26 / 111
マリヤの思想
マリヤの思想ー③
しおりを挟む
カナリヤと話し終え、国王に皇太子を救った代わりにここに住まわせてもらうことになった。
侍女達に案内され着いたのは広い部屋。元々の自分の部屋よりも何倍も広かった。ここの暮らしも意外と悪くない。
その時マリヤの頭の中にいいことが浮かんだ。
どうせなら国王にもっと気に入られて国民からも聖女と扱われるようになって楽しもうと。
だが、そう簡単にはいかなかった。この国にはもう一人一大事を救った人がいた。カナリヤだった。
カナリヤは国王からの信頼も強いと周りから言われていた。マリヤはそんなカナリヤを邪魔者と判断した。
さっそく、小さい頃からよく知っていた毒を使ってカナリヤに毒を盛ったがそれは失敗した。
何故かカナリヤは倒れなかった。マリヤは悔しくなりもっとカナリヤに近づこうと考えた。そして不意をついたところで追い出そうと。
殺そうとは思わないが、カナリヤを毒で倒れさせ、それを自分が治す。そうすれば国王や皇太子の信頼も得られる。
そう考えていたのだ。
「まずはあのシャリングって子からいこうかな」
一人部屋の中で呟いていた。
しかし、あのシャリングという子ずっとカナリヤにくっついている。どうやって引き離すかが問題だ。
しかもシャリングという奴は相当カナリヤを信頼している。どうやってその間に亀裂をいれるか。
しかし、信頼が強いからこそ裏切られた時の衝撃が凄い。そこを上手く使おう。そう考えた。
コンコン
カナリヤの部屋のドアをノックする音がした。
「いらっしゃい。待っていたわ」
「はい、急に押しかけて申し訳ございません。本当にありがとうございます」
「大丈夫よ」
カナリヤは笑いかけマリヤを安心させた。そして、さっそく調合室へと案内した。
マリヤは調合室を見渡し目を輝かせていた。
「す、凄いですね。これ全部カナリヤ様が集めたものですか?」
「ええ、まあね」
カナリヤは近くにあった棚から瓶を五つほど出した。そして、調理台に並べ皿などを出した。
引き出しからは本を取りだしマリヤに見せた。
「どういう毒を作りたい?」
「うーん、痺れとか頭痛、吐き気とか起こすのがいいな。失神まではいかないけどその直前までいく薬?かな」
「あー、何となくわかったわ。じゃあそれに似たものを作りましょ」
カナリヤはペラペラとページをめくった。マリヤが望んでいる毒に似ているページを開いた。
「じゃあこれにしましょ」
「これですか?へぇ、知初めて聞いた植物ばかりです」
「そう、まあ違う世界から来たのだからね。初めての植物ばかりでしょう。まあ、少しだけ一緒の植物とかもあるでしょうね」
「いや、あまりないと思いますよ」
マリヤが小さく笑いながら言う。
「いやいや、あるでしょう。だから、あなたは毒を作れたのですから」
マリヤはビクッとなりカナリヤを振り返った。カナリヤは動揺することも無く準備をしている。
シャリングもカナリヤの言葉に反応した。今カナリヤは、マリヤがカナリヤに毒を盛ったのだろと言っているようなものだろう。
「な、私がいつ毒を作ったというんですか?」
「え?あ、ごめんなさい。つい…気にしないで」
カナリヤは笑って誤魔化した。
(いや、絶対にわざとだ)
シャリングは細い目でカナリヤを見た。マリヤは焦っていたが、すぐ冷静になっている。
「そうですか」
「さあさあ、始めましょ」
侍女達に案内され着いたのは広い部屋。元々の自分の部屋よりも何倍も広かった。ここの暮らしも意外と悪くない。
その時マリヤの頭の中にいいことが浮かんだ。
どうせなら国王にもっと気に入られて国民からも聖女と扱われるようになって楽しもうと。
だが、そう簡単にはいかなかった。この国にはもう一人一大事を救った人がいた。カナリヤだった。
カナリヤは国王からの信頼も強いと周りから言われていた。マリヤはそんなカナリヤを邪魔者と判断した。
さっそく、小さい頃からよく知っていた毒を使ってカナリヤに毒を盛ったがそれは失敗した。
何故かカナリヤは倒れなかった。マリヤは悔しくなりもっとカナリヤに近づこうと考えた。そして不意をついたところで追い出そうと。
殺そうとは思わないが、カナリヤを毒で倒れさせ、それを自分が治す。そうすれば国王や皇太子の信頼も得られる。
そう考えていたのだ。
「まずはあのシャリングって子からいこうかな」
一人部屋の中で呟いていた。
しかし、あのシャリングという子ずっとカナリヤにくっついている。どうやって引き離すかが問題だ。
しかもシャリングという奴は相当カナリヤを信頼している。どうやってその間に亀裂をいれるか。
しかし、信頼が強いからこそ裏切られた時の衝撃が凄い。そこを上手く使おう。そう考えた。
コンコン
カナリヤの部屋のドアをノックする音がした。
「いらっしゃい。待っていたわ」
「はい、急に押しかけて申し訳ございません。本当にありがとうございます」
「大丈夫よ」
カナリヤは笑いかけマリヤを安心させた。そして、さっそく調合室へと案内した。
マリヤは調合室を見渡し目を輝かせていた。
「す、凄いですね。これ全部カナリヤ様が集めたものですか?」
「ええ、まあね」
カナリヤは近くにあった棚から瓶を五つほど出した。そして、調理台に並べ皿などを出した。
引き出しからは本を取りだしマリヤに見せた。
「どういう毒を作りたい?」
「うーん、痺れとか頭痛、吐き気とか起こすのがいいな。失神まではいかないけどその直前までいく薬?かな」
「あー、何となくわかったわ。じゃあそれに似たものを作りましょ」
カナリヤはペラペラとページをめくった。マリヤが望んでいる毒に似ているページを開いた。
「じゃあこれにしましょ」
「これですか?へぇ、知初めて聞いた植物ばかりです」
「そう、まあ違う世界から来たのだからね。初めての植物ばかりでしょう。まあ、少しだけ一緒の植物とかもあるでしょうね」
「いや、あまりないと思いますよ」
マリヤが小さく笑いながら言う。
「いやいや、あるでしょう。だから、あなたは毒を作れたのですから」
マリヤはビクッとなりカナリヤを振り返った。カナリヤは動揺することも無く準備をしている。
シャリングもカナリヤの言葉に反応した。今カナリヤは、マリヤがカナリヤに毒を盛ったのだろと言っているようなものだろう。
「な、私がいつ毒を作ったというんですか?」
「え?あ、ごめんなさい。つい…気にしないで」
カナリヤは笑って誤魔化した。
(いや、絶対にわざとだ)
シャリングは細い目でカナリヤを見た。マリヤは焦っていたが、すぐ冷静になっている。
「そうですか」
「さあさあ、始めましょ」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】王都に咲く黒薔薇、断罪は静かに舞う
なみゆき
ファンタジー
名門薬草家の伯爵令嬢エリスは、姉の陰謀により冤罪で断罪され、地獄の収容所へ送られる。 火灼の刑に耐えながらも薬草の知識で生き延び、誇りを失わず再誕を果たす。
3年後、整形と記録抹消を経て“外交商人ロゼ”として王都に舞い戻り、裏では「黒薔薇商会」を設立。
かつて自分を陥れた者たち
――元婚約者、姉、王族、貴族――に、静かに、美しく、冷酷な裁きを下していく。
これは、冤罪や迫害により追い詰められた弱者を守り、誇り高く王都を裂く断罪の物語。
【本編は完結していますが、番外編を投稿していきます(>ω<)】
*お読みくださりありがとうございます。
ブクマや評価くださった方、大変励みになります。ありがとうございますm(_ _)m
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
「証拠なら全て記録してあります」——記録魔法しか取り柄がないと捨てられた令嬢、婚約破棄の場で三年分の不正を読み上げる
歩人
ファンタジー
伯爵令嬢アネットの唯一の魔法は『記録《レコード》』——見たもの聞いたものを
一字一句記憶する地味な能力。婚約者の侯爵子息ヴィクトルは「戦えない魔法など
無価値だ」と婚約破棄を宣言する。だがアネットは微笑んだ。「承知いたしました。
では最後に一つだけ——」。彼女が読み上げ始めたのは、ヴィクトルが三年間で横領した
軍事費の明細。日付、金額、共犯者の名前、密会の会話。全て『記録』済み。
満座の貴族が凍りつく中、王宮監察官が静かに立ち上がった。
「……続けてください、アネット嬢」。
婚約破棄の舞台は、そのまま公開裁判になった。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる