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病室の先にいたのは赤の他人だった
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人で埋め尽くされた待合席、忙しなく動いている係の人、声に声が重なり雑音と化した待合室……。私はどうすればいいかもわからないまま病院の入口付近であたふたしていた。そもそも土曜のしかも朝になぜこんなに人でごった返しているのだろうか。季節的には花粉症とか?よく分からないが、とりあえず零の病室に行きたいのにカウンターの人が忙しそうでなかなか話しかけづらい。そんな私を心配したのか、近くにいた警備員さんが話しかけてきた。
「どうかしたの?」
完全に子供扱いしているような口調に少しイライラする。たまにスーパーや服屋などに行くと、子供だからといってタメ口で話してくる店員がいるが、今みたいにいつもイラつく訳では無い。逆に親近感が湧いて来る時もある。人によってだ。人によって。だがこの人はイラつくタイプの人だった。しかしここで反抗期みたいな態度をしても、いつまでたっても病室へたどり着けなさそうなので、いい子ぶってみることにした。
「お友達のお見舞いに来たんですけど、みんな忙しそうで、話しかけてお仕事の邪魔しちゃったらなと思って困っていました。」
と、お得意の笑顔で言ってみる。
すると、さっきまでのバカにしたような顔から一変、普通の営業スマイルに戻っていた。
「そうかそうか……。あの、すいませーん!面会希望の方です。」
ちょうどカウンターに聞こえるような声で、言った。そうゆう所には気が使えるんだなって少しほっとした。急に大声出すのかと思ったから。
カウンターにいる一人の女性が部屋番号を教えてくれた。後、首から下げる名札みたいなものを渡された。
エレベーターに乗り、2階を押す。その手は少し小刻みに震えていた。自分でもわかっている。緊張しているんだ。零の友達でも見舞いに行かないらしいのに、私が、今はただのクラスメイトが行ったら追い返されそうだからだ。でもだからって帰るわけには行かなかった。あの日、なぜ私に笑いかけてきたのか、それが知りたかった。だから、担任に零の入院している病院を聞き出して見舞いに来たのだ。それだけ聞いて、すぐに帰ればいい。それでいいんだ。
それで、いい、のか……?
病室の前で立ち止まる。心臓がさっきからドクドクとうるさい。止めたくて、心臓あたりを軽く拳で叩いてみるけど、何も変わらなかった。
雨宮零。ネームプレートにはそう書いてあるから間違いないはずだ。他にも3人の知らない人の名前が書かれていた。きっと、複数の患者がいるのだろう。
だから、あとは入るだけなのだ。なのに
何故か足が動かなかった。
そのままの状態で10分くらい立ち尽くしていた気がする。
そのとき、誰かに肩を叩かれて後ろを振り向いた。看護師さんかと思ったけど、ちがった。
そこには、松葉杖をついた零がいた。少し癖のあるきのこヘアに、目が半分隠れてしまっているらい伸びた前髪。そして、相変わらず白い肌。その女子にも負けない程の肌は、雪のようで、零だけまだ春を迎えてないようにも見えた。
「お前、こんな所でなにしてんの。」
怪訝そうな目付きで見てくる。何しに来たんだよって顔だ。
「いやぁ、あの、お見舞いに……。」
「なんで。」
目を泳がせて言った言葉はすぐに返されてしまう。なんでって言われても。ここで聞きたいことがあるからって言えばいい話なのに、テンバっていた私は全然違うことを言っていた。
「クラスで1人お見舞いに行くことになって……。」
そんな私に呆れたのか、大きなため息を吐く音が聞こえた。
「とりあえず、そこ邪魔。」
「へ?」
「扉の前。部屋入りたいんだけど。」
私は慌てて扉の前から離れる。そして零と共に部屋に入って行った。
部屋は黄緑色のカーテンで仕切られていて、ここにいる患者は見る限り、骨折をした人達らしかった。腕に包帯を巻き付けている人、足に巻き付けている人がいたからだ。
零は慣れていないのかぎこちない足取りで松葉杖をつき、ベッドに腰を下ろす。
そのとき、松葉杖が倒れたので拾って手の届くところに立て掛けておいた。
「それで、色紙とか持ってきたわけ?」
この言い方は、嘘だって気づいているみたいだった。
「こういうときって色紙もってくるんだろ。」
「……嘘だってわかってるくせに。」
「からかってみただけ。香山の嘘なんてすぐ分かる。」
香山……。
少し、ショックを受けている自分がいる。3年前までは私のことを美津と呼んでいたのに。あのころの思い出を全部なかったかの様にされたみたいで、悔しかった。
