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「ママ、パパ。次はどこへ行くの?」
「『北の果て』よ。とても寒くて、何もないところ」
揺れる馬車の中、私は双子の質問に答えた。
帝国の華やかな結婚式からの帰り道、私たちはルートを変更し、北部の辺境地域へと向かっていた。
そこは、数年前に廃嫡されたギルバート元王太子とミミアが送られた、修道院のある開拓村だ。
「視察ですか、ママ?」
「ええ、アルヴィン。彼らがちゃんと『借金』を返しているか、監査に行きます」
私は手元の帳簿を開いた。
ギルバートたちが王都を追放される際に背負わせた、莫大な賠償金と慰謝料。
これらは現在、彼らの労働によって微々たる額だが返済されている。
「でも不思議だわ。あの無能な王子様が、どうやってお金を稼いでいるのかしら?」
ララが首をかしげる。
「私もそれが疑問なのです。報告書によると『農業革命を起こした』とか書いてあるのですが……」
「革命? あのギルバートが?」
アレクセイが鼻で笑った。
「ありえん。どうせまた、ミミアと泥仕合をしているだけだろう」
私たちは期待(と少しの懸念)を胸に、雪深い開拓村へと到着した。
***
村は、予想外に活気に満ちていた。
「いらっしゃい! 新鮮な『王子大根』だよ!」
「こっちの『令嬢カブ』も甘くて美味しいですぅ!」
村の広場。
粗末な防寒着を着て、泥だらけになりながら野菜を売っている男女がいた。
伸び放題の髭に、日焼けした肌の男。ギルバートだ。
手荒れを気にせず、大きな声を張り上げている女。ミミアだ。
「……あれが、元王太子?」
アルヴィンが目を丸くする。
私たちは彼らの屋台に近づいた。
「へい、らっしゃい! 見ていってくれ! この大根は私が手ずから育てた……あっ」
ギルバートは私とアレクセイの顔を見た瞬間、持っていた大根を取り落とした。
「リ、リーナ……!? それに叔父上!?」
「ギルバート様ぁ、どうしたんですかぁ? ……ひっ!?」
ミミアも私たちに気づき、カブを持ったまま凍りついた。
「久しぶりですね、お二人とも。随分と……ワイルドになられましたね」
私が声をかけると、ギルバートはハッと我に返り、慌てて服の泥を払おうとした。
「ふ、ふん! 見に来たのか、私を笑いに! あいにくだったな、私は今、この村のカリスマ農家として再起しているのだ!」
「カリスマ農家?」
「そうだ! 見ろ、この『王子大根』を! 『元王太子が土下座して育てた』というキャッチコピーで、隣町で大ヒットしているのだ!」
「……土下座して?」
「ああ! プライドを捨てて土に頭を擦り付けたら、なぜか野菜がよく育つようになってな! 今では土下座が私の健康法だ!」
ギルバートが謎の自慢をする。どうやら、過酷な環境が彼の何か(主にプライド)をねじ曲げて進化させたらしい。
「私もですぅ!」
ミミアが前に出る。
「私の『令嬢カブ』は、私が毎日『美味しくなあれ、美味しくならないと泣いちゃうぞ』って話しかけて育てたんですぅ! ストレスを与えると甘くなるって本当でしたぁ!」
「……それは野菜への脅迫では?」
ララが冷静にツッコミを入れる。
私は電卓を取り出した。
「それで、収支状況はどうなっていますか?」
「うっ……それは……」
ギルバートが視線を泳がせる。
「う、売上は好調だ! だが、肥料代とか、冬の暖房費とか、ミミアがおやつを買い食いする費用とかで、利益が……」
「ギルバート様だって! こないだ隠れて高いお酒買ったじゃないですかぁ!」
「うるさい! あれは接待費だ!」
二人がギャーギャーと言い争いを始める。
かつての王宮での陰湿な足の引っ張り合いとは違い、今の喧嘩はどこか生活感に溢れ、地に足がついている。
「……パパ。これって『幸せ』なの?」
アルヴィンが小声で尋ねる。
アレクセイは複雑な顔で答えた。
「……人にはそれぞれの幸せの形がある、ということだ。少なくとも、王宮で飾り物になっていた頃よりは、生き生きしているな」
私は二人の喧嘩を遮った。
「ストップ。喧嘩をする暇があるなら、返済に回してください。……はい、今月の請求書です」
私はペラリと紙を渡した。
「げっ……まだこんなにあるのか!」
「元金が減っていませんからね。利息分だけでは完済まであと三百年かかります」
「さ、三百年!?」
「頑張ってください。長生きして、農業革命を続けていただければ、いつかは終わりますよ」
