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深山のあやかし達、大集合?!
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リーン、……リリーン、リーン、……ローン、ロン、……リーーン――――――
美月の叫びと共に、山姫の社の領域内のあちこちで、澄んだ鈴の音が鳴り響く――――鈴の音がひとつ鳴るごとに、思い思いの場所で休息を取っていた深山のあやかし達は次々と飛び起き、美月の元へと馳せ参じようとする。
(ややっ?!……これは、美月様の変事を伝える鈴の音――?)
(何事か――?!早う、駆けつけんと……!)
(待っていて下され、今参ります――――!)
驚き慌てながらも、懸命に美月の元へと急ぐ深山のあやかし達。
そうして、皆で競うように長い長い石段を駆け上り、雪崩のように美月の居る部屋へと押し寄せた……。
(美月様――!大丈夫ですか?!)
(我らが来たので、御安心下され――!)
斯くして、あっという間に部屋の中は、大混乱に――――其処へ、三つ目の大音声が鳴り響く。
(皆のモノ、静まれぃ――!美月殿は、大丈夫じゃ!我や我の眷属達がしっかりとお傍についておった故――)
そうであろう、美月殿?と、美月に話しかけた三つ目は、驚きのあまり固まっていた美月にふるふると首を振られ、があーーん、とショックを受ける。
(み、美月殿――?わ、我らが寝過ごしたことを、お怒りなのか――――?!)
(…………寝過ごした、だと――?しっかりとお傍についておったのでは、なかったのか?!)
(大変じゃ――――!うっかり、鬼どもを信用したばっかりに……!)
(お労しや……!美月様、何があったので――――?)
(我こそが)(いや、わしこそが……!)
(何とか致しましょうぞ――――!!)
相も変らぬ賑やかさに呆れ、山姫が口を開こうとした途端、美月はその言葉にぎょっとしたようで、違う違うと話し出した。
「ち、違うよ――!怒ってなんか全然いないし、そもそも皆はもう大丈夫なの?もっとゆっくりと、休んでいた方が良かったんじゃ――――?…………寝過ごしちゃったのは、わたし。わたしなの――――!まさか、朝まで寝ちゃったなんて…………!」
どうしよう?早くお家に帰らなくちゃ――!と、動揺してあたふたする美月の足元に、ツキがやってきてニャーと鳴く。
美月はツキを抱き上げて、早く帰ろう、そうしなきゃ――!と踵を返し、部屋から出て行こうとする。
それに慌てた緑雨理事長と山姫らが呼び止めた。
「ほ、星野さん――!落ち着きなさい!」
「そうじゃ、そうじゃ!美月殿の家には、きちんと連絡してある故――――」
「……それに!君は、電車とバスで通学していたのでは?手ぶらでは、帰れまい――!」
その言葉を聞いた美月は、ぴたりと歩みを止めた。
…………そっか。わたし、今、何も持っていない…………
これじゃあ、……電車にもバスにも、乗れない――――
美月の脳裏には、少し前までは想像も出来なかった異界や狭間というところ、そして其処で起こった出来事がまざまざと蘇る。
項垂れた美月を励ますように、腕の中のツキが伸びあがって、頬を舐めた――――そのしぐさと感触に思わず頬を緩めた美月は、ぎゅっとツキを抱きしめる。
…………温かい…………それでも今、わたしの腕の中には、ツキが居る。
ツキに出会えて、良かったと思う――――
なら、早くお家に帰って、クロとおばあちゃんに紹介しなくちゃ――――!
素早く心を切り替えた美月は、申しわけないけれど帰宅するための交通費を借りようと口を開く――――そこをその美月の身体ごと、大森チーフが中座した席の方へと誘導する。
「まあまあ星野さん、落ち着いて。取りあえず、紅茶をもう一杯どうかな?」
「……ありがとうございます。でも、やっぱりわたし、少しでも早くお家に帰りたくて――――!」
「まあまあ、そう言わずに。お家の方には、きちんと連絡済なんだからね?もう一週間も経ったのだから、あと少しの時間位、変わりはしないだろう?」
「………………一週間?」
「そうそう。異界とか狭間とかはさ、こちらと時間の流れが違うんだよね。ほら、昔ばなしでも、神隠しとかの話、聞いたこと、ない?アレもそのことが関係してる場合もあると思うんだよね~」
さらりと告げられた、信じられない、いや信じたくない内容に、美月の身体は今度こそ凍り付いた。
………………いっしゅうかん。一週間。七日――――?!
