22 / 42
消え入りそうな絆
しおりを挟む
呆然とドアの前で立ったままのクロードは顔だけをジョセフィーヌに向けていた。
もはやクロードの耳には母ジョセフィーヌの声は届いていなかった。
ジョセフィーヌの赤い口がパクパクと動いてい様は、酸素を求めて口を開いている魚に様にクロードには見える。
得意げに話している事だけは、クロードにも伝わって来た。
どうせ自分の都合のいい話をしているのだろう。
何時もの事だと思っているとジョセフィーヌの隣に座っているカトリーヌの異常ともいえる輝く瞳と目が合った。
この瞳は危険だとクロードの今まで生きてきた経験が言う。
クロードは、カトリーヌの様に異常に輝く瞳を持っている人間を知っている。
数年前、南の国境付近で人々を惑わしていた宗教の指導者とよく似ていた、彼は自が『奇跡の人』だと信じて疑わず自分の信じる神の元へと帰っていった。
1人で神の元へと召されれば良いものを、小さい幼い信者を道連れにして旅立った。
・・・誰も救われない結果となった。
クロードが双璧騎士団に入って初めて味わった敗北だった。
そんなカトリーヌを見ているとあの屈辱が蘇る。
一度は断った縁談、また性懲りもなくカトリーヌは、クロードの目の前にいた。
自分を信じて疑わないあの瞳!
背筋が寒くなる。
それ以上に、やっとマリアと結婚出来たのに今度は、愛人としてカトリーヌを紹介してくる母ジョセフィーヌの気持ちが理解出来ない。
確かに権力と比例する様に愛人を囲う貴族も居るが、子供の頃からマリアに心の奪われているクロードには愛人を囲う魅力は微塵も感じなかった。
更に、カトリーヌはジョセフィーヌが懇意にしている占い師の娘だった。
母ジョセフィーヌが何をして何に頼ろうが知った事ではないが、巻き込まないで貰いたい。
マリアしかいらない。
逆に言えばマリアだけが欲しい。
真っ暗な暗闇から強引に光の世界に連れてきてくれた。
マリアの手は暖かく暗闇の中で凍えていたクロードを温めてくれた。
暖かい事がこんなにも気持ちがいいなんて初めて知った。
空っぽのクロードに生きる意味を教えてくれた。
よく土足でクロードの心の中を踏み荒らして、困っているクロードを見てマリアは笑っていた。
それはちっとも嫌では無かった。
マリアさえ側にいてくれればクロードは何でも出来る気持ちになる。
不可能を可能に出来る!そんな気持ちにさせてくれる女はマリアしかいなかった。
このまま一生マリアと共に生きていくのがクロードの望み。
それに比べて、カトリーヌの下から見上げる視線は、本来なら可愛いはずなのだが、執念深い蛇の様に見えてクロードは背筋が凍った。
ジョセフィーヌが話し終わると満足した様に「だからクロードもこちらのお嬢さんと一緒になれば幸せになれるわ。あんな『人殺しの娘』なんて最初から反対だったのよ!追い出されて当然だわ」
あんな女に子供が出来たら末代までの恥よと言ってジョセフィーヌは隣に座っていたカトリーヌ嬢を強く勧めてくる。
「・・・・・・・・」
勘弁してくれと口を開こうとして・・・口を閉じた。
ジョセフィーヌの言った『人殺しの娘』とは一体どう言う事だ?
まさか、マリアの事なのか?
一体どう言うことなんだ。
母はどうでもいい事をさっきから話しているが、クロードの知りたいことは何一つ話していない。
「『人殺しの娘』とは一体どう言う事ですか?」
怒気の含んだ声がクロードの口から出ると母ジョセフィーヌは何がそんなに怒ってるのか不思議という顔をした。
「何度も言わせないで下さい、一体誰が『人殺しの娘』何ですか!!」
ドンーーー!!!
