17 / 28
17
「――というわけで、アズールの丘における慰安旅行……いえ、視察は無事終了しました」
週明けの宰相執務室。
私は爽やかな顔で業務を開始した。
「おはよう、リーナ。……で、後ろにいる彼らは?」
隣の席のクリス皇子が、引きつった顔で私の背後を指差す。
そこには、黒いスーツ(支給品)に身を包み、きびきびと働く男たちの姿があった。
「コピーとりました!」
「お茶を淹れました! 温度は完璧です!」
「シュレッダー係、完了しました! 次は窓拭きします!」
彼らの動きは洗練されており、無駄がない。
「先日の視察でスカウトした『元・暗殺部隊』の皆さんです。現在は総務課の契約社員として、雑務全般を担当してもらっています」
「暗殺者を総務に!?」
「彼らは潜入工作のプロですから、気配を消してのお茶出しや、機密書類の処理(物理的破壊)はお手の物です。しかも、前職がブラックすぎた反動で、労働意欲が異常に高いのです」
私が説明すると、元リーダーの男がビシッと敬礼した。
「はっ! 定時で帰れて、ご飯が三食出る! ここは天国です!」
「だ、そうですよ」
「……君の人事掌握術、怖くなってきたよ」
クリス皇子が引いている横で、アレクセイ閣下が満足げに頷いた。
「優秀な人材は何人いてもいい。……さて、リーナ。本題に入ろうか」
閣下の瞳が、冷徹な光を帯びる。
「我が国の宰相と補佐官の命を狙ったランベール王国への『返礼』についてだ」
「はい。すでに準備は整っております」
私は机の上に、分厚いファイルをドンと置いた。
タイトルは『ランベール王国経済崩壊シナリオ(改)』。
「物理的な戦争はコストがかかりますし、こちらも血が流れます。ですので、今回は『兵糧攻め』……いえ、経済制裁による完全封鎖を行います」
「具体的には?」
「まず、ランベールへの主要輸出品である『魔石』と『穀物』の輸出を全面停止。次に関税を500%に引き上げます。これで向こうの物価は三日で二倍になります」
「鬼だね」
クリス皇子が呟く。
「さらに、我が国を経由するランベールの商船すべての通行許可を取り消します。これで彼らは海に出られなくなります」
「悪魔だね」
「仕上げに、この請求書を送りつけます」
私は一枚の紙を掲げた。
「『テロ行為に対する賠償金』および『私のデートを邪魔された精神的苦痛への慰謝料』。締めて金貨三千億枚です」
「……君を敵に回さなくて本当によかったよ」
クリス皇子が本気で震えている。
その時、執務室の通信用魔道具が光った。
『――緊急入電! ランベール王国より、第一王子バルドル殿下が通信を求めています!』
「来ましたね、黒幕が」
アレクセイ閣下が冷笑し、通信を繋いだ。
空中にホログラムが展開され、ふんぞり返った男の姿が映し出される。
『貴様らがアルファポリスの宰相か! 無礼な! 我が国の精鋭部隊を拉致したそうだな!』
バルドル第一王子。
顔立ちは整っているが、目つきの悪さと知性のなさが滲み出ている。ギルバート王太子と同類の匂いがする。
「拉致? 人聞きの悪い。彼らは自主的に転職したのですよ」
私が横から口を挟むと、バルドル王子が激昂した。
『黙れ女! 貴様ごときが口を挟むな! とにかく、今すぐ輸出停止を解除しろ! さもなくば大軍を率いて攻め込むぞ!』
「攻め込む? 兵士の給料も払えないのにですか?」
『なっ……!?』
「元部下から聞きましたよ。王家が贅沢三昧で、軍事予算を横領していると。そんな状態で戦争を始めれば、兵士たちが先にクーデターを起こすと思いますが」
『き、貴様ぁ……! あることないこと吹き込みおって!』
「事実です。それに、もう一つ面白い情報が入っています」
私は手元のスイッチを切り替え、別の回線を繋いだ。
「――どうぞ、ルイス殿下」
ホログラム画面が分割され、もう一人の人物が現れた。
第12話の夜会で会った、ランベールの第二王子ルイスだ。
『やあ、リーナ嬢。相変わらず仕事が早いね』
ルイス王子は優雅に手を振った。
『なっ、ルイス!? 貴様、なぜそこに!』
兄であるバルドルが狼狽える。
『兄上。あなたの悪政にはもう耐えられません。国のための予算を、自分のカジノ遊びに使っていましたね?』
『う、うるさい! それは機密費だ!』
『その証拠となる帳簿のコピーなら、すでに僕の手元にあります。……提供者はもちろん、そこにいる「神算の令嬢」ですが』
