33 / 114
一部番外編
後日談6-4:繰り返される口づけと彩られる体《R18》
しおりを挟む
「ディロス」
服を脱ぎ終えたシュロムが僕に覆いかぶさるように耳元で囁く。
「シュロム……っ!」
囁かれ、背筋がぞくりとする感覚に襲われていた所に耳を食まれて息を飲む。
「あっ……!ゃ……まだ、するのっ……?」
「まだまだ愛で足りないからな」
「んんっ……!」
唇が肌に触れるか触れないかという所で喋られてその吐息に身をよじった。そんな僕の反応を楽しむ様にシュロムは、耳元から、首筋、胸元、お腹とどんどんと下へと口づけを繰り返していって、僕の肌に新たな印を残していく。
「あっ……だめっ、それ以上は……汚れてるから……!」
おへその辺りに口づけるシュロムを制止しようと力の入らない手で、シュロムの頭を押しのけるように掴む。
さすがにそれ以上は、僕の散らしたもので汚れている。それがシュロムの口に入るのは嫌だった
「……わかった。汚れてない所であればいいんだろう?」
「ちがっ……あぁあっ……!」
僕の言葉を聞いているようで聞いていないシュロムが僕の体の中心から逸れ、わき腹辺りへと唇を落としながら、僕の陰茎を空いている手で包む。
予想もしていなかった快楽にシュロムは、僕の意思を受け入れつつも愛でる手を休める気がないというのがわかった。
「あっ……!シュロムっ……!あぁっ……!」
シュロムの手淫に乱されながら僕は声を上げる。力の入らない手は、シュロムの動きを抑制する事などなく、シュロムの髪を柔らかくかき乱す様に指を絡め、まるで子供の頭を優しく撫でるような動きへと変わっていく。
「っ……!」
鈴口が擦られ、その刺激に背筋を伸ばす様に絶頂し、視界に星が瞬いた気がした。
僕が快楽にわなないている間にも、シュロムは僕の太ももにも唇を這わせて、吸いついては印を残している感覚がする。
「こんなものか……」
僕の手がシュロムの頭から滑り落ちた頃、シュロムが満足そうに顔を上げた。たった一つのキスマークからここまで愛されるとは思っていなくて、僕は快楽に沈んだ意識のままシュロムを見上げた。
「ディロス、もう少し頑張れるか?」
柔らかい、優しい笑みが僕を見据える。その言葉を否定する事なんてできず……僕は力なく頷くのだった。
服を脱ぎ終えたシュロムが僕に覆いかぶさるように耳元で囁く。
「シュロム……っ!」
囁かれ、背筋がぞくりとする感覚に襲われていた所に耳を食まれて息を飲む。
「あっ……!ゃ……まだ、するのっ……?」
「まだまだ愛で足りないからな」
「んんっ……!」
唇が肌に触れるか触れないかという所で喋られてその吐息に身をよじった。そんな僕の反応を楽しむ様にシュロムは、耳元から、首筋、胸元、お腹とどんどんと下へと口づけを繰り返していって、僕の肌に新たな印を残していく。
「あっ……だめっ、それ以上は……汚れてるから……!」
おへその辺りに口づけるシュロムを制止しようと力の入らない手で、シュロムの頭を押しのけるように掴む。
さすがにそれ以上は、僕の散らしたもので汚れている。それがシュロムの口に入るのは嫌だった
「……わかった。汚れてない所であればいいんだろう?」
「ちがっ……あぁあっ……!」
僕の言葉を聞いているようで聞いていないシュロムが僕の体の中心から逸れ、わき腹辺りへと唇を落としながら、僕の陰茎を空いている手で包む。
予想もしていなかった快楽にシュロムは、僕の意思を受け入れつつも愛でる手を休める気がないというのがわかった。
「あっ……!シュロムっ……!あぁっ……!」
シュロムの手淫に乱されながら僕は声を上げる。力の入らない手は、シュロムの動きを抑制する事などなく、シュロムの髪を柔らかくかき乱す様に指を絡め、まるで子供の頭を優しく撫でるような動きへと変わっていく。
「っ……!」
鈴口が擦られ、その刺激に背筋を伸ばす様に絶頂し、視界に星が瞬いた気がした。
僕が快楽にわなないている間にも、シュロムは僕の太ももにも唇を這わせて、吸いついては印を残している感覚がする。
「こんなものか……」
僕の手がシュロムの頭から滑り落ちた頃、シュロムが満足そうに顔を上げた。たった一つのキスマークからここまで愛されるとは思っていなくて、僕は快楽に沈んだ意識のままシュロムを見上げた。
「ディロス、もう少し頑張れるか?」
柔らかい、優しい笑みが僕を見据える。その言葉を否定する事なんてできず……僕は力なく頷くのだった。
72
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。