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第10章 レイコさんは自重しない
第10章第041話 晩餐と勧誘と
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第10章第041話 晩餐と勧誘と
Side:ツキシマ・レイコ
「…マナ研に務めていた…と言えば、わかるでしょうか?」
「!っ」
マーリアちゃんの方から殺気…というかマナの高ぶりを感じます。東の大陸以降、マナ術を押さえっぱなしにすることが常態に出来るようになりましたが。オンになったマナ術の出力は、そこらの騎士を凌駕します。
マーリアちゃんを魔人寸前までマナ漬けにした組織です。目的は軍事…ではなく。前祭祀総長のケルマンが、奥さんの復活を願っての研究でした。しかし、マーリアちゃん以外にも被害者はいて、実際に魔人化した人もいます。
ユルガルムにアリの軍勢をおびき寄せたのも、マナ研での研究成果でしたね。
罪悪だけ書き出すと悪魔の研究所ですが。こういう非人道的な研究だけではなく。普通に自然科学や化学関係の研究をしている部署も多いのです。ユルガルムで見かけた硝石の標本や、暦や時刻の制定なんかも、元は正教国でのリサーチの成果ですしね。
そこにいた人材は、今後設立される正教国の教育機関の中心となると思ってます。
「あの銀狼は連れてきていないのですか?」とか呟いていますが。
…この人からは、異常なマナ反応は無いようですね。
レッドさん、どうですか?
「ク? …クゥクっ」
ん、特にマナ能力を盛っているところは無いようです。多少マナ能力はあるようですが、"普通"の人ですね。
レッドさんとマーリアちゃんとで客室に通されます。士官室が客室として残されていたようで。
ベットがでかくて手狭ですが、一泊する分にはいろいろ豪華な部屋ではあります。
扉の向こうには、警備の兵が立っている気配がします。もっとも、出たいのなら別の所をぶち破れば済む話ですが。
それなりに緊張はしていたので。ちょっとゆっくりしたい気分でもあります。
マーリアちゃんとレッドさん一緒にベットに寝そべると。
「これからどうする?レイコ」
「ク~?」
とりあえず、状況の摺り合せです。
「あの王様、欲深い程度で芯まで悪人って感じでもないし、王太子やキリルロクさんはまともそうだし。怪しいのは、あの赤竜騎士とマナ研の人よね」
「私はあの人、見たこと無いけど。なにかは知っていそうよね」
「まぁ、その辺がはっきりするまで、様子見かな。」
今回の件で正教国やネイルコードが黙っているわけは無いので。リシャイマ王国には、軍事行動は無くてもなにかしら圧力と調査が入ることになると思います。
ただ。賠償やら懲罰を国に対して要求しても、しわ寄せは国民に行くでしょうから。単純に王様が欲をかいただけなら、退位してもらって国を再編することになると思います。
しかし。キリルロクさんたちの部隊が人質取られていると言うことは、国にはそれなりの勢力がいるんでしょうね。ただ、あの王様がそういう組織を管理できるとも思えません。
まぁ、赤竜騎士とマナ研の男、当たりが怪しいですよね。
「目的は、正教国とネイルコードの影響力を排除…というよりは、私たちを担ぎ上げて自分たちが中心に居座る事…でしょうね」
「わかりやすすぎて逆に怪しいくらいだけど」
「そのへんを王様が画策したとはちょっと思えないから。あの二人がどこまで根を伸ばしているかよね。その辺見えるまで様子見しましょう」
「そうね。了解したわレイコ」
「ククーク」
少しして。侍女さんが来て、着ている物のお召し替えを奨めてきますが。まぁいつ脱出劇になるか分からないので。このままでと伝えました。