ルイス王子が私にウィンクする。
そう、私はアズールの丘で暗殺者を尋問した際、彼らが持っていた「裏帳簿」を入手していたのだ。
そして即座に、まともそうなルイス王子に接触し、裏取引を持ちかけたのである。
「ルイス殿下との契約内容は以下の通りです」
私は淡々と読み上げた。
「一、我々はルイス殿下のクーデターを経済面で支援する。
二、バルドル王子が失脚した後、ルイス殿下が新国王として即位する。
三、新国王は我が国に対し、最恵国待遇での通商条約を結ぶ」
『な、なんだその勝手な契約は! 認めんぞ!』
バルドル王子が叫ぶが、もう遅い。
「アレクセイ閣下。制裁発動の許可を」
「許可する。……徹底的にやれ」
閣下が指を鳴らした。
その瞬間、私が事前に仕込んでおいた魔法陣が発動し、ランベール王国内の主要な物流拠点に「強制停止」の信号が送られた。
『ほ、報告します! 港が封鎖されました!』
『市場から穀物が消えました! 民衆がパニックです!』
『兵士たちが「給料払え!」と王宮を取り囲んでいます!』
バルドル王子の背後で、悲鳴のような報告が飛び交う。
『あ、あわわ……ど、どうなっているんだ!』
『詰みですね、兄上』
ルイス王子が冷ややかに告げる。
『衛兵、兄上を拘束しろ。国家反逆罪および横領の罪だ』
『や、やめろ! 私は第一王子だぞ! くそぉぉぉ! あの女さえいなければぁぁ!』
バルドル王子の絶叫と共に、通信がプツリと切れた。
あっけない幕切れだった。
『……ふぅ。ありがとう、リーナ嬢。君のおかげで、血を流さずに革命が成功した』
残った画面で、ルイス王子が深々と頭を下げた。
『約束通り、新体制では貴国との友好を第一に考えるよ。……それにしても』
彼は苦笑いを浮かべた。
『君を敵に回すと、国が一つ滅ぶというのは本当だったんだね』
「過大評価です。私はただ、未払いの請求書を回収しただけですので」
私がすっとぼけると、アレクセイ閣下が横から口を挟んだ。
「ルイス。礼を言うなら、金ではなく態度で示せ」
『分かっているよ、アレクセイ公。彼女を引き抜こうなんて野暮なことはしない。……怖すぎて扱いきれないしね』
ルイス王子は笑って通信を切った。
執務室に静寂が戻る。
「……終わりましたね」
「ああ。これでもう、ランベールからの妨害はないだろう」
アレクセイ閣下は立ち上がり、私の手を取った。
「見事な手腕だった、リーナ。君は私の誇りだ」
「恐縮です。これでまた、平和な日常業務に戻れますね」
「そうだな。……だが」
閣下は私の手を引き寄せ、真剣な眼差しで見つめてきた。
「平和になったのなら、先日の『鐘』の続きをしてもいいのではないか?」
「続き? 鐘はもう鳴らしましたが」
「違う。正式な契約……つまり、結婚式の話だ」
「結婚式!?」
私が素っ頓狂な声を上げると、クリス皇子が机に突っ伏した。
「あーあ、聞いちゃいられない。僕は帰らせてもらうよ」
「どこへ?」
「帝国さ。ここにいると、砂糖を吐きすぎて死んでしまう」
クリス皇子は立ち上がり、私に向かってウィンクした。
「諦めたわけじゃないけど、今の君たちには入り込む隙間がない。出直してくるよ。……結婚式には呼んでくれよな? ご祝儀は弾むから」
「本当ですか? では、招待状と一緒に請求書も送りますね」
「君ってやつは……!」
クリス皇子は笑いながら、手を振って部屋を出て行った。
ついに、邪魔者はいなくなった。
執務室には、私とアレクセイ閣下だけ。
「……リーナ」
「……はい」
「もう、逃げ場はないぞ」
閣下が私の腰に手を回し、抱き寄せる。
逃げるつもりはない。
ただ、一つだけ確認しておきたいことがあった。
「閣下。結婚式ですが……予算は?」
「青天井だ。君が望むなら、国中の花を集めてもいい」
「……無駄遣いは嫌いです」
「なら、君が管理してくれ。私の資産も、人生も、すべて」
それは、世界で一番甘くて、重たくて、そして私にとって最高に魅力的なオファーだった。
私は電卓を机に置き、彼を見上げて微笑んだ。
「……承知しました。その案件、私が一生かけて黒字にしてみせます」
重なる唇。
執務室の窓から差し込む光が、二人を祝福するように包み込んだ。
(こうして、悪役令嬢と呼ばれた私の波乱万丈な婚約生活は、ハッピーエンドを迎えた……)
――と、思うでしょう?
