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クラス決定……?!
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衝撃のあまりまるで魂が抜けてしまったかのように、呆然自失の美月の腕を引き、大森チーフは先程まで美月が座っていた席に着席させ、素早く紅茶を淹れ美月の前に置く。
けれども、何の反応も見せない美月の様子に首を傾げ、今度は「食」グループ渾身の力作である、デザートの小菓子を美月の前に取り分けて並べる。
……それでも、何の反応も見せない美月――――それに驚き、大森チーフは慌てて美月に声をかけた。
「星野さん――?!……どうした?大丈夫か――――?!」
(大丈夫なわけ、あるか――――!)
(美月様に何をした――――?!)
(事と次第によっては、許さぬぞ――――!)
いきり立つ深山のあやかし達を視て、大森チーフはブンブンと手を振った。
「何を勝手な言いがかりを――――?!私は、何もしていないぞ?……いや、星野さんに心づくしの朝食とデザートとお茶をお持ちした、という、素晴らしく良い事以外はな!彼女に対して、悪い事は何もしてない――――!」
(――――そうじゃな。其処なる者は、美月殿を目覚めさせるほどの、見事な朝食を用意した。美月殿も先程まで、それらを喜んで平らげ、元気になったのじゃぞ?「食」ぐるーぷの者は、何も悪しき事はしとらん)
「食」に感銘を受けた山姫の援護射撃により、深山のあやかし達は一応、その疑念を晴らす。
そして、其処に集まった人モノ達の多くが、ならば、はて……?と首を傾げる姿を見て、緑雨理事長は呻き声を上げた……。
「……私が、一体どうやって切り出そうかと、……考えて考えて熟考に熟考を重ね、タイミングを計っておったものを――――!」
そう言いながら、素早く美月の前に来て、美月の頬に手を当てて、心配そうに美月を覗き込む。
(あ、これ――!おさわり禁止じゃ!)
(美月様に、気軽に触れるな――!)
やいのやいの騒ぐあやかし達には頓着せず、美月の瞳をじっと見つめる緑雨理事長。
「星野さん?……大丈夫かい?気を確かに持って――」
その手の温もりと労りのこもった言葉に、美月の意識は段々と戻って来る――――
「り、理事長さん。……七日って?」
ウソであって欲しい、と縋るような眼差しで見つめられた緑雨理事長は、沈痛な表情でそれに応える。
「…………すまないね。それは、本当のことだ。……ただ、君のおばあ様には、きちんと連絡して、その旨の了承を頂いているから、まず落ち着きなさい」
「……おばあちゃん!でも、わたし――」
「まあ、まず私の話を聞いてもらえるかな?…………幸か不幸か、君も実力テストを受ける旨、そして、何かあった場合は最長一週間の泊りがけにも同意してもらっていた。この様な事態になったのは、本当に不幸な巡りあわせだった――――だが、実はあやかしを視る力、その声を聴く力、というのは、君が思っているよりも遥かに貴重で大切な力なのだよ?」
「…………あやかし」
「そう、君はあそこで騒いでいるモノも山姫でさえも視、そして会話することが出来るだろう?」
「……でも!それは、理事長さんだって同じことでは――――?」
「私かい?私とこの学園に在籍している一族の者達は、確かに同じような能力をもつ。実は……我々は、ある特殊な一族の出でね――――けれども、とある事情により、我らは一族外からの能力者を欲している。…………不幸な巡りあわせだったが、君は実力テスト期間内に稀なる力を発現させた。よって、この騒動を見事切り抜けた手腕をもって、君の実力テストの功績としたいと思っている。なお、実力を示した君には、1-1Aへとクラス替えをして欲しいのだが…………」
思わぬ理事長の提案に驚く美月だったが、迷わずふるふると首を振る。
美月の頭を過ぎるのは、一緒のクラスだね!と喜び合った翠のことだった。
「いいえ!わたしは、1-2のクラスのままで……ううん、1-2のままが良いです!」
「――――そうなのか?……まあ、多大なる試練を乗り越えた君がそうとまで願うのならば、――――よし!分かった!星野さん、君のクラスは1-2Aとしよう」
「ありがとうございます!」
互いににっこりと笑い合いつつも、微妙に噛み合っていない会話を交わす、ふたりだった……。
けれども、何の反応も見せない美月の様子に首を傾げ、今度は「食」グループ渾身の力作である、デザートの小菓子を美月の前に取り分けて並べる。
……それでも、何の反応も見せない美月――――それに驚き、大森チーフは慌てて美月に声をかけた。
「星野さん――?!……どうした?大丈夫か――――?!」
(大丈夫なわけ、あるか――――!)
(美月様に何をした――――?!)
(事と次第によっては、許さぬぞ――――!)
いきり立つ深山のあやかし達を視て、大森チーフはブンブンと手を振った。
「何を勝手な言いがかりを――――?!私は、何もしていないぞ?……いや、星野さんに心づくしの朝食とデザートとお茶をお持ちした、という、素晴らしく良い事以外はな!彼女に対して、悪い事は何もしてない――――!」
(――――そうじゃな。其処なる者は、美月殿を目覚めさせるほどの、見事な朝食を用意した。美月殿も先程まで、それらを喜んで平らげ、元気になったのじゃぞ?「食」ぐるーぷの者は、何も悪しき事はしとらん)
「食」に感銘を受けた山姫の援護射撃により、深山のあやかし達は一応、その疑念を晴らす。
そして、其処に集まった人モノ達の多くが、ならば、はて……?と首を傾げる姿を見て、緑雨理事長は呻き声を上げた……。
「……私が、一体どうやって切り出そうかと、……考えて考えて熟考に熟考を重ね、タイミングを計っておったものを――――!」
そう言いながら、素早く美月の前に来て、美月の頬に手を当てて、心配そうに美月を覗き込む。
(あ、これ――!おさわり禁止じゃ!)
(美月様に、気軽に触れるな――!)
やいのやいの騒ぐあやかし達には頓着せず、美月の瞳をじっと見つめる緑雨理事長。
「星野さん?……大丈夫かい?気を確かに持って――」
その手の温もりと労りのこもった言葉に、美月の意識は段々と戻って来る――――
「り、理事長さん。……七日って?」
ウソであって欲しい、と縋るような眼差しで見つめられた緑雨理事長は、沈痛な表情でそれに応える。
「…………すまないね。それは、本当のことだ。……ただ、君のおばあ様には、きちんと連絡して、その旨の了承を頂いているから、まず落ち着きなさい」
「……おばあちゃん!でも、わたし――」
「まあ、まず私の話を聞いてもらえるかな?…………幸か不幸か、君も実力テストを受ける旨、そして、何かあった場合は最長一週間の泊りがけにも同意してもらっていた。この様な事態になったのは、本当に不幸な巡りあわせだった――――だが、実はあやかしを視る力、その声を聴く力、というのは、君が思っているよりも遥かに貴重で大切な力なのだよ?」
「…………あやかし」
「そう、君はあそこで騒いでいるモノも山姫でさえも視、そして会話することが出来るだろう?」
「……でも!それは、理事長さんだって同じことでは――――?」
「私かい?私とこの学園に在籍している一族の者達は、確かに同じような能力をもつ。実は……我々は、ある特殊な一族の出でね――――けれども、とある事情により、我らは一族外からの能力者を欲している。…………不幸な巡りあわせだったが、君は実力テスト期間内に稀なる力を発現させた。よって、この騒動を見事切り抜けた手腕をもって、君の実力テストの功績としたいと思っている。なお、実力を示した君には、1-1Aへとクラス替えをして欲しいのだが…………」
思わぬ理事長の提案に驚く美月だったが、迷わずふるふると首を振る。
美月の頭を過ぎるのは、一緒のクラスだね!と喜び合った翠のことだった。
「いいえ!わたしは、1-2のクラスのままで……ううん、1-2のままが良いです!」
「――――そうなのか?……まあ、多大なる試練を乗り越えた君がそうとまで願うのならば、――――よし!分かった!星野さん、君のクラスは1-2Aとしよう」
「ありがとうございます!」
互いににっこりと笑い合いつつも、微妙に噛み合っていない会話を交わす、ふたりだった……。
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