神を従えし者たち

真崎 遥也

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第2章 魔姫の救済

第3話 文化祭の出し物決め

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「ふふ、ふへへへ。」

自分でも言うのもなんだが、俺はとても気色悪い笑みを浮かべている。この間の休みにエリーと晴れて恋仲になり、浮かれている。

「お前、キモいぞ・・・」

義治が何か言っているが無視だ無視。

「おはようございます、和葉、義治。」

「おはようエリーちゃん!」

「お、おはよう。」

今日も可愛いなぁ。

「ちょ、ちょっと和葉。そんなに見つめられると恥ずかしいです・・・」

「あ、ご、ごめん!」

「よーし、席につけー!」

ホームルームが始まった。

「あ、そうだ。今日の5限に文化祭の出し物を決めるから考えとけよ。」

文化祭かぁ。楽しそうだな。




あともう少しで昼休みだ。今は精霊科の授業だ。

「だから、精霊とはこの地球の中心にある魔力核から生まれた生命体であり~」

文化祭メイド喫茶でもいいな。エリーにメイド服来て欲しいし。げへへ。やばい!またキモイと言われるところだった。

「~~として、地球上の魔力を運ぶ役目もあるのだ。」

でも他のやつにエリーのメイド服は見せたくないな・・・

「おい神前!ちゃんと授業受けてるのか!」

なら劇とかどうだろうか?エリーはシンデレラとかに合いそうだn

「えい!」

「痛てぇ!何するんですか!高津先生。」

精霊科の高津 春先生はすぐ手を出すクセがあるが、今回は確かに俺が悪かったな。

「ったく、次からは課題10倍だぞ。」

「う、分かりました・・・」

キーンコーンカーンコーン

よし、終わったな。

「和葉!昼ごはん一緒に食べませんか?」

「いいよ。学食でいいか?今日弁当もってきてなくて。」

「わ、私が和葉の分も作ったので食べましょう!」

え、手作りだと!?

「おら生まれてこの方食ったことねぇだ!」

あ、やべぇ訛った。

「フ、フハハッ。もう何言ってるんですか!さぁ行きましょう!」

俺たちは気づかなかった。この時こちらを見ている陰に。

「ではここで食べましょう。」

来たのは屋上だ。風が気持ちいなぁ。

「では和葉。あ、アーン。」

と俺に卵焼きを食べさせようとする。

「あ、あーん。う、うめぇ!!」

これは砂糖ベースだな。俺は醤油ベースよりこっちの方が好きだ。砂糖も程よい甘さで味醂がいい味出してる!

「そう言ってもらえて良かったです。」

「美味かったよ。ありがとな。」

「また今度作ってきますね。」

「じゃあ俺も作ってくるよ。一緒に食べような。」

「はい!」




「よし、では出し物を決めるぞ。うちの学校は他校と同じ感じだ。ではどんどん案を出してくれ。」

今の所は、

・劇(シンデレラ、白雪姫、美女と野獣、不思議の国のアリス、羅生門)

・カフェ(メイド、執事、女装、男装、コスプレ)

・食べ物屋(ラーメン、うどん、焼きそば、定食屋)

劇はどれも平和な時代、100年くらい前の作品である。が、羅生門って、文化祭の劇でするような奴じゃないけどな・・・

「では、美女と野獣でいいですか?はい決定です。次に配役です。」

おぉ、やっぱエリーはベル役か。

「って、俺は野獣かよ!!」

ガッカリだよ。どうせなら人間の王子が良かったなぁ。

どうやら野獣王子と人間の王子は別々のようだ。ちなみに義治が人間の王子だ。あいつイケメンだしな。

「次に、個人による有志発表で何かしたい方はいますか?」

するとエリーが手を挙げる。

「はい。」

すごく驚いた。エリーは積極的に何かするような性格ではない。薦められたらするが基本自分からはしないのだ。

「私、歌が得意なんです!」

それは楽しみだなぁ。

「他にいませんか?」

「おい!お前脇に穴空いてるぞ!」

「え!マジか!」

そして俺は手を挙げてしまう。

これが義治の罠と知らずに。

「はい。神前君ですね。あとは、いませんね。ではこれで出し物についての話し合いは終わります。」

やっちまった・・・

「くそぉ義治!てめぇよくも!!」

「何のことか分かりませんなぁ?」

っち、クソっ。いつか恨みを晴らしてやる。
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