夢見る少女とゲーム好き少年(夢少女ゲーム少年)

兎猫まさあき

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最終章 〜卒業〜

15 卒業と寄せ書き

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 ──あっという間にきよみ達は高校生活最後の日である卒業式を迎えていた。
 きよみを含めたクラスのみんな、式中は必死に涙を堪えながら臨んでいた。
 しかし、みんなで構成詩を言っていく毎に泣き声が少しずつ増えてきて、最終的にはきよみを含めた女子はみんな泣いていた。
 きよみは……

 “高校生活がとても楽しかった!!”

 と心底思っていた。
 きよみ達は卒業アルバムにそれぞれのコメントを書いて行っていた。

『今までありがとう!』
『これからも仲良くしようね!』
『いつまでも友達だよ!』

 きよみは沢山の寄せ書きを貰った。
 その後、きよみ達は解散した。

 きよみはたけると一緒に帰路についていた。

「もうこれで高校が終わるのか……」
「そうだね……」
「俺は専門学校行くけど、きよみはこれからどうするの?」
「うーん……結局何も決まってないんだよね……」
「えー、それやばいじゃん」
「うん……」

 実はきよみ、卒業した後の進路がまだ決まっていなかったのだ。さて、どうしたものだろうか。
 アイドルを目指してずっと頑張ってきたけど、もうムリな気がしてきた。アイドルを本当に諦めなきゃいけなくなったのかもしれない……

 きよみがそんなことを考えているのを察したのか、たけるがきよみの肩を叩きながら

「悲観することは無いさ。きっと見つかるさ、きよみを受け入れてくれる事務所」
「うん、そうだといいね」

 二人はそう言い合って笑いながら、徐々に家への距離を詰めていく。

 “私がアイドルになれるのか怪しくなっちゃったけど、なれるように頑張りたいな……”

 “きっと、なれるよ”

 きよみはそのたけるの一言で元気が出た気がしていた。
 しかし、現実は二人の明るい雰囲気を打ち砕くものであったが、今は二人の雰囲気をそのままでそっとしておこう。
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