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「――視察報告その一。舗装道路の整備状況は良好ですが、街路樹の選定ミスです。落ち葉の清掃コストが高くつきます」
「……リーナ。今は手帳をしまわないか?」
週末。
私とアレクセイ閣下は、王都から馬車で三時間の場所にあるリゾート地『アズールの丘』を訪れていた。
青い海を見下ろす丘陵地帯に、白亜の建物が並ぶ美しい街並み。
最近、「恋人の聖地」として売り出し中のホットスポットだ。
私たちは一般観光客を装って(変装として私は眼鏡を外し、閣下は前髪を下ろしている)、メインストリートを歩いていた。
「せっかくの海だ。潮風を感じてリラックスしてくれ」
閣下が私の手を取り、優しくエスコートする。
普段の堅苦しい礼服ではなく、ラフなシャツ姿の彼は、破壊的な色気を放っていた。
すれ違う女性観光客たちが「なんて美形なの……」と頬を染めて振り返る。
(ふむ。閣下の集客効果は抜群ですね。観光大使に任命すれば、来訪者数が二割増しになるでしょう)
私は心の中でソロバンを弾く。
「リーナ、あそこを見ろ。『愛の鐘』だそうだ」
閣下が指差した先には、海に張り出した展望台と、そこに吊るされた大きな鐘があった。
「カップルで鳴らすと永遠に結ばれるという伝説があるらしい。……行ってみないか?」
「鐘ですか。金属疲労のチェックが必要ですね。潮風による錆が懸念されます」
「……ムードという言葉を辞書で引いてから出直してこようか?」
閣下は苦笑いしつつも、強引に私を展望台へと連れて行った。
カラン、カラン……。
他のカップルたちが幸せそうに鐘を鳴らしている。
私たちは順番待ちの列に並んだ。
「リーナ。もし君が良ければ……この視察が終わったら、正式に」
閣下が私の耳元で何かを囁こうとした、その時だった。
ヒュンッ!
鋭い風切り音と共に、何かが私たちの間の手すりに突き刺さった。
それは、短い矢だった。
「――チッ。邪魔が入ったか」
閣下の瞳から、瞬時に甘い色が消え、絶対零度の殺気が宿る。
「きゃあああ! な、なに!?」
周囲のカップルたちが悲鳴を上げて逃げ惑う。
展望台の入り口を塞ぐように、黒装束の男たちが十数人、音もなく現れた。
「アレクセイ・フォン・アークライトだな? そしてその女が、国家の頭脳と呼ばれるリーナ・ベルモンドか」
リーダー格らしき男が、低くドスの利いた声で告げる。
「隣国ランベールの命により、貴様らの命、ここで貰い受ける」
「ランベールか。……やはり、きな臭いと思っていたが」
閣下は私を背に庇い、片手を前に出した。
その手のひらに、青白い魔力が集束していく。
「私の大事な『視察(デート)』を邪魔した罪、万死に値するぞ」
「ふん、氷の宰相とて、武器を持たない状態で我ら精鋭部隊に勝てるかな?」
男たちが剣を抜き、一斉に襲いかかろうとした。
その瞬間。
「ちょっと待った」
私は閣下の背中からひょいと顔を出し、手を挙げた。
「な、なんだ女。命乞いか?」
「いいえ。……計算が合わないので」
私は懐から電卓を取り出し、パチパチと叩き始めた。
「あなた方、ランベールの暗殺部隊『黒鴉(クロガラス)』ですね? 装備の質から見て、下請けの傭兵ではなく正規雇用とお見受けしますが」
「なっ……なぜ我々の名を!?」
「有名ですから。さて、あなた方の推定年収は金貨五十枚程度。対して、今回のターゲットである宰相閣下と私の首には、おそらく金貨一万枚の懸賞金がかけられているはずです」