甘い。
週明けの宰相執務室。
私は爽やかな顔で業務を開始した。
「おはよう、リーナ。……で、後ろにいる彼らは?」
隣の席のクリス皇子が、引きつった顔で私の背後を指差す。
そこには、黒いスーツ(支給品)に身を包み、きびきびと働く男たちの姿があった。
「コピーとりました!」
「お茶を淹れました! 温度は完璧です!」
「シュレッダー係、完了しました! 次は窓拭きします!」
彼らの動きは洗練されており、無駄がない。
「先日の視察でスカウトした『元・暗殺部隊』の皆さんです。現在は総務課の契約社員として、雑務全般を担当してもらっています」
「暗殺者を総務に!?」
「彼らは潜入工作のプロですから、気配を消してのお茶出しや、機密書類の処理(物理的破壊)はお手の物です。しかも、前職がブラックすぎた反動で、労働意欲が異常に高いのです」
私が説明すると、元リーダーの男がビシッと敬礼した。
「はっ! 定時で帰れて、ご飯が三食出る! ここは天国です!」
「だ、そうですよ」
「……君の人事掌握術、怖くなってきたよ」
クリス皇子が引いている横で、アレクセイ閣下が満足げに頷いた。
「優秀な人材は何人いてもいい。……さて、リーナ。本題に入ろうか」
閣下の瞳が、冷徹な光を帯びる。
「我が国の宰相と補佐官の命を狙ったランベール王国への『返礼』についてだ」
「はい。すでに準備は整っております」
私は机の上に、分厚いファイルをドンと置いた。
タイトルは『ランベール王国経済崩壊シナリオ(改)』。
「物理的な戦争はコストがかかりますし、こちらも血が流れます。ですので、今回は『兵糧攻め』……いえ、経済制裁による完全封鎖を行います」
「具体的には?」
「まず、ランベールへの主要輸出品である『魔石』と『穀物』の輸出を全面停止。次に関税を500%に引き上げます。これで向こうの物価は三日で二倍になります」
「鬼だね」
クリス皇子が呟く。
「さらに、我が国を経由するランベールの商船すべての通行許可を取り消します。これで彼らは海に出られなくなります」
「悪魔だね」
「仕上げに、この請求書を送りつけます」
私は一枚の紙を掲げた。
「『テロ行為に対する賠償金』および『私のデートを邪魔された精神的苦痛への慰謝料』。締めて金貨三千億枚です」
「……君を敵に回さなくて本当によかったよ」
クリス皇子が本気で震えている。
その時、執務室の通信用魔道具が光った。
『――緊急入電! ランベール王国より、第一王子バルドル殿下が通信を求めています!』
「来ましたね、黒幕が」
アレクセイ閣下が冷笑し、通信を繋いだ。
空中にホログラムが展開され、ふんぞり返った男の姿が映し出される。
『貴様らがアルファポリスの宰相か! 無礼な! 我が国の精鋭部隊を拉致したそうだな!』
バルドル第一王子。
顔立ちは整っているが、目つきの悪さと知性のなさが滲み出ている。ギルバート王太子と同類の匂いがする。
「拉致? 人聞きの悪い。彼らは自主的に転職したのですよ」
私が横から口を挟むと、バルドル王子が激昂した。
『黙れ女! 貴様ごときが口を挟むな! とにかく、今すぐ輸出停止を解除しろ! さもなくば大軍を率いて攻め込むぞ!』
「攻め込む? 兵士の給料も払えないのにですか?」
『なっ……!?』
「元部下から聞きましたよ。王家が贅沢三昧で、軍事予算を横領していると。そんな状態で戦争を始めれば、兵士たちが先にクーデターを起こすと思いますが」
『き、貴様ぁ……! あることないこと吹き込みおって!』
「事実です。それに、もう一つ面白い情報が入っています」
私は手元のスイッチを切り替え、別の回線を繋いだ。
「――どうぞ、ルイス殿下」
ホログラム画面が分割され、もう一人の人物が現れた。
第12話の夜会で会った、ランベールの第二王子ルイスだ。
『やあ、リーナ嬢。相変わらず仕事が早いね』
ルイス王子は優雅に手を振った。
『なっ、ルイス!? 貴様、なぜそこに!』
兄であるバルドルが狼狽える。
『兄上。あなたの悪政にはもう耐えられません。国のための予算を、自分のカジノ遊びに使っていましたね?』
『う、うるさい! それは機密費だ!』
『その証拠となる帳簿のコピーなら、すでに僕の手元にあります。……提供者はもちろん、そこにいる「神算の令嬢」ですが』
ルイス王子が私にウィンクする。
そう、私はアズールの丘で暗殺者を尋問した際、彼らが持っていた「裏帳簿」を入手していたのだ。
そして即座に、まともそうなルイス王子に接触し、裏取引を持ちかけたのである。
「ルイス殿下との契約内容は以下の通りです」
私は淡々と読み上げた。
「一、我々はルイス殿下のクーデターを経済面で支援する。
二、バルドル王子が失脚した後、ルイス殿下が新国王として即位する。
三、新国王は我が国に対し、最恵国待遇での通商条約を結ぶ」
『な、なんだその勝手な契約は! 認めんぞ!』
バルドル王子が叫ぶが、もう遅い。
「アレクセイ閣下。制裁発動の許可を」
「許可する。……徹底的にやれ」
閣下が指を鳴らした。
その瞬間、私が事前に仕込んでおいた魔法陣が発動し、ランベール王国内の主要な物流拠点に「強制停止」の信号が送られた。
『ほ、報告します! 港が封鎖されました!』
『市場から穀物が消えました! 民衆がパニックです!』
『兵士たちが「給料払え!」と王宮を取り囲んでいます!』
バルドル王子の背後で、悲鳴のような報告が飛び交う。
『あ、あわわ……ど、どうなっているんだ!』
『詰みですね、兄上』
ルイス王子が冷ややかに告げる。
『衛兵、兄上を拘束しろ。国家反逆罪および横領の罪だ』
『や、やめろ! 私は第一王子だぞ! くそぉぉぉ! あの女さえいなければぁぁ!』
バルドル王子の絶叫と共に、通信がプツリと切れた。
あっけない幕切れだった。
『……ふぅ。ありがとう、リーナ嬢。君のおかげで、血を流さずに革命が成功した』
残った画面で、ルイス王子が深々と頭を下げた。
『約束通り、新体制では貴国との友好を第一に考えるよ。……それにしても』
彼は苦笑いを浮かべた。
『君を敵に回すと、国が一つ滅ぶというのは本当だったんだね』
「過大評価です。私はただ、未払いの請求書を回収しただけですので」
私がすっとぼけると、アレクセイ閣下が横から口を挟んだ。
「ルイス。礼を言うなら、金ではなく態度で示せ」
『分かっているよ、アレクセイ公。彼女を引き抜こうなんて野暮なことはしない。……怖すぎて扱いきれないしね』
ルイス王子は笑って通信を切った。
執務室に静寂が戻る。
「……終わりましたね」
「ああ。これでもう、ランベールからの妨害はないだろう」
アレクセイ閣下は立ち上がり、私の手を取った。
「見事な手腕だった、リーナ。君は私の誇りだ」
「恐縮です。これでまた、平和な日常業務に戻れますね」
「そうだな。……だが」
閣下は私の手を引き寄せ、真剣な眼差しで見つめてきた。
「平和になったのなら、先日の『鐘』の続きをしてもいいのではないか?」
「続き? 鐘はもう鳴らしましたが」
「違う。正式な契約……つまり、結婚式の話だ」
「結婚式!?」
私が素っ頓狂な声を上げると、クリス皇子が机に突っ伏した。
「あーあ、聞いちゃいられない。僕は帰らせてもらうよ」
「どこへ?」
「帝国さ。ここにいると、砂糖を吐きすぎて死んでしまう」
クリス皇子は立ち上がり、私に向かってウィンクした。
「諦めたわけじゃないけど、今の君たちには入り込む隙間がない。出直してくるよ。……結婚式には呼んでくれよな? ご祝儀は弾むから」
「本当ですか? では、招待状と一緒に請求書も送りますね」
「君ってやつは……!」
クリス皇子は笑いながら、手を振って部屋を出て行った。
ついに、邪魔者はいなくなった。
執務室には、私とアレクセイ閣下だけ。
「……リーナ」
「……はい」