「そうですか、雨宮くん。」
こっちも反抗してみた。相変わらず子供だなって自分で言ったあとに自覚する。
「で、本当はなんの用?」
私の言葉を1ミリも気にとめていないのか、スマホを手に取りいじり始めた。でも、そのほうが話しやすかった。
「聞きたいことがある。」
隅に置いてあったパイプ椅子をベッドの方へと持っていき、腰を下ろす。
「何。」
完全にこちらには興味を示していないようだ。まるであの頃とは別人だ。少し悲しくなる。
「零、別人みたいだね。こんな零、私は知らないよ。」
「……。」
ちらっとこちらを見たが、再び視線をスマホ画面へと向ける。
「聞きたいことっていうのはさ、零が救急車に運ばれる前、私を見た時、なんで笑ったのかなって。」
やっと零がスマホの画面を閉じ、こちらを向いた。
「だって普通痛くて痛くて苦しいっていう顔をするのに、笑ってたからすごい場違いだなって思った。小学校の時は散々私のことバカバカ言ってきたけど、あの時は零の方が馬鹿じゃんって思ったもん。」
零は天井を見上げていた。私も目を上へとやってみる。だが、白の四角いタイルがいくつも規則正しく貼られている、ただそれだけであった。零の瞳は、私には見えない何か違うものを見ているような気がした。
「だってお前がさ、本気で心配しているような、なんて言うか今にも泣け叫びそうなひどい顔してたからさ、面白くてつい。」
あの時のことを思い出したのか、零は鼻で笑った。こっちがどんな気持ちだったかも知らずに馬鹿にするなんて。そうゆう所は昔とちっとも変わっていないな、って内心すごくほっとしている。
「零が心配だった。」
これが本音だった。そんなことでこんなにも心配するなんて。大切な人が死んだ時、私はどうなってしまうんだろう。
「んな大げさなんだよ。もういいだろ。帰れよ。」
笑った理由は案外浅い意味だったから少しがっかりした。もしかしたら、期待していたのかもしれない。自分でも分からない何かに。
「わかった。お大事にね。」
「あぁ、サンキュ。」
椅子を元のところへと戻し、零に背を向ける。
「またあの頃みたいに仲良くできないかな。ほら、和也と一緒にさ。」
心のどこかで思っていたことが、無意識に出てしまったことに驚く。
その言葉に零も驚いたのか、振り向くと前髪から覗いている瞳が大きく見開かれていた。予想もしていなかった言葉だったらしい。そんな顔を見たら、より一層恥ずかしくなってきた。
少し間があった。
その後、零は冷めた口調で言った。
「今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない。それに、和也とはもう縁切った。あいつ、不登校中だったろ。もうあいつの心はぶっ壊れてるんだよ。けっきょくみんな変わったんだ。和也も、お前も、俺も。いつまでも夢見てんなよ。現実見ろよ。」
私は言い返せなかった。どんなに探しても、言葉が出てこなかった。ただ、どこかのネジが外れたような、ぶっ壊れたような、そんな感覚が体を襲ってくることだけはわかった。
「現実なんかに従ってるからつまんないんだよ。」
脳をフル回転して出た言葉は、ただ現実逃避したいやつが言うようなセリフに思えた。
そのまま振り返らずに病室をあとにした。
今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない……。
頭の中でこの言葉が何度も何度もリピートしていた。いい加減頭が痛くなるくらいに。
今の私は駄目で、昔の私だったらよかったの。それを言ったら零だって昔の零の方が良かった。
心の中で零に対して八つ当たりをしている。自分だけが悪いなんてそんなのみとめたくなかったからだ。
「私はこれでも必死なのに……。」
溢れてきそうな涙を必死でこらえる。街中で泣くなんて、恥だ。
もし、あの頃のように戻れないんだったら、せめて思い出だけは心の中でとどめておきたい。あの日の思い出までもなかったことになんてさせたくない。
……今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない。
ほんとにショックだった。そして、口が滑ってしまったことが恥ずかしかった。あんな、こと、言わなければよかった。
よく、後悔しないためにも、告白はしろとかなんとか聞くけど、言わない方がいいことだってある。言った事で、当たり前だと思っていた日々が消えてしまうことだって、一生戻らない過去を失うことだってある。そんなことも考えずに、何でもかんでも言うって言うのは、馬鹿なヤツだ。そう、今日の私は馬鹿だった。
