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第3章 魔王編
クマラン到着
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スミレさん危険!取扱注意
レオン達にはそう言い聞かせると、スミレから発言の撤回を要求されたりしながら一路村へと走っていく
途中現れる魔物に対しては海斗の空間の術で止めてからのサーチアンドデストロイ戦法や、NFAの武器を使ったりして、お互いに何が出来るのかを擦り合わせていた
「海斗さんの武器すげぇな!いーなぁ、カッコいい」
ヨシユキ君もストライクだったか。未来的武器って憧れるよね!
「お兄はモデルガンとかサバゲー好きだもんね。私はそうゆう戦いとかはあんまり興味無いから」
「「「あ、うん」」」
レオン、メア、サーニャは苦笑いしつつ相槌をうつ
水魔法を使えるサーニャがヨシユキの説明を聞いていて興味を持ち、スミレにどんな魔法なのかを懇願されて使ってみたのだが
「コレが水蒸気爆発でね!水よりも蒸気の体積が大きいから水を押しのける時の圧力波がねーー」
「う、うん」
「コレがブリーブと言ってね!水蒸気爆発に近いものはあるんだけど内容物が違くて!可燃液を沸点を超えて加熱させると液体の圧力が上がるから、それを押さえておいてーーー」
「あ、はい」
「ナパームはね!結構複雑だから書いて説明してあげるね。ナフサって言う主燃焼材に増粘剤のナパームというーーーー」
「ソウデスカ、スゴイデスネー」
嬉々として説明しながら魔法を放ち、現象と成分、効果の度合いを実践と言う名の実験を行って説明している。
サーニャはまさか水魔法がこのような被害をもたらすものを産み出すとは思いもせず、せめてオークに致命傷を与える位の威力があれば良いなぁと思っていた
しかし、実際にスミレの魔法を見ると、ゴブリンの集団は粉微塵に吹き飛び、ウルフやボアは爆発し300m離れているのに熱波が届いて、オークは消えない炎を身に纏い燃え尽きていた
サーニャの目は完全に死んでおり、目を輝かせながら話すスミレと比例して思考を放棄していく
マサユキはいつものように呆れて見ており、海斗とレオン、メアの頭の中は
スミレさん危険、取扱注意
を再認識させられていた
「スミレがすまん、この世界なら心おきなく実験ができるって張り切ってしまってさ、サーニャにはトラウマもんだったろ?」
休憩中、海斗の背中にピッタリとくっついてスミレから隠れようとしているサーニャ
よほどショックだったのか落ち込んでいるスミレを慰めながら、悪気は無かったんだとフォローしているヨシユキ
こうして全員共通の認識としてスミレは危険物だと言う事に納得できた
サーニャの心に負った衝撃はお昼に昼食をガッツリ食べさせてお昼にお菓子をあげる事で少しはマシになってくれた
スミレはなんとか仲良くなりたいらしいがまだまだ時間がかかりそう
そんなこんなで数日かけてクマランの村まで到着する事が出来た
「この村であってる?」
サーニャに聞くとうんと大きく頷いて村の中へと先導して行く
村には先に来ていた学園都市の面々が村人に説明したり、罠を仕掛ける為の準備を進めていた
サーニャは真っ先に1つの家に向かって走っていく。
家の中に入っていったのでサーニャの家なのだろうと思い、皆んなで中にお邪魔する事にした
「お母さん!ただいま」
サーニャはベットの上で座り直した女性に抱きつく
そして暫く会話しているのを見守っていると
「ご挨拶が遅くなってごめんなさいね。サーニャの母でアリーと言います。
サーニャをここまで連れて来てくださってありがとうございます」
母親のアリーさんは病弱という事もあり痩せ細くなっているが優しそうなどこか気品のある人だった
「お母さん!見て!コレで病気も治せるようになるよ」
サーニャが今まで貯めてきたお金をマジックバッグから取り出して見せてきた
アリーさんは非常にビックリしてそして少し悲しそうな顔になり
「こんなに苦労をかけてしまってごめんね。お母さんは貴女に幸せになって欲しいのに、お母さんらしい事何1つ出来なくてごめんね」
「ううん、いいの。早く元気になって、また一緒にお花がたくさん咲いてある場所に行きたい。お母さんの笑顔が私の幸せだから」
2人の会話の邪魔をしてはいけないなと思い部屋を2人きりにして出る。
スミレは両親の事を思い出して涙を流していた。まあ、まだ高校生になったばかりだもんな
暫くするとサーニャが出てきて討伐開始まで家に泊まる事を提案してきた
それに了承して今後の話し合いを行う
王国軍が来るまではまだまだ先なので罠の準備を手伝おうという事で次の日から現場を手伝う事にした。
サーニャは母親の看病と村人達の説得、レオンとメアはその手伝いを
東堂兄妹は罠作りのお手伝いに。そして海斗も罠作りの手伝いに行く事になった
次の日から別れて行動を開始する
海斗と東堂兄妹は10キロ先にある現場へと向かい、罠を仕掛けている学園都市の人達に混ざって手伝いをする
海斗はNFAのビームサーベルやバズーカなどを使いながら地形の加工を手伝って何故か周りから避けられてしまった
何故に!?