「鬼だ……やはりお前は悪魔だ……!」
ギルバートがその場に崩れ落ちる(土下座スタイル)。
「ああ、土の匂いが落ち着く……」
「もう末期ね」
私は呆れつつも、屋台の商品を指差した。
「せっかくですから、視察のお土産にいただきましょうか。その大根とカブ、全部買い占めます」
「えっ!?」
「本当ですかぁ!?」
二人の目が輝く。
「ただし、値引き交渉をさせていただきます。まとめ買い割引20%、身内割引10%、さらに形状不揃い品として15%……」
「ま、待ってくれ! それじゃ原価割れだ!」
「嫌なら買いません」
「売ります! 売らせてくださいお願いします!」
結局、二人は涙ながらに野菜を安値で売ってくれた。
***
帰り際。
馬車に大量の野菜を積み込み、私たちは村を後にした。
バックミラーには、泥だらけの手を振るギルバートとミミアの姿が映っていた。
「……また来てくださいねぇ! 今度はもっと高いお酒用意しておきますからぁ!」
「借金は必ず返す! 見てろよリーナ! いつか『大根御殿』を建ててやる!」
彼らの声が、雪原にこだまする。
「……ふふ」
私は思わず笑ってしまった。
「どうした、リーナ」
「いえ。あの方たち、意外としぶといですね。……王宮にいた頃より、今のほうが人間らしくて好きかもしれません」
「同感だ。まあ、二度と関わりたくはないが」
アレクセイが肩をすくめる。
「でもママ、この大根、本当に美味しいわ」
ララが野菜をかじって言った。
「そうね。……『元王太子の土下座味』、意外と悪くないわね」
私たちは笑い合いながら、王都への帰路についた。
かつての宿敵は、今やただの「面白い親戚のおじさん・おばさん」になった。
彼らが起こした数々の騒動も、今となっては笑い話だ。
借金完済まで三百年。
彼らのドタバタ劇は、この辺境の地で永遠に続いていくのだろう。
さて。
これで全ての因縁に決着がついた。
残るは、私たち家族の物語をどう締めくくるかだ。
王都に戻れば、また忙しい日々が待っている。
けれど、今の私には、共に計算し、共に支え合う最強のパートナーたちがいる。
(……帰り着いたら、まずはこの大根でおでんを作りましょうか)
私は手帳に今夜の献立(低コスト・高満足度)を書き込んだ。
「『北の果て』よ。とても寒くて、何もないところ」
揺れる馬車の中、私は双子の質問に答えた。
帝国の華やかな結婚式からの帰り道、私たちはルートを変更し、北部の辺境地域へと向かっていた。
そこは、数年前に廃嫡されたギルバート元王太子とミミアが送られた、修道院のある開拓村だ。
「視察ですか、ママ?」
「ええ、アルヴィン。彼らがちゃんと『借金』を返しているか、監査に行きます」
私は手元の帳簿を開いた。
ギルバートたちが王都を追放される際に背負わせた、莫大な賠償金と慰謝料。
これらは現在、彼らの労働によって微々たる額だが返済されている。
「でも不思議だわ。あの無能な王子様が、どうやってお金を稼いでいるのかしら?」
ララが首をかしげる。
「私もそれが疑問なのです。報告書によると『農業革命を起こした』とか書いてあるのですが……」
「革命? あのギルバートが?」
アレクセイが鼻で笑った。
「ありえん。どうせまた、ミミアと泥仕合をしているだけだろう」
私たちは期待(と少しの懸念)を胸に、雪深い開拓村へと到着した。
***
村は、予想外に活気に満ちていた。
「いらっしゃい! 新鮮な『王子大根』だよ!」
「こっちの『令嬢カブ』も甘くて美味しいですぅ!」
村の広場。
粗末な防寒着を着て、泥だらけになりながら野菜を売っている男女がいた。
伸び放題の髭に、日焼けした肌の男。ギルバートだ。
手荒れを気にせず、大きな声を張り上げている女。ミミアだ。
「……あれが、元王太子?」
アルヴィンが目を丸くする。
私たちは彼らの屋台に近づいた。
「へい、らっしゃい! 見ていってくれ! この大根は私が手ずから育てた……あっ」
ギルバートは私とアレクセイの顔を見た瞬間、持っていた大根を取り落とした。
「リ、リーナ……!? それに叔父上!?」
「ギルバート様ぁ、どうしたんですかぁ? ……ひっ!?」
ミミアも私たちに気づき、カブを持ったまま凍りついた。
「久しぶりですね、お二人とも。随分と……ワイルドになられましたね」
私が声をかけると、ギルバートはハッと我に返り、慌てて服の泥を払おうとした。
「ふ、ふん! 見に来たのか、私を笑いに! あいにくだったな、私は今、この村のカリスマ農家として再起しているのだ!」
