとでも思ってるのか?」
カスパルの言葉は、容赦なく、真剣だった。
言葉の一つひとつが、まるで石のように重く、エリオの胸に積もっていく。
苦い沈黙の中で、自分の未熟さと身勝手さが、はっきりと際立っていた。
「……俺は……」
口を開いたものの、すぐには言葉が続かなかった。
自分の中にあるものを、うまく形にできない。
けれど、それでも、伝えなくてはならない気がした。
「…………ルクスに、悪いことをした」
ただ、その事実だけは、はっきりしていた。
あらためて思い出すほどに、自分がしてしまったことの重さがのしかかる。
カスパルは黙ってエリオの様子を観察していたがーーやがて、呆れたように、ぼそりと呟いた。
「……ほんと、君は……」
そのあとに、短く舌打ちのような音がこぼれた。
「……それで済むなら、どれほど楽か」
エリオは、ただ静かに視線を落とす。
ふたりの間に、重い沈黙が落ちた。
やがて、エリオが口を開く。
至って真面目に、心から言った。
「……やはりおまえは、プレフェクトに向いてるな」
カスパルの表情がぴくりと引きつった。
「……褒めてるんだが、気にさわったか?」
「殺意が湧くから、黙っててくれ」
それきり、カスパルは何も言わず、必要な作業を黙々とこなした。
カスパルが自室に戻ると、薄明かりの灯る中、ベッドの上で身体を起こしたルクスが、カスパルのほうを見た。
「おかえり」
やや掠れてはいたが、穏やかな響きがあった。
カスパルは驚き、すぐに歩み寄って、灯りの下で顔色を確認する。
「起きて大丈夫なのか?」
「うん、もう熱もすっかり下がったし」
その声はしっかりとしたもので、何より、ルクスの目はまっすぐにカスパルをとらえていた。
「……寝てる間、考える時間がたくさんあって……考えた……僕は、キスが不快じゃなかった」
小さな声だったが、そこに、本心を誤魔化すような色はなかった。
「……ただ、それ以外のことは、まだよくわからないんだ」
カスパルは、深く息を吸い、思考を整理するように瞼を伏せた。
やがて、静かに言った。
「だったら、試してみるのもいいかもしれない」
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