残念そうな顔をしていましたが。ここは、顔を洗ったり身だしなみを整える程度で済ませます。
「晩餐が整いましたので、どうぞ」
迎えが来ましたので、最初の部屋に。また同じ席につきます。
「せっかくドレスをご用意したのですがね」と、ぼやいたのは誰でしょう。
まぁ空きっ腹ではありますから、いただきましょうか。
「ククーク」
レッドさんが飲み食いした物なら、安心です。
いろいろたくさん並んではいますが。とりあえずフライにタルタルソースをパンに載せて。ドレッシングのかかった野菜。フルーツジュース。三人で同じものを食べます。
「このマヨネーズというものは素晴らしいですな。奉納に出された後、真っ先に買わせていただきましたよ」
いかに私の奉納に感心したのかを語りながら、黙々と食べています。作りたてなら酢は減らせて食べやすいというもありますが。なんか山盛りでマヨネーズ使ってます。
ここに着いたときにも、いろいろ食べていたと思いますが。さすがに体に悪そうです。
「ところで。巫女殿は…ネイルコードでの暮らしには、ご不満はないのでしょうか?」
一通り食べ終わった頃。ラーサル氏が問います。
「巫女殿に関しましては、こちらでもいろいろ話が出回っておりまして。巫女殿は研究所に安い給金で拘束されて、その研究の成果は全部国が横取りされていて、場末の食堂に押し込められ。あまつさえ鉄道やら水利やらの工事にまで駆り出されているとか…」
あまりのブラックな環境に、思わずマーリアちゃんと顔を見合わせてしまいました。
「巫女殿はネイルコードにいるべきではありません。あれだけ成果を出されているのです。もっと裕福で名誉ある暮らしを…是非リシャイマへっ!」
カルポジリ王が両手を広げてニコニコと…
そこを手を出して遮ります。
「まず。件の研究所、ペーパープラン研究所だけど。確かに年数回くらいしか顔を出せずに、手紙でやりとりしていたくらいだから。研究所から私への手当は、まぁ多くはないわね」
研究所のオーナーという位置だけど。職員のほとんどは国からの派遣、公務員のような物ですし、所長も別にいますし。役員報酬みたいなものはそんなに多くありませんが
「ほらやっぱり」
「ペーパープラン研究所から出た奉納…今はパテントというけど。その利益から私の分も配当されるけど、それのほとんどは研究所に還元しています」
「ほらやっぱり?」
あまり分かっていなさそうですね。
「なぜなら、研究所自体が私の欲しいものの研究と開発をしているところだからです。もともと私欲で作った場所ですから。そこにお金を注ぐのも私の欲ですね」
「ん?」
特権としては。成果物のうち、自宅で使いたい物は先に回してもらっています。クーラーとか冷蔵庫とか。
さすがに王家への献上とは同時になりますし。試験運用という理由も大きいので、無条件の優遇とは言えませんけど。まぁ研究所の責任者としては、まず自分の所で使うのは当然。
「あと、鉄道とかいろいろ国の事業にも投資しているけど。それらの利益はランドゥーク商会を通して、学校や病院、それに付随する研究機関の運営に使っているわ。こちらは利益度外視ね」
公益法人や財団というやつですね。
「なぜなら、ここでの成果がまた私の欲しいものに繋がるからです」
人材が健やかに育つように…というのも有りますし。当然、医学の進歩もです。
「あなたの言う「裕福な生活」って何? 私の望む生活は大陸のどこでも"まだ"実現されていないんですけど。場末の食堂って、ファルリード亭のことよね? まぁ貴族相手の高級レストランではないけど、ネイルコードの食の発信地としてそこそそこ有名だと思うけど。料理長の美味しい食事にはいつも感謝しているわよ」
