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第一章
少年の作戦
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昨日、隼人の鈍感スキルによって大ダメージを負った……そこで俺は考えた。
「押してダメなら引いてみろでどうだぁ!」
これぞ俺の考えた作戦!
本音を言うと、前の甘える作戦は俺の精神が持たないから逆の方法を考えただけだ。
「ちょっと、お兄ちゃんうるさい。」
ジト目でこちらを見て文句と共に足が飛んでくる。
ここは俺の自室なのになんで俺が蹴られなきゃいけないんだよ。
我が物顔でゲームをしている俺の妹、梨央に軽くチョップを入れる。
「別にいいだろ、嫌なんだったらくるなよ。」
「無理。お兄ちゃんの部屋じゃないとゲームできないもん。」
「だったら文句言うな。」
「じゃあ文句言わせないで。」
妹のくせに可愛げがない。口から出るのは屁理屈ばかりで、とてつもなくムカつく。
ブチッとゲームの電源を切ると、テレビの画面が一気に黒く染まった。
「ちょっと! 何してくれてるの!?」
「はあ? あまりにも生意気だったから罰を与えただけなのに、なんでそんなに怒ってんだよ」
「怒るにきまってるでしょ! せっかくあそこまで進んだのに……!」
本当、梨央は我が家のわがまま姫だ。
だけど、他の人もいるときは一気にそのとげを隠してお淑やかにふるまう。一体どこでそれを覚えたのか……
「はあ……やる気なくしたー。
ねえお兄ちゃん、なにか面白い話ない?」
「なんでやる気なくしたからって俺のほうを向くんだ。
自室に帰れよ」
「ねえ、さっき叫んでたのって何?」
「聞けよ……」
そんな、興味津々な目で見られても答えねーし。あ、でも……
「梨央って好きな人いるのか?」
「え、どうしたの急に。」
「いるのか?」
「……いる、けど。」
うわ……いつも堂々とわがままを言っているのに、色恋沙汰では乙女か。いや、かくいう俺もそうなのかもしれねーけど。
「なら、代わりにそいつとのなれそめをこれから聞かせてくれ。」
「これからぁ!? は、何言ってるの!?」
「俺も言うから。それならいいだろ?」
「……おあいこ、ってこと? なら、いいけど……」
よっしゃ! これで今までよりももっと進めるはず……!
「まず、俺には好きな人がいるんだが――」
話をしてから、梨央は今までよりも俺に対して優しくなった気がする。このことに少し悔しさを覚えるのは……まあ、気にしないことにしよう。
とりあえず! 明日からは押してダメなら引いてみろ作戦だ!
「押してダメなら引いてみろでどうだぁ!」
これぞ俺の考えた作戦!
本音を言うと、前の甘える作戦は俺の精神が持たないから逆の方法を考えただけだ。
「ちょっと、お兄ちゃんうるさい。」
ジト目でこちらを見て文句と共に足が飛んでくる。
ここは俺の自室なのになんで俺が蹴られなきゃいけないんだよ。
我が物顔でゲームをしている俺の妹、梨央に軽くチョップを入れる。
「別にいいだろ、嫌なんだったらくるなよ。」
「無理。お兄ちゃんの部屋じゃないとゲームできないもん。」
「だったら文句言うな。」
「じゃあ文句言わせないで。」
妹のくせに可愛げがない。口から出るのは屁理屈ばかりで、とてつもなくムカつく。
ブチッとゲームの電源を切ると、テレビの画面が一気に黒く染まった。
「ちょっと! 何してくれてるの!?」
「はあ? あまりにも生意気だったから罰を与えただけなのに、なんでそんなに怒ってんだよ」
「怒るにきまってるでしょ! せっかくあそこまで進んだのに……!」
本当、梨央は我が家のわがまま姫だ。
だけど、他の人もいるときは一気にそのとげを隠してお淑やかにふるまう。一体どこでそれを覚えたのか……
「はあ……やる気なくしたー。
ねえお兄ちゃん、なにか面白い話ない?」
「なんでやる気なくしたからって俺のほうを向くんだ。
自室に帰れよ」
「ねえ、さっき叫んでたのって何?」
「聞けよ……」
そんな、興味津々な目で見られても答えねーし。あ、でも……
「梨央って好きな人いるのか?」
「え、どうしたの急に。」
「いるのか?」
「……いる、けど。」
うわ……いつも堂々とわがままを言っているのに、色恋沙汰では乙女か。いや、かくいう俺もそうなのかもしれねーけど。
「なら、代わりにそいつとのなれそめをこれから聞かせてくれ。」
「これからぁ!? は、何言ってるの!?」
「俺も言うから。それならいいだろ?」
「……おあいこ、ってこと? なら、いいけど……」
よっしゃ! これで今までよりももっと進めるはず……!
「まず、俺には好きな人がいるんだが――」
話をしてから、梨央は今までよりも俺に対して優しくなった気がする。このことに少し悔しさを覚えるのは……まあ、気にしないことにしよう。
とりあえず! 明日からは押してダメなら引いてみろ作戦だ!
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