君じゃないキミと覆面少女

中学校に入って、人目を気にするようになった私。嫌われないように、好かれるようにと行動するうちに、自分をカラに閉じ込め、自分をなくし、覆面少女となってしまった。そんな中三の春、小学校時代の男友達、零と同じクラスになる。
ある日、零の骨折で病院に見舞いに行った。そこで、零に病気があることを知り……。
多重人格症候群。
普通は死に至るような病気ではないが、彼の中のカレの意志が強く、このままではいずれ自我をのっとられて体を制御出来ないまま死んでしまうのだという。
「あの頃の私たちに戻れる日が、来るのかな。」「……もう大人になったんだよ。」
大人になっていく零と、周りに合わせることで精一杯のの私のかけ離れた距離が縮まっていく。
再び繋がる絆の糸……それが繋がった時、自分を探して歩き始める――


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