私は眼鏡(変装解除用に持っていた)をかけ直し、冷徹な眼差しを向けた。
「成功報酬の取り分は? 組織の中抜きを考慮すると、あなた方の手取りは一人あたり金貨百枚いくかどうか……違いますか?」
「ぐっ……そ、それは……」
男たちが動揺する。図星らしい。
「考えてもみてください。相手は大陸最強の氷魔法使いと、その補佐官です。全滅のリスクが極めて高いミッションに対し、報酬が安すぎませんか? リスク・リターンが見合っていません」
「う、うるさい! 我々は金のために動いているのではない! 忠誠心だ!」
「忠誠心? ランベール王国は現在、財政難で給与の遅配が起きていると聞いていますが? 先月のボーナス、出ましたか?」
「……ッ!!」
男たちの動きが止まった。
その目には「なんで知ってるんだ」という驚愕と、「確かに出てない」という悲哀が浮かんでいる。
「ブラックですね。命を懸ける価値がありますか?」
私はトドメの一撃を放った。
「ちなみに、我がアルファポリス王国宰相府の警備兵は、週休二日制、ボーナス年二回、危険手当完備です。今なら中途採用枠が空いていますが?」
「な、なんだと……!? 週休二日……!?」
ざわっ……。
暗殺部隊の殺気が、急速に「転職への興味」へと変わっていく。
「ば、馬鹿者! 騙されるな! 殺せ! 殺せば金になる!」
リーダーが焦って叫ぶが、部下たちの足は動かない。
そこへ、アレクセイ閣下が冷ややかに告げた。
「……私の補佐官の言う通りだ。今すぐ武器を捨てて投降するなら、司法取引として罪を減刑し、再就職の斡旋も考えてやらんこともない」
「ほ、本当か……?」
「ただし、これ以上私のデートを邪魔するなら――」
パキィィィン……!
閣下が軽く指を鳴らすと、リーダーの足元が一瞬で凍りついた。
「全員、氷像としてこの展望台のオブジェになってもらう」
圧倒的な実力差。
そして、圧倒的な待遇格差。
カラン……。
一人が剣を落とした。
「……ボーナス、欲しいです」
「俺も……先月からタダ働きなんだ……」
「再就職したいです!」
カラン、カラン、カラン……。
次々と武器が捨てられていく。
リーダーの男だけが「き、貴様らぁぁ! 裏切り者ぉぉ!」と叫んでいたが、すぐに部下たちによって取り押さえられた。
「リ、リーダー! これも生活のためです!」
「我々をブラック企業から解放してくれた宰相閣下に敬礼!」
あっという間に鎮圧完了。
私は電卓をしまい、ふぅと息を吐いた。
「……交渉成立ですね。やはり、経済原理は剣よりも強し、です」
「……君には敵わんな」
閣下は呆れたように笑い、そして私の肩を抱いた。
「だが、おかげで助かった。……さて、邪魔者も片付いたことだし」
閣下は視線を鐘の方へ戻した。
「続きだ、リーナ」
「えっ、まだ鳴らすのですか? この状況で?」
周囲には、縛り上げられた暗殺者たちが転がっている。
ムードもへったくれもない。
「構わん。むしろ、困難を乗り越えた証明になる」
閣下は私の手を取り、鐘の紐を一緒に握った。
「リーナ。私は君を、公私ともに最高のパートナーだと思っている。……これからも、私の隣で計算し続けてくれないか?」
それは、遠回しだが、確かなプロポーズの言葉だった。
普段なら「契約条件を確認します」と返すところだが、今の私は、暗殺騒ぎの吊り橋効果か、あるいは彼の真剣な眼差しのせいか、思考回路が少しショートしていた。
「……残業代が高いですよ?」
「一生払おう」
「……返品不可ですよ?」
「望むところだ」
彼は私の返事を待たず、紐を引いた。
カラン、カラーン!!