ドアを力一杯殴り、クロードは怒鳴る姿を初めて見たジョセフィーヌは一瞬真っ青になり、クロードがジョセフィーヌを問い詰めた途端、怒りでみるみる顔が真っ赤になった。
「クロード!お前は母に向かって何て事を言うの!あの優しかったお前が!怒鳴るだなんて・・・あぁあ・・・やっぱりお前はおかしい!あの『人殺しの娘』と結婚したお前は、おかしくなったのよ!!」
ジョセフィーヌは立ち上がり口元にレースのハンカチを怒りに震えながら押し付け、怒りの感情のままに叫んだ。満足したのか?今までの感情が消えてしまったかの様に、今度は何もなかったの様にクロードを見て微笑んだ。
「・・・でも離婚出来てよかったわね~クロード!うふふふふ」
口元を押さえて笑っている。
「・・り・婚・・?誰・・・が・・・一体誰と誰が離婚した!!」
「あら?知らなかったの?クロード!貴方とあのマリア『人殺しの娘』は今日の正午で離婚が成立したのよ?異議申立ては離婚のサインをして3週間以内、今日の正午がその期日だったのよ?貴方の所にも教会からの書類が届いていたでしょう?」
「ふざけるな!!!!」
ジョセフィーヌの口から出た『離婚』の言葉にブチンとクロードの何かが切れた。
ジョセフィーヌの胸ぐらを掴むとクロードは『今言ったことは間違いだと早く言え』とばかりに前後に力一杯揺らした。
まるで等身大の壊れた人形がガックンガックンと揺れる。
話したくても舌を噛みそうで話せるものも話せない。
ジョセフィーヌがすでに気を失っていた。
そんな事すら理解出来なくなっているクロードは何度も、何度も、ジョセフィーヌを揺らした。
気がつくとだらりと気を失っているジョセフィーヌをクロードはソファーに座らせると、カトリーヌはクロードを押しのけた。
「キャーーーー!ジョセフィーヌ様おきを確かに!クロード様お母様に何て酷い事を!早くお謝り下さいませ!」
さっきまでジョセフィーヌの隣でクロードを紅く頬を染めて見つめていた少女はさも自分達が被害者とばかりに言い放った。
騒ぎに駆けつけたメイド達と家令は気を失ってグッタリとしてソファーに横たわっているジョセフィーヌとジョセフィーヌを介抱しているカトリーヌを呆然として見ていたが家令がメイド達に今見た事は忘れる様に言うとメイド達に持ち場に戻る様に命令した。
「なんて事を、旦那様この事は大旦那様に報告してさせて頂きます。」
家令はカトリーヌと目が覚めたジョセフィーヌを連れて部屋を出ていった。
もはやクロードの耳には母ジョセフィーヌの声は届いていなかった。
ジョセフィーヌの赤い口がパクパクと動いてい様は、酸素を求めて口を開いている魚に様にクロードには見える。
得意げに話している事だけは、クロードにも伝わって来た。
どうせ自分の都合のいい話をしているのだろう。
何時もの事だと思っているとジョセフィーヌの隣に座っているカトリーヌの異常ともいえる輝く瞳と目が合った。
この瞳は危険だとクロードの今まで生きてきた経験が言う。
クロードは、カトリーヌの様に異常に輝く瞳を持っている人間を知っている。
数年前、南の国境付近で人々を惑わしていた宗教の指導者とよく似ていた、彼は自が『奇跡の人』だと信じて疑わず自分の信じる神の元へと帰っていった。
1人で神の元へと召されれば良いものを、小さい幼い信者を道連れにして旅立った。
・・・誰も救われない結果となった。
クロードが双璧騎士団に入って初めて味わった敗北だった。
そんなカトリーヌを見ているとあの屈辱が蘇る。
一度は断った縁談、また性懲りもなくカトリーヌは、クロードの目の前にいた。
自分を信じて疑わないあの瞳!
背筋が寒くなる。
それ以上に、やっとマリアと結婚出来たのに今度は、愛人としてカトリーヌを紹介してくる母ジョセフィーヌの気持ちが理解出来ない。
確かに権力と比例する様に愛人を囲う貴族も居るが、子供の頃からマリアに心の奪われているクロードには愛人を囲う魅力は微塵も感じなかった。
更に、カトリーヌはジョセフィーヌが懇意にしている占い師の娘だった。
母ジョセフィーヌが何をして何に頼ろうが知った事ではないが、巻き込まないで貰いたい。
マリアしかいらない。
逆に言えばマリアだけが欲しい。
真っ暗な暗闇から強引に光の世界に連れてきてくれた。
マリアの手は暖かく暗闇の中で凍えていたクロードを温めてくれた。
暖かい事がこんなにも気持ちがいいなんて初めて知った。
空っぽのクロードに生きる意味を教えてくれた。
よく土足でクロードの心の中を踏み荒らして、困っているクロードを見てマリアは笑っていた。
それはちっとも嫌では無かった。
マリアさえ側にいてくれればクロードは何でも出来る気持ちになる。
不可能を可能に出来る!そんな気持ちにさせてくれる女はマリアしかいなかった。
このまま一生マリアと共に生きていくのがクロードの望み。
それに比べて、カトリーヌの下から見上げる視線は、本来なら可愛いはずなのだが、執念深い蛇の様に見えてクロードは背筋が凍った。
ジョセフィーヌが話し終わると満足した様に「だからクロードもこちらのお嬢さんと一緒になれば幸せになれるわ。あんな『人殺しの娘』なんて最初から反対だったのよ!追い出されて当然だわ」
あんな女に子供が出来たら末代までの恥よと言ってジョセフィーヌは隣に座っていたカトリーヌ嬢を強く勧めてくる。
「・・・・・・・・」
勘弁してくれと口を開こうとして・・・口を閉じた。
ジョセフィーヌの言った『人殺しの娘』とは一体どう言う事だ?
まさか、マリアの事なのか?