場末とは失礼な。食とお風呂に関しては楽園ですよ。
ほんと、ファルリード亭と私の縁は、結構太いと思います。最初があそこだから、ネイルコードに住み着いたとも思いますしね。
カヤンさんが料理開発の主力だと言うことは黙っておきます。目を付けられるとまた危険かも知れませんから。
「…煮ただけの穀物とか、焼いただけの干し魚とか、泥のようなスープとかを召し上がっているとか…」
話を聞いて、ぷぷっと吹き出すマーリアちゃん。
「炊きたてご飯に、お魚の一夜干し、セイホウ王国で手に入れた味噌汁です。失礼ね、私にとってはごちそうよ」
焼きたての魚にお醤油かけてジュっと音が。おろしにできる大根のような野菜がないのが残念ですが、柑橘系をちょっと絞ります。もう最高でしょ。
自分の好みを無理には奨めませんけど、私が楽しむ分には文句言われたくないです。…納豆食べるときには、周囲に配慮しますよ。
「え? …料理人と召使いと一緒の小さい家に住まれているとか…」
「みんな家族よっ。まったく対等の関係よ。小さい家って、私だけで三部屋も有るし。…マーリアちゃん。私の生活って、そんなに貧乏くさい?」
「いえ…わた…私もご飯は…丼物は大好きよ。くっぷぷぷ」
「クー? ククック」
あ。笑っている。
「そもそもネイルコードの王宮でも、普段からこんな食事をしているわけじゃないわよ。豪華さより栄養バランスの方が大切だからね。大臣の方々も取り入れていて、体調が良くなったと好評よ」
油と塩分を控えて野菜と果物を意識して取るだけで、普段の体調からして大分違うはずですからね。
海藻なんかも、もう美容食として定着しつつあります。一日一品、海藻を使ったサラダかスープ。
「王様!、奉納を取り入れたというのなら、栄養学の本だって手に入っているでしょ? ちゃんと読んでいるの? 太っているってだけで、確実に寿命が縮みますからね」
」
今更びっくりしているんですか?
恰幅が良いのが身分の証…みたいな時代は確かにありましたけど。あなた、メタボ…で済まないくらい太ってますよ。この食卓見ても、食が偏りすぎです。
「い…いや、ああいう難しい物は料理長に渡してだな…」
「…父上。城の料理長は字が読めません」
「えっ?」
静かに食事していたポシュガ殿下が突っ込みます。…ほら。教育は遍く大切でしょ。
「さて。問題は、あなたがどうしてそういう勘違いをしているのか?…というより。そういう恣意的な解釈をするような情報の与え方を誰が何の為にしたのか?なんだけど… その辺詳しくお話を聞きましょうか」
Side:ツキシマ・レイコ
「…マナ研に務めていた…と言えば、わかるでしょうか?」
「!っ」
マーリアちゃんの方から殺気…というかマナの高ぶりを感じます。東の大陸以降、マナ術を押さえっぱなしにすることが常態に出来るようになりましたが。オンになったマナ術の出力は、そこらの騎士を凌駕します。
マーリアちゃんを魔人寸前までマナ漬けにした組織です。目的は軍事…ではなく。前祭祀総長のケルマンが、奥さんの復活を願っての研究でした。しかし、マーリアちゃん以外にも被害者はいて、実際に魔人化した人もいます。
ユルガルムにアリの軍勢をおびき寄せたのも、マナ研での研究成果でしたね。
罪悪だけ書き出すと悪魔の研究所ですが。こういう非人道的な研究だけではなく。普通に自然科学や化学関係の研究をしている部署も多いのです。ユルガルムで見かけた硝石の標本や、暦や時刻の制定なんかも、元は正教国でのリサーチの成果ですしね。
そこにいた人材は、今後設立される正教国の教育機関の中心となると思ってます。
「あの銀狼は連れてきていないのですか?」とか呟いていますが。
…この人からは、異常なマナ反応は無いようですね。
レッドさん、どうですか?
