離した手のひらは空に透かして。

朱宮あめ

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プロローグ

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 私の世界は、カラフルに色づいている。
 赤、青、黄色。真っ白なキャンバスに筆で色を落とすたび、私の世界は色づいていく。
 好きなものにあふれた優しい世界で、私はのびのびと生きている。
 これからもこんなふうに好きなものに囲まれて生きていけると思っていた。信じて疑わなかった。
 ――あの日までは。
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