いや、だって、…………そんな、まさか――――――?!
美月の叫びと共に、山姫の社の領域内のあちこちで、澄んだ鈴の音が鳴り響く――――鈴の音がひとつ鳴るごとに、思い思いの場所で休息を取っていた深山のあやかし達は次々と飛び起き、美月の元へと馳せ参じようとする。
(ややっ?!……これは、美月様の変事を伝える鈴の音――?)
(何事か――?!早う、駆けつけんと……!)
(待っていて下され、今参ります――――!)
驚き慌てながらも、懸命に美月の元へと急ぐ深山のあやかし達。
そうして、皆で競うように長い長い石段を駆け上り、雪崩のように美月の居る部屋へと押し寄せた……。
(美月様――!大丈夫ですか?!)
(我らが来たので、御安心下され――!)
斯くして、あっという間に部屋の中は、大混乱に――――其処へ、三つ目の大音声が鳴り響く。
(皆のモノ、静まれぃ――!美月殿は、大丈夫じゃ!我や我の眷属達がしっかりとお傍についておった故――)
そうであろう、美月殿?と、美月に話しかけた三つ目は、驚きのあまり固まっていた美月にふるふると首を振られ、があーーん、とショックを受ける。
(み、美月殿――?わ、我らが寝過ごしたことを、お怒りなのか――――?!)
(…………寝過ごした、だと――?しっかりとお傍についておったのでは、なかったのか?!)
(大変じゃ――――!うっかり、鬼どもを信用したばっかりに……!)
(お労しや……!美月様、何があったので――――?)
(我こそが)(いや、わしこそが……!)
(何とか致しましょうぞ――――!!)
相も変らぬ賑やかさに呆れ、山姫が口を開こうとした途端、美月はその言葉にぎょっとしたようで、違う違うと話し出した。
「ち、違うよ――!怒ってなんか全然いないし、そもそも皆はもう大丈夫なの?もっとゆっくりと、休んでいた方が良かったんじゃ――――?…………寝過ごしちゃったのは、わたし。わたしなの――――!まさか、朝まで寝ちゃったなんて…………!」
どうしよう?早くお家に帰らなくちゃ――!と、動揺してあたふたする美月の足元に、ツキがやってきてニャーと鳴く。
美月はツキを抱き上げて、早く帰ろう、そうしなきゃ――!と踵を返し、部屋から出て行こうとする。
それに慌てた緑雨理事長と山姫らが呼び止めた。
「ほ、星野さん――!落ち着きなさい!」
「そうじゃ、そうじゃ!美月殿の家には、きちんと連絡してある故――――」
「……それに!君は、電車とバスで通学していたのでは?手ぶらでは、帰れまい――!」
その言葉を聞いた美月は、ぴたりと歩みを止めた。
…………そっか。わたし、今、何も持っていない…………
これじゃあ、……電車にもバスにも、乗れない――――
美月の脳裏には、少し前までは想像も出来なかった異界や狭間というところ、そして其処で起こった出来事がまざまざと蘇る。
項垂れた美月を励ますように、腕の中のツキが伸びあがって、頬を舐めた――――そのしぐさと感触に思わず頬を緩めた美月は、ぎゅっとツキを抱きしめる。
…………温かい…………それでも今、わたしの腕の中には、ツキが居る。
ツキに出会えて、良かったと思う――――
なら、早くお家に帰って、クロとおばあちゃんに紹介しなくちゃ――――!
素早く心を切り替えた美月は、申しわけないけれど帰宅するための交通費を借りようと口を開く――――そこをその美月の身体ごと、大森チーフが中座した席の方へと誘導する。
「まあまあ星野さん、落ち着いて。取りあえず、紅茶をもう一杯どうかな?」
「……ありがとうございます。でも、やっぱりわたし、少しでも早くお家に帰りたくて――――!」
「まあまあ、そう言わずに。お家の方には、きちんと連絡済なんだからね?もう一週間も経ったのだから、あと少しの時間位、変わりはしないだろう?」
「………………一週間?」
「そうそう。異界とか狭間とかはさ、こちらと時間の流れが違うんだよね。ほら、昔ばなしでも、神隠しとかの話、聞いたこと、ない?アレもそのことが関係してる場合もあると思うんだよね~」
さらりと告げられた、信じられない、いや信じたくない内容に、美月の身体は今度こそ凍り付いた。
………………いっしゅうかん。一週間。七日――――?!
いや、だって、…………そんな、まさか――――――?!
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