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第2章 学園都市ウォーレン

急展開

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「オイオイオイ!?マジか!?」

スローモーションを使って凌いでいる状態だけど追いついてくる。後、一撃が重い

25倍だぞ!あり得ないだろう!?

レイピアと双剣をぶつけ合ってもレイピアが折れる事はない。確かアルフさんは魔剣持ちって言ってたっけ?てことは、コレが魔剣か


レイピアとぶつけ合う時によく見ると刀身が当たっていない。何か見えない膜が張っているみたいだ。

海斗は距離を取り息を整えていると

「ふむ、おかしいな。これではオーガを倒せるとは思えないんだがな。

君の剣は素人同然だ。目が良いのかな?それだけで凌いでるように見えるが」

大当たりだよ、学校の授業で剣道をやってただけだし。

「だが、それだけではこれは受け止められまい!」

アルフが近づき、突きを放つ。海斗は半身と双剣で何とか反らせたがそこからアルフが回転し、胴抜きをしてくる。

双剣をクロスして受け止めるが力の差が歴然としており、海斗は吹き飛ばされた


やはり普段から鍛えている人とは基本的な所で差が出てしまう。

海斗は受け身を取り、転がって起き上がるとアルフのレイピアが光りを放っていた。

アレは不味い!?

「さあ、これをどうするのかな?」

アルフがレイピアを一振り、風の刃が飛び出して海斗に襲いかかる

炎の引き金を引いてエフェクトが溢れ出す。そのまま振り抜いて風の刃に炎の刃を飛ばして当てた

ぶつかった直後炎と風が纏わり付いて上昇気流が発生し竜巻となった

「うわぁ・・何これ」

この竜巻が収まるまでアルフさんも動きようがないよね。それにしてもあのレイピア、風の膜で双剣を受け止めていたのか。アルフさんの魔法なの魔剣の力なのか

取り敢えず警戒していかないとだね。

竜巻が収まりつつある中、アルフが弱くなった竜巻の中を突き抜けてきた。服が切れたり焦げている

「はぁ!?まじかよ!」

凄まじい剣戟をスローモーションでかわし受け流し対応していく。
しかし、地力の差が出てきて少しずつ押されていた

「す、凄い・・」

イレーネは戦い始めてからずっと驚愕しっぱなしだ。

卑怯な手でをつかったり騙したりしなければ相手を倒せるはずもないと思っていた海斗が、騎士学校の先生、しかも魔剣持ちの元騎士団隊長と互角に渡り合っている

侮っていた相手が壮絶な剣と魔法を繰り広げている光景に頭が追いついていなかった

他の観客も同様だ。有名なアルフならこの戦いもわかる。だが名も顔も知らない人物がアルフと互角に渡り合っている光景に言葉を失って見入ってしまった

アルフのレイピアが至近距離で風を暴発させる。

海斗は吹き飛ばされ、何とか身を返して着地するが、軽くない衝撃を受けたみたいだ。肋骨にヒビは入ってないと思うけど胸が苦しい。何度か咳き込む


「ふむ、君は本当にオーガを2匹も倒したのかね?この様子だと倒せないと思うのだが?」

オーガとの戦闘を思い出す。いや、今のスローモーションと双剣なら意外とギリギリで倒せそうですけど?

てか、オーガより強い人間ってなんだよ?

「もしかしてあの防具なのかな?是非使ってもらいたいんだけど」

鋭いな、戦闘狂の本能なのか?

アルフは攻撃を仕掛けながらしきりにCDの力を見せてと言ってくる。

怖いよ、ヤンデレのストーカーかよ!?

こりゃ引きそうにないんだけど、せっかく箝口令を敷いてもらったのにこんな大勢の人の前で変身したら言い逃れ出来ないじゃん。

でもこのままじゃ、終わりそうもない。てか終わらせてくれなさそうだ

ビームサーベルで魔剣切っちゃおうかな?いや、多分止まらないだろうね。

参ったな。こりゃ

氷の柱を地面に出して距離を空けて双剣をしまう

アルフは目の前の氷柱を壊して海斗の様子が違うことに気付き笑顔になる。

「おや、武器を仕舞うのかい?という事は別の武器があるのか・・あの飛ばす武器とかかな?色んな武器を持っているなんて一体何者だい?」

CDにセットし、お腹の辺りに光の粒が集まり変身装置が現れる。海斗が構えると突き出した手にカードが現れた。



「通りすがりのライドだ。覚えておけ」


変身をしようとカードを握り直す



「きゃあ!?」

「お嬢様!」

叫び声の方へ目を向けるとアリアが黒い塊に飲み込まれようとしていた。マリーさんはアリアを助け出そうとしたが間に合わずアリアが黒い塊に飲み込まれて地面へと潜っていく。

「な!?アリア!?」

すぐさま地図を開いてアリアを入力する。トンとピンを刺したのは競技場の端っこ


その場所を見ると1人の騎士が立っていた

「アリアを返してもらおうか?」

海斗が睨みつけた相手をアルフも見て驚愕した。同じ学校の先生で目立つような人ではない。いつも静かに淡々と授業をこなしているイメージがある。

「ウルかい?どうゆうことだろうか?何故海斗君から疑われているんだい?」

「ア、アルフさん・・一緒に先生をしてきた俺とそいつどっちを信じるんですか?」

ウルはアルフに身の潔白を訴えている。海斗は未だ警戒心全開で睨みつけており今にも殴りかかって行きそうな感じだ

「海斗君、彼を疑うのなら確信に至る証拠でもあるのかい?」

「俺には探したい人を見つける能力がある。攫われてからずっと、あいつの場所から反応が離れない。あの黒いのはなんだ!アリアは無事なのか!」

「そ、そんなデタラメが通じると思っているのか!アルフさん、早くそいつをやっちゃってください!」

アルフはどちらも確証が持てずに困惑していた。

海斗はCD からNFAに切り替えて双銃を取り出す。1番目に当てた双銃だ。

威力は最小にして光弾を2発放った。

「!?」

アルフは海斗の放つ光弾を斬り落とそうと試みたが、どうしても引っかかる思いがあり、しかも光弾にはそこまでの殺傷能力も無さそうだったので、躊躇ってしまった

幸か不幸か、光弾がウルに届くまでに黒い影のようなものに阻まれ止められてしまう

「ウル、それは・・」

「はぁ、バレちゃあ仕方ないですね」

目つきが変わり黒い影がウルの周りに現れた。





「全部・・全部、海斗!お前のせいだーーー!!」


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