魔王と勇者がマブダチだったら

Ikki

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魔王城

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翔)ここが本家の毒の沼か、ドラプエでは、めんどくさかったな。
そうだ、毒沼にもらった力を試してみるか。

沼に手をかざし、呪文を唱えた。

翔)ヘルフレイム

バゴーン聞き慣れない爆音と共に毒の雨が降り注いだ。

翔)おっスッゲッ、こんな威力だと現魔王の強さは知らんが瞬殺じゃねぇか?
この力は、メフィストフェレスの地獄の炎を操る力だ。
後3っは、魔王城を制圧してから練習するか。
さてと、行きますか。

スタスタと歩いて行くと魔王城が見えて来た。

翔)デケェなー、なんだあれは?

門の前にはミノタウルスが二頭立っていた。

ミノタウルス)何の用だ?子供と言えどここは通せぬぞ。

翔)それは、どうかな?この城を占拠しに来た。

ミノタウルス)笑わせるやってみよ。

翔)ヘルフレイム

ドゴーン爆音が響いた。

ミノコ)ミノスケさーん、スン...スン

ミノコは、泣き始めた。

翔)あいつミノスケって言うのか、古風な名前だな。

ミノコ)よ..よくもミノスケさんを、許さない絶対許さない。うわーん

ミノコは襲い掛かって来た。

翔)ヘルフレイム

ドゴーン

ミノコ)ミノ....スケ....さん...

ミノコは、塵となった。

翔)あのカップルには、悪いが俺の糧になってくれ。

翔は、魔王城の大広間へと足を進めた。

部下)魔王様!申し上げます。魔人族の一体に門を破られました。

魔王)狼狽えるんじゃないよ、早く殺してここに死体を持って来なさい!

部下)は!大広間に総員集結し侵入者を殺せー

魔物達の唸り声が響いた。

魔物)おぅー!!

翔)すげぇ、バンバン集まって来るな。
ヘルフレイムで薙ぎ払いたいがあれやると魔王城まで壊れちまいそうだからな。

部下)行けぇー!!

翔は、魔物達の攻撃を避けながら考えていた。

翔)うーん、あっそうだ。

と言うと一体の魔物を床に叩きつけ剣を奪った。

翔)まぁ剣でいいか。

黒い炎が剣を覆っていく。

翔)おー出来た、出来た!ファイヤブレードと名付けよう!
よっしゃ行くぞー。

翔は、次々と魔物を倒していく

部下)魔王様わたし達では、歯が立ちません。

魔王)役立たず共が、俗物に手間取っておる!

黒騎士)魔王様、私が行きましょう。

魔王)四強、最強の其方が行ってくれるか。

黒騎士)お任せを。

黒騎士は、平伏し、大広間へ向かった。

翔)幾ら何でもこの量は、多過ぎだろ。

コツ...コツ....コツ

魔物達)退がれ、退がるんだ黒騎士様がいらっしゃったぞ、

翔は、戦闘体制を解いた。

黒騎士)貴様か?侵入者は?

翔)なんか強そうなの出て来たな。そうだ!

黒騎士まじまじと翔を見つめている。

黒騎士)ん?貴様、何故、角が....まぁいい、お手合わせ願おう。

翔)その方が話が早そうだ!

二人の戦闘が始まった。

黒騎士)力は、あるが剣術は、からっきしだな

翔)うるせぇ、剣持ったのなんか今日が初めてだ。

黒騎士)ほほー、性格は粗暴で剣術もできない良くこの城に乗り込めたものだ。

翔)クッソー気取りやがってぇー

黒騎士は、一瞬の隙を突き翔を壁際まで蹴り返した。

黒騎士)ほほー、死なぬか。

翔)蹴りくらいで死んでたまるか。うぉー、
ファイヤブレード

黒騎士)その炎は....

黒騎士は、翔の首根っこを掴んだ。

黒騎士)ちょっと来い。

翔)おいっ離せよ。どういう事だ?

黒騎士)貴様を魔王様に会わせる。

翔)意味わかんねぇぞ。

黒騎士)訳は、後で話す。歩け。

翔)わかったよ。

黒騎士)今さっきもそうだが私に触れて良く平気でいられるな。

翔)何がだよ。

黒騎士)私に触れたものは、全て死に絶えるのだ。

翔)えっ嘘俺死ぬの?嘘、嘘、童貞のまま死にたくねぇよ。

黒騎士)安心しろ。普通は触れた瞬間死に絶える。今なんともないなら、癪だが我の力が貴様には、効かないのであろう。

翔)脅かすなよ、ちょっと焦っちゃっただろうが。

黒騎士)もうすぐ着くぞ。

でかい扉を開けた。

翔)うぉー、如何にもって場所だな。

魔王)黒騎士、何をしておる。族を入れるなど。

翔)現魔王は、女なのか。すげぇ美人。

黒騎士)申し訳ありません、こ奴を殺すのは、惜しいかと思いまして。

魔王)何故だ?申してみよ。

黒騎士)こ奴は、魔王にしか生えない角を持っております。そして先代魔王メフィストフェレス様の黒炎を操ります。

その言葉を聞いた途端、魔王は、翔に飛び掛かり首を絞め始めた。

魔王)貴様ぁー、何故、父の力を使える。答えろ。

魔王は、怒りを露わにしている。

翔)もらったんだよ。

魔王)戯けた事を、他人の力を手に入れるには、その者の心臓を食すしかないのだ。
よくも父を。

翔)誰が心臓なんか食うかよ。だからもらったって言ってんだろ、話のわかんねぇやろうだな。

魔王)では、何故だ。

翔)俺は、人間界から、歴代の魔王4体から召喚された人間だ。魔王達から力を受け継いだだからメフィストの力を使えるんだ。

魔王)よもや信じられん話だ。

翔は、魔王の腕を掴んだ。

翔)受け入れろ。俺を信じられねぇのは、しょうがねぇ、だがな、俺を信じるメフィストを信じろ。
俺は、居なくならねぇ、お前の側に居てやる。

魔王) (キュン)う...う....うわーん

魔王は泣き始めた。

黒騎士)それでは、貴様サタン様にお会いしたか?

翔)居た、居た、初代魔王って言ってたな。
知り合いなのか?

黒騎士)私は、サタン様の側近だ。

翔)そうだったのか、先に言って置けば良かったな。

黒騎士)後は、誰が居た?

翔)後はアザゼルとベルゼブブだな。

黒騎士)あのお二人か、お二人の側近も四強に入っている。

魔王は、泣き止んだ。

魔王)スン....スン....

翔)泣き止んだか?魔王よ、魔王の座は、俺が頂く、いいな!

魔王)うん。

翔)有象無象共よ、よ~く聞けー、この魔王座も城は、俺が頂いた。お前らも俺の所有物だ。俺の血となり骨となり一緒に戦ってくれー!!

魔物達)うぉぉーー!!

魔王コールが始まった。

魔物達)魔.....王  魔.....王   魔.....王

翔)元魔王!つまりお前も俺の物だ!

元魔王)(キュン)私の名前は、メイビスよ。
あなたの名前は?魔王様!

翔)俺の名前は、間飼 翔だ。

間飼 翔は、魔王になった。










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