「ク? …クゥクっ」
ん、特にマナ能力を盛っているところは無いようです。多少マナ能力はあるようですが、"普通"の人ですね。
レッドさんとマーリアちゃんとで客室に通されます。士官室が客室として残されていたようで。
ベットがでかくて手狭ですが、一泊する分にはいろいろ豪華な部屋ではあります。
扉の向こうには、警備の兵が立っている気配がします。もっとも、出たいのなら別の所をぶち破れば済む話ですが。
それなりに緊張はしていたので。ちょっとゆっくりしたい気分でもあります。
マーリアちゃんとレッドさん一緒にベットに寝そべると。
「これからどうする?レイコ」
「ク~?」
とりあえず、状況の摺り合せです。
「あの王様、欲深い程度で芯まで悪人って感じでもないし、王太子やキリルロクさんはまともそうだし。怪しいのは、あの赤竜騎士とマナ研の人よね」
「私はあの人、見たこと無いけど。なにかは知っていそうよね」
「まぁ、その辺がはっきりするまで、様子見かな。」
今回の件で正教国やネイルコードが黙っているわけは無いので。リシャイマ王国には、軍事行動は無くてもなにかしら圧力と調査が入ることになると思います。
ただ。賠償やら懲罰を国に対して要求しても、しわ寄せは国民に行くでしょうから。単純に王様が欲をかいただけなら、退位してもらって国を再編することになると思います。
しかし。キリルロクさんたちの部隊が人質取られていると言うことは、国にはそれなりの勢力がいるんでしょうね。ただ、あの王様がそういう組織を管理できるとも思えません。
まぁ、赤竜騎士とマナ研の男、当たりが怪しいですよね。
「目的は、正教国とネイルコードの影響力を排除…というよりは、私たちを担ぎ上げて自分たちが中心に居座る事…でしょうね」
「わかりやすすぎて逆に怪しいくらいだけど」
「そのへんを王様が画策したとはちょっと思えないから。あの二人がどこまで根を伸ばしているかよね。その辺見えるまで様子見しましょう」
「そうね。了解したわレイコ」
「ククーク」
少しして。侍女さんが来て、着ている物のお召し替えを奨めてきますが。まぁいつ脱出劇になるか分からないので。このままでと伝えました。
残念そうな顔をしていましたが。ここは、顔を洗ったり身だしなみを整える程度で済ませます。
「晩餐が整いましたので、どうぞ」
迎えが来ましたので、最初の部屋に。また同じ席につきます。
「せっかくドレスをご用意したのですがね」と、ぼやいたのは誰でしょう。
まぁ空きっ腹ではありますから、いただきましょうか。
「ククーク」
レッドさんが飲み食いした物なら、安心です。
いろいろたくさん並んではいますが。とりあえずフライにタルタルソースをパンに載せて。ドレッシングのかかった野菜。フルーツジュース。三人で同じものを食べます。
「このマヨネーズというものは素晴らしいですな。奉納に出された後、真っ先に買わせていただきましたよ」
いかに私の奉納に感心したのかを語りながら、黙々と食べています。作りたてなら酢は減らせて食べやすいというもありますが。なんか山盛りでマヨネーズ使ってます。
ここに着いたときにも、いろいろ食べていたと思いますが。さすがに体に悪そうです。
「ところで。巫女殿は…ネイルコードでの暮らしには、ご不満はないのでしょうか?」
一通り食べ終わった頃。ラーサル氏が問います。
「巫女殿に関しましては、こちらでもいろいろ話が出回っておりまして。巫女殿は研究所に安い給金で拘束されて、その研究の成果は全部国が横取りされていて、場末の食堂に押し込められ。あまつさえ鉄道やら水利やらの工事にまで駆り出されているとか…」
あまりのブラックな環境に、思わずマーリアちゃんと顔を見合わせてしまいました。
「巫女殿はネイルコードにいるべきではありません。あれだけ成果を出されているのです。もっと裕福で名誉ある暮らしを…是非リシャイマへっ!」
カルポジリ王が両手を広げてニコニコと…
そこを手を出して遮ります。
「まず。件の研究所、ペーパープラン研究所だけど。確かに年数回くらいしか顔を出せずに、手紙でやりとりしていたくらいだから。研究所から私への手当は、まぁ多くはないわね」
研究所のオーナーという位置だけど。職員のほとんどは国からの派遣、公務員のような物ですし、所長も別にいますし。役員報酬みたいなものはそんなに多くありませんが