明日も見舞いに行ってやろうか。自分にまでも嘘をついて強気になってみる。本当は恥ずかしさで押しつぶされそうで、もう二度と会いたくない程だったけど。でも、このまま行かなければ、さっき言ったように思い出までもなかったことになってしまうかもしれない。だから、鬱陶しがられても、嫌いだと言われても行ってやろう。
私はまだ、ほんの少しの希望に期待している。いや、すがりついているんだ。
「どうかしたの?」
完全に子供扱いしているような口調に少しイライラする。たまにスーパーや服屋などに行くと、子供だからといってタメ口で話してくる店員がいるが、今みたいにいつもイラつく訳では無い。逆に親近感が湧いて来る時もある。人によってだ。人によって。だがこの人はイラつくタイプの人だった。しかしここで反抗期みたいな態度をしても、いつまでたっても病室へたどり着けなさそうなので、いい子ぶってみることにした。
「お友達のお見舞いに来たんですけど、みんな忙しそうで、話しかけてお仕事の邪魔しちゃったらなと思って困っていました。」
と、お得意の笑顔で言ってみる。
すると、さっきまでのバカにしたような顔から一変、普通の営業スマイルに戻っていた。
「そうかそうか……。あの、すいませーん!面会希望の方です。」
ちょうどカウンターに聞こえるような声で、言った。そうゆう所には気が使えるんだなって少しほっとした。急に大声出すのかと思ったから。
カウンターにいる一人の女性が部屋番号を教えてくれた。後、首から下げる名札みたいなものを渡された。
エレベーターに乗り、2階を押す。その手は少し小刻みに震えていた。自分でもわかっている。緊張しているんだ。零の友達でも見舞いに行かないらしいのに、私が、今はただのクラスメイトが行ったら追い返されそうだからだ。でもだからって帰るわけには行かなかった。あの日、なぜ私に笑いかけてきたのか、それが知りたかった。だから、担任に零の入院している病院を聞き出して見舞いに来たのだ。それだけ聞いて、すぐに帰ればいい。それでいいんだ。
それで、いい、のか……?
病室の前で立ち止まる。心臓がさっきからドクドクとうるさい。止めたくて、心臓あたりを軽く拳で叩いてみるけど、何も変わらなかった。
雨宮零。ネームプレートにはそう書いてあるから間違いないはずだ。他にも3人の知らない人の名前が書かれていた。きっと、複数の患者がいるのだろう。
だから、あとは入るだけなのだ。なのに
何故か足が動かなかった。
そのままの状態で10分くらい立ち尽くしていた気がする。
そのとき、誰かに肩を叩かれて後ろを振り向いた。看護師さんかと思ったけど、ちがった。
そこには、松葉杖をついた零がいた。少し癖のあるきのこヘアに、目が半分隠れてしまっているらい伸びた前髪。そして、相変わらず白い肌。その女子にも負けない程の肌は、雪のようで、零だけまだ春を迎えてないようにも見えた。
「お前、こんな所でなにしてんの。」
怪訝そうな目付きで見てくる。何しに来たんだよって顔だ。
「いやぁ、あの、お見舞いに……。」
「なんで。」
目を泳がせて言った言葉はすぐに返されてしまう。なんでって言われても。ここで聞きたいことがあるからって言えばいい話なのに、テンバっていた私は全然違うことを言っていた。
「クラスで1人お見舞いに行くことになって……。」
そんな私に呆れたのか、大きなため息を吐く音が聞こえた。
「とりあえず、そこ邪魔。」
「へ?」
「扉の前。部屋入りたいんだけど。」
私は慌てて扉の前から離れる。そして零と共に部屋に入って行った。
部屋は黄緑色のカーテンで仕切られていて、ここにいる患者は見る限り、骨折をした人達らしかった。腕に包帯を巻き付けている人、足に巻き付けている人がいたからだ。
零は慣れていないのかぎこちない足取りで松葉杖をつき、ベッドに腰を下ろす。
そのとき、松葉杖が倒れたので拾って手の届くところに立て掛けておいた。
「それで、色紙とか持ってきたわけ?」
この言い方は、嘘だって気づいているみたいだった。
「こういうときって色紙もってくるんだろ。」
「……嘘だってわかってるくせに。」
「からかってみただけ。香山の嘘なんてすぐ分かる。」
香山……。
少し、ショックを受けている自分がいる。3年前までは私のことを美津と呼んでいたのに。あのころの思い出を全部なかったかの様にされたみたいで、悔しかった。
「そうですか、雨宮くん。」
こっちも反抗してみた。相変わらず子供だなって自分で言ったあとに自覚する。
「で、本当はなんの用?」
私の言葉を1ミリも気にとめていないのか、スマホを手に取りいじり始めた。でも、そのほうが話しやすかった。
「聞きたいことがある。」
隅に置いてあったパイプ椅子をベッドの方へと持っていき、腰を下ろす。
「何。」