「もう、逃げ場はないぞ」
閣下が私の腰に手を回し、抱き寄せる。
逃げるつもりはない。
ただ、一つだけ確認しておきたいことがあった。
「閣下。結婚式ですが……予算は?」
「青天井だ。君が望むなら、国中の花を集めてもいい」
「……無駄遣いは嫌いです」
「なら、君が管理してくれ。私の資産も、人生も、すべて」
それは、世界で一番甘くて、重たくて、そして私にとって最高に魅力的なオファーだった。
私は電卓を机に置き、彼を見上げて微笑んだ。
「……承知しました。その案件、私が一生かけて黒字にしてみせます」
重なる唇。
執務室の窓から差し込む光が、二人を祝福するように包み込んだ。
(こうして、悪役令嬢と呼ばれた私の波乱万丈な婚約生活は、ハッピーエンドを迎えた……)
――と、思うでしょう?
甘い。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?
ねーさん
恋愛
アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。
何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。
何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。
「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…
「ちょっと待った」コールをしたのはヒロインでした
みおな
恋愛
「オフェーリア!貴様との婚約を破棄する!!」
学年の年度末のパーティーで突然告げられた婚約破棄。
「ちょっと待ってください!」
婚約者に諸々言おうとしていたら、それに待ったコールをしたのは、ヒロインでした。
あらあら。婚約者様。周囲をご覧になってくださいませ。
あなたの味方は1人もいませんわよ?
ですが、その婚約破棄。喜んでお受けしますわ。
断罪される令嬢は、悪魔の顔を持った天使だった
Blue
恋愛
王立学園で行われる学園舞踏会。そこで意気揚々と舞台に上がり、この国の王子が声を張り上げた。
「私はここで宣言する!アリアンナ・ヴォルテーラ公爵令嬢との婚約を、この場を持って破棄する!!」
シンと静まる会場。しかし次の瞬間、予期せぬ反応が返ってきた。
アリアンナの周辺の目線で話しは進みます。
あなたが残した世界で
天海月
恋愛
「ロザリア様、あなたは俺が生涯をかけてお守りすると誓いましょう」王女であるロザリアに、そう約束した初恋の騎士アーロンは、ある事件の後、彼女との誓いを破り突然その姿を消してしまう。
八年後、生贄に選ばれてしまったロザリアは、最期に彼に一目会いたいとアーロンを探し、彼と再会を果たすが・・・。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
トカゲ令嬢とバカにされて聖女候補から外され辺境に追放されましたが、トカゲではなく龍でした。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
リバコーン公爵家の長女ソフィアは、全貴族令嬢10人の1人の聖獣持ちに選ばれたが、その聖獣がこれまで誰も持ったことのない小さく弱々しいトカゲでしかなかった。それに比べて側室から生まれた妹は有名な聖獣スフィンクスが従魔となった。他にもグリフォンやペガサス、ワイバーンなどの実力も名声もある従魔を従える聖女がいた。リバコーン公爵家の名誉を重んじる父親は、ソフィアを正室の領地に追いやり第13王子との婚約も辞退しようとしたのだが……
王立聖女学園、そこは爵位を無視した弱肉強食の競争社会。だがどれだけ努力しようとも神の気紛れで全てが決められてしまう。まず従魔が得られるかどうかで貴族令嬢に残れるかどうかが決まってしまう。