澄んだ鐘の音が、青い海と空に響き渡る。
その音は、捕縛された暗殺者たちの「おめでとうございまーす!」という野太い拍手にかき消されそうになったが、確かに私の胸に届いた。
「……契約、仮成立ということで」
私が小さく呟くと、アレクセイ閣下は嬉しそうに私の頬にキスをした。
「本契約まで、あと少しだな」
こうして、私たちの波乱万丈な「視察」は幕を閉じた。
だが、この事件で得た情報は大きい。
ランベール王国が直接的な行動に出たということは、向こうの内部事情がかなり切迫している証拠だ。
「帰ったら、ランベールへの経済制裁プランを作成します」
「ああ。徹底的にやろう。私のデートを邪魔した代償は高くつくぞ」
帰りの馬車の中、私たちは甘い雰囲気……ではなく、恐ろしい報復計画の立案で盛り上がったのだった。
「……リーナ。今は手帳をしまわないか?」
週末。
私とアレクセイ閣下は、王都から馬車で三時間の場所にあるリゾート地『アズールの丘』を訪れていた。
青い海を見下ろす丘陵地帯に、白亜の建物が並ぶ美しい街並み。
最近、「恋人の聖地」として売り出し中のホットスポットだ。
私たちは一般観光客を装って(変装として私は眼鏡を外し、閣下は前髪を下ろしている)、メインストリートを歩いていた。
「せっかくの海だ。潮風を感じてリラックスしてくれ」
閣下が私の手を取り、優しくエスコートする。
普段の堅苦しい礼服ではなく、ラフなシャツ姿の彼は、破壊的な色気を放っていた。
すれ違う女性観光客たちが「なんて美形なの……」と頬を染めて振り返る。
(ふむ。閣下の集客効果は抜群ですね。観光大使に任命すれば、来訪者数が二割増しになるでしょう)
私は心の中でソロバンを弾く。
「リーナ、あそこを見ろ。『愛の鐘』だそうだ」
閣下が指差した先には、海に張り出した展望台と、そこに吊るされた大きな鐘があった。
「カップルで鳴らすと永遠に結ばれるという伝説があるらしい。……行ってみないか?」
「鐘ですか。金属疲労のチェックが必要ですね。潮風による錆が懸念されます」
「……ムードという言葉を辞書で引いてから出直してこようか?」
閣下は苦笑いしつつも、強引に私を展望台へと連れて行った。
カラン、カラン……。
他のカップルたちが幸せそうに鐘を鳴らしている。
私たちは順番待ちの列に並んだ。
「リーナ。もし君が良ければ……この視察が終わったら、正式に」
閣下が私の耳元で何かを囁こうとした、その時だった。
ヒュンッ!
鋭い風切り音と共に、何かが私たちの間の手すりに突き刺さった。
それは、短い矢だった。
「――チッ。邪魔が入ったか」
閣下の瞳から、瞬時に甘い色が消え、絶対零度の殺気が宿る。
「きゃあああ! な、なに!?」
周囲のカップルたちが悲鳴を上げて逃げ惑う。
展望台の入り口を塞ぐように、黒装束の男たちが十数人、音もなく現れた。
「アレクセイ・フォン・アークライトだな? そしてその女が、国家の頭脳と呼ばれるリーナ・ベルモンドか」
リーダー格らしき男が、低くドスの利いた声で告げる。
「隣国ランベールの命により、貴様らの命、ここで貰い受ける」
「ランベールか。……やはり、きな臭いと思っていたが」
閣下は私を背に庇い、片手を前に出した。
その手のひらに、青白い魔力が集束していく。
「私の大事な『視察(デート)』を邪魔した罪、万死に値するぞ」
「ふん、氷の宰相とて、武器を持たない状態で我ら精鋭部隊に勝てるかな?」
男たちが剣を抜き、一斉に襲いかかろうとした。
その瞬間。
「ちょっと待った」
私は閣下の背中からひょいと顔を出し、手を挙げた。
「な、なんだ女。命乞いか?」
「いいえ。……計算が合わないので」
私は懐から電卓を取り出し、パチパチと叩き始めた。
「あなた方、ランベールの暗殺部隊『黒鴉(クロガラス)』ですね? 装備の質から見て、下請けの傭兵ではなく正規雇用とお見受けしますが」
「なっ……なぜ我々の名を!?」
「有名ですから。さて、あなた方の推定年収は金貨五十枚程度。対して、今回のターゲットである宰相閣下と私の首には、おそらく金貨一万枚の懸賞金がかけられているはずです」
私は眼鏡(変装解除用に持っていた)をかけ直し、冷徹な眼差しを向けた。
「成功報酬の取り分は? 組織の中抜きを考慮すると、あなた方の手取りは一人あたり金貨百枚いくかどうか……違いますか?」