一体どう言うことなんだ。
母はどうでもいい事をさっきから話しているが、クロードの知りたいことは何一つ話していない。
「『人殺しの娘』とは一体どう言う事ですか?」
怒気の含んだ声がクロードの口から出ると母ジョセフィーヌは何がそんなに怒ってるのか不思議という顔をした。
「何度も言わせないで下さい、一体誰が『人殺しの娘』何ですか!!」
ドンーーー!!!
ドアを力一杯殴り、クロードは怒鳴る姿を初めて見たジョセフィーヌは一瞬真っ青になり、クロードがジョセフィーヌを問い詰めた途端、怒りでみるみる顔が真っ赤になった。
「クロード!お前は母に向かって何て事を言うの!あの優しかったお前が!怒鳴るだなんて・・・あぁあ・・・やっぱりお前はおかしい!あの『人殺しの娘』と結婚したお前は、おかしくなったのよ!!」
ジョセフィーヌは立ち上がり口元にレースのハンカチを怒りに震えながら押し付け、怒りの感情のままに叫んだ。満足したのか?今までの感情が消えてしまったかの様に、今度は何もなかったの様にクロードを見て微笑んだ。
「・・・でも離婚出来てよかったわね~クロード!うふふふふ」
口元を押さえて笑っている。
「・・り・婚・・?誰・・・が・・・一体誰と誰が離婚した!!」
「あら?知らなかったの?クロード!貴方とあのマリア『人殺しの娘』は今日の正午で離婚が成立したのよ?異議申立ては離婚のサインをして3週間以内、今日の正午がその期日だったのよ?貴方の所にも教会からの書類が届いていたでしょう?」
「ふざけるな!!!!」
ジョセフィーヌの口から出た『離婚』の言葉にブチンとクロードの何かが切れた。
ジョセフィーヌの胸ぐらを掴むとクロードは『今言ったことは間違いだと早く言え』とばかりに前後に力一杯揺らした。
まるで等身大の壊れた人形がガックンガックンと揺れる。
話したくても舌を噛みそうで話せるものも話せない。
ジョセフィーヌがすでに気を失っていた。
そんな事すら理解出来なくなっているクロードは何度も、何度も、ジョセフィーヌを揺らした。
気がつくとだらりと気を失っているジョセフィーヌをクロードはソファーに座らせると、カトリーヌはクロードを押しのけた。
「キャーーーー!ジョセフィーヌ様おきを確かに!クロード様お母様に何て酷い事を!早くお謝り下さいませ!」
さっきまでジョセフィーヌの隣でクロードを紅く頬を染めて見つめていた少女はさも自分達が被害者とばかりに言い放った。
騒ぎに駆けつけたメイド達と家令は気を失ってグッタリとしてソファーに横たわっているジョセフィーヌとジョセフィーヌを介抱しているカトリーヌを呆然として見ていたが家令がメイド達に今見た事は忘れる様に言うとメイド達に持ち場に戻る様に命令した。
「なんて事を、旦那様この事は大旦那様に報告してさせて頂きます。」
家令はカトリーヌと目が覚めたジョセフィーヌを連れて部屋を出ていった。
0
あなたにおすすめの小説
もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
初恋にケリをつけたい
志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」
そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。
「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」
初恋とケリをつけたい男女の話。
☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)
大嫌いな幼馴染の皇太子殿下と婚姻させられたので、白い結婚をお願いいたしました
柴野
恋愛
「これは白い結婚ということにいたしましょう」
結婚初夜、そうお願いしたジェシカに、夫となる人は眉を顰めて答えた。
「……ああ、お前の好きにしろ」
婚約者だった隣国の王弟に別れを切り出され嫁ぎ先を失った公爵令嬢ジェシカ・スタンナードは、幼馴染でありながら、たいへん仲の悪かった皇太子ヒューパートと王命で婚姻させられた。
ヒューパート皇太子には陰ながら想っていた令嬢がいたのに、彼女は第二王子の婚約者になってしまったので長年婚約者を作っていなかったという噂がある。それだというのに王命で大嫌いなジェシカを娶ることになったのだ。
いくら政略結婚とはいえ、ヒューパートに抱かれるのは嫌だ。子供ができないという理由があれば離縁できると考えたジェシカは白い結婚を望み、ヒューパートもそれを受け入れた。
そのはず、だったのだが……?
離縁を望みながらも徐々に絆されていく公爵令嬢と、実は彼女のことが大好きで仕方ないツンデレ皇太子によるじれじれラブストーリー。
※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
結婚5年目のお飾り妻は、空のかなたに消えることにした
三崎こはく
恋愛
ラフィーナはカールトン家のお飾り妻だ。
書類上の夫であるジャンからは大量の仕事を押しつけられ、ジャンの愛人であるリリアからは見下され、つらい毎日を送っていた。
ある日、ラフィーナは森の中で傷ついたドラゴンの子どもを拾った。
屋敷に連れ帰って介抱すると、驚いたことにドラゴンは人の言葉をしゃべった。『俺の名前はギドだ!』
ギドとの出会いにより、ラフィーナの生活は少しずつ変わっていく――
※他サイトにも掲載
※女性向けHOT1位感謝!7/25完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる