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革命編 五章:決戦の大地
死の誘導
しおりを挟む『黄』の七大聖人ミネルヴァの起こした『閃光事件』を切っ掛けに、それを阻止し彼女を確保しようとしていた『砂の嵐』のその後が団員の口から語られる。
団員の八割以上を死に至らしめたミネルヴァの自爆と、それに前後した特級傭兵スネイクとウォーリスの確執。
そして離反したスネイクに対して圧倒的な存在感を示したウォーリスは、生き残った団員達を巻き込み『死』か『服従』の二択を迫った。
スネイクは『服従』を選び、ウォーリスに奴隷紋を施される。
そして旧ゲルガルド伯爵領地の都市にて侵入者の排除を命じられ、スネイクと『砂の嵐』達は否応の無い戦いに身を投じるしかなかった事が明かされた。
そうした事情を伝える団員の言葉を聞き、ユグナリスは唇を噛みながら身体を震わせて両拳を握り締める。
それが怒りから湧き上がる感情であり、その怒りを団員やスネイクに向けずにユグナリスは尋ねた。
「――……なら、このスネイクという人にも……奴隷紋だけじゃなく、自爆術式が?」
「……」
ユグナリスの言葉に団員は、無言ながらも頷いて答える。
それを見たユグナリスは奥歯を噛み締め、同じく自爆術式を施されていたリエスティアの侍女を思い出した。
そしてスネイクから視線を逸らしたユグナリスは、傍に立つエアハルトに話し掛ける。
「……エアハルト殿。俺達は、ウォーリスの罠に嵌ったのでしょうか?」
「……」
「貴方の嗅覚で魔力を辿り、この都市に着いた。なのに『砂の嵐』が待ち構え、帝都と起きた状況と同じになっている。……紙札の存在がバレて、逆に利用されたということでしょうか」
ユグナリスはそう尋ね、この状況すらもウォーリスの策略に嵌められた形なのではないかと考えているのを伝える。
それを聞いていたエアハルトは再び鼻を動かし、都市内に残留する匂いを嗅いで答えた。
「……水路と都市の人間共の匂い、そしてあの結界から漂う腐臭が嗅覚を邪魔する。……だが紙札の魔力を、今は嗅ぎ取れん」
「……それは、つまり……」
「確かに匂いは、この都市まで続いていた。……だが都市の中に入った途端、匂いが無くなった」
「!」
「奴等は間違いなく、この都市に居た。だが既に、移動したということだろう。……コイツ等で足止めしてな」
「……なら、この結界や外の合成魔獣は……?」
「あの結界は、帝都で嗅いだ悪魔達の腐臭と同じ匂いが漂っている。……あのザルツヘルムという男が結界を張り、外の合成魔獣を出現させたということだろう」
「……ザルツヘルムが俺達の追跡を誘導し、この都市に閉じ込めた……ということですね」
「だろうな。『砂の嵐』の妨害さえ無ければ、すぐに気付いて追えたかもしれんが」
「……ッ」
エアハルトは自身の嗅覚から、そうした推測で答える。
それを聞いたユグナリスは渋い表情を強めると、エアハルトがスネイクを見下ろしながら告げた。
「話は聞き終わった。尚更、その男は殺すべきだ」
「!?」
「自爆とやらで、俺達ごと殺そうとしているのだろう。だったらコイツを殺して、自爆を止める。それしかない」
「クッ!!」
エアハルトは視線を細めながらスネイクを見下ろし、右手を振り上げて爪を太く伸ばしながら魔力を纏う。
それを言動によって『砂の嵐』は各々に銃を構え、団長を殺そうとするエアハルトに銃口を向けた。
それに対して両者の間に割り込んだユグナリスは、自分の身体で遮りながらエアハルトを止めに入る。
「それは駄目です!」
「また偽善のつもりか?」
「それだけじゃありません。……俺もある程度は、魔法を学んだ時期があります。その中で古に使われていた魔法の特徴に、術者と被術者の死によって発動術式が起動するという魔法があるそうです」
「!」
「自爆術式が、もし古の時代に使われていた魔法技術ならば。ウォーリスの意思だけではなく、スネイクの死によって発動する可能性もゼロじゃない。ここでスネイクを殺すのは、大きな危険があります」
「……チッ」
真剣な表情を見せながらそう教えるユグナリスの言葉に、エアハルトは舌打ちを漏らしながら右手を引いて強化した爪を戻す。
それを見て安堵を漏らすユグナリスは振り返り、銃を構える『砂の嵐』の団員達に話し掛けた。
「貴方達も、今はこんな事をしている場合じゃない! 一刻も早く貴方達の団長を助けられる手段と、この都市の状況から全員で逃げる手段を考えないと!」
「……!?」
「スネイク殿は確か、合成魔獣が攻めて来るまでに時間制限があると言っていました。その時間を知っている方は?」
ユグナリスの真摯な訴えを聞き、各団員達は驚愕に包まれる。
都市の住民だけを救うのではなく、自分達すらも救おうとするユグナリスの言動は、『砂の嵐』にとって動揺を起こすのに十分な理由だった。
そして事の経緯を説明した団員が、ユグナリスの問い掛けに答える。
「……三十分。あの赤い結界が張られてから、三十分後に攻めて来ると、あのザルツヘルムって男は言っていた」
「やっぱり、ザルツヘルムが居たんですかっ!?」
「あ、ああ。今日の朝からアンタ達を発見する少し前までは、都市の外壁に居たんだ。でも、今は……」
「ザルツヘルムは、他に何か言っていましたか?」
「……三十分以内に侵入者達を排除できなかったら、この都市に合成魔獣を向かわせる。もしその前に逃げようとしたり、一時間が経っても侵入者を排除できなかったら、団長を自爆させて都市ごと侵入者達を消すって……」
「……三十分……。いや、もうニ十分も残ってないか……ッ」
団員から情報を得たユグナリス達だったが、既に残された時間が短い事を改めて実感させられる。
赤井結界を張られてからスネイクを制圧し、更に団員達の話を聞くまでに既に十分以上は経過していた。
残り二十分を下回っている現在では、都市を覆う結界を破壊し、一万人は住んでいる都市の住民達を避難させて合成魔獣の脅威や自爆から逃す為にはあまりにも時間が足りない。
困難極まる状況で打開策を考え実行しなければと焦るユグナリスは、必死に思考を巡らせる。
そんな焦りの表情を色濃くするユグナリスに対して、険しい表情で視線を逸らしてスネイクを見ていたエアハルトが呟いた。
「……その団員の話が本当なら、ザルツヘルムはまだこの都市付近にいるはずだ」
「えっ!?」
「侵入者を仕留められたかの結果を確認し、結界も維持し、『砂の嵐』が逃げた場合に備えて近くに待機していないはずがない。……ならば、やり様は幾らでもあるだろう」
「どんな方法がっ!?」
「……いつまで気絶したフリをするつもりだ? 貴様」
「!」
エアハルトはそうした苛立ちの声を向け、倒れているスネイクに呼び掛ける。
それに驚くユグナリスや団員達は視線を集めると、倒れていたスネイクは口元を微笑ませながら目を開けて口を開いた。
「――……なんだ、気付いていたのかよ……」
「当たり前だ。俺を馬鹿皇子と一緒にするな」
「このまま、気付かずにいてくれたら……逆転も出来たのによ……」
「逆転など無い。貴様はどのみち、死ぬしかないのだから」
仰向けの状態から上体を起こすスネイクは、エアハルトに睨まれながら右手に持つ魔銃を動かす。
そうはさせまいと同じく右手の鉤爪を逃し向けたエアハルトは、互いに銃口と爪を向け合いながら顔を向け合った。
しかし次の瞬間、二人の間にユグナリスの身体が割り込まれる。
そして互いの右手を両手で掴み、力強く握り締めながら下に向けた。
「……チッ」
「またお前かよ……」
「二人とも、こんな時に争ってる場合じゃない! 今は一刻早くこの事態に対処しないと、都市も他の領地や帝都と同じようになってしまうっ!!」
二人の右手を下げて抑えるユグナリスは、怒気の籠る声を向けながら二人の仲裁に入る。
そして右腕を抑えられる両者は、その腕力に抗えずに舌打ちを漏らしながら互いの武器を引かせた。
改めて二人が戦意を引かせた事を確認し、ユグナリスは両腕から力を抜く。
そして抑えていた手を引かせると、まずはスネイクが受けている左腕と左肩から胸まで続く深い傷に目を向けながら答えた。
「傷は、大丈夫……では無いですよね?」
「ああ、痛くて痛くて死にそうだっての……。ったく、そこの魔人野郎のせいだ……」
「貴様が言うな」
スネイクの傷を見ながら状態を確認するユグナリスだったが、彼の漏らした言葉にエアハルトが怒りの声を向ける。
エアハルトもスネイクの放った魔弾によって両足と腹部に傷を負い、治癒力を高めながらまだ治りきっていない状況が見えていた。
そうして再び険悪な空気が二人に流れそうになると、ユグナリスが間に入りながら苦笑いで言葉を掛ける。
「二人とも、ここは痛み分けということで……。それよりも今は、スネイク殿を自爆させずに、この都市に居る人達を助ける方法を考えないと!」
「……おい、皇子様よ。さっきから聞いてたが、それを本気で言ってのか?」
「勿論!」
「……馬鹿じゃねぇのか? この皇子」
「えっ」
ユグナリスの言葉を聞いたスネイクは、思わずそうした言葉を漏らす。
それを聞いたユグナリスは僅かな驚きを見せながら、スネイクに問い掛けた。
「で、でも。このままだと、貴方達も都市に居る人達も……」
「だから俺達は、お前等を始末しようとしたんだろうが」
「!」
「今すぐ結界を破壊できても、都市の連中は逃げられん。転移魔法でもあれば別だが、お前等のどっちか出来るのか?」
「……い、いえ。俺達は……」
「だろうな。……だったら、手段は一つだけ。俺達がお前等を殺せば、都市の連中を助かる。俺達もな」
「……!!」
「逆に、ここの連中とお前等が生き延びる手段があるとすれば……。……結界の外に俺を連れ出して、被害の及ばない場所まで連れて行く。そこで自爆させて、被害を最小限に抑える。そして外の怪物共も殺す。それしかないだろ」
「それは……!?」
「だが、この方法も確実じゃない。バレたら即自爆させられる上に、バレなくても俺を都市から引き離すには、時間も距離も足りないんだよ。……このまま、俺達はまとめて死ぬしかない」
「……ッ」
「綺麗事ばかりで、世の中は出来てないんだ。テメェみたいな馬鹿の考えが、もっと多くの人間を殺すんだろうよ。……どのみち、そうなる前にお前等も死ぬんだろうけどな。俺達と一緒によ」
現在の残り時間から打開策が無い事を教えるスネイクは、呆れたような笑みと言葉を零す。
それを聞いていたエアハルトは不機嫌そうな表情を浮かべたが、逆にユグナリスは何かに気付くように目を見開きながら言葉を返した。
「……そうか。エアハルト殿の言う通り、やり様はある」
「あ?」
「スネイク殿。侵入者である俺達を始末すれば、貴方を自爆させずに、合成魔獣にも襲わせない。そうザルツヘルムが言ったんですよね?」
「……それがどうした?」
「そしてザルツヘルムは、今は都市内部には居ない。そうですね?」
「だろうな。自爆させるかもしれない都市に、一緒に居続けるわけがない」
「……もし貴方達が俺達を殺す事が出来たら、何かザルツヘルムにその事を知らせる合図を送る予定なのでは?」
「ああ。俺達が持ってる発煙弾を、外壁の屋上から放つ。それが合図だ」
「なるほど。……それなら、もしかしたら……」
「……なんだ? 何を考えやがる」
ユグナリスは質問を重ねながら考え、そうした様子にスネイクは疑問を持つ。
しかし次の瞬間、ユグナリスの口からとんでもない言葉が放たれたことに、スネイクを含む『砂の嵐』の面々は驚愕を露にした。
「だったら、もうこの手段しかない。――……スネイク殿、そして『砂の嵐』の皆さんにも、頼みがあります」
「なんだ?」
「俺達を、殺してください!」
「!?」
「……はぁ?」
「チッ、また面倒なことを……」
ユグナリスの言葉を聞き、その場の全員が唖然とした様子で声を漏らす。
その一方で、エアハルトだけがその言葉の意味を理解し、大きな溜息を吐き出した。
こうして二重の窮地に陥る彼等は、ユグナリスの考えた機転を実行する事になる。
それは馬鹿皇子が考えるに相応しい、くだらなくも効果の見込める打開策だった。
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