村に帰ってくるとレオン達は苦い顔をしている
「どうしたの?」
「いや、今日一日村の人達に説明しながら回ってたんだがな。避難の進行が芳しくないんだ」
え?どうしてまた?
「信じてないと言うのが半分、後は村を出ても行くところが無いとか避難しても一緒じゃ無いのか?と言われた」
まぁ、魔物の大群が来ますよと言われても疑ってしまうよな。でもこれだけ大事になって動いていれば分かる様なものだけど
サーニャが海斗の横に立って服を掴む
「ごめんなさい。せっかく報酬まで貰ったのに役に立てなかった」
落ち込むサーニャの頭を撫でてまだ時間はあると言い、その日は切り上げた。
今は信じて貰えないけれども王国軍が来たら従わざる得ないだろうし、まだ時間はある。
そして何日か罠の手伝いと村人達の説得を続けていたらアルフが王国軍を連れてやって来たみたいだ
レオン達にはそう言い聞かせると、スミレから発言の撤回を要求されたりしながら一路村へと走っていく
途中現れる魔物に対しては海斗の空間の術で止めてからのサーチアンドデストロイ戦法や、NFAの武器を使ったりして、お互いに何が出来るのかを擦り合わせていた
「海斗さんの武器すげぇな!いーなぁ、カッコいい」
ヨシユキ君もストライクだったか。未来的武器って憧れるよね!
「お兄はモデルガンとかサバゲー好きだもんね。私はそうゆう戦いとかはあんまり興味無いから」
「「「あ、うん」」」
レオン、メア、サーニャは苦笑いしつつ相槌をうつ
水魔法を使えるサーニャがヨシユキの説明を聞いていて興味を持ち、スミレにどんな魔法なのかを懇願されて使ってみたのだが
「コレが水蒸気爆発でね!水よりも蒸気の体積が大きいから水を押しのける時の圧力波がねーー」
「う、うん」
「コレがブリーブと言ってね!水蒸気爆発に近いものはあるんだけど内容物が違くて!可燃液を沸点を超えて加熱させると液体の圧力が上がるから、それを押さえておいてーーー」
「あ、はい」
「ナパームはね!結構複雑だから書いて説明してあげるね。ナフサって言う主燃焼材に増粘剤のナパームというーーーー」
「ソウデスカ、スゴイデスネー」
嬉々として説明しながら魔法を放ち、現象と成分、効果の度合いを実践と言う名の実験を行って説明している。
サーニャはまさか水魔法がこのような被害をもたらすものを産み出すとは思いもせず、せめてオークに致命傷を与える位の威力があれば良いなぁと思っていた
しかし、実際にスミレの魔法を見ると、ゴブリンの集団は粉微塵に吹き飛び、ウルフやボアは爆発し300m離れているのに熱波が届いて、オークは消えない炎を身に纏い燃え尽きていた
サーニャの目は完全に死んでおり、目を輝かせながら話すスミレと比例して思考を放棄していく
マサユキはいつものように呆れて見ており、海斗とレオン、メアの頭の中は
スミレさん危険、取扱注意
を再認識させられていた
「スミレがすまん、この世界なら心おきなく実験ができるって張り切ってしまってさ、サーニャにはトラウマもんだったろ?」
休憩中、海斗の背中にピッタリとくっついてスミレから隠れようとしているサーニャ
よほどショックだったのか落ち込んでいるスミレを慰めながら、悪気は無かったんだとフォローしているヨシユキ
こうして全員共通の認識としてスミレは危険物だと言う事に納得できた