「ぐっ……そ、それは……」
男たちが動揺する。図星らしい。
「考えてもみてください。相手は大陸最強の氷魔法使いと、その補佐官です。全滅のリスクが極めて高いミッションに対し、報酬が安すぎませんか? リスク・リターンが見合っていません」
「う、うるさい! 我々は金のために動いているのではない! 忠誠心だ!」
「忠誠心? ランベール王国は現在、財政難で給与の遅配が起きていると聞いていますが? 先月のボーナス、出ましたか?」
「……ッ!!」
男たちの動きが止まった。
その目には「なんで知ってるんだ」という驚愕と、「確かに出てない」という悲哀が浮かんでいる。
「ブラックですね。命を懸ける価値がありますか?」
私はトドメの一撃を放った。
「ちなみに、我がアルファポリス王国宰相府の警備兵は、週休二日制、ボーナス年二回、危険手当完備です。今なら中途採用枠が空いていますが?」
「な、なんだと……!? 週休二日……!?」
ざわっ……。
暗殺部隊の殺気が、急速に「転職への興味」へと変わっていく。
「ば、馬鹿者! 騙されるな! 殺せ! 殺せば金になる!」
リーダーが焦って叫ぶが、部下たちの足は動かない。
そこへ、アレクセイ閣下が冷ややかに告げた。
「……私の補佐官の言う通りだ。今すぐ武器を捨てて投降するなら、司法取引として罪を減刑し、再就職の斡旋も考えてやらんこともない」
「ほ、本当か……?」
「ただし、これ以上私のデートを邪魔するなら――」
パキィィィン……!
閣下が軽く指を鳴らすと、リーダーの足元が一瞬で凍りついた。
「全員、氷像としてこの展望台のオブジェになってもらう」
圧倒的な実力差。
そして、圧倒的な待遇格差。
カラン……。
一人が剣を落とした。
「……ボーナス、欲しいです」
「俺も……先月からタダ働きなんだ……」
「再就職したいです!」
カラン、カラン、カラン……。
次々と武器が捨てられていく。
リーダーの男だけが「き、貴様らぁぁ! 裏切り者ぉぉ!」と叫んでいたが、すぐに部下たちによって取り押さえられた。
「リ、リーダー! これも生活のためです!」
「我々をブラック企業から解放してくれた宰相閣下に敬礼!」
あっという間に鎮圧完了。
私は電卓をしまい、ふぅと息を吐いた。
「……交渉成立ですね。やはり、経済原理は剣よりも強し、です」
「……君には敵わんな」
閣下は呆れたように笑い、そして私の肩を抱いた。
「だが、おかげで助かった。……さて、邪魔者も片付いたことだし」
閣下は視線を鐘の方へ戻した。
「続きだ、リーナ」
「えっ、まだ鳴らすのですか? この状況で?」
周囲には、縛り上げられた暗殺者たちが転がっている。
ムードもへったくれもない。
「構わん。むしろ、困難を乗り越えた証明になる」
閣下は私の手を取り、鐘の紐を一緒に握った。
「リーナ。私は君を、公私ともに最高のパートナーだと思っている。……これからも、私の隣で計算し続けてくれないか?」
それは、遠回しだが、確かなプロポーズの言葉だった。
普段なら「契約条件を確認します」と返すところだが、今の私は、暗殺騒ぎの吊り橋効果か、あるいは彼の真剣な眼差しのせいか、思考回路が少しショートしていた。
「……残業代が高いですよ?」
「一生払おう」
「……返品不可ですよ?」
「望むところだ」
彼は私の返事を待たず、紐を引いた。
カラン、カラーン!!
澄んだ鐘の音が、青い海と空に響き渡る。
その音は、捕縛された暗殺者たちの「おめでとうございまーす!」という野太い拍手にかき消されそうになったが、確かに私の胸に届いた。
「……契約、仮成立ということで」
私が小さく呟くと、アレクセイ閣下は嬉しそうに私の頬にキスをした。
「本契約まで、あと少しだな」
こうして、私たちの波乱万丈な「視察」は幕を閉じた。
だが、この事件で得た情報は大きい。
ランベール王国が直接的な行動に出たということは、向こうの内部事情がかなり切迫している証拠だ。
「帰ったら、ランベールへの経済制裁プランを作成します」
「ああ。徹底的にやろう。私のデートを邪魔した代償は高くつくぞ」
帰りの馬車の中、私たちは甘い雰囲気……ではなく、恐ろしい報復計画の立案で盛り上がったのだった。
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