「ほらやっぱり」
「ペーパープラン研究所から出た奉納…今はパテントというけど。その利益から私の分も配当されるけど、それのほとんどは研究所に還元しています」
「ほらやっぱり?」
あまり分かっていなさそうですね。
「なぜなら、研究所自体が私の欲しいものの研究と開発をしているところだからです。もともと私欲で作った場所ですから。そこにお金を注ぐのも私の欲ですね」
「ん?」
特権としては。成果物のうち、自宅で使いたい物は先に回してもらっています。クーラーとか冷蔵庫とか。
さすがに王家への献上とは同時になりますし。試験運用という理由も大きいので、無条件の優遇とは言えませんけど。まぁ研究所の責任者としては、まず自分の所で使うのは当然。
「あと、鉄道とかいろいろ国の事業にも投資しているけど。それらの利益はランドゥーク商会を通して、学校や病院、それに付随する研究機関の運営に使っているわ。こちらは利益度外視ね」
公益法人や財団というやつですね。
「なぜなら、ここでの成果がまた私の欲しいものに繋がるからです」
人材が健やかに育つように…というのも有りますし。当然、医学の進歩もです。
「あなたの言う「裕福な生活」って何? 私の望む生活は大陸のどこでも"まだ"実現されていないんですけど。場末の食堂って、ファルリード亭のことよね? まぁ貴族相手の高級レストランではないけど、ネイルコードの食の発信地としてそこそそこ有名だと思うけど。料理長の美味しい食事にはいつも感謝しているわよ」
場末とは失礼な。食とお風呂に関しては楽園ですよ。
ほんと、ファルリード亭と私の縁は、結構太いと思います。最初があそこだから、ネイルコードに住み着いたとも思いますしね。
カヤンさんが料理開発の主力だと言うことは黙っておきます。目を付けられるとまた危険かも知れませんから。
「…煮ただけの穀物とか、焼いただけの干し魚とか、泥のようなスープとかを召し上がっているとか…」
話を聞いて、ぷぷっと吹き出すマーリアちゃん。
「炊きたてご飯に、お魚の一夜干し、セイホウ王国で手に入れた味噌汁です。失礼ね、私にとってはごちそうよ」
焼きたての魚にお醤油かけてジュっと音が。おろしにできる大根のような野菜がないのが残念ですが、柑橘系をちょっと絞ります。もう最高でしょ。
自分の好みを無理には奨めませんけど、私が楽しむ分には文句言われたくないです。…納豆食べるときには、周囲に配慮しますよ。
「え? …料理人と召使いと一緒の小さい家に住まれているとか…」
「みんな家族よっ。まったく対等の関係よ。小さい家って、私だけで三部屋も有るし。…マーリアちゃん。私の生活って、そんなに貧乏くさい?」
「いえ…わた…私もご飯は…丼物は大好きよ。くっぷぷぷ」
「クー? ククック」
あ。笑っている。
「そもそもネイルコードの王宮でも、普段からこんな食事をしているわけじゃないわよ。豪華さより栄養バランスの方が大切だからね。大臣の方々も取り入れていて、体調が良くなったと好評よ」
油と塩分を控えて野菜と果物を意識して取るだけで、普段の体調からして大分違うはずですからね。
海藻なんかも、もう美容食として定着しつつあります。一日一品、海藻を使ったサラダかスープ。
「王様!、奉納を取り入れたというのなら、栄養学の本だって手に入っているでしょ? ちゃんと読んでいるの? 太っているってだけで、確実に寿命が縮みますからね」
」
今更びっくりしているんですか?
恰幅が良いのが身分の証…みたいな時代は確かにありましたけど。あなた、メタボ…で済まないくらい太ってますよ。この食卓見ても、食が偏りすぎです。
「い…いや、ああいう難しい物は料理長に渡してだな…」
「…父上。城の料理長は字が読めません」
「えっ?」
静かに食事していたポシュガ殿下が突っ込みます。…ほら。教育は遍く大切でしょ。
「さて。問題は、あなたがどうしてそういう勘違いをしているのか?…というより。そういう恣意的な解釈をするような情報の与え方を誰が何の為にしたのか?なんだけど… その辺詳しくお話を聞きましょうか」
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