完全にこちらには興味を示していないようだ。まるであの頃とは別人だ。少し悲しくなる。
「零、別人みたいだね。こんな零、私は知らないよ。」
「……。」
ちらっとこちらを見たが、再び視線をスマホ画面へと向ける。
「聞きたいことっていうのはさ、零が救急車に運ばれる前、私を見た時、なんで笑ったのかなって。」
やっと零がスマホの画面を閉じ、こちらを向いた。
「だって普通痛くて痛くて苦しいっていう顔をするのに、笑ってたからすごい場違いだなって思った。小学校の時は散々私のことバカバカ言ってきたけど、あの時は零の方が馬鹿じゃんって思ったもん。」
零は天井を見上げていた。私も目を上へとやってみる。だが、白の四角いタイルがいくつも規則正しく貼られている、ただそれだけであった。零の瞳は、私には見えない何か違うものを見ているような気がした。
「だってお前がさ、本気で心配しているような、なんて言うか今にも泣け叫びそうなひどい顔してたからさ、面白くてつい。」
あの時のことを思い出したのか、零は鼻で笑った。こっちがどんな気持ちだったかも知らずに馬鹿にするなんて。そうゆう所は昔とちっとも変わっていないな、って内心すごくほっとしている。
「零が心配だった。」
これが本音だった。そんなことでこんなにも心配するなんて。大切な人が死んだ時、私はどうなってしまうんだろう。
「んな大げさなんだよ。もういいだろ。帰れよ。」
笑った理由は案外浅い意味だったから少しがっかりした。もしかしたら、期待していたのかもしれない。自分でも分からない何かに。
「わかった。お大事にね。」
「あぁ、サンキュ。」
椅子を元のところへと戻し、零に背を向ける。
「またあの頃みたいに仲良くできないかな。ほら、和也と一緒にさ。」
心のどこかで思っていたことが、無意識に出てしまったことに驚く。
その言葉に零も驚いたのか、振り向くと前髪から覗いている瞳が大きく見開かれていた。予想もしていなかった言葉だったらしい。そんな顔を見たら、より一層恥ずかしくなってきた。
少し間があった。
その後、零は冷めた口調で言った。
「今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない。それに、和也とはもう縁切った。あいつ、不登校中だったろ。もうあいつの心はぶっ壊れてるんだよ。けっきょくみんな変わったんだ。和也も、お前も、俺も。いつまでも夢見てんなよ。現実見ろよ。」
私は言い返せなかった。どんなに探しても、言葉が出てこなかった。ただ、どこかのネジが外れたような、ぶっ壊れたような、そんな感覚が体を襲ってくることだけはわかった。
「現実なんかに従ってるからつまんないんだよ。」
脳をフル回転して出た言葉は、ただ現実逃避したいやつが言うようなセリフに思えた。
そのまま振り返らずに病室をあとにした。
今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない……。
頭の中でこの言葉が何度も何度もリピートしていた。いい加減頭が痛くなるくらいに。
今の私は駄目で、昔の私だったらよかったの。それを言ったら零だって昔の零の方が良かった。
心の中で零に対して八つ当たりをしている。自分だけが悪いなんてそんなのみとめたくなかったからだ。
「私はこれでも必死なのに……。」
溢れてきそうな涙を必死でこらえる。街中で泣くなんて、恥だ。
もし、あの頃のように戻れないんだったら、せめて思い出だけは心の中でとどめておきたい。あの日の思い出までもなかったことになんてさせたくない。
……今のお前なんかと仲良くしたいとは思わない。
ほんとにショックだった。そして、口が滑ってしまったことが恥ずかしかった。あんな、こと、言わなければよかった。
よく、後悔しないためにも、告白はしろとかなんとか聞くけど、言わない方がいいことだってある。言った事で、当たり前だと思っていた日々が消えてしまうことだって、一生戻らない過去を失うことだってある。そんなことも考えずに、何でもかんでも言うって言うのは、馬鹿なヤツだ。そう、今日の私は馬鹿だった。
明日も見舞いに行ってやろうか。自分にまでも嘘をついて強気になってみる。本当は恥ずかしさで押しつぶされそうで、もう二度と会いたくない程だったけど。でも、このまま行かなければ、さっき言ったように思い出までもなかったことになってしまうかもしれない。だから、鬱陶しがられても、嫌いだと言われても行ってやろう。
私はまだ、ほんの少しの希望に期待している。いや、すがりついているんだ。
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