「カリスマ農家?」
「そうだ! 見ろ、この『王子大根』を! 『元王太子が土下座して育てた』というキャッチコピーで、隣町で大ヒットしているのだ!」
「……土下座して?」
「ああ! プライドを捨てて土に頭を擦り付けたら、なぜか野菜がよく育つようになってな! 今では土下座が私の健康法だ!」
ギルバートが謎の自慢をする。どうやら、過酷な環境が彼の何か(主にプライド)をねじ曲げて進化させたらしい。
「私もですぅ!」
ミミアが前に出る。
「私の『令嬢カブ』は、私が毎日『美味しくなあれ、美味しくならないと泣いちゃうぞ』って話しかけて育てたんですぅ! ストレスを与えると甘くなるって本当でしたぁ!」
「……それは野菜への脅迫では?」
ララが冷静にツッコミを入れる。
私は電卓を取り出した。
「それで、収支状況はどうなっていますか?」
「うっ……それは……」
ギルバートが視線を泳がせる。
「う、売上は好調だ! だが、肥料代とか、冬の暖房費とか、ミミアがおやつを買い食いする費用とかで、利益が……」
「ギルバート様だって! こないだ隠れて高いお酒買ったじゃないですかぁ!」
「うるさい! あれは接待費だ!」
二人がギャーギャーと言い争いを始める。
かつての王宮での陰湿な足の引っ張り合いとは違い、今の喧嘩はどこか生活感に溢れ、地に足がついている。
「……パパ。これって『幸せ』なの?」
アルヴィンが小声で尋ねる。
アレクセイは複雑な顔で答えた。
「……人にはそれぞれの幸せの形がある、ということだ。少なくとも、王宮で飾り物になっていた頃よりは、生き生きしているな」
私は二人の喧嘩を遮った。
「ストップ。喧嘩をする暇があるなら、返済に回してください。……はい、今月の請求書です」
私はペラリと紙を渡した。
「げっ……まだこんなにあるのか!」
「元金が減っていませんからね。利息分だけでは完済まであと三百年かかります」
「さ、三百年!?」
「頑張ってください。長生きして、農業革命を続けていただければ、いつかは終わりますよ」
「鬼だ……やはりお前は悪魔だ……!」
ギルバートがその場に崩れ落ちる(土下座スタイル)。
「ああ、土の匂いが落ち着く……」
「もう末期ね」
私は呆れつつも、屋台の商品を指差した。
「せっかくですから、視察のお土産にいただきましょうか。その大根とカブ、全部買い占めます」
「えっ!?」
「本当ですかぁ!?」
二人の目が輝く。
「ただし、値引き交渉をさせていただきます。まとめ買い割引20%、身内割引10%、さらに形状不揃い品として15%……」
「ま、待ってくれ! それじゃ原価割れだ!」
「嫌なら買いません」
「売ります! 売らせてくださいお願いします!」
結局、二人は涙ながらに野菜を安値で売ってくれた。
***
帰り際。
馬車に大量の野菜を積み込み、私たちは村を後にした。
バックミラーには、泥だらけの手を振るギルバートとミミアの姿が映っていた。
「……また来てくださいねぇ! 今度はもっと高いお酒用意しておきますからぁ!」
「借金は必ず返す! 見てろよリーナ! いつか『大根御殿』を建ててやる!」
彼らの声が、雪原にこだまする。
「……ふふ」
私は思わず笑ってしまった。
「どうした、リーナ」
「いえ。あの方たち、意外としぶといですね。……王宮にいた頃より、今のほうが人間らしくて好きかもしれません」
「同感だ。まあ、二度と関わりたくはないが」
アレクセイが肩をすくめる。
「でもママ、この大根、本当に美味しいわ」
ララが野菜をかじって言った。
「そうね。……『元王太子の土下座味』、意外と悪くないわね」
私たちは笑い合いながら、王都への帰路についた。
かつての宿敵は、今やただの「面白い親戚のおじさん・おばさん」になった。
彼らが起こした数々の騒動も、今となっては笑い話だ。
借金完済まで三百年。
彼らのドタバタ劇は、この辺境の地で永遠に続いていくのだろう。
さて。
これで全ての因縁に決着がついた。
残るは、私たち家族の物語をどう締めくくるかだ。
王都に戻れば、また忙しい日々が待っている。
けれど、今の私には、共に計算し、共に支え合う最強のパートナーたちがいる。
(……帰り着いたら、まずはこの大根でおでんを作りましょうか)
私は手帳に今夜の献立(低コスト・高満足度)を書き込んだ。
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