サーニャの心に負った衝撃はお昼に昼食をガッツリ食べさせてお昼にお菓子をあげる事で少しはマシになってくれた
スミレはなんとか仲良くなりたいらしいがまだまだ時間がかかりそう
そんなこんなで数日かけてクマランの村まで到着する事が出来た
「この村であってる?」
サーニャに聞くとうんと大きく頷いて村の中へと先導して行く
村には先に来ていた学園都市の面々が村人に説明したり、罠を仕掛ける為の準備を進めていた
サーニャは真っ先に1つの家に向かって走っていく。
家の中に入っていったのでサーニャの家なのだろうと思い、皆んなで中にお邪魔する事にした
「お母さん!ただいま」
サーニャはベットの上で座り直した女性に抱きつく
そして暫く会話しているのを見守っていると
「ご挨拶が遅くなってごめんなさいね。サーニャの母でアリーと言います。
サーニャをここまで連れて来てくださってありがとうございます」
母親のアリーさんは病弱という事もあり痩せ細くなっているが優しそうなどこか気品のある人だった
「お母さん!見て!コレで病気も治せるようになるよ」
サーニャが今まで貯めてきたお金をマジックバッグから取り出して見せてきた
アリーさんは非常にビックリしてそして少し悲しそうな顔になり
「こんなに苦労をかけてしまってごめんね。お母さんは貴女に幸せになって欲しいのに、お母さんらしい事何1つ出来なくてごめんね」
「ううん、いいの。早く元気になって、また一緒にお花がたくさん咲いてある場所に行きたい。お母さんの笑顔が私の幸せだから」
2人の会話の邪魔をしてはいけないなと思い部屋を2人きりにして出る。
スミレは両親の事を思い出して涙を流していた。まあ、まだ高校生になったばかりだもんな
暫くするとサーニャが出てきて討伐開始まで家に泊まる事を提案してきた
それに了承して今後の話し合いを行う
王国軍が来るまではまだまだ先なので罠の準備を手伝おうという事で次の日から現場を手伝う事にした。
サーニャは母親の看病と村人達の説得、レオンとメアはその手伝いを
東堂兄妹は罠作りのお手伝いに。そして海斗も罠作りの手伝いに行く事になった
次の日から別れて行動を開始する
海斗と東堂兄妹は10キロ先にある現場へと向かい、罠を仕掛けている学園都市の人達に混ざって手伝いをする
海斗はNFAのビームサーベルやバズーカなどを使いながら地形の加工を手伝って何故か周りから避けられてしまった
何故に!?
村に帰ってくるとレオン達は苦い顔をしている
「どうしたの?」
「いや、今日一日村の人達に説明しながら回ってたんだがな。避難の進行が芳しくないんだ」
え?どうしてまた?
「信じてないと言うのが半分、後は村を出ても行くところが無いとか避難しても一緒じゃ無いのか?と言われた」
まぁ、魔物の大群が来ますよと言われても疑ってしまうよな。でもこれだけ大事になって動いていれば分かる様なものだけど
サーニャが海斗の横に立って服を掴む
「ごめんなさい。せっかく報酬まで貰ったのに役に立てなかった」
落ち込むサーニャの頭を撫でてまだ時間はあると言い、その日は切り上げた。
今は信じて貰えないけれども王国軍が来たら従わざる得ないだろうし、まだ時間はある。
そして何日か罠の手伝いと村人達の説得を続けていたらアルフが王国軍を連れてやって来たみたいだ
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